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足の大きさと身長は関係がない?サイズが大きいと背が高くなるのは嘘?

[2023.05.28]

 

「子どもの足が急に大きくなったけれど、これから身長も伸びるの?」「足が小さいと高身長にはなれない?」と気になっている方も多いかもしれません。

 

結論として、足の大きさと現在の身長には一定の関係がありますが、足のサイズだけで最終身長を正確に予測することはできません。

 

この記事では、足の大きさと身長の関係、足から将来の身長を計算する際の限界、成長期に整えたい食事・睡眠・運動、当院の診断と治療について解説します。

 

 

足の大きさと身長の関係について

 

 

足の大きさと身長には、まったく関係がないわけではありません。

複数の研究で、足長が長い子どもほど身長も高い傾向が示されていますが、集団の傾向と一人の子どもの将来予測は分けて考える必要があります。

 

ここでは、足の大きさと身長の関係について詳しく解説します。

 

足の大きさと身長は比例する?|足の大きさと身長の平均グラフ

 

足の大きさと現在の身長には、正の相関関係があります。

つまり、集団全体で比較すると、足が大きい人ほど身長も高い傾向があるということです。

足は全身と切り離されて成長する部位ではないため、成長期には足長の増加と身長の伸びが重なる時期があります。

 

4〜12歳の子ども389人を調べた研究では、足長と身長の間に比較的強い正の相関が確認されました。

この研究では身長や足長を標準的な方法で測定し、足長が成長評価の指標になり得ると報告しています。

ただし、対象は特定地域の子どもであり、同じ結果をそのまま日本人の子ども一人ひとりに当てはめることはできません。

 

別の研究では、学童期の子ども5,093人を対象に身長、体重、足長が測定されました。

足長と身長の相関は男子、女子ともに強く、年齢と性別を加えた計算モデルでは身長をかなり説明できたと報告されています。

一方、個人を予測する際には約8.6cmの幅が生じ得るため、足の大きさだけで身長を断定できるほど正確ではありません。

 

足の大きさと身長の関係をグラフにすると、全体として右肩上がりになります。

しかし、各人を示す点は一本の直線上に並ばず、同じ足長でも身長にはばらつきが見られるでしょう。

このばらつきには、年齢、性別、集団の違い、成長のタイミングなどが関係します。

 

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC13106751/

 

したがって、「足が大きい人は身長も高い傾向がある」は医学的なデータと合います。

一方で、「足が1cm大きければ身長が必ず何cm高くなる」という単純な比例関係ではありません。

足の大きさは成長を知る材料の一つであり、最終身長を決める答えではないと理解してください。

 

参照:Scientific Reports

参照:Journal of Forensic and Legal Medicine

 

足の大きさから最終身長を計算できるのか

 

 

インターネットでは、足長に一定の数字を掛けて身長を求める計算方法を見かけます。

こうした式は集団の平均的傾向を眺める目安にはなっても、子どもの最終身長を診断する方法にはなりません。

 

なぜ予測が難しいのか、より確かな確認方法とあわせて見ていきましょう。

 

足の大きさから将来の身長は予測できない

 

現在の足の大きさだけから、将来の最終身長を正確に予測することはできません。

足と身長は同じ速度、同じ時期に伸び続けるわけではなく、体の部位ごとに成長のタイミングが異なるためです。

足や手などの末端は、体幹より先に大きくなることがあります。

 

学童期の子どもを対象にした研究では、足長、年齢、性別から現在の身長を推定する式が作られました。

これは測定時点の身長を統計的に推定する式であり、その子が成人したときの最終身長を出す式ではありません。

しかも、個人の予測値には無視できない誤差が残ります。

 

子どもの身長の伸び方には、早熟か晩熟かという発育時期の違いがあります。

同じ足長の2人でも、一人は身長の成長スパート前、もう一人は成長スパート後かもしれません。

現在の身長が同じでも、骨年齢や骨端線の状態が違えば、今後に残された成長期間は変わります。

 

さらに、身長は遺伝の影響を一部受けるほか、栄養状態、睡眠、運動、病気、ホルモンの状態など複数の要因に左右されます。

靴の表示サイズにも注意が必要です。

靴のサイズは足そのものの長さと完全には一致せず、メーカー、足幅、甲の高さ、選ぶ余裕によって変わるからです。

 

「足が大きいから、これから必ず高身長になる」と考えるのは早計でしょう。

反対に、足が小さいことだけを理由に、もう身長が伸びないと悲観する必要もありません。

将来の身長を考えるには、足長ではなく、これまでの成長記録と現在の成熟度を総合的に評価することが重要です。

 

参照:Journal of Forensic and Legal Medicine

 

最終身長を知りたいときには「身長先生の身長診断」|症例も紹介

 

最終身長の見通しを具体的に知りたい場合は、足のサイズを使った簡易計算ではなく、医学的な診断を受ける方法があります。

当院では、初回の来院を身長先生の身長診断®︎から始めます。

です。

一つの数値だけで判断せず、成長曲線、骨の成熟、血液検査、栄養状態、生活習慣を組み合わせて現在地を確認する診断

主な確認内容は次のとおりです。

 

  • 正確な身長と体重の測定
  • 体組成計による栄養状態や体脂肪率の確認
  • レントゲンによる骨年齢と骨端線の評価
  • 採血による骨代謝、栄養状態、成長に関わる項目の確認
  • 過去の身長と体重から作る成長曲線の確認
  • 食事、睡眠、運動など生活習慣の問診

 

成長曲線では、単に同年齢の平均より高いか低いかだけを見ません。

どの位置を推移してきたのか、年間に何cm伸びているのか、以前の流れから外れていないかを確認します。

成長速度が急に落ちている場合には、足の大きさからは見つけられない問題が隠れている可能性もあります。

 

レントゲンで確認する骨年齢は、暦の年齢と一致するとは限りません。

骨年齢が若ければ今後の成長期間が比較的残っている可能性があり、骨の成熟が進んでいれば残された期間が短いと考えられます。

採血や体組成の結果もあわせることで、栄養の不足やホルモンの状態を含めた個別の評価が可能です。

 

実際の動画では、6歳3か月の男の子の症例を紹介しています。

初診時の身長は104.8cmで、父親は163.8cm、母親は160cmでした。

両親の身長から計算した遺伝的な期待値は168.4cmでしたが、現在の成長曲線などから見た予測最終身長は159〜161.5cmで、判定はBでした。

 

 

この症例が示すのは、両親の身長だけでも、現在の足の大きさだけでも将来を判断できないという点です。

過去からの身長推移、現在の身長、骨年齢、採血結果などを確認して初めて、何が課題で、どのような選択肢があるのかを検討できます。

予測値には幅があり、治療効果を保証する数字ではありませんが、今後の対応を考える具体的な材料になるでしょう。

 

なお、診断や治療の対象条件、検査内容、費用は受診時点の案内をご確認ください。

年齢だけで自己判断せず、過去の身長記録をできるだけそろえて相談することが大切です。

 

身長を伸ばしたいときに足で気をつけるべきこと

 

 

足の成長そのものを利用して身長を伸ばす方法はありません。

一方、痛みや靴の不適合を放置すると、日常生活や運動に支障が出る可能性があります。

 

成長期に気をつけたい足のサインと靴選びについて解説します。

 

足が痛いときは成長痛とは限らない

 

子どもの足の痛みを、すべて成長痛だと決めつけないでください。

典型的な成長痛とは異なる症状があるときは、けがや炎症などを確認する必要があります。

成長痛という名前でも、身長が急に伸びること自体が痛みを起こすと証明されているわけではありません。

 

一般的な成長痛は、夕方から夜に両脚へ現れ、翌朝には軽くなっているという経過をとります。

痛む場所は太もも、ふくらはぎ、すねの周辺などで、日によって場所が変わる場合もあります。

診察で腫れや関節の動きの制限がなく、日中は普段どおり活動できることも特徴です。

 

反対に、次のような場合は成長痛らしくないサインです。

 

  • 片脚の同じ場所だけが痛む
  • 朝や日中にも痛みが続く
  • 運動中に痛みが強くなる
  • 腫れ、赤み、熱感がある
  • 押すと特定の場所が強く痛む
  • 足を引きずる、体重をかけられない
  • 発熱、強いだるさ、食欲低下を伴う
  • 痛みが次第に強くなる

 

成長期には、膝下に痛みが出るオスグッド・シュラッター病や、かかとに痛みが出るシーバー病などのスポーツ障害も見られます。

繰り返す動作による負担、捻挫、疲労骨折、感染など、原因はさまざまです。

症状だけで保護者が見分けるのは難しいため、気になるサインがあれば整形外科を受診してください。

 

痛みを我慢して運動を続けると、動き方が崩れ、別の部位へ負担が広がる可能性があります。

一方、典型的な成長痛であれば、休息、やさしいマッサージ、温めることなどで落ち着く場合があります。

まずは痛む時間、左右差、腫れの有無、運動との関係を記録しておくと、診察時に役立つでしょう。

 

足の痛みがあるから身長が伸びている、痛みがないから伸びていない、という判断もできません。

痛みは痛みとして適切に評価し、身長の伸びは成長曲線で別に確認することが重要です。

 

参照:Sports Health

 

靴のサイズは足にあったものを選ぶ

 

子どもの靴は、現在の足長と足幅に合うものを選びましょう。

すぐ成長するからと大きすぎる靴を選んだり、小さくなった靴を履き続けたりすると、靴の中で足が安定せず、痛みや足趾のトラブルにつながる可能性があります。

ただし、靴が合わないことが最終身長を直接低くするという医学的根拠は確認されていません。

 

文献レビューでは、調査対象の63〜72%が足の長さや幅に合わない靴を履いていたと報告されています。

不適切なフィットは、足の痛み、タコ、ウオノメ、足趾の変形などと関連していました。

ただし、研究ごとに靴が合うかどうかの定義や測定方法が異なる点には注意が必要です。

 

靴を選ぶときは、表示されたサイズだけで決めないでください。

同じサイズ表記でも、メーカーやモデルによって内側の長さ、幅、甲の高さ、かかとの形が異なります。

左右の足の大きさが違う人もいるため、両足を測り、大きい側に合わせて試着するのが基本です。

 

確認したいポイントは次のとおりです。

 

・つま先に適切な余裕がある

・足趾を自然に動かせる

・足幅や甲が強く圧迫されない

・かかとが大きく浮かない

・歩いたときに足が前後左右へ滑りすぎない

・痛みや赤みが出ない

 

足は成長期に変化するため、一度選んで終わりではありません。

定期的に足を測り、中敷きのつま先跡、靴底の偏った減り方、皮膚の赤み、子どもの訴えを確認しましょう。

足趾が靴の先に当たる、靴を履きたがらない、歩き方が変わったといった様子も見直しのサインです。

 

大規模な3D足スキャン研究では、同じ足長でも足幅や形状に大きなばらつきがありました。

アジアの対象者は北米や欧州の対象者と比べ、平均的に短く幅が広い足形を示しています。

この結果からも、足長だけでなく幅や形まで確かめる必要性がわかります。

 

適切な靴は身長を直接伸ばす道具ではありません。

足の痛みを減らし、安全に歩いたり運動したりできる環境を支えるものと考えるのが妥当です。

 

参照:Journal of Foot and Ankle Research

参照:Scientific Reports

 

子どもの身長を伸ばしたいときに取り組むべきこと

 

 

子どもの成長を支える基本は、特別な方法を一つ試すことではありません。

栄養、睡眠、運動を継続して整え、成長の可能性を妨げる要因を減らすことが大切です。

 

ここでは、家庭で見直しやすい3つの生活習慣をご説明します。

 

栄養バランスのとれた食事

成長期の食事では、十分なエネルギーと複数の栄養素をバランスよくとることが基本です。

特定の食品やサプリメントだけで身長が伸びるわけではありません。

まずは1日3食を整え、主食、主菜、副菜、乳製品、果物などを組み合わせましょう。

 

骨や筋肉など体を作る材料として、タンパク質は欠かせません。

肉、魚、卵、乳製品などを使い、朝食、昼食、夕食へ分けてとると、無理なく必要量を確保しやすいでしょう。

朝食がパンやおにぎりだけになりやすい場合は、卵、ヨーグルト、牛乳、魚などを一品加える方法も有効です。

 

 

カルシウムは骨の材料になり、ビタミンDはカルシウムの吸収を助けます。

亜鉛やマグネシウムも成長期の体の働きに関わる栄養素です。

動画では、タンパク質、亜鉛、ビタミンD、カルシウム、マグネシウムを5大栄養素として示しています。

 

タンパク質の重要性を示す例として、動画では各国の平均身長とタンパク質摂取量の関係が紹介されています。

ただし、国ごとの平均身長は遺伝、経済状況、衛生、医療、食生活全体など多くの要因を受けます。

相関があるからといって、タンパク質だけで身長差のすべてを説明できるわけではありません。

 

 

食事量が足りない子どもでは、栄養素の種類だけでなく総エネルギー量も重要です。

スポーツで消費量が多いのに食事量が追いつかない場合、成長や回復に必要なエネルギーが不足する可能性があります。

食が細い場合は、一度に大量に食べさせるより、補食を利用して回数を増やす方法が現実的でしょう。

 

一方、身長を伸ばす目的で大豆食品や大豆由来成分を積極的、過剰にとることはおすすめしません。

通常の食事に含まれる豆腐やみそなどを一律に禁止する必要はありませんが、一つの食品へ偏らないことが大切です。

サプリメントも、検査で不足を確認せず多種類を重ねると過剰摂取になるおそれがあります。

 

家庭では、数日だけ完璧な献立を作るより、1〜2週間の単位で偏りを減らしてください。

体重が増えない、偏食が強い、疲れやすい、競技量が多いといった場合には、身長と体重の推移を記録したうえで専門家へ相談するとよいでしょう。

 

質の良い睡眠

 

子どもの成長を支えるには、年齢に合った睡眠時間と規則的な生活リズムが必要です。

成長ホルモンは睡眠中、とくに入眠後の深い睡眠で多く分泌されます。

何時に寝るかだけでなく、十分な時間を確保し、眠りを妨げる習慣を減らすことが重要でしょう。

 

厚生労働省の睡眠ガイドでは、年齢別の睡眠時間の目安を次のように示しています。

 

年齢 推奨される睡眠時間
1〜2歳 11〜14時間
3〜5歳 10〜13時間
小学生 9〜12時間
中学生・高校生 8〜10時間

 

必要な睡眠時間には個人差がありますが、朝に自力で起きられない、日中に強い眠気がある、休日に大幅な寝だめをする場合は、平日の睡眠が不足している可能性があります。

まず起床時刻を大きくずらさず、必要な時間から逆算して就寝準備を始めましょう。

 

朝に日光を浴び、朝食をとることは、体内時計を整える助けになります。

日中に体を動かすことも夜の眠りにつながりますが、就寝直前の激しい運動は寝つきを妨げる場合があります。

夕方以降は照明を明るくしすぎず、落ち着いて過ごせる環境を整えてください。

 

スマートフォン、タブレット、ゲーム機を寝床へ持ち込むと、光だけでなく動画や会話の刺激で就寝時刻が遅れやすくなります。

使用を終える時刻を家族で決め、端末を寝室の外へ置く工夫が有効です。

休日だけ朝遅くまで寝る生活は体内時計をずらすため、平日との差を大きくしないようにしましょう。

 

睡眠は長ければ長いほど身長が伸びるという単純なものではありません。

いびきが強い、眠っている間に呼吸が止まる、十分寝ても日中の眠気が強い場合には、睡眠の質を下げる病気が隠れている可能性があります。

生活を整えても改善しないときは、医療機関へ相談してください。

 

参照:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」

 

日中の適度な運動

 

日中の適度な運動は、成長期の健康、食欲、睡眠を支えます。

運動だけで最終身長が決まるわけではありませんが、成長ホルモンの分泌や骨への適度な刺激、体力づくりという点で大切です。

無理なく続けられ、十分に回復できる運動量を選びましょう。

動画では、30分、60分、120分の運動時間と成長ホルモン分泌量を比較したデータを紹介しています。

30分より60分で分泌量が増え、120分に延ばしても60分との差が大きくないことから、1日60分程度が効率のよい目安として解説されています。

 

 

運動は長時間おこなえばよいとは限りません。

毎日強い負荷をかけ続けると、疲労がたまり、食事や睡眠が乱れるかもしれません。

動画では週2〜5回程度を目安とし、疲労を回復させる日を設ける考え方が示されています。

 

バスケットボールやバレーボールなどのジャンプ動作は、骨へ縦方向の刺激を加えます。

ただし、その競技をすれば必ず高身長になるとはいえません。

競技者の身長には、競技選択、遺伝的背景、栄養、練習量なども関係するためです。

 

重い器具を使い、限界まで反復する高負荷の筋力トレーニングは、成長期には慎重に考えます。

筋力トレーニング自体が一律に身長を止めるわけではありませんが、誤った方法はけがや過度の疲労につながります。

年齢に合った自重運動や基礎動作を中心に、必要なら指導者の管理下でおこなってください。

 

水泳やバレエを含め、消費エネルギーが大きい活動では食事量との釣り合いが重要です。

練習後の補食、十分な夕食、休養を確保し、体重減少や慢性的な疲労を見逃さないようにします。

運動、食事、睡眠は別々ではなく、相互に支え合う生活習慣です。

 

足に痛みがある日は無理に運動量を確保しないでください。

痛みをかばって動くとフォームが崩れる可能性があるため、休息や受診を優先します。

安全に継続できる運動こそ、成長期の体づくりに役立つでしょう。

 

子どもの身長にお悩みなら「身長先生式成長ホルモン治療」を検討

 

 

生活習慣を整えることは大切ですが、それだけで医学的な問題を解決できるとは限りません。

成長曲線から外れている、年間の伸びが少ない、予測最終身長が低い場合には、診断結果に基づいて治療を検討することがあります。

 

ここでは、当院の治療内容と症例をご紹介します。

 

治療内容

身長先生式成長ホルモン治療®︎は、一人ひとりの検査結果に応じて、伸び率と成長できる期間の両面から最終身長の可能性を高めることを目指す治療です。

全員に同じ薬を同じ量で使う方法ではありません。

初めに身長先生の身長診断®︎をおこない、成長曲線、骨年齢、骨端線、採血、体組成、栄養状態などを評価します。

 

動画では、最終的な身長を「1年間の伸び率」と「伸びる期間」の組み合わせとして説明しています。

伸び率が高くても期間が短ければ上積みは限られ、期間が長くても伸び率が低ければ十分な成長につながりません。

この考え方に基づき、成長ホルモン治療、栄養補充、必要に応じた思春期コントロールを組み合わせます。

 

 

成長ホルモン治療では、医師の指示のもとで成長ホルモン製剤を使用します。

治療中は身長の伸び、体重、骨の成熟、採血結果などを継続して確認し、効果と安全性を見ながら計画を調整していきます。

不足する栄養素が確認された場合には、食事指導や必要な補充を組み合わせることもあるでしょう。

 

 

思春期コントロールでは、性別、思春期の進行、骨年齢、採血結果を踏まえて薬の適応を判断します。

プリモボランは男性に用いる内服薬で、男性ホルモンの分泌を間接的に抑え、骨端線が閉じるまでの期間を確保する目的で使用します。

女性には使用せず、思春期前だから予防的に使うという薬でもありません。

 

 

服用量は通常1日5〜10mg程度で、数か月から数年にわたる場合があります。

過剰な投与はかえって不利益になる可能性があるため、必要最低限の量を個別に調整しなければなりません。

リュープリンは性ホルモン分泌を直接抑える注射であり、内服のプリモボランとは作用や適応が異なる薬です。

 

治療による上乗せは、開始年齢、骨年齢、思春期の進行、治療期間、体の反応によって変わります。

動画では一般的な目安として最終身長に+3〜10cm程度が紹介され、低年齢から長期間取り組むほど大きな効果を目指しやすいとの説明です。

 

 

一方、すべての子どもが同じだけ伸びるわけではなく、効果を保証する数字ではありません。

骨端線がほぼ閉じている場合には、治療できる期間や期待できる効果が限られます。

自由診療となる場合の費用、通院頻度、自己注射の方法、起こり得る副作用を理解したうえで判断する必要があります。

 

身長の悩みがあるからといって、直ちに治療が必要とは限りません。

診断で現状を把握し、生活習慣の調整で経過を見るのか、医学的な治療を検討するのかを個別に決めます。

 

治療の効果|症例を紹介

 

治療効果は平均値だけでなく、治療前の状態と経過を比較して評価します。

ここでは、身長先生式成長ホルモン治療®︎を受けた13歳男児の症例をご紹介します。

一例の結果であり、すべての方に同じ効果が出ることを示すものではありません。

 

 

 

治療前は13歳9か月で、身長157.9cm、骨年齢15歳でした。

予測最終身長は158〜161.5cmで、骨の成熟が暦年齢より進んでいるため、残された成長期間が限られる厳しい状態でした。

治療では、現在の伸び率を高めることと、残された期間を生かすことの両方を考えます。

 

治療後は年間伸び率が8.1cmのペースとなり、身長164.3cmまで到達しました。

治療前の予測範囲の上限を上回ったことが、この症例で確認された結果です。

ただし、動画で示される年間伸び率はその時点のペースであり、将来も同じ速度が続くと保証する数字ではありません。

 

 

同じ年齢、同じ身長でも、骨年齢、ホルモン値、思春期の進み方、栄養状態によって治療計画と反応は異なります。

症例の数字だけを見て自己判断するのではなく、検査を受けて自分の現在地と選択肢を確認することが必要です。

 

足の大きさと子どもの身長に関するよくある質問

 

 

「身長が低いのに足だけ大きくなることはある?」「足が28cmなら身長は何cm?」「身長160cmなら足の大きさはどのくらい?」と疑問に感じる方もいるでしょう。

足長と身長には関係がある一方、年齢や性別、測定方法によるばらつきがあります。

 

ここでは、足の大きさと身長に関するよくある質問へお答えします。

 

身長が低いのに足が大きくなることはありますか?

 

はい、現在の身長が低くても、足が先に大きく見えることはあります。

足と身長の成長時期は近いものの、体の各部位が常に同じ比率で伸びるわけではないからです。

足の変化が思春期の成長の早いサインになる場合もあります。

 

6〜7歳から追跡した女児86人の研究では、足の成長速度が高まる時期と身長の成長速度が高まる時期はほぼ同時期でした。

平均では、足と身長の成長速度が高まる時期が、乳房発育など目に見える二次性徴の開始より先に確認されています。

この研究から、足のサイズ変化が思春期開始の早期マーカーになり得ると考えられます。

 

ただし、この研究は女児のみを対象としており、男児へそのまま当てはめることはできません。

また、足が大きくなった後に身長が何cm伸びるかを予測する研究でもありません。

「靴が急に小さくなったから、必ずこれから大きく伸びる」と断定するのは避けてください。

 

確認すべきなのは、足だけでなく身長の推移です。

3〜6か月ごとに同じ条件で身長を測り、母子手帳や学校の記録とつないで成長曲線を作ると、伸び方を客観的に見られます。

急に伸び率が落ちた、成長曲線の位置が下がったなどの変化があれば相談を検討しましょう。

 

参照:Journal of Adolescent Health

 

足の大きさ28cmの人の身長はどのくらいですか?

 

足長が28cmでも、身長を一つの数字に決めることはできません。

研究の計算モデルでは、おおむね168〜182cmという値を出せる場合がありますが、年齢や使う式によって結果が変わります。

この範囲を「28cmならこの身長になる」という基準にしてはいけません。

 

学童期の子どもの研究では、足長だけを使う単純な式と、足長に年齢や性別を加える式が作られました。

足長28cmを単純な式へ入れると約182cmになります。

一方、12歳男子と仮定して年齢を含む式へ入れると約168cmです。

 

同じ足長なのに14cmほど違うのは、計算の前提が異なるためです。

さらに個人の推定には幅があり、研究対象と日本人では体格の傾向が異なる可能性もあります。

成人の靴サイズを学童期の足長モデルへ入れることも、適切な使い方とは限りません。

 

また、「足の大きさ」が靴の表示サイズを指すのか、かかとから最も長い足趾までの実測値を指すのかでも話が変わります。

靴には捨て寸と呼ばれるつま先の余裕があり、表示サイズと実際の足長は同じとは限りません。

 

したがって、28cmという情報から言えるのは、一般的に大きめの足であるという程度です。

現在の身長を知りたいなら直接測る方が正確であり、最終身長を知りたいなら成長曲線、骨年齢、採血などを用いた評価が必要でしょう。

 

参照:Journal of Forensic and Legal Medicine

 

身長160cmの人の足の大きさはどのくらいですか?

 

身長160cmの人の足長を一つの平均値で示すことはできません。

単純な比率を使うと約24.6〜26.7cmという目安が示されることがありますが、これは靴選びの正解を表す範囲ではありません。

性別、年齢、集団、足幅、甲の高さなどによって個人差があるためです。

 

身長と足長の回帰式を12歳男子という条件で逆算した場合、身長160cmに対応する足長は約25.8cmになります。

しかし、この計算は特定集団の学童期データに基づく統計的な推定です。

身長160cmの成人女性や成人男性へ、そのまま当てはめられる値ではありません。

 

1,200,847人の3D足スキャンを分析した研究では、同じ足長の中でも足の形には大きなばらつきがありました。

多くの人へ靴を合わせるには、同じ長さでも複数の幅が必要だと示されています。

身長から靴のサイズを決められない理由は、この形状差からも明らかでしょう。

 

靴を選ぶ目的なら、身長別の足の大きさの平均表より、自分の左右の足を実測する方が確実です。

かかとから最も長い足趾までの長さだけでなく、足幅と甲の高さも確認し、実際に歩いてフィット感を確かめてください。

 

身長160cmだから24〜25cm、男性だから25〜26cmといった決めつけは避けましょう。

平均から外れていても、それだけで病気や成長異常を意味するわけではありません。

 

参照:Journal of Forensic and Legal Medicine

参照:Scientific Reports

 

まとめ

 

足の大きさと現在の身長には正の相関があり、集団では足が大きい人ほど身長も高い傾向があります。

しかし、足と体幹は成長の時期が同じではなく、年齢、性別、骨の成熟、遺伝、栄養状態などにも左右されるため、足のサイズだけで最終身長を正確に計算することはできません。

 

家庭では、足に合う靴を選び、痛みを成長痛と決めつけず、食事・睡眠・運動を継続して整えてください。

同時に、過去からの身長を成長曲線へ記録し、年間の伸び方を確認することが大切です。

身長の伸びが鈍い、成長曲線から外れてきた、将来の身長を具体的に知りたい場合は、足長による簡易計算では十分ではありません。

 

当院では、初回に身長先生の身長診断®︎をおこない、体の計測、骨年齢、骨端線、採血、栄養状態、生活習慣を総合して現在地を評価します。

診断結果をもとに、生活改善から治療まで必要な選択肢を個別に検討します。

 

 

 

 

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遠方で治療を諦めていた方も、無理なく通院いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

 

 

監修者

 

 

 

 

 

 

 

院長 (全日出勤)

田邊 雄 (たなべ ゆう)

 

経歴

2011年 金沢医科大学卒業

2018年 日本整形外科学会認定整形外科専門医取得

2018年 順天堂大学博士号取得

2020年 東京神田整形外科クリニック開業

ベンベン先生、身長先生の詳細はコチラ!

 

 

 

 

 

 

 

再生医療リードドクター (毎週月曜日、第1・3・5土曜日勤務)

横田 直正 (よこた なおまさ)

 

経歴

平成11年3月          国立浜松医科大学医学部卒業 

平成11年4月~平成18年12月     東京大学医学部整形外科在籍 

平成11年5月~平成11年12月   東京大学医学部付属病院整形外科

平成12年1月~平成12年6月    東京逓信病院麻酔科

平成12年7月~平成13年6月    三楽病院整形外科

平成13年7月~平成14年12月   都立広尾病院整形外科

平成15年1月~平成16年6月     東芝林間病院整形外科

平成16年7月~平成17年9月     多摩北部医療センター整形外科

平成17年10月~平成18年9月   都立墨東病院リウマチ膠原病科

平成18年10月~平成19年12月    東京逓信病院整形外科

平成19年7月~平成27年2月     太秦病院整形外科リウマチ科

平成27年3月~平成29年3月    富士見病院整形外科

平成28年6月~平成29年3月   東京ひざ関節症クリニック銀座(院長)

平成29年4月~令和3年4月      東京ひざ関節症クリニック新宿(院長)

令和3年5月~           総合クリニックドクターランド、新山手病院など

 

 

 

 

 

 

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