亜鉛の摂取で身長アップ!科学的根拠と注意点まとめ
「お子さんの身長がなかなか伸びない…」そんな心配を抱えていませんか?
成長に欠かせない栄養素のひとつに「亜鉛」があります。
この記事では、亜鉛が身長にどのように影響するのか、具体的な研究結果や食事での取り入れ方を詳しく解説します。
亜鉛の力を知ることで、子どもの成長をしっかりサポートするためのヒントが得られます。
読み進める中で、亜鉛の重要性と日常生活での効果的な取り入れ方がわかるでしょう。
お子さんの健康で背の高い未来をサポートするために、亜鉛の秘密を一緒に探ってみませんか?
【目次】
亜鉛の役割
亜鉛は成人の体内に約2グラム存在し、主に筋肉や骨、皮膚、肝臓、膵臓などに分布しています。以下は、亜鉛の主要な役割です。
- 各器官や組織に必要なミネラル
- アミノ酸からタンパク質を再合成するために必要
- DNAの合成に関与
- 免疫システムが細菌やウイルスを防御するのを助ける
- 胎児や乳児の成長に不可欠
- 活性酸素を除去する酵素の構成成分
- 味覚を感じる味蕾にも関与
亜鉛と身長の関係
2017年にタイのシーナカリンウィロート大学から発表された研究では、140名の学生を対象に亜鉛サプリメントの影響を検証しました。
偽薬を摂取したグループと亜鉛サプリメントを摂取したグループを比較した結果、亜鉛を摂取した学生は身長が伸びたことが確認されました。
また、日本臨床栄養学会の亜鉛欠乏症の診療指針(2018年)でも、亜鉛摂取により身長が伸びる可能性が示されています。
これらの研究結果から、亜鉛を摂取することで身長が伸びる可能性があることがわかります。
亜鉛の摂取目安量
通常の食事では亜鉛の過剰摂取は稀ですが、過剰に摂ると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。日本人の食事摂取基準(2020年)によると、以下のような摂取基準が示されています。
年齢/性別 | 男性推奨量(mg/日) | 女性推奨量(mg/日) |
---|---|---|
0~5(月) | ₋ | ₋ |
6~11(月) | ₋ | ₋ |
1~2(歳) | 3 | 3 |
3~5(歳) | 4 | 3 |
6~7(歳) | 5 | 4 |
8~9(歳) | 6 | 5 |
10~11(歳) | 7 | 6 |
12~14(歳) | 10 | 8 |
15~17(歳) | 12 | 8 |
18~29(歳) | 11 | 8 |
サプリメントについての注意
ドラッグストアなどで亜鉛を含むサプリメントが販売されていますが、これらは大人向けに作られているため、子どもへの使用には注意が必要です。
亜鉛サプリメントの過剰摂取は、吐き気や食欲不振、頭痛、下痢などの副作用を引き起こす可能性があります。
また、サプリメントは他の薬と相互作用する可能性もあるため、バランスの取れた食生活を心がけることが重要です。
亜鉛を含む食品
亜鉛はカキや赤身肉などに豊富に含まれており、飲み物では抹茶やココアにも含まれています。
例えば、抹茶大さじ1杯には約6g、ココア大さじ1杯にも同じく6gの亜鉛が含まれています。亜鉛不足を感じたときには、これらの飲み物で補うことが手軽です。
その他の亜鉛豊富な食品
亜鉛が豊富に含まれる食品の例を以下に示します。身長を伸ばすためには、亜鉛だけでなく、バランスの良い栄養摂取が重要です。
食品名 | 亜鉛量(mg) | 食品の目安重量(廃棄部分を含む) |
---|---|---|
かき 養殖 生 | 14.0 | 1個(むき身):15g |
かたくちいわし 田作り | 7.9 | 1食分:20g |
しらす干し 半乾燥品 | 3.0 | 大さじ1:5g |
加工品 かつお節 | 2.8 | 1食分:2.5g |
豚レバー | 6.9 | 1人前:100g |
牛もも赤肉 | 4.8 | 1枚:200g |
牛リブロース | 4.5 | 1尾:200g |
切り干大根 | 2.1 | 1枚:2g |
あまのり焼きのり | 3.6 | 1枚:2g |
糸引き納豆 | 1.9 | 1個:30~50g |
参照 https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/mineral-zn-cu.html
まとめ
亜鉛は成長や健康に不可欠な栄養素であり、特に身長の伸びに関して重要な役割を果たしています。
亜鉛は筋肉や骨、皮膚、肝臓、膵臓などに含まれ、DNAの合成、免疫システムの維持、味覚の保持など多岐にわたる機能を持っています。
亜鉛を適切に摂取することで、身長が伸びる可能性があることが研究から示されていますが、過剰摂取には注意が必要です。
特にサプリメントの使用に関しては副作用や他の薬との相互作用のリスクがあるため、バランスの取れた食生活を心がけることが推奨されます。
亜鉛を豊富に含む食品には、カキや赤身肉、抹茶、ココアなどがあり、これらを日常の食事に取り入れることで、手軽に亜鉛を補うことができます。
栄養素は単独でなく複数の栄養素が協力して働くため、総合的な栄養管理が大切です。
亜鉛を含む食材をバランスよく摂取し、健康な体づくりを心がけましょう。
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