赤ちゃん(乳幼児)の平均身長と体重はどのくらい?新生児から1歳になるまでの成長について| 低身長治療・再生医療なら東京神田整形外科クリニック
「うちの子、他の子より小さい気がする…」「健診で“身長が少し低め”って言われたけど大丈夫かな?」そう思う方もいるかもしれません。
赤ちゃんの身長や体重は、月齢ごとに大きな個人差がありますが、平均値や成長の目安を知っておくことで安心できます。
この記事では、新生児から1歳までの男女別の平均身長・体重、成長の目安、伸び悩む原因と受診の目安について身長先生®︎が監修して解説します。
赤ちゃん(乳幼児)の平均身長と体重とは

赤ちゃんの成長は、月齢ごとに大きく変化します。
特に生後1年間は、身長も体重も急速に増える大切な時期です。
ここでは、男女別に新生児から1歳までの平均身長と体重を見ていきながら、成長の目安をわかりやすく解説します。
男の子の赤ちゃんの平均身長と体重【新生児から1歳まで】
男の子の赤ちゃんは、生まれた直後から1歳になるまでの間に、目に見えて大きく成長します。
出生時の平均身長は約49cm前後ですが、1歳の頃には約74cm前後まで伸びるといわれています。
月齢ごとの平均値を知っておくことで、成長のペースを客観的に確認できます。以下の表では、新生児から1歳までの男の子の平均身長と体重をまとめています。
男の子の赤ちゃんの平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
0ヶ月〜1ヶ月 |
48.7 |
2.98 |
|
1ヶ月〜2ヶ月 |
55.5 |
4.78 |
|
2ヶ月〜3ヶ月 |
59 |
5.83 |
|
3ヶ月〜4ヶ月 |
61.9 |
6.63 |
|
4ヶ月〜5ヶ月 |
64.3 |
7.22 |
|
5ヶ月〜6ヶ月 |
66.2 |
7.67 |
|
6ヶ月〜7ヶ月 |
67.9 |
8.01 |
|
7ヶ月〜8ヶ月 |
69.3 |
8.3 |
|
8ヶ月〜9ヶ月 |
70.6 |
8.53 |
|
9ヶ月〜10ヶ月 |
71.8 |
8.73 |
|
10ヶ月〜11ヶ月 |
72.9 |
8.91 |
|
11ヶ月〜1歳 |
73.9 |
9.09 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
女の子の赤ちゃんの平均身長と体重【新生児から1歳まで】
女の子の赤ちゃんも、誕生から1歳にかけて大きく成長します。
出生時の平均身長はおよそ48cm前後で、1歳になる頃には約72cm前後に達するといわれています。
月齢ごとの平均値を把握しておくと、成長の流れをより安心して見守ることができます。
以下の表では、新生児から1歳までの女の子の平均身長と体重を紹介します。
女の子の赤ちゃんの平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
0ヶ月〜1ヶ月 |
48.3 |
2.91 |
|
1ヶ月〜2ヶ月 |
54.5 |
4.46 |
|
2ヶ月〜3ヶ月 |
57.8 |
5.42 |
|
3ヶ月〜4ヶ月 |
60.6 |
6.16 |
|
4ヶ月〜5ヶ月 |
62.9 |
6.73 |
|
5ヶ月〜6ヶ月 |
64.8 |
7.17 |
|
6ヶ月〜7ヶ月 |
66.4 |
7.52 |
|
7ヶ月〜8ヶ月 |
67.9 |
7.79 |
|
8ヶ月〜9ヶ月 |
69.1 |
8.01 |
|
9ヶ月〜10ヶ月 |
70.3 |
8.2 |
|
10ヶ月〜11ヶ月 |
71.3 |
8.37 |
|
11ヶ月〜1歳 |
72.3 |
8.54 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
赤ちゃんの身長はどこからが小さめ?【新生児から1歳まで】
赤ちゃんの身長が「小さめ」と判断される目安には、成長曲線の基準が用いられます。
一般的に、平均値よりも2標準偏差(-2SD)下回る場合、体質性低身長などの可能性を考慮する目安とされています。
ただし、
これはあくまで統計的な指標であり、必ずしも異常を意味するものではありません。多くの子どもはその後の成長で追いつくこともあります。
以下の表では、新生児から1歳までの男女別における「-2SD(やや小さめ)」の身長を示します。
男の子と女の子の赤ちゃんの低身長の基準
|
男の子 |
女の子 |
|
|
0ヶ月〜1ヶ月 |
45.2 |
44.5 |
|
1ヶ月〜2ヶ月 |
50.9 |
50 |
|
2ヶ月〜3ヶ月 |
54.5 |
53.3 |
|
3ヶ月〜4ヶ月 |
57.5 |
56 |
|
4ヶ月〜5ヶ月 |
59.9 |
58.2 |
|
5ヶ月〜6ヶ月 |
61.9 |
60.1 |
|
6ヶ月〜7ヶ月 |
63.6 |
61.7 |
|
7ヶ月〜8ヶ月 |
65 |
63.1 |
|
8ヶ月〜9ヶ月 |
66.3 |
64.4 |
|
9ヶ月〜10ヶ月 |
67.4 |
65.5 |
|
10ヶ月〜11ヶ月 |
68.4 |
66.5 |
|
11ヶ月〜1歳 |
69.4 |
67.4 |
参照:日本小児内分泌学会「低身長」
参照:こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査」
赤ちゃん(乳幼児)は、新生児から1歳までどう成長する?

赤ちゃんの成長は、月齢ごとに見ると本当にめまぐるしいものです。寝返りやおすわりなどの運動機能が発達するだけでなく、身長や体重の伸び方にも特徴があります。ここでは、新生児から1歳になるまでの赤ちゃんが、どのように体も心も発達していくのかを月齢ごとに解説します。
0ヶ月〜1ヶ月
赤ちゃんの成長は、生まれてからの1年間で大きく変化します。
出生時の平均身長は男の子で約48.7cm、女の子で約48.3cm、体重はそれぞれ約3kg前後です。
生後1か月の間に平均で4〜5cmほど身長が伸び、体重も1〜2kg増加するのが一般的です。
0ヶ月〜1ヶ月での平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
男の子 |
48.7 |
2.98 |
|
女の子 |
48.3 |
2.91 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
この時期に特徴的なのが「生理的体重減少」と呼ばれる現象です。
生後3〜5日頃までは、母乳やミルクの摂取量よりも体から失われる水分の方が多くなるため、体重が一時的に3〜10%ほど減少します。
これはほとんどの赤ちゃんに見られる自然な反応で、数日後には再び出生時の体重に戻ります。
その後は1日あたりおよそ35〜45gずつ体重が増えていき、順調に成長していきます。
ママやパパにとっては、体重が減ってしまう様子に不安を感じることもありますが、この時期の変化はごく正常な範囲といわれています。
大切なのは、赤ちゃんがしっかり母乳やミルクを飲み、少しずつ体がふっくらしていく様子を温かく見守ることです。
1ヶ月〜2ヶ月
生後1〜2か月頃の赤ちゃんは、見た目にも「ふっくら」としてきて、赤ちゃんらしい体つきになります。
平均身長は男の子で約55.5cm、女の子で約54.5cm、体重は男の子で約4.78kg、女の子で約4.46kgです。
出生時に比べて身長は約5cmほど伸び、体重もほぼ倍近くに増えることが多い時期です。
1ヶ月〜2ヶ月での平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
男の子 |
55.5 |
4.78 |
|
女の子 |
54.5 |
4.46 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
この頃になると皮下脂肪が増え、手足に少し丸みが出てきます。
筋肉もついてきて、両腕や両脚をバタバタ動かしたり、伸ばしたりといった動きが活発になります。
聴力はほぼ完成しており、音が鳴る方向に顔を向けるような反応も見られます。
まだ昼夜の区別はついていませんが、昼間に起きている時間が少しずつ増え始めます。
泣く時間や眠る時間には個人差がありますが、この時期の赤ちゃんは環境の刺激を少しずつ感じ取り、外の世界に適応しはじめている段階です。
2ヶ月〜3ヶ月
生後2か月頃の赤ちゃんは、見た目にもより丸みを帯び、ふっくらとした印象になります。
平均身長は男の子で約59.0cm、女の子で約57.8cm、体重は男の子で約5.83kg、女の子で約5.42kgです。
出生時の体重と比べるとおよそ2倍になり、この時期は「赤ちゃんらしさ」がぐっと増す時期といわれています。
2ヶ月〜3ヶ月での平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
男の子 |
59 |
5.83 |
|
女の子 |
57.8 |
5.42 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
体つきはさらにぽっちゃりしてきて、手首や足首にくびれのようなシワができるのも特徴です。
筋肉も発達し始め、手足を動かして遊ぶ仕草が見られます。
指しゃぶりをしたり、手を開いたり、おもちゃを握ろうとするなど、感覚と運動のつながりが少しずつ芽生えていく段階です。
このころになると、1か月健診も終え、他の赤ちゃんと比べて「小さいのでは?」と心配する保護者の方もいますが、医師が問題ないと判断していれば心配はいりません。
体重は1日に約25〜35gずつ増えていくのが一般的な目安とされています。
3ヶ月〜4ヶ月
生後3〜4か月頃になると、赤ちゃんの体も動きもよりしっかりしてきます。
平均身長は男の子で約61.9cm、女の子で約60.6cm、体重は男の子で約6.63kg、女の子で約6.16kgです。
体重は出生時の約2倍以上になり、体格にも個性が出てくる時期です。
3ヶ月〜4ヶ月での平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
男の子 |
61.9 |
6.63 |
|
女の子 |
60.6 |
6.16 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
このころになると、急な音や刺激に反応して手足をびくつかせる「モロー反射」が少しずつ減っていきます。
代わりに、周囲の音や人の声に興味を持ち、自分から反応を示すようになります。
また、首の筋肉が発達し、うつぶせにした状態で短時間頭を持ち上げることができるようになります。
表情も豊かになり、あやすと笑顔を見せるようになるのもこの時期の特徴です。
首がすわり始めると、縦抱っこやおんぶもしやすくなり、ママやパパにとってもお世話が少し楽になります。
ただし、首の動きはまだ完全ではないため、寝かせるときは顔の周りに柔らかい布やおもちゃを置かないなど、安全に配慮することが大切です。
4ヶ月〜5ヶ月
生後4〜5か月頃の赤ちゃんは、全身のバランスが整い始め、よりしっかりとした体つきになります。
平均身長は男の子で約64.3cm、女の子で約62.9cm、体重は男の子で約7.22kg、女の子で約6.73kgです。
身長や体重の増加ペースはややゆるやかになりますが、筋肉が発達し、全体的に引き締まった印象になります。
4ヶ月〜5ヶ月での平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
男の子 |
64.3 |
7.22 |
|
女の子 |
62.9 |
6.73 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
この時期は、授乳やミルクのリズムが安定してくることが多く、ママやパパにとって少し育児がしやすくなるタイミングです。
ただし、夜泣きが始まる赤ちゃんも見られるため、睡眠リズムの変化に戸惑う保護者も少なくありません。
また、視覚の発達も進み、目の前のものに興味を示して手を伸ばす動作が増えてきます。
おもちゃをつかもうとする姿勢が見られるようになるほか、泣く以外の方法で声を出してコミュニケーションを取るようにもなります。
表情や反応が豊かになり、赤ちゃんの成長を日々実感できる時期です。
5ヶ月〜6ヶ月
生後5〜6か月頃の赤ちゃんは、運動量が一気に増える時期です。
平均身長は男の子で約66.2cm、女の子で約64.8cm、体重は男の子で約7.67kg、女の子で約7.17kgです。
体重の増え方はややゆるやかになりますが、筋肉がつき始め、全体的に引き締まった体つきに変化していきます。
5ヶ月〜6ヶ月での平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
男の子 |
66.2 |
7.67 |
|
女の子 |
64.8 |
7.17 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
このころには多くの赤ちゃんがしっかり首がすわり、背骨や体幹が安定してきます。
寝返りをうてるようになる子も増え、自由に体を動かす時間が楽しく感じられるようになります。
「遊びたい」という欲求も強くなり、周囲への興味がさらに広がる時期です。
運動量が増えることで、体重の増加ペースが一時的に落ち着くこともありますが、それは自然な成長過程といわれています。
起きているときはベッドよりも安全な広いスペースで、十分に体を動かせる環境をつくってあげるとよいでしょう。
6ヶ月〜7ヶ月
生後6〜7か月頃になると、赤ちゃんは心身ともに大きな変化を迎えます。
平均身長は男の子で約67.9cm、女の子で約66.4cm、体重は男の子で約8.01kg、女の子で約7.52kgです。
体格がしっかりしてきて、見た目にもずいぶんと「赤ちゃんらしい」ふっくら感が落ち着いてきます。
6ヶ月〜7ヶ月での平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
男の子 |
67.9 |
8.01 |
|
女の子 |
66.4 |
7.52 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
この時期は起きている時間がさらに長くなり、ママやパパと遊ぶ時間が増えていきます。
厚生労働省の調査によると、生後6〜7か月未満の赤ちゃんの約9割が寝返りを習得するといわれています。
寝返りをきっかけに視野が広がり、周囲への興味がいっそう強まります。
また、この時期は授乳やミルク中心の生活から離乳食へと移行する重要な時期でもあります。
おすわりができるようになったり、早い子では乳歯が顔を出し始めるなど、食事の準備が整い始める段階です。
ただし、おすわりはまだ安定していないため、支えてあげるようにしましょう。
人見知りが始まる赤ちゃんも多く、初めて会う人を見ると泣いてしまうことがあります。
これは社会性が芽生えた証拠でもあり、順調に心が育っているサインといわれています。
7ヶ月〜8ヶ月
生後7〜8か月頃になると、赤ちゃんの発達には個人差がよりはっきり現れます。
平均身長は男の子で約69.3cm、女の子で約67.9cm、体重は男の子で約8.3kg、女の子で約7.79kgです。
大きめの子では10kgに届くこともありますが、身長・体重の伸びは生後数か月ほど急激ではなく、ゆるやかなペースになります。
7ヶ月〜8ヶ月での平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
男の子 |
69.3 |
8.3 |
|
女の子 |
67.9 |
7.79 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
そのため、「最近あまり成長していないのでは?」と感じることがあっても心配はいりません。
体重が安定して増えており、減少していなければ順調に成長していると考えられています。
運動面では、うつぶせの状態からお腹を引きずって進む「ずりばい」が見られるようになります。
さらに、早い子ではつかまり立ちを始めるなど、活動範囲が一気に広がります。周囲への関心も高まり、好奇心旺盛に動き回る姿が印象的な時期です。
安全対策として、家具の角や小物の誤飲などには十分注意し、赤ちゃんが自由に動ける安全な環境を整えてあげることが大切です。
8ヶ月〜9ヶ月
生後8〜9か月頃の赤ちゃんは、体の発達だけでなく、感情やコミュニケーションの面でも大きく成長します。
平均身長は男の子で約70.6cm、女の子で約69.1cm、体重は男の子で約8.53kg、女の子で約8.01kgです。
体格の差が目立ち始める時期でもあり、同じ月齢でも「ふっくら型」「スリム型」と個性がはっきりしてきます。
8ヶ月〜9ヶ月での平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
男の子 |
70.6 |
8.53 |
|
女の子 |
69.1 |
8.01 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
このころにはおすわりが安定し、ずりばいからハイハイへと移行する赤ちゃんが増えてきます。
最初は後ろに下がってしまったり、思うように進めなかったりすることもありますが、次第に手足の動きが連動して前進できるようになります。
運動の幅が広がることで、赤ちゃん自身も動く楽しさを感じるようになるでしょう。
また、情緒の発達も進み、ママやパパの声に敏感に反応したり、呼びかけに笑顔を返したりする姿も見られます。
行動範囲が急速に広がるため、転倒や落下、小さな物の誤飲などには注意が必要です。
赤ちゃんが安心して探検できる環境を整えることが、この時期の成長を支えるポイントといえます。
9ヶ月〜10ヶ月
生後9〜10か月頃の赤ちゃんは、身体の成長よりも心や言葉の発達が目立つようになります。
平均身長は男の子で約71.8cm、女の子で約70.3cm、体重は男の子で約8.73kg、女の子で約8.2kgです。
体格はゆるやかに成長を続けながらも、精神的な変化が顕著になる時期といわれています。
9ヶ月〜10ヶ月での平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
男の子 |
71.8 |
8.73 |
|
女の子 |
70.3 |
8.2 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
このころの赤ちゃんは、周囲への関心が一段と強まり、ママやパパを目で追ったり、姿が見えなくなると泣いたりする「後追い」が始まります。
これは愛着がしっかり形成されている証拠でもあり、健やかな発達の一過程です。
言葉の面では「あー」「うー」といった声を繰り返し発するようになり、大人の話す声をまねる姿も見られます。
こうした発声は言語習得の第一歩とされており、赤ちゃんにとって重要なコミュニケーションの練習です。
人見知りは徐々に落ち着き、1人でおもちゃを触ったり観察したりして遊ぶ時間も増えます。
赤ちゃんが一生懸命声を出していたら、ママやパパが優しく返事をしたり相づちをうつことで、安心感と信頼関係を深めることができます。
後追いが強い場合も、「すぐ戻るからね」と声をかけることで不安を和らげてあげるとよいでしょう。
10ヶ月〜11ヶ月
生後10〜11か月頃の赤ちゃんは、運動能力が大きく発達し、活動量がぐんと増えます。
平均身長は男の子で約72.9cm、女の子で約71.3cm、体重は男の子で約8.91kg、女の子で約8.37kgです。
運動量が増えるため、体重の増加はゆるやかになり、ほとんど変化が見られないこともありますが、食欲や元気があれば心配はいりません。
10ヶ月〜11ヶ月での平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
男の子 |
72.9 |
8.91 |
|
女の子 |
71.3 |
8.37 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
離乳食や授乳のリズムが安定し、1日3回の食事をとる赤ちゃんも増えてきます。
食事の量が変わらなくても、動きが活発になる分、体のバランスが引き締まり、見た目がすっきりする傾向にあります。
また、この時期には上下の前歯が生え始め、乳歯が2本ずつ揃う子も多くなります。
歯が生えることで食べ物を噛む練習が進み、食事の幅も広がります。
運動面では、つかまり立ちを繰り返すようになり、好奇心旺盛にさまざまなものへ手を伸ばす姿が見られます。
赤ちゃんの行動範囲が一気に広がるため、家庭内での安全対策がより重要になります。
高い場所やテーブルの上など、手の届く位置に危険なものを置かないよう注意し、安心して探索できる環境を整えてあげることが大切です。
11ヶ月〜1歳
生後11か月〜1歳になる頃の赤ちゃんは、まさに「動く力」が大きく伸びる時期です。
平均身長は男の子で約73.9cm、女の子で約72.3cm、体重は男の子で約9.09kg、女の子で約8.54kgです。
体格はますますしっかりしてきて、手足の動きも力強くなります。
11ヶ月〜1歳での平均身長と体重
|
身長 |
体重 |
|
|
男の子 |
73.9 |
9.09 |
|
女の子 |
72.3 |
8.54 |
参照:厚生労働省「乳幼児⾝体発育曲線の活⽤・実践ガイド」
参照:厚生労働省「一般調査及び病院調査による乳幼児身体発育値及び発育曲線」
この時期の赤ちゃんは、ハイハイがさらに力強くなり、つかまり立ちも安定します。
早い子では、一歩二歩と歩き始めることもあります。
ハイハイのスピードも速く、興味のある物を見つけると、あっという間に移動してしまうほどです。
両腕の力もついてきて、階段を登ろうとしたり、イスに座ろうとしたりと、高い場所への挑戦も見られるようになります。
そのため、転落や落下などの事故を防ぐためにも、家庭内の安全対策が欠かせません。
ベビーゲートを設置したり、赤ちゃんの手が届く範囲に危険な物を置かないようにするなど、環境づくりを見直すことが大切です。
1歳を迎えるころには、感情表現が豊かになり、「ママ」「パパ」など意味のある言葉を発する赤ちゃんもいます。
行動範囲の広がりとともに、個性がぐんと際立つ時期です。「もう1歳か」と感じるほど成長が早く、ママやパパにとっても赤ちゃんの変化を実感できる節目です。
遊びや会話を通して、たくさんのコミュニケーションを取るようにしましょう。
赤ちゃんの身長が伸び悩むときに考えられる原因

赤ちゃんの身長の伸びには個人差がありますが、なかなか伸びないように感じると不安になる方も多いでしょう。
実際、成長のスピードが一時的にゆるやかになることは珍しくありませんが、場合によっては体質や生活リズム、あるいは医学的な要因が関係していることもあります。
ここでは、赤ちゃんの身長が伸び悩むときに考えられる主な原因について解説します。
体質によるもの
赤ちゃんの身長が思うように伸びない場合でも、多くは体質によるものといわれています。
身長は遺伝だけで決まるわけではありませんが、家族の体格傾向や骨の発育スピードなど、もともとの体質が影響していることがあります。
また、同じ月齢でも出生時の体重や生まれた時期(早産・遅産)によって成長のペースが異なることもあります。
たとえば早産で生まれた赤ちゃんは、最初の数か月はやや小さめでも、ゆっくりと追いついていくケースが多く見られます。
大切なのは、成長曲線の帯(グラフ)に沿って少しずつ伸びているかどうかです。
カーブが右上に向かっていれば、体質の範囲内の成長と考えられる場合が多く、過度に心配する必要はありません。
ただし、何度測っても曲線が横ばいのまま、あるいは体重も一緒に増えない場合は、生活リズムや栄養バランスの見直しが必要となることもあります。
疾患が隠れている可能性
体質以外にも、まれに身長の伸び悩みの背景に疾患が関係している場合があります。
これらの疾患は、ホルモンの分泌や栄養吸収、代謝などに影響を与えることで、成長を妨げることがあります。
以下に、低身長の原因となり得る主な疾患をまとめます。
|
疾患名 |
特徴と影響 |
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成長ホルモン分泌不全症 |
成長ホルモンの分泌が不足し、身長の伸びが著しく遅れる。 |
|
甲状腺機能低下症 |
代謝が低下し、身長や体重の増加がゆるやかになる。 |
|
慢性腎疾患 |
老廃物が体にたまり、ホルモン分泌や栄養バランスが崩れる。 |
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先天性心疾患 |
血液循環の異常により、全身の酸素や栄養が不足して成長が遅れる。 |
|
消化吸収障害(セリアック病・乳糖不耐症など) |
栄養が十分に吸収されず、体重・身長の増加が遅れる。 |
|
染色体異常(ターナー症候群など) |
遺伝的要因により、成長ホルモンや性ホルモンの働きに影響が出る。 |
|
慢性炎症性疾患(腸炎・リウマチなど) |
慢性的な炎症が続くと、成長ホルモンの作用が抑えられる。 |
こうした疾患は頻度としては多くありませんが、身長の伸びが長期間にわたって止まっている場合や、体重も同時に増えていない場合には、栄養状態やホルモンバランスの確認が必要とされるケースもあります。
早期に原因を把握し、適切なケアを行うことで、成長の回復が期待できることもあります。
赤ちゃんの身長が伸び悩むときの受診の目安とは

赤ちゃんの身長が思うように伸びないと感じたときでも、多くの場合は一時的なペースの違いであり、心配しすぎる必要はありません。
しかし、明らかに成長曲線から外れている、または体重も同時に増えていない場合には、一度小児科などで相談してみるのがよいとされています。
一般的な受診の目安としては、以下のような場合が挙げられます。
- 成長曲線で−2SD(平均よりかなり低め)の範囲を下回っている場合
- 3か月〜半年の間に身長がほとんど変わらない場合
- 体重も増えていない、または減少している場合
- 全体的に元気がなく、食欲不振や便通の異常がみられる場合
これらの状態が続くときは、体質的な範囲を超えている可能性も考えられます。
受診時には、母子健康手帳の成長記録や食事内容を一緒に持参すると、医師が経過を確認しやすくなります。
一方で、成長曲線に沿って少しずつでも身長や体重が増えている場合は、体質の範囲内とされることが多いです。
焦らず、定期的に身長を測り、生活リズムや栄養状態を整えながら、ゆっくり見守っていくことが大切です。
赤ちゃんの身長に関するよくある質問

赤ちゃんの成長については、身長や体重の増え方、測り方など、日々の中で気になることがたくさん出てきます。
「平均より小さい気がするけど大丈夫?」「どれくらいのペースで伸びるの?」といった疑問を持つ保護者も多いでしょう。
ここでは、赤ちゃんの身長に関してよくある質問と、その考え方の目安をわかりやすく解説します。
赤ちゃんの身長の測り方を教えてください。
家庭で赤ちゃんの身長を測るときは、寝かせた状態でまっすぐ足を伸ばして測るのが基本です。
床やベビーベッドの上に寝かせ、頭のてっぺんとかかとにそれぞれ定規や本を軽く当て、2点の間の長さを測ります。
赤ちゃんは動きやすいため、正確に測るには2人で行うと安心です。
医療機関では「乳幼児身長計」という専用の器具を使って測定するため、より正確な数値を得ることができます。
家庭での計測では、毎回同じ時間帯・姿勢・場所で測るようにすると、成長の変化を正しく確認しやすくなります。
定期的に記録をとり、成長曲線に沿っているかをチェックしておくとよいでしょう。
1歳の赤ちゃんの平均身長は?
1歳の赤ちゃんの平均身長は、男の子で約73.9cm、女の子で約72.3cmといわれています。
生まれたときと比べると、およそ25cm前後も身長が伸びており、1年間で大きく成長する時期です。
ただし、出生時の体格や発育のスピードには個人差があり、数センチの違いはまったく問題ありません。
大切なのは、成長曲線の帯の中におさまっているかどうか、そして曲線が一定のカーブを描いて右上に伸びているかです。
平均よりやや小さくても、赤ちゃんが元気に動き、よく食べて笑っているようであれば、多くの場合は心配ありません。
成長には一時的な停滞期もあるため、長い目で見守ることが大切です。
身長は母と父どっちに遺伝する?
身長は遺伝だけで決まるわけではありませんが、父母の体格や骨格など、遺伝的な要素も一定の影響を与えます。
将来の身長をおおまかに推測する際によく使われるのが「両親平均身長(ターゲットハイト)」と呼ばれる計算式です。
男の子の場合:(父の身長+母の身長+13cm)÷2
女の子の場合:(父の身長+母の身長−13cm)÷2
この数値はあくまで目安であり、実際の成長は遺伝以外の要因によっても大きく変わります。
たとえば、十分な睡眠や栄養バランスの取れた食事、適度な運動、そしてストレスの少ない環境など、生活習慣の影響が非常に大きいといわれています。
つまり、両親の身長が必ずしもそのまま子どもの最終身長を決めるわけではありません。
日々の生活環境を整えることが、遺伝的な要素を最大限に活かす鍵となります。
参照:Clinical Pediatric Endocrinology
まとめ
赤ちゃんの身長や体重の増え方には個人差がありますが、月齢ごとの平均値や成長の特徴を知っておくことで、発育の様子をより安心して見守ることができます。
多くの赤ちゃんは成長曲線の帯の中をゆるやかに右上へ伸びていきます。平均より少し小さくても、元気に遊び、食欲や睡眠がしっかりしていれば、ほとんどの場合は問題ありません。
もし成長曲線が横ばいのまま続いたり、体重の増加も見られない場合は、生活リズムや栄養状態を確認し、必要に応じて専門機関に相談することも大切です。
「もっと身長を伸ばしたい」「周囲と差があることが気になる」といった場合には、身長先生式成長ホルモン治療®︎ も選択肢としてご検討ください。
他の医院では、「特に治療の必要はありません」と断られた場合も、東京神田整形外科クリニックの身長先生式成長ホルモン治療®︎ ならば、将来160センチまで成長する予定のお子さんが、しっかり治療を受ければ最大で+15センチぐらいの身長を目指せます。
5〜15歳のお子さんを対象に治療を提供しておりますので、身長について悩まれるときは、ぜひご検討ください。
そのほか、身長先生®︎ がお子さんの将来の身長を予測する「身長先生の身長診断®︎ 」も完全予約制でご用意しています。お子さんの身長を伸ばしていきたいと考えるときは、ご確認ください。
監修者

院長 (全日出勤)
田邊 雄 (たなべ ゆう)
経歴
2011年 金沢医科大学卒業
2018年 日本整形外科学会認定整形外科専門医取得
2018年 順天堂大学博士号取得
2020年 東京神田整形外科クリニック開業

再生医療リードドクター (毎週月曜日、第1・3・5土曜日勤務)
横田 直正 (よこた なおまさ)
経歴
平成11年3月 国立浜松医科大学医学部卒業
平成11年4月~平成18年12月 東京大学医学部整形外科在籍
平成11年5月~平成11年12月 東京大学医学部付属病院整形外科
平成12年1月~平成12年6月 東京逓信病院麻酔科
平成12年7月~平成13年6月 三楽病院整形外科
平成13年7月~平成14年12月 都立広尾病院整形外科
平成15年1月~平成16年6月 東芝林間病院整形外科
平成16年7月~平成17年9月 多摩北部医療センター整形外科
平成17年10月~平成18年9月 都立墨東病院リウマチ膠原病科
平成18年10月~平成19年12月 東京逓信病院整形外科
平成19年7月~平成27年2月 太秦病院整形外科リウマチ科
平成27年3月~平成29年3月 富士見病院整形外科
平成28年6月~平成29年3月 東京ひざ関節症クリニック銀座(院長)
平成29年4月~令和3年4月 東京ひざ関節症クリニック新宿(院長)
令和3年5月~ 総合クリニックドクターランド、新山手病院など


