膝の再生医療(幹細胞上清液)のリアル【体験談 74歳女性治療5回目】
みなさん、こんにちは。
東京神田整形外科クリニック院長の田邊です。
本日、ゲストとして私の母に来ていただいております。
母は再生医療の幹細胞培養上清液を4回注射しましたので、4回注射を打った感想と5回目の注射を行った様子をお伝えしていきます。
前の記事はこちら
膝の再生医療(幹細胞上清液)のリアル【体験談 74歳女性治療4回目】
【目次】
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
東京神田整形外科クリニック
再生医療治療について詳しく見てみる
5回目の注射
田邊院長
母は当院で、膝の再生医療を行っています。
膝の痛みに困っている方はぜひ、この記事を参考にしていただけたらと思います。
私の母は現在74歳で、少し年齢も上がってきたところで、残念ながら軟骨がすり減ってきたという状況になります。
そして、変形性膝関節症と診断されました。
病気といえば病気ですが、年齢が上がるにつれある程度仕方のないことでもあります。
74年間膝を動かしていれば、軟骨がすり減ることは避けられません。
一般の保険診療ですと、変形性膝関節症に対し
- ヒアルロン酸
- ステロイド
- 人工関節
といった治療が行われます。
しかし、再生医療は新しい治療であり、変形性膝関節症を治す働きがあると、現在注目されている治療です。
その再生医療を、実際に私の母に受けていただいております。
PRP治療という治療を聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
当院で現在提供している治療は、PRP治療がさらに良くなったものになります。
PRP治療で効果がなかった人や、ヒアルロン酸注射を打っても変形性膝関節症が治らなかった方は、ぜひ参考にしていただきたいと思います。
ヒアルロン酸は、膝に痛みを軽減するクッション材を入れているような治療になり、治す作用はあまりありません。
それに対し膝の再生医療は、治す働きがあるといわれているため、効果が高いと考えています。
膝の再生医療は、別名”細胞治療(バイオセラピー)”といわれており、ご自身の脂肪や血液、臍帯などを原材料としております。
ただそこで問題になるのが、ご高齢の方が膝の悩みを抱えているため、高齢の方の脂肪や血液は果たして原材料として適切なのか?ということです。
結論としては、私は若い細胞を使用した方がいいと考えております。
しかし、若い人の細胞をそのまま体の中に入れてしまうと「移植」になってしまい、拒絶反応を起こしてしまいます。
そのため、通常は入れることはできません。
ただし「幹細胞培養上清液」という治療だと可能になります。
細胞を取り除き、細胞からいい部分を取り、さらにそこから成長因子のみ抽出して注射する方法です。
母が実際受けている治療が、脂肪を使った再生医療「幹細胞培養上清液」という治療になります。
全部で6回治療を受けていただきますが、現在4回目の治療が終了した段階になります。
まだまだここから良くなると考えております。
それでは、母に現状について感想を聞いてみたいと思います。
4回治療を受けていかがですか?
院長の母
嘘のように痛みが消えました。
最初にクリニックに来たときは、なにをするにも常に「痛い痛い」と思いながら過ごしていました。
寝ているときも痛みで目が覚めてしてしまう日々でした。
4回注射を打った現在は、痛みという言葉をすっかり忘れてしまうほど楽になりました。
夜中に起きることもありませんし、痛みを感じることもありません。
田邊院長
よかったです。
私の母だから良く言ってくれている部分があるかとみなさん思うかもしれませんが、決して嘘ではないと感じています。
その理由として、先日母と一緒にゴルフへ行ってたのですが、ゴルフも18ホール回れましたか?
院長の母
はい。
大変暑い日だったのでバテ気味ではありましたが、歩くことが困難になるということはまったくありませんでした。
18ホールも「もう終わり?」という感覚で、最終ホールまで回ることができました。
田邊院長
そうでしたね。
みなさんもご経験があると思いますが、膝が痛いと運動する量が減ってしまいます。
そうすると太ってしまったり、内臓の働きにも影響が出てきてしまったりと体全体が悪くなってしまいます。
膝が良くなると活動量が増え、体全体が元気になると思います。
治療後の状態
田邊院長
母に膝の痛みについて聞き、結論としてよく効いているということがわかりました。
そして、まだ治療途中のため、これからもまだよくなると思っています。
ただ、今の母の返答はあくまでも母自身の経験談のため、これから客観的に評価していきたいと思います。
客観的な評価を行うときは、『KOOS(膝関節評価スコア)』というものを使用しています。
その結果を、ブログでみなさんと共有させていただきます。
こちらが左膝の結果になります。
画像1
黄色のチェックは治療前、ピンクのチェックが治療後になります。
治療前後の結果をお伝えします。
①膝の痛みの頻度はどれくらいか?
「月に1〜2回」→「まったく痛くない」
1段階改善しています。
②膝を捻ったときの痛みは?
「ある程度痛い」→「少し痛い」
1段階改善しています。
③膝を完全に伸ばすときの痛みは?
「少し痛い」→「まったく痛くない」
1段階改善しています。
④膝を完全に曲げるときの痛みは?
「ある程度痛い」→「少し痛い」
1段階改善しています。
⑤平らな場所を歩くときの痛みは?
「少し痛い」→「まったく痛くない」
1段階改善しています。
⑥階段の上り下りのときの痛みは?
「少し痛い」→「まったく痛くない」
1段階改善しています。
階段の上り下りは負荷が大きいため「まったく痛くない」まで改善していることはすごいと思っています。
⑦夜寝ているときの痛みは?
「少し痛い」→「まったく痛くない」
1段階改善しています。
座っているとき・まっすぐ立っているときに関しては、もともと「まったく痛くない」でしたので、そこは変わりありません。
ここで、ぜひ注目してほしいポイントがあります。
私の母は「最高に良くなった」と話していますが、それでも問診票すべてが「まったく痛くない」にチェックが入っているわけではありません。
当院の再生医療は、自画自賛です。
少なくとも私の知っている範囲では、確実に再生医療が1番すすんでいるクリニックだと思います。
その最新の再生医療を持ってしても、膝の痛みが完全にゼロになることはありません。
今まで過去に数人だけ見たことがありますが、基本的にはないと考えてもらったほうがいいと思います。
そちらをぜひご了承いただき、治療を行ってもらったほうがいいでしょう。
目安としては「10年ほど膝が若返る」ことを期待し、治療を行っています。
ただし、残念ながら74歳の人が20歳の膝になることはありません。
そこのバランスも考え、本ブログを参考にしていただけたらと思います。
同様に右膝の結果も見ていきましょう。
もともとは、右膝の方が痛みが強く出ていましたね。
院長の母
はい、そうです。
田邊院長
そちらも踏まえ、結果をお伝えします。
画像2
黄色のチェックは治療前、ピンクのチェックが治療後になります。
田邊院長
①膝の痛みの頻度はどれくらいか?
「いつも」→「月に1〜2回」
3段階改善しています。
②膝を捻ったときの痛みは?
「ものすごく痛い」→「少し痛い」
3段階改善しています。
③膝を完全に伸ばすときの痛みは?
「少し痛い」→「まったく痛くない」
1段階改善しています。
④膝を完全に曲げるときの痛みは?
「ものすごく痛い」→「ある程度痛い」
2段階改善しています。
⑤平らな場所を歩くときの痛みは?
「ある程度痛い」→「まったく痛くない」
2段階改善しています。
⑥階段の上り下りのときの痛みは?
「すごく痛い」→「まったく痛くない」
3段階改善しています。
⑦夜寝ているときの痛みは?
「ある程度痛い」→「まったく痛くない」
2段階改善しています。
⑧座っているときの痛みは?
「まったく痛くない」→「まったく痛くない」
現状維持になります。
⑨まっすぐ立っているときの痛みは?
「少し痛い」→「まったく痛くない」
1段階改善しています。
右膝もかなり改善しています。
私の方でお伝えしていることは、質問票の2段階ほどであれば良くなるとお伝えしています。
膝の痛みの頻度が「いつも痛い」と答えている方に関しては「週に1〜2回」程度の軽減までは期待していいと考えています。
しかし「月に1〜2回」まではなかなか良くなりません。
よくなる方もいらっしゃいますが、少ないと説明しています。
私の母はそこに到達したということで、非常に治療反応性が高いタイプになります。
どの薬も同じですが、治療反応性が高い人と低い人がいます。
レスポンダー、ノンレスポンダーといいます。
母に関しては、レスポンダーだったということがわかります。
一般的には年齢が上がってくると、やはりレスポンスが悪くなってきます。
74歳という年齢は決して若いとは言い難いですので、その中でも治療効果がありよかったと思っています。
そして、母は膝の局所注射のほかにも、全身投与として静脈注射も行っています。
静脈注射に関してはいかがですか?
院長の母
疲れを知らない体になったと感じています。
家庭菜園も行っており、今年は夏がとても暑かったのですが2時間ほど庭の手入れをしていても、疲れたという感じはまったくありませんでした。
また、スポーツジムのパーソナルトレーナーの方に「田邊さんいつもより若返りましたね」と言われ、パワーも増して、動きも力強いと褒めていただきました。
自分でもこちらの治療が関係していると感じています。
POINT
静脈注射と膝の局所注射を併用していただくことがおすすめ
やはり膝だけの問題と思っていても、そうではありません。
全身元気なほうが膝は治りやすいですし、当然膝にも血管があるため、静脈注射をし全身を元気にしていくということも重要だと考えています。
ぜひ参考にしてください。
それでは、本日は5本目を注射します。
あと2回頑張っていきましょう。
院長の母
よろしくお願いします。
幹細胞培養上清液の施術
膝に幹細胞培養上清液を注射していきます。
画像3
次に、静脈に注射をしていきます。
画像4
これらの様子は、動画の8分50秒あたりでご覧になることができます。
治療後の歩行の様子
治療前と注射後の歩行の様子です。
歩くスピードも約3秒速くなり、座るときも歩行の勢いそのままに座る様子があり、痛みがないことがわかります。
画像5
歩行の様子は、動画の9分20秒あたりでご覧になることができます。
まとめ
今回の記事は、私の母に幹細胞培養上清液5回目を実施した様子をお届けいたしました。
回数を重ねるごとに痛みが改善されていることがわかっていただけたのではないでしょうか。
次回は、幹細胞培養上清液6回目の注射になり、いよいよ最後の注射になります。
更新を楽しみにしていただけたらと思います。
それでは、また。
次の記事はこちら
膝の再生医療(幹細胞上清液)のリアル【体験談 74歳女性治療6回目】
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