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肩の骨端線が閉じると身長伸びない?骨年齢から何センチ伸びるか身長予測

[2021.08.09]

 

2024年2月22日KADOKAWA出版より絶賛発売中

 

 

骨端線とは成長軟骨帯(成長板)と呼ばれる成長期特有の軟骨組織です。

骨端線は成長期の進み具合を評価するのに用いられます。

 

今回の記事は私の元に寄せられた肩の骨端線についての質問や、骨端線、骨年齢、身長の関係についての質問についてお答えさせていただきました。

 

肩の骨端線について気になる方や骨年齢から最終身長まであと何センチ伸びるのか知りたい方はご覧ください。

 

この記事は身長先生のYouTubeチャンネル内の動画「骨端線閉じると身長伸びない?身長が伸びるスポーツは?【身長先生】」の内容を元に作成しています。

 

 

 

 

質問①:肩の骨端線について

 

肩腱板損傷をしてMRIを撮ったのですけど、「肩の骨端線がまだ閉じてないね」と言われたのですが、肩の骨端線が閉じていなかったら足の骨端線などもまだ閉じていないということでしょうか?

もしくは肩だけ閉じていないのでしょうか?

 

回答

 

実は過去のYou Tubeチャンネルにて、1回論文を紹介しているんですけども、結論から言うと

肩の骨端線が開いていればまだ身長は伸びる可能性があります。

 

冒頭でも書きましたが、骨端線とは成長期の骨の末端に位置し、新しい骨組織を作り出して骨を伸ばす重要な役割を持つ軟骨細胞のことです。

骨端線の部分から骨が成長していき長くなり、骨の成長が止まると骨端線は無くなります。

 

骨端線が残ってまだ成長の余地がある状態を「骨端線が開いている」、骨端線がなくなった状態を「骨端線が閉じる」と言われます。

 

肩の場合グレーディングがあって、1〜5まであったらグレード3ぐらいだと身長が非常に伸びている時期という表現になってきます。

今回も「まだ残っている」という表現だったので、グレーディングでいうと3ではなくて4〜5という表現なのかなと思います。

おそらく成長としては終盤に入ってきている、だけどまだ身長は伸びる、そういった時期になってくるかなと思います。

おそらくそれから推定されることとしては、膝や脚の骨端線もある程度は開いていると推定されます。

 

手の骨端線の評価についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

骨端線とは?手のレントゲン画像から身長を予測!

 

質問②:骨年齢と身長について

 

現在15歳8ヶ月で身長157mぐらいなんですが、骨年齢は14歳と医者に言われました。

これから身長は伸びますか?

 

回答

 

いつもの成長シートを使って説明していきます。

成長シートご希望の方は、身長先生の公式LINEからご自身でダウンロードすることができます。

 

 

簡単に身長が予測できるようなシートになりますので、ぜひお試しください。

 

表1

 

まず最初のポイントとしては15歳8ヶ月で157cmということで、大体近似値的に考えると、この表でいうと15歳9ヶ月のところで、157.3cmに該当してきます。

そのまま下にスクロールしていくと18歳0ヶ月の時に大体160.0cmのペースということが分かります。

それに対して、今回骨年齢という単語が出てくるんですけど、つまり手のレントゲンを撮った時に骨成熟が分かるんですけど、それが14歳だったということです。

実年齢は15歳8ヶ月なのに骨年齢は14歳、つまり成長が遅い晩熟タイプ、という評価を受けたわけです。

 

仮に完全に体が14歳、いわゆる平均的な14歳であると仮定すると、緑色の部分を見て頂くと分かるんですけど、そのまま下にスクロールしていくと、最終身長が166.0cm〜167.3cmになってきます。

つまり、本当に14歳の状況であれば骨年齢だけではなくて他の全ても14歳、真っ当な状況であれば166.0cm〜167.3cmになるということなので、この状況から分かることとしては上振れしていくでしょう。

最初にお伝えした、160.0cmよりも高くなるでしょう、ということが推定されます。

どれぐらい高くなるかというと、160.0cmよりも高くて166cmには到達しないと思うので、161cm〜165cmぐらいは、本日の最終予測になってきます。

 

ここで皆さんにすごく参考になるかなと思うのは、いつもお伝えしている通り、日本人の平均的に身長が伸びた場合に、ある身長になります。

それに対して成長が早いのか遅いのかによってより高くなるのか、より低くなるのかを考えるといいです、というお話をしています。

つまり、レントゲンを撮ると成長の様子が分かります。

今回みたいに実年齢よりも骨年齢が若い場合は成長が遅いタイプなので、より一層晩熟的に身長が伸びるということが推定されます。

 

質問③:睡眠と身長について

 

最近やたら眠いし昼寝は今まで一切したことなかったのに、最近はよく昼寝をしてしまいます。

身長が伸びる前触れとかなのでしょうか?

 

回答

 

これに関していうと、あまり関係ないと思います。

昼寝をしやすくなったからといって、身長が伸びる傾向はないかなと思います。

 

ただしすごく眠いというのは良い兆候だったりすることもあります。

具体的にどういうことかというと、成長ホルモンの分泌が盛んになると眠くなります。

例えば成長ホルモンを投与したりすると、「眠くなった」という表現をする方もいらっしゃるので、そういった意味だと少しは関係があるかもしれません。

 

ただ睡眠を取ればいい、というわけではなく、質の高い睡眠をとることが重要です。

身長を伸ばすために睡眠でどの様なことを心掛けれな良いのかまとめた記事があるのでそちらをご覧ください。

スタンフォード式最高の睡眠の要約!身長先生目線で徹底解説!

 

 

質問④:骨端線が閉じかけていたら身長は伸びませんか?

 

この間怪我でレントゲンを撮ったのですが、骨端線が凝視しないと見えませんでした。

医者に聞いたわけではないのですが、ほぼ閉じかけだと思います。

もう身長は伸びませんか?

 

回答

 

骨端線は、理論上は閉じたらもう伸びません。

ただし、実際手のレントゲンとかで骨年齢を見ていくんですけども、撮った時に骨端線がちょうど閉じた日が大体16歳0ヶ月の男の子です。

16歳0ヶ月から全く身長が伸びないかというとそんなことはなくて、大体平均的に見ると1.5cm〜最大2.5cmぐらいまでなら伸びる可能性があります。

 

つまり骨端線を見て閉じているから100%伸びないかというと、そういったことでもないですし、特に今回に関していうと「閉じかけ」という表現なので、閉じかけであれば仮に手のレントゲンを見たとすれば、今から約2cmぐらい伸びる可能性があります。

 

質問⑤:骨盤のずれ・O脚は身長の伸びに影響しますか?

 

9歳の子供のことですが、いつも片側だけ靴底がすり減っているのが気になります。

骨盤のずれ・O脚は身長の伸びに影響しますか?

教えて頂けると嬉しいです。

 

回答

 

靴底がすり減っているというのが最初のキーワードになってきます。

靴底がすり減っているというのは、歩く時に右だけすごく擦るとか左だけすごく擦るとか、そういった現象が起きているということを指しています。

その原因というのは単純にかもしれないし、おっしゃる通り骨盤のずれO脚である可能性もあります。

言えこととしては、骨格異常でもなる可能性はあります。

 

例えば脚の長さは、右と左では正確に測ると少しことなります。

1cnぐらいの差であれば、全然あります。

なのでもしかしたらそういったような骨盤のずれ、脚長差といいますが、脚の長さが左右で少し違うのかもしれません。

ただし左右のずれや骨盤のずれがあるということは、身長の伸びに影響するかというと、あまり影響はしないと思います。

もちろんあまりにも差があるような場合は注意が必要かもしれませんが、基本的には関係ないかなと思います。

この診断は簡単で、レントゲンを何枚か撮影すればすぐに分かりますので、そういった意味だと検査してスッキリしてみてもいいかもしれませんね。

 

質問⑥:身長を伸ばすのに適したスポーツはありますか?

 

身長を伸ばすのに適したスポーツはありますか?

スポーツは色々な種類をやるべきですか?

 

回答

 

まず大事なポイントとしては、スポーツをやっている人の方が、身長が伸びる可能性が高いと言えます。

具体的にどういうことかというと、当然スポーツをするということだけでも成長ホルモン分泌が促されます。

最初の60分間は成長ホルモン分泌が盛んになるということが分かっていますので、その点が有利となります。

それに加えてスポーツをすることによって、睡眠欲や食欲も改善します。

適切な栄養摂取、適切な睡眠が促されますので、そういった意味でスポーツは必ずして下さい。

どんなスポーツをすると良いかということで、これが良いと言い切るのは難しいのですが、よく話題に上がるのは筋トレなので、筋トレについて解説していきます。

 

筋トレ自体も成長ホルモン分泌を促しますので、そういった意味ではプラスに働きます。

ただし心配な点としては成長ホルモンが分泌されて、成長ホルモンが破壊された筋肉に持っていかれて骨の方に働かなくなると身長が伸びないんじゃないか、ということが考えられます。

もし同じようにして摂取した栄養が筋トレによって破壊された筋肉の所に持っていかれてしまうと、骨の方に栄養が供給されなくなってしまう、つまり身長の伸びが阻害されているのではないかという懸念があります。

それは論文で証明されたわけではないのでなんとも言えないのですが、確かにそういった考え方はある程度理にかなっていると思います。

少なくとも今の現状としては、筋トレを小学校・中学校・高校の時に絶対にやらなくてはいけないというわけではないので、成長期の時は高重量を扱うような筋トレは推奨しません。

どちらかというと、全身運動・有酸素運動を勧めています。

 

今回の質問で、「色んなスポーツをやるべきか」ということですが、これは確かに良いかなと思います。

特定の筋肉だけを刺激してやっていくと、筋破壊が起こってきます。

色々なバランスを上手くやっていくことで、心地よい疲労感ぐらいで終われる可能性があります。

スポーツの良いところ、つまり成長ホルモンだけ分泌を促し、あとは食欲・睡眠欲も促して良いところだけを取っていき、筋破壊を起こしてそこに栄養を持っていかれるところだけを削るというのも理にはかなっているかなと思います。

皆さんも是非色んなスポーツをやって頂いて、上手く成長ホルモンを分泌させて下さい。

あとは睡眠と食事もしっかり取って頂いて、より一層身長を伸ばすのに役立てて頂ければと思います。

 

まとめ

 

以上、参考になりましたでしょうか?

引き続き質問がありましたら、You Tubeのコメント欄に記載をお願いいたします。

 

 

これからも身長に関することを全身全霊で配信していきますので、身長先生ブログ身長先生YouTubeのチェックをお願いいたします。 

 

また、当院では身長治療を行っております。

興味のある方は、こちらをご覧ください。

 

身長治療

当院の身長治療について

 

 

成長シートご希望の方は、身長先生の公式LINEからご自身でダウンロードすることができます。

 

 

簡単に身長が予測できるようなシートになりますので、ぜひお試しください。

 

 

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