大人になって身長が5cm以上伸びることはある?20代30代40代で背が伸びた事例を紹介 | 低身長治療・再生医療なら東京神田整形外科クリニック
「大人になってから背が伸びた気がするけど、本当にそんなことあるの?」そう思う方もいるかもしれません。
実は、20代・30代・40代でも生活習慣や姿勢の改善によって、身長が伸びたように見えるケースは存在します。
この記事では、大人になってから身長が伸びる原因や可能性、実際の事例、そして身長アップにつながる生活習慣について詳しく解説します。
20代30代40代の大人になって身長が5cm以上伸びることはある?
結論からお伝えすると、20代以降で「身長が5cm以上伸びる」ことは、医学的・統計的にはかなり稀だと言われています。
一般的に、思春期を終える18歳前後で成長板(骨端線)が閉じるため、骨の長さはそれ以降ほとんど変化しないとされています。そのため、成人後に明らかに骨が伸びて身長が数センチも高くなるというのは、基本的には起こりにくい現象です。
ただし、実際に23歳や25歳を過ぎてから「身長が伸びた」と感じる人も存在します。これは、以前のYouTube動画やブログ記事でも取り上げたように、0.5cmから1cm程度のわずかな差であれば、姿勢の改善や測定方法の違いによって変化することがあるためです。
「大人になってから5cm伸びた」という声があったとしても、骨そのものが成長したというよりも、日常の姿勢や生活習慣が変化した結果として、見た目の変化や測定値の誤差によってそう感じている可能性があります。
このように、成人後の大幅な身長の伸びは非常に限られたケースですが、それでも生活の中で変えられる部分に注目することで「見た目の印象」や「測定値」に影響が出ることは十分にあり得ます。次の章では、実際にどういった理由で大人でも身長が伸びたように見えるのか、その背景について解説していきます。
20代30代40代の大人になって身長が5cm以上伸びる可能性は3つ
確かに、成長期を過ぎて骨の成長板が閉じると、大きな身長の伸びは期待しにくいとされています。
しかし、5cmは難しいものの、1〜2cm程度であれば変化が見られることもあります。
ここでは、大人になってからでも身長が伸びたように見える3つの主な可能性について解説します。
代謝が整うことで姿勢や体型が改善される
日々の運動やバランスの取れた食生活を意識することで、代謝の働きが活性化し、体全体のバランスが整いやすくなります。実はこの変化が、身長にわずかながら影響を与えることがあるのです。
代謝が良くなると、筋肉の機能や柔軟性が高まり、猫背や反り腰といった不良姿勢が徐々に改善されていきます。特に背骨や骨盤周辺のバランスが整ってくると、自然と背筋が伸びて、本来の身長に近づくことが可能になります。
また、足裏の重心や歩き方、立ち方の癖なども、代謝と連動して変化していく場合があります。姿勢や動作のクセが修正されることで、全体の体の軸がまっすぐになり、結果として身長が1〜2cm程度“戻る”ように感じることもあるでしょう。
このように、骨自体が伸びるわけではありませんが、代謝を整えることは「隠れていた身長」を引き出す一因になると考えられています。
成長ホルモンの分泌を促す生活習慣を意識する
成長ホルモンは、子どもだけでなく大人の体内でも日々分泌されており、体の回復や代謝の調整に重要な役割を果たしています。骨を直接伸ばすというよりは、軟骨や筋肉、細胞の修復や再生に関わるため、姿勢の改善や体のバランスにも影響を与えると考えられています。
この成長ホルモンの分泌を高めるには、まず質の高い睡眠が欠かせません。特に寝初めてからの90分間は分泌が活発になるため、深い眠りにつけるような環境に整えることが大切です。また、軽い運動を空腹時に行うことでも、ホルモンの分泌が促進されやすくなります。
さらに、タンパク質を中心に、亜鉛やアルギニンなどの栄養素をバランスよく摂取することも、成長ホルモンの働きを助けると言われています。これらの習慣を取り入れることで、体の機能が整い、結果として「本来の身長」がより引き出される可能性があります。
骨格のバランスが変化する可能性
大人になってからでも、骨格の配置や体の使い方が変化することで、身長にわずかな違いが生まれることがあります。これは、骨そのものが伸びるというよりも、骨格全体のバランスが整うことによって、本来の身長が表れやすくなるという仕組みです。
たとえば、筋力トレーニングによって背骨を支える脊柱起立筋などの筋肉が強化されると、猫背の改善につながります。また、矯正インソールの使用や足裏のストレッチによって、足のアーチや骨盤の傾きが整うことも、姿勢の変化に影響を与えます。
さらに、ヨガや整体を通じて体のゆがみがリセットされると、骨格のポジションが本来あるべき位置に戻り、自然と背筋が伸びて見えるようになる場合もあります。こうした変化によって、1cm前後の“身長アップ”を実感する人がいるのも事実です。
どうすれば身長を伸ばせるのか?身長を伸ばすためにできること【身長先生によるアドバイス】
一般的には、18歳以降になると身長の伸びは止まりやすく、そこから大きく伸ばすのは難しいとされています。
しかし、体のケアや生活習慣を見直すことで、今よりも「本来の身長」を引き出すことは可能です。また、15歳であれば、これから身長を伸ばせます。
ここでは、身長を伸ばすために実践できることを身長の専門家の視点からご紹介します。
睡眠時間の確保
成長ホルモンは、主に深い睡眠であるノンレム睡眠の間に多く分泌されるとされています。特に寝始めてからの90分間は成長ホルモンがどんどん分泌されるため、深い眠りにつけるよう、環境を整えることが大切です。
夜ふかしを避けて早めに就寝し、毎日同じ時間に眠るよう心がけることで、ホルモンの分泌が安定しやすくなります。十分な睡眠を継続することが、身長を引き出す土台づくりにつながると考えられています。
睡眠に関しては、こちらのYouTubeで詳しく解説しましたので合わせてご確認ください。
バランスの良い栄養補給
身長の土台となる骨や筋肉を健やかに保つには、たんぱく質やカルシウム、亜鉛、ビタミンDといった栄養素が欠かせません。たんぱく質は筋肉や臓器の材料となり、カルシウムとビタミンDは骨の形成に深く関わります。亜鉛は細胞の成長や修復を助ける働きがあり、どれも身長の維持に重要です。
食事は1日3回を基本とし、偏りのない栄養バランスを意識することが大切です。特定の栄養素だけでなく、日々の食事全体を通して体の成長を支えることが、結果的に「本来の身長」を引き出すことにつながるとされています。
栄養補給に関しては、こちらのYouTubeで詳しく解説しましたので合わせてご確認ください。
骨に刺激を与える運動
骨は適度な刺激を受けることで、強くしなやかに保たれると言われています。特にジャンプやランニングのように骨に縦方向の負荷がかかる運動は、骨に適度な刺激を与えるとされています。
この刺激は、骨の代謝を活性化させ、骨密度の維持や姿勢の安定に役立ちます。その結果、体全体のバランスが整い、本来の身長を引き出しやすくなる可能性があります。
無理のない範囲で継続的に運動を取り入れることが、身長を支える体づくりにつながるでしょう。
小児身長治療を検討する
ここまで、大人が本来の身長を引き出すための生活習慣や体の整え方について紹介してきました。一方で、ご自身の経験を通じて「子どものうちにもっとできることがあったのでは?」と感じた方もいるかもしれません。
特にご家庭にお子さんがいる方で、「あまり身長が伸びていない」「成長に遅れがあるかもしれない」と感じている場合は、小児身長治療を早めに検討することもひとつの方法です。
たとえば東京神田整形外科では、成長期の子どもに向けた生活指導や栄養面のサポート、必要に応じた医師による検査やアドバイスを行っています。対象は5歳〜15歳までで、成長期の限られた時間を活かす取り組みが中心です。
ご自身が「もっと早く知っていれば…」と感じた経験を、次の世代に活かすためにも、専門的な相談を受けてみることをおすすめします。
大人になって身長が伸びるのはなぜか?に関連した質問
身長は思春期を過ぎると伸びにくくなると言われていますが、それでも「大人になってから伸びた気がする」という声を耳にすることがあります。
実際に、20代以降でも身長に変化を感じた人がいるのか、またその背景にはどのような特徴や要因があるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、読者の皆さんからよく寄せられる「大人の身長」にまつわる疑問について、ひとつずつ解説していきます。
Q1.脛の筋肉を押すと痛いのですがこれは身長がまだ伸びているサインでしょうか?
脛の筋肉を押したときの痛みと、身長の伸びには基本的に直接的な関係はないと考えられています。
身長が伸びるサインについて詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
身長が伸びる時のサインを解説!男子と女子の成長期の始まりについて
Q2. 早熟になる原因について特集してください!
早熟には、生活習慣などの外的要因と、遺伝や体質などの内的要因があるとされています。
たとえば、過度なストレスや睡眠不足、栄養バランスの乱れが影響することもあります。
早熟は成長スピードが早い一方で、最終的な身長の伸びに影響する可能性があるため注意が必要です。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
Q3. 乳歯から永久歯への生え変わりが早いと早熟、遅いと晩熟ですか?
一般的に、永久歯への生え変わりが早い人は、成長が早く進む「早熟タイプ」と言われています。
これは骨の成熟度と関係しており、骨年齢が進んでいるほど歯の成長も早まる傾向があるためです。
早熟と晩熟の見分け方を紹介!セルフチェックで確認可能!男子編
Q4. 出生体重と最終身長の相関関係について教えてほしいです!
まず知っておいていただきたいのが、「SGA性低身長症」という医学的な概念です。これは、妊娠期間に対して標準よりも著しく小さく生まれたお子さんに使われる診断名で、出生体重が低い場合、将来的に身長が伸びにくくなる可能性があるとされています。
つまり、極端に小さく生まれた場合には、最終身長にも影響が出ることがあるということです。もちろん、標準の範囲内でやや小さい・大きいといったレベルであれば、大きな影響は少ないと考えられます。
実際に調べてみると、著名なスポーツ選手の中にも高出生体重だった方が見られます。たとえば、元メジャーリーガーの松井秀喜さんは出生時の体重が3,960g、大相撲の元豪栄道関は4,380gと、いずれも非常に大きかったことで知られています。
これらの例から考えると、出生体重と最終的な体格には一定の相関がある可能性があると推測されます。ただし、成長は個人差が大きく、必ずしも出生体重だけで将来の身長が決まるわけではない点にも注意が必要です。
Q5.すね毛やわき毛が濃いと身長の伸びに影響はありますか?
結論から言えば、体毛の濃さそのものが身長の伸びに直接影響するとは言い切れませんが、ある程度の関連がある可能性は考えられます。
体毛の濃さは、主に男性ホルモンの影響を受けています。実際に、男性ホルモンの分泌が多い人は、骨の代謝が早まり、成長期が早く終わる傾向があるというデータも見られます。
もちろん、すね毛が濃い=ホルモン分泌が多い、という単純な関係ではありませんが、ホルモンバランスと成長スピードには一定のつながりがあると推測されます。
したがって、体毛の濃さと身長の最終的な伸び方には、少なからず関係がある可能性があると言えるでしょう。
Q6. シャープペンの芯を食べれば背が伸びるのですか?
この質問については、はっきりと「いいえ」とお答えします。
身長を伸ばしたいと考えるなら、正しい食生活や生活習慣の見直しが大切です。誤った情報に惑わされず、信頼できる知識をもとに行動していきましょう。
Q7.成長期が遅れてやってくることはありますか?
成長期が遅れて訪れる「晩熟タイプ」の方は実際に存在します。
これは、性ホルモンの分泌が始まる時期が一般より遅く、いわゆる第二次性徴がゆっくり進むことが関係しています。極端な晩熟タイプでは、中学や高校の後半に急激な成長スパートが起こることもあります。
成長のタイミングには個人差があるため、「周りより遅い=異常」というわけではありません。
成長期の遅れが気になる場合は、専門機関で骨年齢やホルモン分泌を調べると、将来の身長の目安を把握しやすくなります。
Q8. 大人が亜鉛を摂取すると10cm伸びるのは本当ですか?
結論から言うと、大人が亜鉛を摂取したことで身長が10cmも伸びるということは、医学的に考えにくいです。
亜鉛は成長期の子どもにとって大切な栄養素のひとつですが、大人の骨の長さはすでにほとんど決まっているため、栄養補給だけで大幅に身長が伸びることはありません。
体の調子を整える意味では重要なミネラルですが、過剰な期待は禁物です。
まとめ
大人になってから身長が伸びたように感じるのは、姿勢や骨格の変化、生活習慣の改善による可能性が高いです。
骨の成長は基本的に18歳前後で止まりますが、代謝や成長ホルモンの働き、体のバランスを整えることで、本来の身長が引き出されることもあります。
15歳のお子さんの場合には、小児身長治療を検討することでまだまだ身長を伸ばせる可能性があります。
・身長を伸ばしたいが適切なサポート方法を知りたい
・他の医院では、「特に治療の必要はありません」と断られた
東京神田整形外科クリニックの小児身長治療ならば、将来160センチまで成長する予定のお子さんが、しっかり治療を受ければ最大で+10センチぐらいの身長を目指せます。
5〜15歳のお子さんを対象に治療を提供しておりますので、身長について悩まれるときは、ぜひご検討ください。
また、身長先生がお子さんの将来の身長を予測する「身長先生の身長診断」も完全予約制でご用意しています。お子さんの身長を伸ばしていきたいと考えるときは、ご確認ください。
監修者
院長 (全日出勤)
田邊 雄 (たなべ ゆう)
経歴
2011年 金沢医科大学卒業
2018年 日本整形外科学会認定整形外科専門医取得
2018年 順天堂大学博士号取得
2020年 東京神田整形外科クリニック開業
再生医療リードドクター (毎週月曜日、第1・3・5土曜日勤務)
横田 直正 (よこた なおまさ)
経歴
平成11年3月 国立浜松医科大学医学部卒業
平成11年4月~平成18年12月 東京大学医学部整形外科在籍
平成11年5月~平成11年12月 東京大学医学部付属病院整形外科
平成12年1月~平成12年6月 東京逓信病院麻酔科
平成12年7月~平成13年6月 三楽病院整形外科
平成13年7月~平成14年12月 都立広尾病院整形外科
平成15年1月~平成16年6月 東芝林間病院整形外科
平成16年7月~平成17年9月 多摩北部医療センター整形外科
平成17年10月~平成18年9月 都立墨東病院リウマチ膠原病科
平成18年10月~平成19年12月 東京逓信病院整形外科
平成19年7月~平成27年2月 太秦病院整形外科リウマチ科
平成27年3月~平成29年3月 富士見病院整形外科
平成28年6月~平成29年3月 東京ひざ関節症クリニック銀座(院長)
平成29年4月~令和3年4月 東京ひざ関節症クリニック新宿(院長)
令和3年5月~ 総合クリニックドクターランド、新山手病院など
医師 (水曜日勤務)
斎藤 吉由 (さいとう よしゆき)
経歴
1989年 久留米大学 医学部卒業
1990-2000年 久留米大学整形外科医局
2000年-
クリニックヨコヤマ 副院長
泉ガーデンクリニック 整形外科医長
東京ミッドタウンクリニック 整形外科部長
医療法人財団 百葉の会 銀座医院 副院長 等を歴任