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何としてでも175cmを超えたい方へ【10歳9ヶ月145.2cm男子編】【早熟疑い】

[2022.06.29]

 

10歳9ヶ月、145.2cmのあなたが、将来175cmに到達する可能性はズバリ、〇〇%です! 

 

ということで、皆さん175cmいきたいですか? 

今回は10歳9ヶ月で145.2cmのお子様のモニターさんのデータを使いながら、このお子様は将来175cmにいくのか、そういったところを見ていきたいと思います。 

175cmにいきたい方はもちろんのこと、10歳・11歳前後、そういった近い年齢のお子様達も、将来何cmになるのか親御さんも含めて分かっていただけると思います。 

また、この時期はどういう風にして身長を伸ばしていくといいのか、そこも全て解説していきます。 

 

 

 

 

 

 

最終身長予測について

 

まず最終身長を予測するにあたって、5つの項目から予測をしていきます。 

 

現在の身長 
過去の身長 
骨のレントゲン検査 
思春期症状 
両親の身長 

 

こちらの5つの項目をかけ合わせ、最終的に何cmになるかを予測していきます。 

ではそれぞれ5つの項目に合わせて、このお子様のデータを見ていきましょう。 

 

現在の身長

 

今回のモニターさんは10歳9ヶ月で145.2cmですので、このまま仮に日本人の平均的に身長が伸びていったらどうなるのかを検討していきます。 

そこで成長シートを使用していきます。 

日本人の平均的な身長の伸びを表にしたものになります。 

商標登録されているのですが、皆さんには無料でお渡しします。 

成長シートが欲しい方は公式LINEに「成長シート希望」と送ってください。 

 

では実際に成長シートを使って見ていきましょう。 

10歳9ヶ月のところを軸に、真っ直ぐ線を引きます。 

145.2cmなので、表では144.8〜145.6cmのところが当てはまります。 

 

表1 

  

皆さんも印刷して使用する場合、A3で印刷して使用してみてください。 

そしてご自身の身長のところに色を付けて、活用してください。 

 

今回のお子様が仮に平均的に身長が伸びていったらどうなるかを考えましょう。 

表の下に下りることで、18歳の最終身長が予測することができます。 

 

表2 


 

今回の方は175.4〜176.3cmという値になりました。 

このことから、平均的に伸びていくとこのお子様は、175.4〜176.3cmのペースにいくということが分かるような形になります。 

 

このように、この成長シートを使うことで1年後に大体どれくらい身長が伸びるかが分かります。 

例えば今回は1年後を想定してみましょう。 

 

表3 

 

1つ下に下がるごとに3ヶ月経過していくので、1年後は152.5cmくらいになることが分かります。 

計算してみると、 

152.1ー144.8cm=7.3cm 

つまり、日本人の平均的に身長が伸びていくと、年間約7cm伸びる時期ということが分かります。 

 

ということで、1つ目の項目である現在の身長から予測される最終身長は、175.4〜176.3cmのペースなので、175cmに到達できると考えられます。 

ただし平均的に伸びる子もいれば伸びない子もいらっしゃいます。 

このお子様が実際にこれから18歳まで身長が伸びると仮定すれば、7〜8年間で平均的な伸び率の獲得が確証できれば175cmに到達できるわけですが、早熟傾向なのか晩熟傾向なのか、平均の伸び率が高いタイプなのか低いタイプなのかを検討していくといいわけになります。 

 

過去の身長

 

では2つ目の項目です。 

過去の身長のデータはこちらです。 

 

写真 

 

大体ですが、3歳6ヶ月くらいの時は今と同じようなペースにいます。 

 

表4 

 

ただし、そこから大幅に上方修正します。 

よくお伝えしているのが、大体5くらいまでの年齢というのは非常に身長差がいったりきたりする、つまり誤差が激しいという表現ができます。 

ですので、3歳6ヶ月のデータはあまり関係ないと仮定します。 

そうやって見てみると、5歳ぐらいのデータから正しいと考えます。 

 

表5 

  

そこから下に見ていくと、少し右にいった後、左側に少し落ちていきます。 

ということで、このデータはそもそも珍しいです。 

まず最初のポイントとしては、こういったデータが出てきた場合は、左右に散らばっているデータが異なる可能性があります。 

 

なかなか単純に左側にシフトしていくというのは、あまり見られないです。 

ここで先走って5番目の項目、遺伝身長の部分を先に見てしまうと、この方はお父様168cm、お母様164cmということで、 

男の子の遺伝身長=(父の身長+母の身長+13)÷2 

        =(168cm+164+13)÷2 

        =172.5cm 

遺伝身長は172.5cmとなります。 

成長シートで見てみると、172.5cmはここになります。 

 

表6 

 

つまり、○の辺りの時期は遺伝身長から考えると非常に高いことが分かります。 

オーバーパフォームと言えますので、左側にシフトしていくというのも一理あります。 

 

ここでパターンの紹介です。 

 

表7 

 

遺伝身長が○の辺りだとすると、思春期を迎えても凸になったりとかもなく、単純になだれ落ちるタイプというのはたまに見ます。 

よくある例ではないのですが、今回のお子様もそういった可能性があるのかなというのがこの表から分かります。 

 

このことから、過去の身長からすると、175.4〜176.3cmよりは少し低くなるという風に考えた方が無難なのかなと思いますが、ここは正直分かりません。 

 

ということで、過去の身長から見ると少し早熟タイプのグラフになるのかなと考えられます。 

しかし典型例ではないため、175.4〜176.3cmよりは少し低くなると考えられますが、身長が高くなることを否定できるようなデータでもありません。 

2つ目の予測は△という表現になります。 

 

③骨のレントゲン検査

 

では3つ目の項目である骨のレントゲン検査です。 

2番目は早熟説を軽く立てたわけですが、それが本当に正しければ骨年齢も高く出てくるはずです。 

ということで見ていきましょう。 

 

骨年齢は私の目視の方で計算すると、11歳と9ヶ月となり早熟傾向になります。 

私の目視の評価が正しいのかどうかを見極めるために、CASMASというデータ解析ソフトで解析していきます。 

その解析結果はこちらです。 

 

■左手 

12.02歳と12.25歳 

右手 

12.28歳と12.11歳 

 

この結果から、実年齢に比べて1歳以上早熟傾向になります。 

やはりここから見ても、2つ目の項目で予測した早熟傾向が強いということになります。 

175cmにいくという予測に対して少し陰りが出てくるということになります。 

ですので、ここから見てみるとやや2つ目の項目のデータを支持するような内容であることが分かる形になります。 

 

思春期症状

 

4つ目の項目で、思春期症状を考えます。 

仮に思春期症状が出ているとなれば、ほぼ間違いなく早熟が確定します。 

では今回どうかなと見てみると、今回は思春期症状は特にないということでした。 

少なくともかなり早熟傾向が強いというわけではなさそうです。 

ここはかなり難しいところですが、今後思春期が早く出てくると嫌だなという印象です。 

具体的に言うと、陰毛が近々生えてくるとか、声変わりが始まるとか、そういったことがあるとかなり早熟になります。 

 

早熟・晩熟の目安はこちらです。 

 

写真 

 

ただこれは非常に曖昧な数値になりますので、採血の項目を見てその内容を補正していくことになります。 

 

両親の身長

 

5つ目の項目ですが、先ほどお伝えしたように172.5cmが遺伝身長になります。 

 

男の子の遺伝身長=(父の身長+母の身長+13)÷2 

        =(168cm+164+13)÷2 

        =172.5cm 

遺伝身長は172.5cmとなります。 

 

5つの項目から予測 

 

ではこれら5つの項目から最終身長を予測していきます。 

 

どうやら、成長シートで見ると左側にシフトしていくんだろうなということが分かります。 

遺伝身長的にももっと左にいこうとしていますし、骨年齢からしてももっと左側になります。 

早熟傾向で左側にいこうとしている形になりますね。 

 

例えば骨年齢が11歳9ヶ月という説が仮に正しいとします。 

全ての状態が11歳9ヶ月であると仮定し、成長シートに現在の身長を当てはめてみると、こちらになります。 

 

表8 

 

仮に体が11歳9ヶ月で最終身長を予測すると、169.1〜169.8cmのペースであることが分かります。 

 

次によくある質問ですが、実年齢で予測される平均的な伸びと、骨年齢で予測される伸びとどちらの方が影響力が強いかということをよく聞かれます。 

それは間違いなく実年齢の方が影響力が強いです。 

なぜかというと、骨年齢は仮想現実になります。 

仮想現実よりも実年齢の方が影響力は強いです。 

実年齢と実測値の方が最終身長を予測するにおいてウェイトとしては大きいです。 

 

ここで上限値と下限値を考えてみます。 

上限値としては、現在の身長から予測される174.5cmになります。 

下限値は骨年齢の解析ソフトで最も年齢が高く見積もられた年齢が12歳3ヶ月だったことから、それを成長シートに当てはめるとこのようになります。 

 

表9 

 

そこから最終身長を予測すると166.6〜167.3cmになります。 

こちらが下限値となりますので、最大でこの辺りまで引っ張られる可能性があると言えます。 

今回はかなり予測が難しい事例ですね。 

 

では総合的にどういう風に判断するかというところですが、低く見積もると166.6〜169.8cmに、高く見積もると170.4〜174.5cmに、こういう風に2パターンぐらい予測するわけです。 

なので全体予測としては、166.6〜174.5cmになります。 

かなり雑な予測になってしまいますが、逆にそれぐらい予測は難しいという表現もできると思います。 

ただしこの情報からは少なくとも180cmにいくような情報ではない、という表現ができると思います。 

 

ということで今回は2パターンの予測をしました。 

超早熟パターンと、ちょっと早熟パターンになります。 

仮に10歳10ヶ月で採血のデータで、テストステロン、いわゆる男性ホルモンがしっかり出ていれば間違いなく超早熟になります。 

仮にテストステロンのボリュームがかなり強い場合、例えば1とか2とかそういった数値が出ている方ですと、もっとさらに低くなることが予想されます。 

166cmにも到達するのが難しいとか、そういったことをお伝えするぐらいの数字になってきます。 

 

採血のデータ

 

ということで採血のデータを見ていきましょう。 

男性ホルモンの値がテストステロンという値で表されるのですが、0.03未満でした。 

今回幸いにも男性ホルモンを検出していませんでした。 

ですので、今回成長シートで最も右側にシフトしている時期は、思春期に由来する早熟傾向ではないことが確定されます。 

そういった意味で、今後大幅に左側にシフトしていくというような可能性は今の所なさそうだというところで、すごく安心しますね。 

 

先ほど2パターン予想しましたが、どちらかというと下限値よりも少し高めの予想になりますので、170.4〜174.5cmが採血上の予測になります。 

ただ今回175cmを1つの目標とすれば、もう一歩という風な表現もできると思います。 

では175cmに到達したいわけですが、採血上で改善できる点はないか見ていきたいと思います。 

 

まず亜鉛が112でした。 

基準値が80〜130になりますので、この方に関しては非常に亜鉛を補充されていることが分かります。 

2018年の亜鉛欠乏症の診療指針のデータによれば、亜鉛の欠乏状態で亜鉛を投与すると、低身長症の子の身長が伸びたというデータがあります。 

しかし今回は亜鉛は足りているので、補充する必要はないと考えられます。 

 

続いて鉄分です。 

鉄に関しては以前こちらの記事で詳しく説明しましたが、鉄欠乏貧血のお子様を治療した場合に、成長はどうなったかという論文を紹介しました。 

 

表10 

 

こんな表が得られたということで、あくまでも病的に欠乏している子に限った話ですが、元々年間7.5cmしか伸びなかった子が、治療することによって13.2cm伸びたということで、非常に身長が伸びたという結果が得られています。 

このことから、鉄欠乏貧血はよくないということが分かります。 

つまり鉄というのは非常に身長にとっておそらく大事だろう、ということがここから推察できるわけになります。 

 

では今回のお子様の値を見ていきます。 

鉄に関してはフェリチンという値が大事だと考えています。 

フェリチンとは、体内に貯蔵されている鉄の量を表す値です。 

この方は大体53という値でした。 

基準値が17〜321ですので、フェリチンも基準値をしっかり満たしていることが分かります。 

しかしフェリチンの値がもっと高い子もいらっしゃいますから、鉄を少し補充してもいいのかもしれません。 

これは歯科矯正と同じ考えで、より理想的な部分を追求していくともう少し高くてもいいのかもしれない、という考えもできる思います。 

しかしフェリチンが欠乏しているわけではないですね。 

 

鉄に関しては他の値で、血色素測定というのがポイントです。 

ヘモグロビン(Hb)と表記されることも多いですが、簡単にいうと貧血の指標になります。 

この方は13.5ということで、大人の基準値が13.6〜18.3なので、大人の基準値からするとやや欠乏していることが分かります。 

ただし子供の場合ですと、WHOのデータによれば5〜12歳未満はヘモグロビンの値が11.5あればよいと書いてありますので、病的なものではないということです。 

子供はヘモグロビンの値が元々低いわけですね。 

逆にこれから大人になるにあたってみんな低い値から高い値に持っていく時期になりますので、その時に多くの鉄が消費されるのは皆さんもイメージが湧く通りだと思いますので、絶対欠乏させたくないわけです。 

 

ではその中でフェリチンという値は大丈夫だということですが、他の値を見てみましょう。 

TIBCという値があります。 

こちらは総鉄結合能といいます。 

総鉄結合能というのは簡単にいうと、少し相対的に余力を持て余している、つまりどれくらい鉄と結合する余力があるかを表した数値になります。 

この方は430ということで、基準値が239〜367ですので、やや上昇していることが分かります。 

こうやって見てみると、全然病的な様子はないですが、身長を無理やりでも何が何でも伸ばしたい人の発想からすると、こういったところは少し改善してもいいかもしれません。 

 

それと同様にビタミンDは32.1ということで、これも基準値に保たれています。 

なんならこの32という値は、おそらくサプリメントを飲んでいるような値だと思います。 

天然で32という値を叩き出すのは非常に難しいですので、サプリメントや食事が非常に良い状態であるということで、ここは推察が立ちます。 

 

ということで、私としては一番気になったのが鉄ですね。 

サプリメントを飲むまではいかなくても、少し補充してあげてもいいかもしれません。 

厳密に採血で管理しながらサプリメントを飲むことはできますが、むやみに飲むものではないと思います。 

少なくとも食事からは鉄分をしっかりと摂取していただくと、175cmに到達する可能性が少し上がってくるでしょう 

 

今回は最後に少し付け加えてお話をすると、実はこのお子様は145.2cmで60.1kgもあります。 

これぐらいのお子様は、ローレル指数で肥満度をチェックしていくわけですが、ローレル指数はこちらの計算で算出することができます。 

ローレル指数=体重÷(身長)3×10 

このお子様を計算してみると、 

ローレル指数=体重÷(身長)3×10 

      =60÷(1.45)3×10 

      =196.81 

という値になります。 

■ローレル指数 

100未満:痩せすぎ 
100〜115:痩せている 
115〜145:普通 
145〜160:太っている 
160以上:太り過ぎ 

 

このことから、196.81は気になるポイントになりますので、ここを少し改善していくと良いということが言えます。 

 

肥満と身長の関係について

 

Association between Obesity and Puberty Timing: A Systematic Review and Meta-Analysis 

この論文を少し見ていきます 

 

結論から言うと、女の子の場合は肥満だと早熟になる可能性があって、男の子の場合はあまり関係がなかったということが書かれています。 

 

Obesity may contribute to early of puberty in girls, while in boys, there is insufficient data 

十分なデータはないが、女の子に関して言うとちょっと太り過ぎは良くなくて、男の子は大丈夫かなという風に記載があります。 

しかし不十分なデータであり、少なくともやや太っているというような評価であれば少し適正体重を目指す、つまりローレル指数をもう少し低くするのが望ましいと言えます。 

例えば過去の記事でもお伝えしていますが、体脂肪率が多くなってくると成長ホルモンの分泌量が落ちる傾向にある、というデータが出ていますので、そういった意味でも少し痩せていただくとより一層このお子様に関しては175cmに到達する可能性が高くなってくる、そういった表現もできるかもしれません。 

 

まとめ 

 

以上参考になりましたでしょうか。 

 

 

当院では身長治療を行っております。

興味のある方は、こちらをご覧ください。

 

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