ステロイドが身長に与える影響を徹底解説!成長障害のリスクとは?
「ステロイドを使うと身長が止まるって本当?」と心配になったことはありませんか?
お子さんの成長期にステロイド治療が必要な場合、その影響について知っておくことはとても大切です。
本記事では、ステロイドと身長・成長の関係を詳しく解説します。
ステロイドがどのように成長に影響するのか、具体的なデータや実例を交えながら、治療を安全に続けるためのポイントもご紹介します。気になる方はぜひ最後までお読みください。
【目次】
ステロイドってなに?
ステロイドは、副腎皮質で生成されるホルモンの一種で、糖質コルチコイドと呼ばれる成分を含む薬剤です。
アレルギーや炎症を抑える効果があり、気管支ぜんそく、肺炎、アレルギー疾患、腎臓病、膠原病など、さまざまな病気の治療に使用されています。
ステロイドの主な副作用
ステロイドの使用に伴う副作用には、以下のようなものがあります。
- 高血糖: 血糖値を上げるため、甘いものや果物の食べ過ぎに注意が必要。
- 高血圧: 使用開始後1~4週間で少しずつ上昇する可能性がある。
- 胃腸症状: 心窩部痛や膨満感が現れることがある。
- 不眠: ホルモンの影響で寝つきが悪くなることがある。
- 体重増加: 食欲増進作用により体重が増えることがある。
- 眼圧上昇: 服用中に眼圧が上がる可能性がある。
- 感染症: 感染症にかかりやすくなり、治りにくくなることがある。手洗いやうがいなどの感染予防が重要。
- 骨粗しょう症: 3か月以上の服用で骨密度の測定が必要。
- 脂質異常症: 血中の脂肪成分が増えやすくなる。
- ムーンフェイス: 顔、肩、首回りに脂肪がつきやすくなり、四肢が細くなることがある。
※参照元:ステロイド (副腎皮質ホルモン)の飲み薬について【PDF】(https://hachioji.tokyo-med.ac.jp/wp-content/uploads/2019/08/steroid20190815.pdf)
ステロイドと成長障害
副腎皮質ステロイドを長期間使用すると、成長障害という副作用が見られることがあります。
骨の長軸方向への成長が阻害されることで身長の増加が遅れる可能性があります。
これは、ステロイドが骨端成長軟骨板に作用し、成長ホルモンやインスリン様成長因子(IGF)-Iの働きを抑制するためです。
成長障害を避けるためには
成長障害は用量依存的であり、プレドニゾロン換算で0.2mg/kg以下ではリスクが軽減されますが、年齢によっては低用量でも成長率の低下が報告されています。
成長障害を避けるためには、定期的に身長の変化をモニタリングし、必要に応じてステロイドの減量や中止、隔日投与を行うことが重要です。
※参照元:福岡県薬剤師会/「質疑応答」(https://www.fpa.or.jp/johocenter/yakuji-main/_1635.html?blockId=91874&dbMode=article)
治療が優先
ステロイドは、気管支ぜんそくや肺炎、アレルギー疾患などの治療に欠かせない薬剤です。
しかし、副作用として体重増加や不眠、高血圧などがあるため、使用には注意が必要です。
特に成長段階にある子どもには、成長障害のリスクを念頭に置いて使用する必要があります。
治療を優先しながらも、可能な限り治療期間を短くするために調整することが重要です。ステロイドの副作用や心配な点については、医師や看護師に相談することが大切です。
まとめ
今回の記事では、ステロイドと身長・成長の関係について解説しました。
ステロイドはさまざまな病気の治療に役立つ一方で、副作用として成長障害を引き起こす可能性があります。
特に子どもに対しては、骨の成長を妨げることで身長の伸びに影響を与えることがあります。
副作用のリスクを最小限にするためには、定期的なモニタリングと適切な投薬管理が重要です。
治療の優先順位を守りつつ、医師の指示に従いながら安全にステロイドを使用することが大切です。
お子さんの成長や治療についての疑問があれば、専門家に相談することをお勧めします。
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