身長が止まるサインは何?男子と女子による違いを徹底解説
アフリカゾウは死ぬまで体が大きくなり続けるそうですが、人間はそうではありません。
成長期が終わってしまうと、身長が劇的に伸びることはありません。
身長が止まるサインとは、成長期の終わりが近づくと現れる兆候です。
この「身長が止まるサイン」は男子と女子で違いがあります。
この記事では身長が止まるサインについて、男子と女子による違いも踏まえて詳しく解説していきます。
- 1男子女子共通の身長が止まるサイン
・骨端線が閉じる
・血液検査の結果
・爪半月 - 2男子の身長が止まるサイン
・声変わり
・陰毛が生える
・ひげが生える
・男子の身長が止まるのはいつごろ? - 3女子の身長が止まるサイン
・初潮
・女子の身長が止まるのはいつごろ? - 4まとめ
1男子女子共通の身長が止まるサイン
まず初めに男子と女子共通で身長が止まるサインについて説明していきます。
男子女子共通の身長が止まるサインは以下の2つです。
・骨端線が閉じる
・血液検査の結果
それぞれ詳しく解説していきます。
骨端線が閉じる
男子女子共通で身長が止まるサイン1つ目は骨端線が閉じることです。
骨端線とは骨が成長している、すなわち伸びている部分で形成され、成長が終わり始めると段々閉じていきます。
成長期においては、骨端線がまだ開いている状態であればまだ身長が伸びていくことを示し、閉じ始めると身長の伸びが終わりに近づいていることを意味します。
全ての骨の骨端線が閉じている状態が身長が止まるサインと言えます。
したがって、骨端線の状態を確認することで、成長の進行具合や身長が止まるタイミングを把握することができます。
しかし骨端線はレントゲンなどの画像上でしか見ることはできないため、確認するためには専門の医療機関を受診する必要があります。
骨端線についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事で解説しています。
血液検査の結果
男子女子共通で身長が止まるサイン2つ目は血液中のALPの値が113以下のなった時です。。
血液検査で血中に含まれるALP(アルカリフォスファターゼ)という骨の代謝を示す数値を評価することで身長が止まっているかを判断できます。
ALPの数値が113以下だとこの先ほとんど身長は伸びず、現在の身長が最終身長になります。
ALPの数値が175以上であれば+1~2センチ、375以上であれば+3センチ以上伸びる可能性があります。
したがって、血液中のALPの値が113以下のなった時が身長が止まるサインと言えます。
ALPについてもっと知りたい方はこちらの記事にて詳しく解説しています。
爪半月
身長が止まるサインとして、爪半月の話題がよく出ます。
爪半月が残っていると身長が伸びる、と言われていますが科学的根拠が乏しいため信憑性は低いです。
身長が止まるサインとしてはあくまで目安と考え、他の項目で評価することを推奨します。
2男子の身長が止まるサイン
続いて男子特有の身長が止まるサインについて解説していきます。
男子の身長が止まるサインは以下の3つです。
・声変わり
・陰毛が生える
・ひげが生える
一つずつ説明していきます。
声変わり
声変わりは男子の身長が止まる重要なサインです。
男子は成長期になると、喉の声帯が成熟し、声が低く変化していきます。
声変わりの完了は性成熟の重要な兆候であり、男子の身長が止まるサインとなります。
声変わりが平均13歳6ヶ月ごろに見られ、12歳以前だと早熟、15歳以降だと晩熟の傾向です。
陰毛が生える
陰毛の生え始めは、男子の身長が止まるサインの一つであり、成長期の終わりを示す重要な要素です。
男性ホルモンの影響により、成長期が始まると陰毛が生え始めます。
陰毛の発育は性徴の変化を示す重要な兆候であり、身長が止まるサインとして考えることができます。
陰毛が生えるのは平均12歳11ヶ月ごろと言われており、11歳以前だと早熟、14歳以降だと晩熟の傾向です。
ひげが生える
男子の身長が止まるサインの一つに、ひげの生え始めがあります。
男性ホルモンによってひげが濃くなり、それと同時に骨端線を閉じる働きがあるため、身長が終盤に近付いていると言えます。
ただひげの評価は難しく、産毛みたいなものをひげと評価するのか、もっと濃くなったものをひげとするか、そのニュアンスも個人によって異なリます。
少なくとも、ひげのみで判断するのではなく、レントゲンや採血などを併用しての評価が適切です。
男子の身長が止まるのはいつごろ?
男子は11歳ごろから急激に身長が伸び始め、13歳ごろに伸びのピークが訪れます。
ピークを超えると伸びは段々と少なくなっていき、17~18歳前後で最終身長になります。
ただし成長期には個人差があります。
成長期が平均より早く訪れる人を早熟、遅く訪れる人を晩熟と呼びます。
早熟、晩熟だと±1年前後、超早熟、超晩熟だと±2年前後平均より期間がずれます。
早熟、晩熟の見分け方がこちらの記事で詳しく解説しています。
早熟と晩熟の見分け方を紹介!セルフチェックで確認可能!男子編
3女子の身長が止まるサイン
続いて女子特有の身長が止まるサインについて解説していきます。
女子の身長が止まるサインは以下のものです。
・初潮
初潮
女子の身長が止まるサインは初潮です。
女子の場合、思春期症状の初潮が出てくると、一気に骨端線が閉じてなかなか身長が伸びにくくなるというのが特徴です。
身長が伸びる時期というのは男子よりもさらに早く、14歳くらいの時点で最終身長のほとんどが決まります。
どうしてこのようなことが起きるかというと、女性ホルモンであるエストロゲンが骨端線を閉じる作用が非常に強いためです。
女子の身長が止まるのはいつごろ?
女子は10歳半頃から胸が膨らみ始めて、11歳ごろに身長の伸びのピークが訪れます。
ピークを超えると半減期的に伸びが落ちていき、15~16歳前後で最終身長になります。
ただし成長期には個人差があります。
成長期が平均より早く訪れる人を早熟、遅く訪れる人を晩熟と呼びます。
早熟、晩熟だと±1年前後、超早熟、超晩熟だと±2年前後平均より期間がずれます。
早熟、晩熟の見分け方がこちらの記事で詳しく解説しています。
4まとめ
身長が止まるサインは以下のようになります。
- 骨端線が閉じる
- 血液中のALPの値
- 声変わり(男子のみ)
- 陰毛が生える(男子のみ)
- ひげが生える(男子のみ)
- 初潮(女子のみ)
以上参考になりましたでしょうか。
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