身長は朝と夜(夕方)ではどっちが正しい?高い方はどちらで差は?
今回は朝と夜(夕方)どっちが正しい身長なのか、というテーマになります。
一般的には、起床時(朝)が最も身長が高く、夜(夕方)になると身長が縮むと言われており、この点について確認していきます。
今回は2017年ガーナの論文になります。
論文名:A study of diurnal height changes among sample of adults aged 30 years and above in Ghana
引用元:Biomedical and Biotechnology Research Journal
簡単に訳しますと、一日の中でどれくらい身長が変わるのかを検討した論文になります。
目次
研究結果
まずはこちらのグラフをご覧ください。
図1
縦軸:割合(%)
横軸:身長がどのくらい縮んだか(cm)
一番左の点を見てみますと、0.6cm縮んだ人の割合が4.4%いるということになります。
そして一番右の点を見てみますと、2.7cm縮んだ人の割合が7.8%いるということが分かります。
つまり朝と夜(夕方)で0.6〜2.7cm程度、身長が縮んだ人がこれだけいるということになります。
またもっともピークが高いのが、1.3〜1.4cm辺りになってきますので、一日当たりその程度身長が縮む人が多いということが分かります。
Googleでも調べたところ、一番上には1cmほど朝の方が高いと記載されています。
過去に旧身長先生チャンネルでも実験しており、その際も1cm程度朝の方が、身長が高かったという結果になっています。
つまり、朝と夜(夕方)の身長差はおよそ1cm程度ということになります。
また、こちらは1972年の論文です。
Strickland,A.L.,andShearin,R.B.(1972).Diurnalheight variation in children.Journal of Pediatrics, 80,1023-102
少し昔の論文ですが、こちらでは1.54cm朝の方が高いと示されています。
身長は朝と夜(夕方)ではどっちが正しい?
では本日の本題です。
朝と夕方の身長どっちが正しいのでしょうか?
結論としては、全てご自身の身長なので、どれを答えても正しいです。
ただし、それぞれの意味を考えてみましょう。
今回の質問は、100m走のタイムを答えるのと似ています。
例を挙げて説明します。
例1)100m走何秒?と聞かれた
A:過去最高の数値を答える(MAXタイプ)
B:ここ1ヶ月の平均タイムを答える(統計タイプ)
C:最低これなら走れるというタイムを答える(保証タイプ)
これらはどの答えも正解です。
次の例も同様です。
例2)大谷翔平選手のストレートは何キロ?と聞かれた
A:最高 163キロ
B:平均 156キロ
C:最低 145キロはどんなコンディションでも出せる
こちらもどの答えも正解なのです。
また、次の例も同様です。
例3)友達に、近所のスーパーで白菜はいくらで売ってる?と聞かれた
A:今までで一番高かった値段を言い、それよりも少し低いかも・・・というような表現を使う
B:今月の平均の値段を言う
C:今までで記憶している一番低い値段を言い、それよりは少し高いかも・・・というような表現を使う
どの答え方も正しく、間違いはありません。
しかし、親切にかつ厳密に答えるのであれば、数値を説明する言葉を付け加えてあげるとよいかもしれませんね。
※追記 当院で実際に調べてみた
論文で結果は出ていますが、身長先生としては実際に検証をしてリアルな声を皆様にお届けしたい…
ということで当院のスタッフの協力を募り、実際に朝と夜の身長がどのくらい変わるのか調べてみました。
>>朝の身長は夜の身長より●●cm高い?医師が実際に測って比較検証
YouTubeに動画もアップしているのでぜひご覧ください。
まとめ
上の例でも分かるように、どれを答えても問題はありませんし、どの答えも正解です。
ただし、一般的に身長に関しては高い方の身長を答える人が多いように思います。
また、実際に検証してみた結果もご紹介させていただきました。
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