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膝のエクソソーム治療後の効果は?【50代男性1回目注射の体験談】

 

みなさんこんにちは。

東京神田整形外科クリニック院長の田邊です。

 

本日は、実際にエクソソームを受けていただく方にお越しいただいています。

その方と一緒に、診察の内容と実際の治療風景を皆さんに共有させていただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

 

また、膝に関する情報を一生懸命配信していきたいと思いますので、膝を治したい方はぜひ最後までご覧ください。

 

【目次】

 

 
当院の再生医療治療について

当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。


東京神田整形外科クリニック
再生医療治療について詳しく見てみる

 

1回目の注射

 

田邊院長

今日はJさんに、エクソソームのモニターとしてお越しいただきました。

 

Jさん

はい、よろしくお願いします。

 

田邊院長

それでは、簡単な自己紹介をしていただいてもよろしいですか?

 

Jさん

55歳、Jです。

東京から来ました。

 

私は昨年10月に半月板損傷と診断を受け、左膝は痛みがなかったので右膝だけ2回、再生医療を他の病院で受けました。

 

しかし、左膝も今年1月にはいってかなり痛みが出てきてしまいました。

そこで、右側で治療をしたものに対して左側の方をエクソソームを使ったらどうなるのかを確認したく、こちらに参りました。

 

よろしくお願いします。

 

田邊院長

よろしくお願いします。

 

右膝ですでに再生医療を受けられたということですね。

 

今回左膝に受けていただく、エクソソームはズバリ最新治療になります。

この最新治療に私もすごく興味がありますので、忖度なしで効かなければ効かないと言っていただけたらと思います。

 

エクソソームに関しては理論上は最強です。

ただ、皆さんもよくご存知だと思いますが、理論上で全部世の中うまくいくかというとそんなことはありません。

 

意外と古いものが良かったり、新しいものが必ずしも良いというわけではないので、そのあたりを踏まえてご覧いただいて、本当にリアルな内容を皆さんにお届けさせていただきたいと思います

 

それでは実際にお話を詳しく聞いていきたいと思います。

よろしくお願いします。

 

Jさん

よろしくお願いいたします。

 

田邊院長

私は、再生医療で10年膝を若返らせたいと思っておりますので、一緒に頑張ってやっていきましょう。

 

10年というのは意外とリアルな数字だと思っています。

膝の再生医療は残念ですが、20歳の膝には戻りません。

30年若返ることはなかなか難しいですが、私の経験上、10年ほどでしたら若返らせることは可能かなと思います。

 

そういったところを皆さんに覚えていただきながら話を進めていきたいと思います。

 

それではJさん早速なんですが、膝が治ったらどんなことをしたいですか?

 

Jさん

ちょうど10年前の2013年にランニングを始めて、昨年3月にはフルマラソンマラソンで2時49分まで走れるようになってました。

 

しかし、半月板を損傷したために2時間49分で走れていたものが全く走れなくなってしまったので、膝が治ったらまたランニングを再開したいと思っています。

 

田邊院長

すごく良い目的だと思います。

膝が痛いと、皆さんもいろいろなお気持ちがあると思いますが、目的に向かって一緒に治療してくれたら、我々もすごくやりがいがあります。

 

20歳の膝になるのは難しいんですが、自分の膝が良くなってまた走りたいという目標は私の考えではおそらく達成できると思いますので、ぜひ一緒に頑張っていきたいと思います。

 

Jさん

よろしくお願いします。

 

再生医療について

 

田邊院長

次に、再生医療について簡単に説明させていただきたいと思います。

 

再生医療は社会から期待されている治療です。

おそらくこの動画を見ていただいてる方も他の病院に行って「今回は半月板損傷です」と言われ、先生に「何か治療はできるんですか」と聞いても”特にない”と言われる方が多かったと思います。

 

その点、膝の再生医療に関しては、

 

  • 半月板損傷
  • 軟骨損傷
  • 変形性膝関節症

 

上記に対し、根本的治療が期待できます。

非常に社会的な期待値は高いです。

 

皆さんの記憶に新しいのは山中先生がノーベル賞を獲得されていたりと、そのようなことも期待の表れかなと思います。

 

そして現在、再生医療を受けている人が非常に増えています。

 

私も5〜6年間再生医療を行っていますが、年々再生医療を受ける人が増えています。

最近では、1年単位で患者さんが増えているというよりは、月単位で増えています。

先月より今月、今月より来月と増えており、だいぶ再生医療が浸透してきたと思います。

 

ただ一方で、再生医療は良いことばかりではないです。

1番ネックなのは値段です。

再生医療は非常に残念なんですが、現時点ではすべて自費診療になっています。

 

これに関して私の考えですが、少なくともこれから10年ほどは保険適用になることはまずないと思います。

再生医療が保険適用されてしまうとさらに医療費が圧迫されてしまうため、あまり皆さん期待しない方がよろしいでしょう。

 

歯医者さんで例えると"インプラントは自費診療"で"銀歯は保険適用"といったイメージです。

このように整形外科でも、ヒアルロン酸注射は今後も保険適用だと思いますが、再生医療は自費診療が今後の流れになってくるのかなと思います。

 

また、再生医療は万能薬ではなくすべての万病が治るということは無いです。

ただかなり万病に効くと言われていますが、やはりすべて解決するというわけではありません。

 

今回Jさんは、膝が痛いということで来ていただいたんですが、膝が痛い方にはいろいろな方がいらっしゃいます。

 

  • 骨折し膝に痛みがある
  • 変形性膝関節症
  • 半月板損傷
  • 膝に水が溜まっている

 

このような方に再生医療は非常に効果が高いと言われています。

 

骨折して膝が痛い人は、骨折した時も点滴してあげるとおそらくいいんですよね。

そうすると骨折の治癒が早まるんですが、なかなか現時点ではあまり行われておりません。

 

今回、Jさんも半月板損傷という形になりますので、そういった意味で非常に効果が高いと考え、今回エクソソームのモニターとして受けていただいております。

 

先ほど、再生医療は膝が1番よく効くとお話ししたんですが、膝以外に行っている方も多いです。

 

例えば、肘・肩・腰に対し再生医療を受けている方もいます。

有名なのは大谷翔平さん、上原浩治さんなどの大リーガーや、日本の野球選手で公表されている方もいらっしゃると思います。

 

このように、膝以外の部分で再生医療を受けている人も多いです。

 

ここでさらに再生医療がどのような治療なのかについて説明していきたいと思います。

 

再生医療=細胞治療(cell therapy)と呼ばれています。

セルセラピーですね。

 

再生医療なんですが、細胞を使った治療なので細胞治療といわれています。

 

例えば、血液であれば血液中の血小板というものを使ったものがPRPと呼ばれ、脂肪から幹細胞をとってきた治療が脂肪肝細胞培養治療と呼ばれたりもしています。

原材料によって治療名や効果が変わってきます。

 

PRPという血液由来の治療がここ数年間最もメジャーな治療で、多くの方が受けられてきました。

この治療は、私のクリニックで現在も行っており本当に良い治療だなと思っています。

 

ただしこれより良い治療はないか、と皆さん考えると思いますが、そこで出てきたのが脂肪を使った治療になります。

 

脂肪に含まれている幹細胞が膝にとって良いといわれたのがここ数年間で、実際にすごく効果が高いことがわかりました。

 

ただし問題だったのは値段が高いということです。

ご自身の脂肪をとってきて培養すると100万〜300万円します。

 

なかなか皆さんにとっては気軽に受けられる治療ではなかったのですが、幹細胞培養上清液という治療が出てきました。

 

これは、自分の脂肪を採取・培養して治療を行うと数百万円かかりますが、他人の脂肪、いわゆる既製品のようなイメージですね。

それを使うことにより数十万円で治療を受けることができます。

 

値段が10分の1まで下がり急に普及し始めました。

 

しかも、非常に効果がありました

 

よく考えていくと、自分のものをとって作れば何でもいいと思いがちですが、実はそれも間違っていたんですね。

 

例えば55歳の脂肪をとってきて加工するのも構わないんですが、20代の若い脂肪の方が当然いいということで、他人の脂肪の方が効果が高いのがわかってきました。

当院では今も私の父に受けてもらってますが、幹細胞培養上清液の効果がすごく出ています。

 

さらにもっと良い方法はないかと考え、そこで出てきたのが臍帯です。

それをウォートンジェリー(臍帯)といいます。

 

今までお伝えした通り、55歳の脂肪より20歳の脂肪の方が良いということは皆さんご理解いただけたと思います。

 

さらに考えていくと赤ちゃんは傷ができても大体2〜3時間や半日ほどで傷が治ることが多いですよね。

その治癒能力の高さに注目が集まり、赤ちゃんから組織をとってきたらもっと良いものが作れるのではないかと考えられました。

 

しかし、赤ちゃんから脂肪を取るわけにはいかないので、そこで出てきたのが臍帯(へその緒)です。

へその緒は生まれたら皆さん取るんですが、全部捨ててしまっています。

 

捨ててしまっているのであれば、それを使えばいいのではないかということで考えられたのが、ウォートンジェリー由来のエクソソームになります。

 

話がどんどん難しくなってきているんですが、まとめると

 

  • 脂肪から取れる幹細胞が良い
  • 幹細胞の中のエクソソームが良い
  • へその緒から取れるエクソソームが良い

 

ということになります。

 

これが究極の治療ということで、今回受けていただくのがウォートンジェリーエクソソームという治療になります。

 

では、ここでJさんに1つ質問させていただきます。

右膝で受けた再生医療はどのような治療になりますか?

 

Jさん

PRP療法です。

自分の血を抜き血小板を培養して再度注入する治療を、去年12月と今年の6月末に行いました。

 

田邊院長

治療を受けた感想はどうでしたか?

 

Jさん

すごく効きました。

ですが、僕の持っている成長因子のところが劣化しているせいなのか、半年間位しか効果が持続しないことを実感しています。

 

そのため、今度はPRPのさらに上の幹細胞培養上清液や、エクソソームというものにチャレンジしたいと思いました。

 

田邊院長

そうなんですね。

今回は、PRPを受けた方もすごく参考になると思います。

 

再生医療のすごく重要なポイントを皆さんにお伝えさせてください。

それは複数回治療することが非常に重要になります。

 

私も数年前はどれがそもそも効くのか、1回やってみようという話をよくしていました。

それで”効く”、”効かない”ということをしていたんですが、それは私が間違っていました。

 

今は基本的に6回治療を受けていただいてるんですが、6回の治療にしてから治療の成績がぐんと上がりました。

そのため複数回受けていただくということが重要になります。

 

Jさんは現在55歳で、55年間かけてこのような膝になったものを1回の注射で改善しようということが難しく、私も間違っていたと思います。

 

現状として、何回治療をすることが適切な回数かはまだわかっていないんですが、6回治療させていただき非常に効果が高いため、今回も6回受けていただきたいと思います。

 

POINT

再生医療を受ける際は、複数回の治療を受けることをおすすめします。

 

膝の状態について

 

田邊院長

それでは、Jさんに膝の状態をお聞きしていきたいと思います。

 

①膝の痛みの頻度は?

 

Jさん

「日に1〜2回」痛むことが多いです。

特に立ったり階段を下りたりするときに痛みます。

あとは立つときに、どうしても手を使わざるを得ない状態です。

 

田邊院長

②膝をひねったときの痛みは?

 

Jさん

「ものすごく痛い」です。

 

田邊院長

③膝を完全に伸ばすときの痛みは?

 

Jさん

伸ばすことはできます。

 

田邊院長

では「少し痛い」という感じですかね。

 

Jさん

はい。

 

田邊院長

④膝を完全に曲げるときの痛みは?

 

Jさん

曲げるのは痛いです。

 

田邊院長

「ある程度痛い」という感じでしょうか?

 

Jさん

はい。

 

田邊院長

⑤平らな場所を歩くときの痛みは?

 

Jさん

「ある程度痛い」です。

 

田邊院長

⑥階段の上り下りの時の痛みは?

 

Jさん

こちらも「ある程度痛い」です。

 

田邊院長

⑦夜寝ているときの痛みは?

 

Jさん

夜寝ている時も「ある程度痛い」です。

 

田邊院長

⑧座っている時、横になっているときの痛みは?

 

Jさん

どちらも「ある程度痛い」です。

 

田邊院長

⑨まっすぐ立っているときの痛みは?

 

Jさん

「ある程度痛い」です。

 

田邊院長

ありがとうございました。

 

ということで、今回はこのような結果になってきました。

 

膝のエクソソーム治療後の効果は?【50代男性1回目注射の体験談】

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実際にご来院いただいている皆さんにも、このようなアンケートを取らせていただいており、これがすごく重要になります。

 

そして残念ながら、この問診票で答えていただいた項目が全部良くなることはありません。

 

最初に”10年若返りましょう”とお話しさせていただきましたが、今回のエクソソームは明らかに最新の治療法です。

私は間違いなく最新治療だと自信を持って言えます。

 

私はこの治療を当院で行うために、取り扱っている人に取り扱わせてくれないかと口説き落とし信頼関係を築き、東大初のエクソソームを当院で膝に打つことができました。

 

皆さん私を褒めてください。

 

ただ、この最新の再生医療をもってしても、膝の痛みをこの問診票の項目で完全に全部左(全く痛くない)にすることはできません。

それは、今までの経験でわかったことで、私はヤブ医者ではないのでセールストークはいたしません。

 

では、どの程度の痛みであれば改善するのか気になりますよね。

問診票の中で2段階ほどであれば良くなると説明させていただいています。

これはエクソソームに関してもおそらく同じ結果になります。

 

今回であれば、Jさんは階段の上り下りが「ある程度痛い」とおっしゃってます。

これに対して2段階改善となると「少し痛い」または「全く痛くない」まで改善する可能性があると説明しています。

 

例えば、階段の上り下りは痛い?に対して「ものすごく痛い」と答える方は、階段の痛みがゼロになる事はありません。

 

「全く痛くない」まで改善することは残念ながらありません。

そのような人が治療後、良くなって答えるのは「ある程度痛い」と答える方が多いです。

 

質問票の中の2段階位までなら良くなるということで、3段階まではなかなか良くならないと説明をしています。

 

さらにこういった項目の中で改善しやすい項目と改善しにくい項目があります。

 

改善しやすい項目

 

  • 階段の上り下り
  • 歩行時の痛み

 

改善しにくい項目

 

  • 膝の痛みの頻度

 

膝の痛みの頻度に関してJさんは「日に1〜2回」と答えていただいていています。

もちろん痛みが改善する方も多いですが、膝の痛みの頻度は程度は落ちますが、1度に感じる痛みがズキンッだったのがズキッというように少し改善されるとは思います。

 

しかし、やはり痛いものは痛いということで違和感が残ってしまう方もいます。

そのように、膝の痛み頻度は減りにくいことが我々の方でわかっています。

 

ぜひご参考にされてください。

 

POINT

再生医療だけではなく、リハビリも重要なので、本来はリハビリも受けるとより効果がある

 

また、膝の問題としては、今回は軟骨や半月板を再生医療によって修復していくことを望むんですが、膝は周りの筋肉も含めて膝、そして膝以外の周りの筋肉だけではなくお腹の筋肉や腕の筋肉など、全部関係あります

 

今回、Jさんはすごくアスリート体系ですので、そういった意味でもすごく充実されていると思います。

 

多分動画を見ている皆さんは思い当たる節のある方もいらっしゃると思います。

膝のためには、体重を減らすといったことも重要になってきます。

 

ここでですが、効果が出やすい人と出にくい人がいます。

全員に再生医療が効くということはありません。

 

万能薬は世の中に存在しません。

どの薬も効く人もいれば効かない人もいる。

 

抗がん剤でガンが治って普通の生活に戻る人もいれば、残念ながら全く効かない方もいらっしゃいます。

レスポンダー、ノンレスポンダーと表現をしますが、再生医療もその傾向があります。

 

では、効きやすい人の特徴3つをお伝えします。

 

  • 軽症な人
  • 若い人
  • 体重が軽い人

 

今回Jさんが上記に該当するのか後ほど見ていきたいと思います。

 

次は、重症度評価をしていきます。

 

では、レントゲンの方を一緒に見ていきたいと思います。

 

レントゲンですが、実はそんなに悪くありません。

アップしていきます。


膝のエクソソーム治療後の効果は?【50代男性1回目注射の体験談】画像2

 

これは左膝なんですが、こう見させていただくと内側の部分も比較的隙間が保たれています

隙間は0.74cmあり、悪い人だとこの半分ぐらいになります。

 

Jさんの軟骨の幅は、レントゲン上ですがそこまで悪くないでしょう。

 

少し悪くなってくる人だと骨棘という”棘”ができるんです。

グレードが「Ⅱ」とか「Ⅲ」とかどんどん上がっていくわけなんです。

 

今回『KL分類』というグレード評価を行いますが、レントゲンだけで評価するとそこまで悪くはなく、グレードⅠ〜Ⅱになってきます。

 

膝のエクソソーム治療後の効果は?【50代男性1回目注射の体験談】

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再生医療の効果は、軽症の方が効果が高く、重症の方が効果が低くなります。

ぜひ皆様、ブログを見ていただいた方は、このように軽症のときに受けていただくことをおススメいたします。

 

どの病気も、軽症なうちが1番治療効果が高くなります。

 

今回、レントゲンの評価としては『KL分類』のⅠ〜Ⅱの評価になりました。

そこまで悪くないでしょうということです。

 

膝のエクソソーム治療後の効果は?【50代男性1回目注射の体験談】

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一般的に再生医療は以下のことが論文で発表されています。

 

  • 治療効果は変形の程度に比例する
  • 効果があった場合の持続時間も同様

 

このブログを見ていただいている方は、3000症例経験されている横田先生がYouTubeで今までたくさんお話されていますので、気になる方はそちらもご覧ください。

 

今回に関しては、レントゲン上変形の程度は弱いので効果が比較的望めると思います。

 

次に、『KL分類』のグレード「Ⅱ」ですと、8〜9割位の人に効果があると論文上いわれています。

今回厳しく見積もってもグレード「Ⅱ」、優しい先生だと「Ⅰ」という評価だと思いますので、今回効果が出る確率は一般論ですが8〜9割になると思います。

 

さらに、エクソソームですので、今回に関しては10割の効果が期待ができるんじゃないかと思います。

私としても今回はほぼ間違いなく効果が出ると思います。

 

もし今回Jさんに対し効果が出なかったとしたら、臍帯由来のエクソソームは膝の治療には向いていないとの結論になるのではないかと思います。

 

また、レントゲンで重症度評価をさせていただきましたが、実はレントゲン評価だけでは不十分になります。

 

というのも、レントゲン検査は何十年も前にできた検査なんですよね。

レントゲンによる『KL分類』は正直にいうと古いです。

 

これだけで判断するのは学問上は可能ですし、説明するときももちろん説明するんですが、それだけでは不十分というところもご理解ください。

 

それらを踏まえ、今回Jさんの重症度を私の方で評価させていただきます。

 

そこまで悪くないです。

 

中症以下・中症弱という評価になります。

それでも充分効果があると思います。

 

ただ、問診票の症状は結構強い方です。

診察や検査、自覚症状との兼ね合いになりますので、こちらの症例はクリニックに来ていただいている再生医療の方の平均あたりになってくると思いますので、非常に参考になると思います。

 

結論としては、ほぼ間違いなく効果が出と思いますので、私としては安心しております。

重症すぎて効果が出ないとブログも寂しくなってしまうので、今回に関しては私の方でもほぼ間違いなく大丈夫かなと思います。

 

次は年齢の評価をしていきたいと思います。

 

今回Jさんの年齢が55歳ということで、その年齢がどういった評価になるかを見ていきたいと思います。

 

40歳未満の方は効果が出やすいと説明しており、40歳未満だと◎40〜60歳は◯と考えています。

 

Jさんは、◎では無いですが◯ということで、効果としては期待できると思います。

 

今回55歳だとしても非常に若々しい印象があり、そういった意味でも効果の期待値としては高いと思います。

55歳でも老け込んでしまっている人より、若々しい人の方がやはり効果も高いと考えています。

 

次に60歳〜75歳です。

なかなか効果が出にくくなってきます。

 

私の父が77歳で母が74歳なので、母親は△のゾーンということですね。

 

そして、75歳以上は▲と表現していますが、私の父は実際に効いていますので効果はあるけれど少し落ちてくるといったところになります。

 

過去に90歳の方を治療させていただいたんですが、なかなか効果は出にくかったです。

 

若い人の方が、今回に関してはそういった意味でも効果の期待値は高いでしょう。

 

次は、肥満度評価になります。

体重が重い人は効果が出にくいとお話しており、80kg以上の方は治療効果が出にくいです。

 

Jさんの体重は何kgですか?

 

Jさん

53kgです。

 

田邊院長

体重も非常に軽いという表現が良いかわからないですが、重たくはありませんので、そういった意味でも効果は高いと考えて良いと思います。

 

身長と体重から、BMI(Body Mass Index)も計測いたします。

JさんはBM Iが20.4ということで、ここはもう完璧で全く問題ありません。

 

BMが25以上だと肥満BMI 30以上だと超肥満となります。

計算方法は「BMI=体重kg÷(身長m)」で計算できますので、皆さん計算されてみてもいいかもしれません。

 

体重の話をさせていただきましたが、膝の再生医療はダイエットも重要になってきます。

 

今回Jさんは必要ないですが、ブログを見ていただき体重が気になっている方は、ぜひ覚えておいていただくといいかと思います。

 

次に、再生医療のポイントをここでお伝えさせてください。

 

POINT

再生医療はミクロな修復は行うが、マクロな修復は行わない

 

簡単にいうと、表面の軟骨を部分的に修復することは少しは期待していただいて構いませんが、O脚が完全に治るなどの事はありません。

そこも少し覚えておいておくと良いでしょう。

 

ここでJさんのInbodyの結果も見ていきたいと思います。

 

膝のエクソソーム治療後の効果は?【50代男性1回目注射の体験談】

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今回Jさんに関しては、皆さんに自慢したいほどのレベルになります。

 

筋肉量は、標準ということでしっかりあります。

そして、体脂肪率は10.5%と素晴らしい値です。

 

今回はBMIやInbodyなどの数値が非常に良く、逆に皆さんあまり参考にならないかもしれませんが、ぜひ膝のためにも皆さん良い数値を目指していただきたいと思います。

 

クリニックに来ていただくと、四肢の筋肉量・上肢の筋肉量・四肢の脂肪量など全部計算し、適切なアドバイスを行っていきますので、そういったことができる機関で皆さん再生医療をご検討されていただくといいと思います。

 

再生医療の各論

 

今まで再生医療の総論についてお話しさせていただきましたが、ここからはウォートンジェリーエクソソームの各論についてお話しさせていただきます。

 

エクソソーム=再生医療の1種になります。

 

保険適用ではなく、自由診療のため高額です。

ここも充分説明させていただいていると思います。

 

今回受けていただく治療は

 

  • 臍帯から幹細胞を抽出する
  • そこからさらにエクソソームを抽出する

 

といった治療になります。

 

治療効果に関しては、最も効果が高いと期待していますが、絶対効果があるものではありません。

 

副作用に関しては基本的にはまずありません

これに関しては、世界で初めて投与するわけではなく、私の知り合いの美容クリニックの先生のところにも治療実績がたくさんあります。

 

POINT

多くの投与実績の中で副作用は起きていないので、基本的にはないと考えて問題ない

 

ただ副作用はゼロではないということも、覚えておいてほしいと思います。

 

次に、複数回治療することが重要になります。

通常は6回治療を受けていただくことが重要ですので、今回Jさんにも6回治療を受けていただきます。

 

それではここで1つ論文を紹介していきたいと思います。

Bone marrow mesenchymal stem cell-derived exosomesという論文で、2020年に中国のレイ先生が書いた論文になります。

 

こちらの論文の結論には、軟骨を修復する可能性があると記載されています。

さらに、膝の痛みが軽減するとも論文で発表されています。

 

漠然と私がなんとなくいいからやっているわけではなく、このように論文上でも示されています。

 

では次の論文を見ていきましょう。

 

こちらは2020年にヴェン先生が書かれたもので、エクソソームが効果があるということが書かれてあります。

 

細かくみると、軟骨がエクソソームによって改善され、炎症を抑える効果があると記載があります。

 

今回、ここにCartliage(軟骨)と軟骨の部分に関して記載があるのですが、軟骨が修復するのであれば、半月板も修復すると考えていただいて良いと思います。

 

そういったように論文上も効果があることが示されています。

 

次は注意点になります。

 

  • 注射部位の内出血
  • 感染のリスクがある

 

内出血については、注射部位が少し青くなってしまうことがあります。

 

次に感染については、注射を打つため感染の危険がゼロではないということです。

 

ただ今まで私は再生医療をたくさんやってきましたが、1人も感染が起きていないので、説明上の都合だと思ってください。

 

ということで、ウォートンジェリーエクソソームの説明は以上になりますが、今の時点でご質問ありますか?

 

Jさん

いえ、大丈夫です。

 

田邊院長

では、これから最新のエクソソームを打っていきたいと思います。

よろしくお願いします。

 

Jさん

よろしくお願いします。

 

ウォートンジェリーエクソソームの作成


膝のエクソソーム治療後の効果は?【50代男性1回目注射の体験談】画像6

 

薬剤を注射器に吸っていきます。

 

【50代男性】最強エクソソームを悩んでいるひざ痛へ1発!【マラソン復帰に向けて】

こちらは動画の24分00秒あたりでご覧になれます。

 

ウォートンジェリーエクソソームの注入

 

田邊院長

それでは、触診をしエクソソームを注射していきます。

 

左膝を伸ばした状態で少し押しますね。

大丈夫ですか?

 

Jさん

大丈夫です。

 

田邊院長

では、次は膝を曲げていきます。

大丈夫ですか?

 

Jさん

だんだん痛くなってきました。

 

田邊院長

曲げるときに痛くなってくる感じですか?

 

Jさん

そうですね。

 

田邊院長

曲げるとどの辺が痛みますか?

 

Jさん

膝の外側が痛みます。

 

田邊院長

わかりました。

では少し膝を伸ばしていただいて、また診察させていただきます。

 

ここはどうですか?

 

Jさん

少し痛いです。

 

田邊院長

押すと痛いですか?

 

Jさん

そうですね。

 

田邊院長

わかりました。

 

これは非常に重要な所見で、押すと痛い場合は注射する方法が少し変わってきます

初回は通常の関節だけ注射を行いますが、2回目3回目は打ち方を変えながらやっていきます。

 

POINT

注射打つ場所もとても重要になってくる

 

結構盲目的に打っている先生も多いので、そういった先生のところでは絶対治療を受けないようにしてください。

 

では左膝に注射を打っていきましょう。

 

膝のエクソソーム治療後の効果は?【50代男性1回目注射の体験談】画像7

 

【50代男性】最強エクソソームを悩んでいるひざ痛へ1発!【マラソン復帰に向けて】

実際の注射を打っている様子は、動画の25分05秒あたりをご覧ください。

 

初診時の歩行

 

膝のエクソソーム治療後の効果は?【50代男性1回目注射の体験談】

画像8

 

Jさんの前にあるポールを通って戻ってくるまで、約13秒かかっています。

 

【50代男性】最強エクソソームを悩んでいるひざ痛へ1発!【マラソン復帰に向けて】

実際の歩行の様子は、動画の25分23秒あたりをご覧ください。

 

まとめ

 

今回は、Jさんに来ていただき、ウォートンジェリーエクソソームの注射1回目について、実際の診察やレントゲン、注射の様子などを皆さんにお伝えさせていただきました。

 

また、2回目以降の様子もお届けしていきたいと思います。

それではお楽しみに。

 

これからも膝に関する情報を一生懸命配信していきますので、膝痛開放ブログのチェックをお願いいたします。 

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