【12歳7ヶ月164.9cm男】身長を伸ばす方法〜やや早熟〜
今回お話しさせていだくのは、12歳男子が身長を伸ばす方法!ということで、12歳の皆さん身長を一緒に伸ばしましょう。
今回は12歳のモニターの方のデータを使いながら、12歳がどんな時期なのか一緒に勉強していただいて、身長を伸ばすのに役立ててください。
最近身長先生に聞けシリーズを結構休んでるんですけども、また再開したいなというふうに考えていますので、YouTubeの方で身長に関する疑問をコメント欄に記載をお願いします。
最終身長予測について
今回のモニターさんの内容を一緒に見ていきたいと思います。
今回は具体的に申し上げると、12歳7ヵ月という形になります。
初回の方が13歳7ヶ月ですので、その方の1年前ぐらいのイメージかと思います。
まず最終身長の方を一緒に予測していきたいと思います。
最終身長予測する時はいつも通り、成長シートを使いながら説明していきたいと思います。
最初にお伝えさせていただくと、最終身長を予測する時は5つの項目から予測します。
①現在の身長
②過去の身長
③レントゲン検査
④思春期症状
⑤両親の身長
それに対して採血の結果をもって、その予測を補正していくというのが私のやり方になります。
①現在の身長
今回の方がどういったところに向かっているか、一緒に見いきたいと思います。
こちらの表が成長シートですね。
表1
成長シートは日本人の平均的な身長の伸びを表にしたものです。
成長シートご希望の方は、身長先生の公式LINEからご自身でダウンロードすることができます。
簡単に身長が予測できるようなシートになりますので、ぜひお試しください。
こちらの成長シートがなんとですね、最近商標登録も行われました。
販売するつもりはないですが、ちょっとした保護のためという表現でしょうか。
この方のデータ見ていくと、12選と7ヵ月で164.9cmになりますので、こういう感じですね。
近似的に評価すると、12歳6カ月のところに線を引いて、考えていくような形になります。
表2
例えばこれがぜ12歳8ヶ月になってくると、12歳9ヶ月の表を参考にします、
そのようにしてこの表を使ってください。
今回だと、大体ここら辺でしょう。
表3
今回仮に平均的に身長が伸びていくと仮定します。
この表でいくと真下に下りていくイメージです。
表4
最終的には180.3〜181.0cm、こちらが最初の基準値になります。
ただしこれは当然日本人の平均になりますので、全員が平均的通り伸びるなんてことはないわけで、平均より伸び率が高いこもいれば低い子もいるということになります。
この子がどちら側に行くタイプなのか、というのを検討していくような形になります。
②過去の身長
過去の身長を見ていきます。
こちらが過去の身長です。
写真1
こちらの細かいデータを成長シートに当てはめ、色を塗っていきます。
表5
最初のポイントとしては、まず5歳ぐらいのところをよく参考にしていますが、5歳のところを見てみると0.5SDということで、平均よりちょっと高いぐらいのところですね。
仮にそのまま成長していくと174.5cm、そのようなペースでいらっしゃるわけです。
5歳はそこからスタートしていますが、その後がどうか見てみます。
すると、徐々に右側にシフトしていくのが分かります。
成長率が他のお子様よりも強いのが分かりますね。
表6
○で囲った場所が1つ目の区切りとすると、そこから急に上昇しているので、ここがいくつの年齢なのかを見ていきたいと思います。
すると9歳6ヶ月の時点で、成長シートでいうと右側に大きくシフトしているので、通常であれば早熟傾向を示すグラフになっています。
ということは、ここからやはり左側に行くことが過去の身長から予測されます。
この右側に行くタイミングが13〜14歳である場合は、晩熟傾向であると予測できます。
今回は9歳6ヶ月の時点で右側に行っているため、早熟傾向という判断です。
③骨のレントゲン
骨のレントゲンは14歳0ヶ月と判断させていただきました。
12歳7ヶ月という実年齢から考えても、早熟傾向は強いと考えられます。
14歳0ヶ月は骨の年齢を示すわけですが、仮に体が全て14歳0ヶ月程度だとしたらどうでしょう?ということを次に検討していくような形になります。
14歳0ヶ月に線を引いてみると、164.9cmなので成長シートで見ると165.0cm辺りですね。
14歳0ヵ月で164.9cmのお子様だと、どれくらい身長が伸びるかぜひ参考にしてみましょう。
表7
成長シートで見てみると、171.9〜172.8cmのペースであることが分かります。
骨の年齢が14歳0ヶ月で、体が全て14歳0ヶ月と同じような状況であれば、これくらいの身長に向かうでしょう、ということが言えます。
次に②過去の身長に戻りますが、1つ前の2人目のモニターさんの時もお話ししましたが、早熟傾向の場合ですと、右側にシフトした分、同じような角度で左側にシフトしていきます。
仮に163.4cmのところがトップだと仮定します。
そこに線を引き、過去の身長からトップまでの角度と同じような角度でグラフが形成されることが多いです
表8
そうすると170cmぐらいに向かっているということが、ここから簡単に分かります。
骨の年齢からも172〜173cmぐらいに向かっていますので、やはり169.1〜172.8cm辺りの身長が妥当性が高いということが
①現在の身長
②過去の身長
③骨のレントゲン
から分かります。
骨のレントゲンについてはあとでもう少し細かく見ていきましょう。
④思春期症状
声変わりが小学5年生の終わりということで、11歳半ぐらいだと思います。
そういったところから見ても、やはり早熟傾向でしょうと予測することができます。
声変わりが12歳0ヶ月未満だと、基本的には早熟というような判定になります。
このことから、やはり成長シートで見ると今後は左側にシフトしていくと考えるのが、妥当性が高いと思われます。
⑤ご両親の身長
お父様167cm、お母様161cmです。
男の子の遺伝身長=(父の身長+母の身長+13)÷2
ですので、遺伝身長は170.5cmになります。
前回のモニターさんと非常に類似していると思われます。
このように遺伝身長に向かっていく、そして骨の年齢や角度形成から推定される身長が非常に集約的に収束していくということになります。
現時点での最終身長予測は、169.1〜172.8cmが正しいと思われます。
レントゲン写真
それでは12歳7ヶ月のレントゲン写真を見ていきたいと思います。
写真2
まず1つ目のチェックポイントは、橈骨の部分です。
右の端がグーッと尖ってきていますね。
ここが尖ってきていると、比較的成長が早いことを意味しますので、ここからも成長が早いというような表現だと思います。
親指を見てみますと、比較的骨端線が閉じ始めてきていることが分かります。
右の端はほとんど閉じていますね。
左の端はまだ空いています。
ただ12歳7ヶ月としては比較的成長が早い、というような表現になってきます。
写真3
中指も見てみますと、成長線が残っていますが12歳7ヶ月としては早い、そういった表現になります。
末端の指も見てみると、少し隙間が閉じかけているのが分かります。
1番初めの13歳7ヶ月で晩熟とお伝えした子のレントゲンと比較してみると、これだけ隙間があるのが分かりますでしょうか?
写真4
この子の実年齢は今回の12歳7ヶ月のモニターの子よりも進んでいますが、現状骨端線としてはこちらの方(13歳7ヶ月のモニターの子)がより晩熟だということが分かります。
このことから、今回の12歳7ヶ月のモニターさんがどれだけ早熟なのか、イメージが湧くかと思います。
ということで、私の方では骨年齢を14歳0ヶ月と評価しました。
パソコンで読み込んで解析すると14.06〜14.11歳ということで、私よりさらに厳しめの年齢予測になっています。
写真5
採血の結果
ということで、今回はどちらかというと早熟という表現だと思いますので、成長シートではこれから左側にシフトしていくタイプであると予想できます。
それでは実際にこのお子様の採血の結果を見て、予測が正しいのか見ていきたいと思います。
今回も最初に気になるポイントとしては、ALPという値です。
ALP=骨代謝(骨の代謝)
ALPについて簡単に説明させてください。
「車がどれだけ走りますか?」という質問を受けると、
距離=速さ×時間
という式で計算できます。
身長に同じように当てはめることができて、
身長=ALP×骨端線
このような表現ができます。
例えば
時間=骨端線
ALP=速さ
と表すことができます。
時間はこのお子様に関していうと実年齢は12歳7ヶ月ですが、身長を伸ばす観点でいくと、一般的な14歳0ヶ月のお子様と同じくらいの時間が残されているでしょう、という表現になってきます。
そして今回ALPは389でした。
ALPの参考値はこちらです。
大人の値:113以下
最終身長に近い:175以下
非常に身長が伸びている状態:350以上
身長の伸びがピーク:500〜600
389という数字はすごく難しいポイントになってきます。
なぜ難しいかといいますと、今の年齢ですとピークの500に達した後なのか前なのかが分からないからです。
ALPはご存知の方も多いかもしれませんが、こちらのグラフのようにグッと上がってグッと下がってきます。
図1
ピークのトップが500なので、上がる手前の389と上がった後の389があるため、今回はどちらに該当するのかが気になるポイントになります。
ここで参考になるのが、テストステロン値です。
男性ホルモンですね。
今回男性ホルモンは4.01でした。
大人の基準値=1.31〜8.71
このことから、非常に高いことが分かります。
ここの値からほぼ間違いなくピーク前の389ではなく、ピーク後の389であることが分かります。
つまり、ここからALPが徐々に下がっていくことが予想されます。
ALP値から見ても、先ほどの成長シートから見ても、おそらく伸び率が下がっていくと予想できます。
しかしALPが389でまだしっかりと伸びているので、すぐに左側にシフトせずに少しは同じ列にいる可能性もあります。
その後は少し下がってくることが概ね予測されると思います。
そして他のデータを見てみますと、
亜鉛=65
基準値=80〜130
ということから、基準値以下になります。
2018年の「亜鉛欠乏症の診療指針」そういったデータを見ても、やはり少し補充してあげた方が身長を伸ばす観点ではいいかもしれません。
鉄に関しては私はフェリチンという値をよく見ます。
鉄=29
基準値=17〜321
こういった点からも少し補充が必要かもしれません。
しかし、別に病気じゃありませんから絶対に補充しなくちゃいけないわけではありません。
身長を伸ばす観点では、100以上をキープするのが理想と言われています。
今回ビタミンDに関しては、
ビタミンD=33.5
こちらは比較的十分補充されている印象になりますので、このままでもいいでしょうというような表現になります。
このような感じで、12歳7ヶ月で身長を伸ばす方法をお伝えしていきました。
今回はせっかくですので、生活習慣も一緒に見ていきましょう。
生活習慣
身長を伸ばす上において、生活習慣として、
・睡眠
・運動
・食事
これらが大事になってきます。
〜睡眠〜
12歳7ヶ月ということですが、まず睡眠に関していうと9時間以上の睡眠が必要です。
こちらが年齢別の睡眠時間の推奨時間です。
3〜5歳:10〜13時間
6〜3歳:9〜11時間
14〜17歳:8〜10時間
※National Sleep Foundationのデータ
睡眠は時間に対して質を上げる必要があります。
・お風呂
・日中のスポーツ
・歯磨き
・パジャマに着替える(制服のまま寝ない)
・ソファで寝ない
・夜ふかしは控える
・スマホなどのブルーライトには注意
お風呂はきちんと湯船につかり、体を温めましょう。
スマホは寝る1時間前には禁止しましょうなど、そういったことをお伝えしています。
>>身長を伸ばすのに必要な睡眠時間とは?小中高校生は何時間必要?
〜運動〜
運動は60分以上行いましょう。
成長ホルモン分泌が促されますし、運動によってお腹が空いたり眠くなったりもします。
〜食事〜
栄養の改善によって、この70年間で日本人の平均身長が+10cmとなっています。
何を食べるかじゃないです。
まずはバランスです。
その中でタンパク質がいいでしょうとお伝えしています。
ぜひタンパク質を摂取してください。
>>身長を伸ばすにはタンパク質が必要不可欠?論文を用いて解説!
まとめ
いかがだったでしょうか。
ぜひ皆さんの身長を伸ばすのに役立てていただければと思います。
また、「身長先生に聞け!」を再開していきたいと思いますので、身長に関する疑問がありましたらYouTubeのコメント欄に記載をお願いいたします。
今後もこれからも身長に関することを全身全霊で配信していきます。
身長先生ブログのチェックと、身長先生YouTubeのチャンネル登録をよろしくお願いいたします。
また、当院では身長治療を行っております。
興味のある方は、こちらをご覧ください。
成長シートご希望の方は、身長先生の公式LINEからご自身でダウンロードすることができます。
簡単に身長が予測できるようなシートになりますので、ぜひお試しください。