身長先生式成長ホルモン治療 2年目は継続するべき?
皆さん、こんにちは。
本日は、成長ホルモン治療の2年目についてお話しさせていただきます。
1年間治療を続けた後、2年目も治療を続けるべきかどうか悩んでいる方々に向けて、少しアドバイスをさせていただきます。
ではさっそく行ってみましょう。
【目次】
成長ホルモン治療の2年目について
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1年間の治療の重要性
身長先生
成長ホルモン治療を行う際、まず1年間はしっかりと治療を受けることが大原則です。
これは何度も口酸っぱくお伝えしていますが、1年目の治療が不十分だと、その後の治療効果が曖昧なものになってしまいます。
初期の反応性や治療の効果に関わらず、まずは1年間治療を続けることが重要です。
2年目に治療を受けるべきかの検討
1年間の治療が終わった後、2年目の治療をどうするかについては慎重に検討が必要です。
全員が2年目も治療を受けるべきかというと、必ずしもそうではありません。
特に年齢が若い患者さんであれば、2年目も治療を続けた方が効果が高い傾向がありますが、年齢が上がるにつれて、治療効果が低くなることが多くあります。
年齢による治療継続の違い
具体的には、男の子であれば骨年齢が15歳を過ぎると治療効果が薄れてくるため、2年目の治療が厳しくなることがあります。
女の子の場合も同様で、骨年齢が13歳から15歳を過ぎると、治療の効果が減少してくることがあります。
このように、骨年齢や年齢が2年目の治療継続の判断基準になります。
治療効果による継続の判断
もう一つの大きな判断材料は、1年目の治療でどれだけの効果が得られたかです。
統計的には、2年目の治療効果は1年目に比べて必ずと言っていいほど、低くなると言われています。
大体、1年目に対して2年目の治療効果は上乗せされる身長は半減してしまいます。
例えば、1年目に上乗せされた身長が5cmの場合、2年目はその半分の2.5cm程度の効果が期待されるとされています。
ただし、これは平均値であり、1年目に良い反応を示した患者さんは、2年目も良い結果が期待されます。
逆に、1年目の反応が悪かった場合は、2年目の治療効果もさらに低くなることが予想されます。
成長シートを用いた解説
治療効果が良好な場合の予測
ここからは成長シートを使って具体的に解説していきます。
例えば、13歳6ヶ月の男の子が12歳6ヶ月から治療を始め、1年間治療を行った場合を見ていきましょう。
このケースでは、治療前の身長が166cmだったのが、1年間で169.8cmに成長し、+4cmの上乗せが得られました。
このように、1年目で良い反応が出た場合、2年目も比較的良い結果が得られると考えられます。
写真3
治療効果が弱い場合の予測
一方で、治療反応が弱かった患者さんの場合、身長の伸び率が鈍化し、グラフの変化も少なくなります。
例えば、1年間でわずか2cmしか伸びなかった場合、2年目の治療効果はさらに低くなる可能性があります。
よく伸びる子と比較すると大きな差が出てきます。
このような場合は、2年目の治療を継続するかどうかを慎重に判断する必要があります。
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まとめ
成長ホルモン治療は、1年間しっかりと受けることが最も重要であり、その後の2年目の治療は、年齢や治療効果を踏まえて検討する必要があります。
1年目に良い治療効果が得られた場合は、2年目も治療を続けることが勧められますが、効果が薄かった場合は、治療継続を慎重に判断するべきです。
2年目の治療効果は1年目に比べて低くなることが多いため、各自の状況に合わせた判断が求められます。
もし何かご不明な点があれば、ぜひ私にご相談ください。
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