70代男性がプレミアムエクソソーム治療を受けたらひざ痛はどうなった?①
皆さんこんにちは。
医師 医学博士 整形外科専門医 東京神田整形外科クリニック 院長の田邊です。
今日も膝に関する情報を発信していきたいと思います。
膝の痛みに困ってる方、是非ご覧ください。
【目次】
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
東京神田整形外科クリニック
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院長の父親の治療について
田邊院長
本日もゲストとして私の父親に来てもらっています。
父親は2023年の5月から幹細胞培養上清液という治療を受けてきました。
その時はそれが1番いい治療だったのでそれを選択したわけですね。
ただ、その後に8月からエクソソーム治療が当院でも始まりました。
10月に幹細胞培養上清液治療が終わり、11月からプレミアムエクソソームの治療を開始しております。
幹細胞培養上清液やプレミアムエクソソームという言葉を初めて聞く人もいると思うので何の治療かを少し簡単に説明します。
再生医療について
私の父に受けてもらっている治療は再生医療と呼ばれる治療です。
病名は「変形性膝関節症」と呼ばれる病態でいわゆる膝の痛みです。
年を取ってくると軟骨がすり減ってきて膝が痛いと思います。
それに対して再生医療という治療が良いと言われています。
それが大体7〜8年前くらいから少しずつ出てきてここ2〜3年でかなり人気が出てきてる治療の1つです。
再生医療(細胞医療)という名前がついています。
血液や脂肪やへその緒の細胞を使った治療なので細胞治療と呼ばれたりもします。
最初に受けてもらった治療は20代の女性の脂肪を利用しています。
20代の女性の脂肪には良い点がいくつかあります。
私の父は今77歳ですが、その脂肪からも同じようにして作ることもできます。
しかし、少し高齢の方の脂肪は栄養成分(成長因子・サイトカイン)といわれる治す成分が少ないだけだったらまだいいです。
けれども、残念なことに高齢の方の細胞からSASP(老化因子)と呼ばれる物が出てくることも最近は分かっています。
古い細胞からはSASPという因子が出てきます。
それは周りの細胞に「もっと老け込んでください」という指令を出すのです。
その細胞が老け込んでいるのに周りも一緒に老け込ませるというとても嫌な物質なのです。
幹細胞培養上清液は若い脂肪の細胞を使った治療なので治療効果が高いということです。
そこで、もっと若い細胞はないかということで出てきたのがへその緒(臍帯)です。
そこからウォートンジェリーエクソソームが出てきました。
少し話が難しくなってきますが、細胞からいろんな良いものを分泌して修復を促すのです。
細胞が直接分化することも目的にしたりもするんですけども、細胞がいろんな物質を出すことによって炎症を抑えたり、軟骨の修復を促していく、それをパラクライン効果と呼びます。
そのパラクライン効果の中で最も重要な役目を示すのがエクソソームという物質です。
そのエクソソームが良いことは分かっていて、なおかつ若い細胞を使ったら良いということも分かっています。
さらに話が進むと、エクソソームの適正な数というのが存在するはずなんです。
エクソソームを膝に何個入れてあげればいいのか。
現在のところは完全に明確に決まっていませんが、1890万個と30億個という選択肢があります。
ある程度自明になってきてるのは、ある程度ボリュームを入れてあげた方がいいけれど、そんなに入れる必要もないという事です。
おそらく来年か再来年あたりに少し数が変わってくると思いますが、現状では30億個が適正値だと思ってます。
その30億個のものをプレミアムエクソソームと呼んでます。
シンプルに言うとプレミアムエクソソームが2023年12月時点で最も良い治療でしょうということです。
父親には上清液を6回受けてもらった後にプレミアムエクソソームを1回受けてもらっています。
上清液とプレミアムエクソソームの実感の違いや変わらないところなど、そのようなところも含めて感想を聞かせてください。
治療の感想
院長の父
先月エクソソームをして、その後ベトナムに旅行に行きました。
ベトナムは道路が悪いから平らなところを歩くのは問題はないですが、凸凹だと足が揺れるので膝に負担がかかりますね。
1番初めの時から見るとものすごく良くなっているけど欲深いことを言えば「もっと良くならないか?」というのが今の状態です。
7ヶ月前は左足が痛かったんです。
右足は左足より痛くなかったので大したことはないと言っていましたが、今は右足が下りやブレなどで痛いと感じるのであって、決してダメということではありません。
良くなっているけれど、良くなるその期待度が100%ではないんです。
だから90%や95%ぐらいになっていますね。
前回は11月5日に受けて、感覚的には15日か20日くらいはあまり痛みを感じなかったけれど、15日くらい経つと効果が薄れてきたような気がしました。
2回目だとこれが15日間が20日間、しばらく続けたら1ヶ月か持つというような形になるのではないかと思っています。
これも個人差があるので何とも言えませんが、私は7ヶ月前は左足が痛かったけれど、右足は大した事がなかった。
今は逆に左足が治ったので右膝の方が痛いと感じています。
父の膝の状態と治療後の変化
田邊院長
11月の時からのKOOS(膝関節評価スコア)も取っています。
こちらの方に関しては、右の膝は大体全部同じ感じですね。
治療前 治療後
①膝の痛みの頻度 週に1〜2回 → 週に1〜2回
②膝を捻った時 少し痛い → 少し痛い
③膝を完全に伸ばす時 少し痛い → 全く痛くない(1段階改善)
④膝を完全に曲げる時 全く痛くない → 全く痛くない
⑤平らな場所を歩く時 全く痛くない → 全く痛くない
⑥階段を上り下りする時 少し痛い → 少し痛い
⑦夜、寝ている時 全く痛くない → 全く痛くない
⑧座っている時や横になっている時 全く痛くない → 全く痛くない
⑨まっすぐ立っている時 全く痛くない → 全く痛くない
ここまで良くなってしまうと質問表で改善するのは本当に難しいです。
この辺が持続性が高くなってくるというところと、実生活の中で感じる部分があればいいなというレベル感になっていると思います。
左の膝のKOOSですね。
こちらの方同様です
治療前 治療後
①膝の痛みの頻度 週に1〜2回 → 週に1〜2回
②膝を捻った時 少し痛い → 全く痛くない(1段階改善)
③膝を完全に伸ばす時 少し痛い → 全く痛くない(1段階改善)
④膝を完全に曲げる時 全く痛くない → 全く痛くない
⑤平らな場所を歩く時 全く痛くない → 全く痛くない
⑥階段を上り下りする時 少し痛い → 少し痛い
⑦夜、寝ている時 全く痛くない → 全く痛くない
⑧座っている時や横になっている時 全く痛くない → 全く痛くない
⑨まっすぐ立っている時 全く痛くない → 全く痛くない
階段の上り下りするところで「全く痛くない」というのは、もうこれ以上良くなることはないです。
膝の痛みの頻度も「月1〜2回」まで持ってくるのはかなり難しいと思うので、スコア上はこのようなところに留まると思います。
もう少し治療を続けていって、感想を通して皆さんに有益な情報になるように、動画をたくさん見ていたら分かると思いますよ。
うちの父親は非常に忖度なくいいものは「いい」と言うし、悪いものは「悪い」と言うので、とてもいい性格だと思っています。
そういった意味ですごく参考になるかなと思います。
良い治療であることは間違いないが、100%治る治療ではない、そこも含めてお伝えできればと思います。
エクソソーム点滴の効果
あと、プレミアムエクソームの点滴もやってもらいましたが、点滴の方はどうでしたか?
院長の父
点滴そのものはいいと思うのね。
「エクソソームだから」ではなくて体全体に回るからね。
どの部分か知らないけど再生してる。
なので極端な話、膝にやるより点滴でやった方が全部に効くから良いのではないかと思うところもあります。
田邊院長
私もよくお伝えしてるんですけども、若い方で膝が痛いだけの方に関しては「点滴までしなくてもいいよ」とお伝えします。
ある程度年齢が経ってくると膝だけの問題ではなく全身の問題なんですよね。
例えば、胃腸が調子悪くてご飯が食べれなくて元気がなくなってということになるし、睡眠の質が悪くても回復しないわけです。
皆さんいろんな問題抱えていると思うので年齢が上がるほど点滴を併用すると良いとされています。
プレミアムエクソソームの施術
写真1
写真2
実際の様子は動画の8:26からご覧いただけます。
治療後の歩行の様子
写真3
階段の上り下りのタイムを測定しています。
上って下りてくるまで約20秒かかりました。
下りの様子では右足が少し痛そうに見えます。
実際の様子は動画の8:54からご覧いただけます。
まとめ
田邊院長
点滴で上清液とプレミアムエクソソームに関して言うと、皆さんの体験談は違うことが多いように思います。
プレミアムエクソソームの効果実感をされる方が多いと思うので皆さんも検討されるといいと思います。
点滴と膝とを続けて頑張ってやっていきましょう。
次の記事はこちら
70代男性がプレミアムエクソソーム治療を受けたらひざ痛はどうなった?②
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