ひざ痛が気になる70代女性がプレミアムエクソソーム治療を受けてみた感想②
皆さんこんにちは。
医師 医学博士 整形外科専門医「ベンベン先生」こと田邊です。
今日も膝の再生について母親との対談を通してお話していきたいと思います。
前回の記事はこちら！
ひざ痛が気になる70代女性がプレミアムエクソソーム治療を受けてみた感想①
【目次】
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
東京神田整形外科クリニック
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母親の状態
ベンベン先生
ゲストとして私の母親に来ていただいています。
私の母親は75歳で、膝が痛いということで、去年の5月に治療を始め、膝の再生療法を受けています。
病態としては、変形性膝関節症です。
変形性膝関節症は70代の女性の70%ぐらいの人が罹患すると言われています。
特に女性に多いですね。
お友達も膝が痛い人が多いんじゃないですか？
ベンベン先生の母
とっても多いです。
極端に言えば10人中10人というぐらい多いです。
ベンベン先生
データ上は7割ですが、その周りにいる友達のいろんな方がいらっしゃるでしょう。
6割の場合もあれば、10割の人もいるところだと思います。
膝が痛くなってきたのはいつ頃からですか？
ベンべん先生の母
私は61歳の時です。
突然痛くなり始めたのですが、それが61歳でした。
ベンベン先生
何かエピソードがありましたか？
ベンベン先生の母
いいえ、61歳の時に急に膝が痛いなと思ったら、あっという間に痛みが増してきて、横断歩道も信号が青のうちに渡り切れるかどうかギリギリのところまで痛みが増しました。
ベンベン先生
変形性膝関節症は、軟骨がすり減ってくるので簡単に言うと、年をとれば全員なります。
ですが別に皆さん落ち込む必要はありません。
女性の方が多いのは、実は女性ホルモンが関係していると言われているのです。
骨粗鬆症（骨が弱くなる病気）については、実際に女性の方が多く罹患しています。
これは、骨が弱くなっていくことと軟骨がすり減っていくことが、完全には一致しないものの、類似する部分があるためです。
また、残念ながら体重が重い人は変形性関節症になりやすいとされています。
これは、膝にかかる負担が大きくなるためで、ダイエットが膝の治療において重要な役割を果たすこともあります。
変形性関節症と診断された場合、多くの病院でヒアルロン酸注射を推奨されます。
ヒアルロン酸注射は決して悪い治療ではありませんが、この治療によって軟骨が修復されることはありません。
ヒアルロン酸注射は、軟骨の部分を保護し、軟骨同士が直接擦れ合うのを防ぐためのクッション剤の役割を果たします。
これによって痛みの改善は期待できますが、根本的な解決には至りません。
一方で、膝の再生に関する治療は、軟骨の部分を実際に修復しようとするものです。
これは根本的な治療で、損傷した軟骨を再生させることを目指します。
再生医療について
ベンベン先生
再生医療にはいろんな種類があります。
再生医療について知っていましたか？
ベンベン先生の母
以前は知りませんでした。
ベンベン先生
再生医療は最近では一般的になりつつあるようです。
去年の5月から、私の母は再生医療を受けていますが、周りの10人に聞いても、ほとんどの方は知らないという状況で、多くの人がヒアルロン酸注射の情報しか持っていません。
地域の整形外科の医院さんなどでは去年辺りから再生医療の中でも特に血液由来の治療ですが少しずつ広まりつつあります。
これは日本全国的に少し広まってきているという段階で、この動向は非常に素晴らしいことだと思います。
私自身、様々な再生医療を経験してきましたが、実はもっと良い治療法があるんです。
血液の治療は決して悪い治療法ではありませんが、他にもより良い治療法が存在することを皆さんにお伝えしたいと思っています。
再生医療の種類と特徴
ベンベン先生
再生医療には、PRP（Platelet-Rich Plasma）、PRP-FD、オートロゴス・コンディション・セラム（ACS）、ゴールディック、APSなど、様々な名前がついた治療法があります。
これらはすべて血液由来の治療で、多くの効果があり、素晴らしい治療法です。
ただし、これらの治療法はすべて原材料として血液を使用している点が共通しています。
それに対して脂肪由来のものは幹細胞などが含まれています。
血液由来の治療では、血小板という細胞が原材料で、これをどのように加工するかによって治療の価格が大きく変わります。
一方で、脂肪由来の治療では、幹細胞が使われることが多く、圧倒的に強い細胞です。
幹細胞は、分化能という何かになれる可能性を持つ細胞で、例えば軟骨細胞などになることができます。
幹細胞は脂肪だけでなく、骨盤や歯からも取ることができます。
ただ、骨盤からこれらの細胞を取る方法は非常に痛いため現実的ではないとされています。
脂肪は比較的取りやすく、美容医療で使われることもあります。
歯や脂肪から取ることも多いですが、臍帯由来の幹細胞も存在します。
現在市場で流通しているものの中で1%ぐらいしかないとされていますが、この製剤が非常に効果的であると言われています。
その理由の一つとして、幹細胞には年齢が関係しているという事実があります。
若い時期は怪我からの回復が早いですが、年齢と共にその回復力は低下します。
細胞は若ければ若いほど良いというのは、一般的です。
ですから、治療に使用する細胞としては、できるだけ若い細胞が望ましいわけです。
歯や脂肪、臍帯から取れる幹細胞の中で何が最も効果的でしょうか。
答えは簡単です、臍帯から取れば一番若いです。
プレミアムエクソソーム治療について
ベンベン先生
臍帯由来の幹細胞を使用した治療が、私たちが行うプレミアムエクソソーム治療です。
ウォートンジェリーは、臍帯由来という意味です。
しかし、エクソソーム治療を選ぶ際は、ただエクソソームだから良いわけではありません。
エクソソームがどこから取られているのか、その原材料が国際基準を満たしているのか、投与実績があるのかなど、様々な点を考慮する必要があります。
再生医療の分野は今後も進化し続け、さらに注目される分野になると考えられています。
幹細胞治療とエクソソーム治療が同じだと思っている方もいますが、異なる治療法です。
幹細胞治療には様々な種類があり、PRPや脂肪治療など、どれもが有効な方法です。
特に、幹細胞治療のコストは高価であり、その理由の一つとしては、オーダーメイドの治療であることが関係しています。
自分の脂肪を取り、それを処理して注射するまでには、6週間〜8週間程度の時間がかかり、その間にさまざまな手間や人件費が発生するためです。
これに対して、プレミアムエクソソーム治療では、幹細胞治療1回の値段で複数回の治療を受けることが可能です。
エクソソームは、細胞修復に大きな役割を果たすことが研究で示されています。
Ⅱ型コラーゲンを増幅させる効果や、軟骨細胞を破壊する因子（MMP13）を抑制する、炎症を抑えるなど、変形性関節症に対する有効性が報告されています。
したがって、コスト面や治療の効果を考慮すると、ウォートンジェリープレミアムエクソソーム治療がより適切な選択となる可能性があります。
プレミアムエクソソーム治療は、92%の方に効果があるとされていますが、治療の効果を最大限に引き出すためには、1回だけではなく複数回の治療が必要です。
回数を重ねるごとにより顕著な効果が期待できます。
治療の頻度や回数は、患者さんの病状の程度によって異なります。
適切な治療計画を立てるには、経験豊富な専門医のもとで治療を受けることが重要です。
今回はプレミアムエクソソーム治療の3回目を迎えました。
2回目投与後の感想はいかがですか？
ベンベン先生の母
前の幹細胞の注射ももちろん効いたのですが、今回はより自然体に痛みを伴わず体に吸収される感覚があり、とても吸収率が良いと感じました。
プレミアムエクソソームの施術
写真1
写真2
実際の様子は動画の11:02よりご覧いただけます。
治療後の歩行の様子
写真3
実際の様子は動画の11:27よりご覧いただけます。
まとめ
ベンベン先生
母親に関しては、幹細胞上清液というひと世代前の治療も受けていてその際に良くなっています。
それでここからすごく良くなるというよりは現状を維持する、少し良くなることを目標に治療を続けていただくことが重要です。
患者さん一人ひとりの経験や感想が、他の方の治療選択の参考になることを願っています。
皆さんの治療が成功するよう、引き続き頑張っていきましょう。
次の記事はこちら
ひざ痛が気になる70代女性がプレミアムエクソソーム治療を受けてみた感想③
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