メニュー

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

日本人の7割以上が悩まされている肩こり。その中でも「肩甲骨の内側が痛い」と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

特に肩甲骨の左側に違和感が続いていて、ちょっとした動きの中で痛みを感じているかもしれませんね。

「きっと筋肉が痛いだけ」と思っていたら、骨や心臓、内臓の怖い病気が隠れている可能性も…

 

そこで今回は、肩甲骨の左内側が痛くなる原因や、筋肉の痛みではない場合の対処法を解説していきます。

痛みの種類や簡単にできるエクササイズもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

肩甲骨の右側が痛い方はこちらの記事で解説しています。

>>肩甲骨の右内側に痛みがある時の原因は?ズキズキする痛みは内臓?

 

【目次】

 

 

1.筋肉の痛みだけじゃない!肩甲骨の痛みが左側に現れる4つの原因

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

肩甲骨の痛みが左側に現れる原因は、以下の4つが考えられます。

  • 肩甲骨周りや首・背中の筋肉が原因
  • 背骨や肋骨などの骨・関節が原因
  • 心臓・血管の関連痛の場合
  • 内臓の関連痛の場合

いかがでしょうか。

筋肉や骨が原因となる痛みはイメージしやすい方もいらっしゃるかもしれません。けれど、心臓や血管、内臓の障害によって、肩甲骨の左内側が痛くなる可能性があるのです。

そして、それぞれ痛みの原因になっている箇所により、対処方法や緊急性が変わってきます。

 

特に「心臓・血管の関連痛」と「内臓の関連痛」は緊急性が高く、すぐにでも循環器内科や消化器内科などの専門医に受診が必要な状態です。

 

また、「肩甲骨の右側が痛い」と思う方は、合わせてこちらの記事をご確認ください。

>>肩甲骨の右内側に痛みがある時の原因は?ズキズキする痛みは内蔵?

 

自身の肩甲骨の痛みがどの痛みに当てはまるのか、以下の詳しい解説で確認していきましょう。

 

2.肩甲骨の痛みが左側に現れる原因を画像で詳しく解説

 

解説の前に、肩甲骨の内側がどのようになっているのかご紹介します。

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

体表に存在する筋肉を除いていくと、肩甲骨の内側に付着している筋肉が見えますね。

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

さらに身体の内側へいくと、左右の肩甲骨に挟まれるように背骨(脊椎)や肋骨が確認できます。

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

その後、背骨も透かせて見ると心臓(赤丸部分)や血管(青丸)が確認できるでしょう。

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

左側に位置する心臓はもちろん、そこから出ている大きい血管(大動脈)や膵臓、胃などの内臓も左側にあるんです。

よって、以下の部位が肩甲骨の左内側の痛みに関連してきます。

  • 肩甲骨周りや首・背中の筋肉
  • 背骨や肋骨などの骨・関節
  • 心臓・血管
  • 膵臓や胃などの内臓

以下では、より細分化して痛みの原因を解説していきましょう。

 

2.1.肩甲骨周りや首・背中の筋肉が原因の場合とストレッチなどの対処法

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

まず、肩甲骨の左内側や背中に痛みを感じる場合、筋肉の硬化による筋肉痛が考えられます。

首を下に向けたり、背中を丸くしたりした際に突っ張るような痛みを感じるのが、筋肉由来の痛みの特徴です。

また、チクチク・ヒリヒリするような痛みも筋肉由来の痛み方のため、自身の痛みに当てはまるかチェックしてみましょう。

これらの痛みを引き起こす主な原因は、悪い姿勢を長くとっていることが考えられます。多くの人が当てはまる姿勢として、背中が丸くなり首が前に出ている状態です。

このような姿勢のまま、デスクワークをしたり重作業を続けたりしていると、筋の緊張によって神経を圧迫し、チクチク・ヒリヒリするような痛みを引き起こします。

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

特に左側に痛みが出る場合は、以下の姿勢が考えられます。

  • 左肩にばかりバッグをかけている姿勢
  • 首が左側に傾いている姿勢
  • 左で頬杖をついている姿勢
  • 左足重心の立位姿勢

これらの姿勢をとっていると、以下の筋肉に負担がかかってしまいます。

 

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

筋肉が痛みの原因の場合、重大なリスクにはならないことが多いです。

とはいえ、これだけの筋肉が肩甲骨の内側の痛みに関わるため、痛みを和らげる対処法も知っておきたいはず。

こちらのブログでは肩甲骨周りのトラブルについて、対処法まで説明していますのでご覧ください。

>>肩甲骨はがしのやり方3選!座りながらできて五十肩でもOK!(ストレッチの動画あり)

 

また、痛みが慢性化することで肩に継続的な負担がかかり、五十肩に移行する可能性もあり得ます。

対策はぜひこちらの記事と動画をご覧ください。

>>巻き肩は五十肩の原因になりやすい!超簡単3つのストレッチで改善!

 

デスクワーク環境を改善することで、長期的に痛みの改善が望めます。

こちらの対策動画と記事ではデスクワーク周りのセッティング方法をお伝えしていますので合わせてご覧ください。

>>リモートワークの肩こりの対策方法!正しい姿勢で肩こり解消!

 

もし上記のエクササイズを実践しても改善しない場合には、整形外科への受診をおすすめします。

 

2.2.背骨や肋骨などの骨・関節が原因の場合と対処法

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

肩甲骨の左内側の痛みと合わせて、しびれや腕の脱力感を覚える場合、背骨や肋骨などの骨・関節が原因と考えられます。

上を向いたり、下を向いたりした際に、しびれがより強くなるのが骨・関節由来の痛みの特徴です。

 

他には、感覚が過敏になる、灼熱感を覚えるなども特徴的な症状になります。自身の痛みに当てはまるかチェックしてみましょう。

筋肉の痛み同様、悪い姿勢(背中が丸く、首が前に出ている状態)を長くとっていることで、関節の変形や椎間板の変性が原因となります。

これらの症状が見られる疾患は以下の通りです。

 

  • 頚椎、胸椎変形性関節症
  • 頚椎、胸椎椎間板ヘルニア
  • 頚椎、胸椎捻挫(寝違え)
  • 頚椎、胸椎椎間関節障害

 

疾患の名前を確認すると、首の骨の影響で肩甲骨左内側の痛みに繋がるケースもあります。

 

肩甲骨に問題がなかったとしても、肩甲骨の左内側に痛みを感じる場合があることを覚えておきましょう。

対処法は「自身で判断せず整形外科へ受診する」が最適です。

神経症状が出ている状態で運動を行うと、より症状が悪化してしまう場合があります。

そのため、早急に整形外科へ行くことをおすすめします。

 

2.3.心臓・血管などの関連痛の場合と対処法

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

心臓や血管の障害による関連痛の場合、肩甲骨の左内側だけでなく、背中や腕、肩、あごなどの広範囲に激痛が生じます。

この痛みはストレッチなどでは改善せず、どのような姿勢になっても痛みが続く点が特徴です。

合わせて息苦しさを感じる場合があります。その際には、なるべく早く救急車を呼ぶのがよいでしょう。

これらの症状が見られる疾患は以下の通りです。

 

  • 狭心症
  • 心筋梗塞
  • 大動脈解離

 

心臓や血管、後述する内臓は、内側の症状が出ている場所だけでなく、外側の体表面に広範囲に痛みを発します。これを「関連痛」(または放散痛)といいます。

 

対処法は「すぐに救急車を呼ぶ」です。

心臓や血管の問題は命に関わる問題のため、迅速な対応が求められます。

早急に応急処置をしてくれる医療機関へ受診しましょう。

 

2.4.その他内臓の関連痛の場合と対処法

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

膵臓や胃などによる内臓の関連痛の場合、臓器が左側に位置しているため、肩甲骨の左内側に痛みが生じます。

これらの痛みも心臓や血管と同様、どのような姿勢になっても痛みが生じる点が特徴です。

肩甲骨の左内側に痛みが見られる疾患は以下になります。

 

  • 急性・慢性膵臓
  • 胃潰瘍
  • 十二指腸潰瘍

 

内臓由来の痛みが原因の場合、筋肉由来の痛みの部分で紹介したようなエクササイズを行っても症状の改善は見込めません。

対処法は「消化器内科を受診する」です。専門医の診察を受け、適切な治療を行えば症状の改善に繋がるかもしれません。

 

3.まとめ

肩甲骨の内側が痛い原因とは?左側が痛い方は内臓の病気に要注意!?

 

今回は、肩甲骨の痛みが左内側に見られた場合の原因と、その後の対処法についてまとめました。

 

1.肩甲骨周りや首・背中の筋肉が原因

悪い姿勢を長時間続け、筋肉の緊張(硬化)が強まることで痛みが生じている状態。

低リスクな場合が多く、紹介したエクササイズや環境改善で痛みが改善する可能性があります。

とはいえ、痛みが1〜3ヶ月ほど続く場合は整形外科を受診しましょう。

 

2.背骨や肋骨などの骨・関節が原因

筋肉由来の痛み同様、悪い姿勢を長時間過ごしたことで関節の変形や椎間板の変性により、痛みが生じた状態。

放っておくと生活に支障が出るため、しびれや脱力感を感じた場合は整形外科への受診をおすすめします。

「これくらいなら大丈夫」と自身で判断せずに、早めに整形外科へいきましょう。

 

3.心臓・血管などの関連痛が原因

心臓や血管の障害により、肩甲骨の左内側だけでなく、背中や腕、肩、あごなどの広範囲に激痛が生じます。

ストレッチなどで痛みは改善せず、どのような姿勢になっても痛みを感じるのが特徴です。

命に関わる場合があるため、早めに救急車を呼び対処してもらいましょう

 

4.その他の内臓の関連痛が原因

臓器が体の左側に位置している膵臓や胃、十二指腸などの障害によって生じる関連痛。

心臓・血管同様、体表へのアプローチでは痛みの改善は望めません。

消化器内科を受診し、適切な治療を受けましょう

痛みが我慢できなければ、早めの受診がおすすめです。

 

もしご質問がございましたら、YouTube上で質問も承っております!

また、「肩甲骨の右側が痛い」と思う方は、合わせてこちらの記事をご確認ください。

>>肩甲骨の右内側に痛みがある時の原因は?ズキズキする痛みは内蔵?

 

‘あなたの肩 私に診せてください‘いしPでした!

ではまた!

 

参考文献

1.ビジュアル実践リハ 整形外科リハビリテーション カラー写真でわかるリハの根拠と手技のコツ

2.誰でもできる トリガーポイントの探し方・治し方

3.標準理学療法学・作業療法専門基礎分野 内科学

 

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME