【大発見】早熟解除!晩熟になれる幻の食材とは?【身長先生】
本日お話させて頂くのが、
「早熟解除!晩熟になれる幻の食材とは?」
という話をさせて頂きます。
本当に身長を伸ばしたい方は、今日の記事は集中して読んでみて下さい。
早熟と晩熟について
まずは早熟と晩熟について振り返りましょう。
早熟というのは、比較的成長が早く、思春期症状が早く出るタイプです。
思春期症状が早く出た分成長も完成してしまって、どちらかというと最終身長が低くなる傾向にあります。
晩熟というのは、思春期症状が後の方に出て、最終身長がずっと伸びるタイプです。
イメージで言うと、男性であれば高校を卒業してから少し身長が伸びるようなタイプです。
女性であれば、高校入学してからも伸びるようなタイプです。
後からグングン伸びるタイプですね。
身長の高い人は晩熟タイプが多いわけですが、その晩熟になれるかもしれない、というそういった食材が実はあるんです。
なのでそれを今回お話させて頂きます。
最後までしっかり読んで頂いて、理解して頂くようにお願いいたします。
ただ漠然とその食材を摂取すればいいというものではないです。
その食材について理解して頂く必要がありますので、ご注意下さい、
それではまずこちらの論文からいきましょう。
2010年のドイツの論文
Relation of isoflavones and fiber intake in childhood to the timing of puberty
イソフラボンを子供の時に食べた場合に、思春期のタイミングはどうなるか、という研究をして下さった論文で、
引用元:The American Journal of CLINICAL NUTRITION
こちらの論文に載っている内容で、ドイツのGuo先生が書かれた論文になります。
この論文がどうして書かれたかという背景を、まず説明していきます。
植物性のエストロゲン(=女性ホルモン)
女性ホルモン焼物質を植物で摂取した場合に、思春期のタイミングに関係があると言われているのだが、その内容を検証してみました、というところから始まっています。
今回イソフラボンという大豆に含まれる女性ホルモン様物質、つまり女性ホルモンのような物質がイソフラボンであるという形です。
そのイソフラボンがどういう風に思春期に影響しているのかというのを検討した内容になります。
お話させて頂くと、イソフラボンを非常にたくさん摂取した女の子は、全然摂取しない女の子より、胸が膨らむのが0.7年遅かった、という表現になります。
もう1つのデータとしては、半年間身長のピークが遅かった、つまり晩熟だったそうです。
これがどういうことを意味しているかというと、イソフラボンをすごくたくさん撮ると0.7年間、大体半年間程度晩熟になることが可能かもしれない、ということが拡大解釈すると言えるわけです。
もう少し読み進めていくと、男の子の場合はあまり関係ないでしょう、ということが記載されています。
大豆を食べると、イソフラボンがその中に入っているわけですが、それが女の子の思春期を遅らせるかもしれない、つまり身長にとってはプラスに働くかもしれない、ということがここから分かります。
しかしここからが本番です。
イソフラボンが女の子の思春期を遅らせる働きがある、ということが書いてあります。
まずそこの部分を解説させて下さい。
論文の解説
まずは女性ホルモン様物質、女性ホルモンのような物質ですね。
例えば体の中に入れました。
そうなった時に体の中で元々女性ホルモンを女の子は出そうという働きがあるんですけども、体が錯覚するわけです。
私はすでに女性ホルモンが出ていると思って、自分の内因性という女性ホルモン、自分の自前の女性ホルモンをもう出さなくていいのではないかという風に勘違いするわけです。
そういったことが働いて、思春期症状が遅れる可能性がある、という風に言えます。
大豆の摂取と身長
今ここまでの話を聞くと、「大豆を摂取した方がいいじゃん」と思うんですけども、次のステージです。
例えば大豆をたくさん摂取している都道府県の人は当然身長が高いのではないか、という疑問が出てくると思います。
ここからは日本のデータと世界のデータを見てみましょう。
大豆の摂取と身長:日本
平成30年の国民栄養調査の結果を元に、公益財団法人日本豆類協会が出しているデータです。
こちらのデータを見させて頂くと、全国平均に対して豆の摂取が多いのは
- 東北
- 四国
- 南九州
などが多いそうです。
これ結構面白いのが、南の九州は多いんだけれども、北の九州は逆に摂取の量がすごく少ないです。
その中を見させて頂くと、大豆の摂取量と現在の日本人の身長との相関はほとんどない、と言えると思います。
今回女の子の影響が強いわけですから、女の子のデータで少し振り返ってみましょう。
例えば女の子の身長が高い都道府県というのは、
- 東京
- 青森
- 大阪
- 石川
- 鳥取
- 秋田
- 福井
こういった所になってきます。
そして最も豆の消費が多い所は南九州・鹿児島辺りになってきます。
では鹿児島の女の子の身長が高いのか見ていくと、32位ということでどちらかと言うと低い方という表現になります。
あと宮崎は40位ということで、こちらもどちらかと言うと低いという表現になります。
熊本も32位ということで、どちらかと言うと低いということになりますので、このデータを見るとおかしいなと思いますよね。
豆を多く摂取している県が、身長がそこまで高くない、あまり関係がなさそう、ということがここから分かります。
大豆の摂取と身長:世界
ここからさらに、視線を世界に移してみましょう。
世界の大豆の生産量です。
今回のデータは平成26年度の食料需給表及び米国農務省のPS&D、そちらから拝見させて頂いています。
世界で最も大豆を作っている国はアメリカです。
そして
2位:ブラジル
3位:アルゼンチン
4位:中国
5位:パラグアイ
こんな感じで続いていきます。
こうやって見てみると、アメリカは日本人より当然身長が高いわけですが、「じゃあアメリカが作ってて食べているということは、身長にとってはプラスなんじゃない?」と思うかもしれません。
しかしここで注意すべき点として、実はアメリカは作ったものを食べているわけではなくて、バイオディーゼル燃料、家畜の肥料などに使用している形で、アメリカでは大豆を人間がすごく摂取しているわけではない、ということが調べていくと分かります。
アメリカの食品のイメージをしても、大豆がすごく出てくるという印象はないです。
やはり大豆のイメージとしては、日本食の方が強いのではないでしょうか。
納豆・豆腐・醤油もそうですよね。
アメリカより明らかに日本の方が摂取している、という形になります。
他のデータによると、アジア人は西洋諸国よりイソフラボンの摂取量が多いみたいで、そちらのデータによれば、
アジア人=25〜50mg/day
西洋諸国=2mg未満/day
これを見てみると、1/10〜1/20、そういった量しか西洋の方は摂取していない、という表現になります。
こちらから見てみると、やはりアジア人の方が多く摂取しているという事実があって、アジア人の方が明らかに身長が低いということを考えると、もしかしたら晩熟にするかもしれないが晩熟に与える影響はもの凄く小さくて、大豆は色々な成分が含まれているから本当にプラスに働くかは疑問、という形になります。
次は大豆がマイナスに働く可能性はないか、ということを検討していく形になります。
大豆がマイナスに働く可能性はないか
イソフラボンは女性ホルモン様物質、女性ホルモンの様な物質というお話をさせて頂いたんですが、内因性の女性ホルモンが抑えられる可能性がある、ということがそこから分かります。
ただし男の子は論文上も関係がなかったという記載があります。
男の子がイソフラボンを摂取する必要があるかというのは、とても疑問になります。
当然男の子は体の中で女性ホルモンをたくさん作るわけがないですから、男の子が女性ホルモンの様な物質をたくさん取ることに果たして意味があるのか、そこは当然疑問になりますし、女の子でも私は同じだと思います。
例えば女性ホルモンがすでに出ている子はそういう風に「負のフィードバック」を働かせる、女性ホルモンがたくさん出ていると勘違いさせることを期待することは、もしかしたら幾分か可能かもしれないです。
しかし学童期と呼ばれるまだ女性ホルモンが体の中に出ていない時期に、そういったものを摂取するのはどれだけ意味があるのか、というのは疑問になります。
大きな統計学で世界的なところで目を通して見てみると、あまり多く摂取したからと言って、身長を伸ばす働きが強いとは思わない、という結論になります。
まとめ
まずドイツの方の論文によれば、女の子の場合イソフラボンは思春期症状を遅らせる可能性がある、という内容でした。
それに対して日本の都道府県別、もしくは世界の摂取量を見た時に、大豆と身長の関係性はそこまで強いようには思えない、という結果でした。
むしろ日本人を含めて、アジア人の方が摂取量は西洋より圧倒的に多くて、アジア人の方が当然身長が低いということから考えると、身長をプラスに働かせる作用はおそらくない、という風に考えられます。
そういったところを踏まえて、最後に身長先生的結論をお伝えしたいと思います。
大して関係ないと思うが、絶対に摂取しなくてはいけない食材ではない、という結論になります。
今「摂取する・しない」という色々な議論をしたわけですが、絶対に摂取しないといけない食材ではないです。
次は”身長とローヤルゼリーの関係性を論文を用いて解説”の時もお話しましたが、ローヤルゼリーと同じで、最後にチャレンジするのは良いが最初からガンガン摂取すべき食材ではないです。
また、幾分か身長を低くするリスクもある、ということも理解しておく必要があります。
その中で、思春期がかなり進んでいて困っている子供に関していうと、チャレンジとして摂取することは検討材料には入ってくるでしょう、というような内容になると思います。
以上、参考になりましたでしょうか。
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