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内臓脂肪を減らして成長ホルモンUP!?【読む身長先生】

[2021.04.20]

 

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今回の内容は、脂肪を減らすことによって成長ホルモン分泌をアップさせることができるかもしれない、というお話になります。
成長ホルモンを制する者は身長を制する、と題して紹介していきます。

まず根底として、成長ホルモン分泌を促せば身長は自然との伸びるため、成長ホルモンをいかにして上げるかが大事になってきます。

そこで今回紹介させて頂くのが、2001年のバージニア大学の論文です。

 

論文の題名
Abdominal visceral fat and fasting insulin are important predictors of 24-hour GH release independent of age, gender, and other physiological factors.

引用元:National Library of Medicine

 

今回お伝えしたいのは

Abdominal=腹部 Visceral=内臓 Fat=脂肪

つまり、腹部の内臓脂肪が成長ホルモン分泌と関係がある、というような論文となります。


〜小ネタ〜

バージニア大学とは
・非常に高名な大学
・第28代大統領のウッドロウ・ウィルソンが通っていた大学
・アメリカの東海岸にある

論文が発表された2001年の日本
・小泉純一郎さんが第87年の首相に就任した年

 

 

 

 

本題

 

腹部内臓脂肪と空腹時インスリンは、年齢、性別、その他の整理学的要因に関係なく、24時間のGH(成長ホルモン)放出の重要な予測因子である、というような内容になります。

今回注目されている脂肪は


・内臓脂肪(VISCERAL)
・皮下脂肪(SUBCUTANEOUS)

に分けられます。

この2つの脂肪のうち、内臓脂肪についての論文になります。

 

研究対象者
・40人の若者(20〜29歳、21人の男性と19人の女性)
・62人の高齢者(57〜80歳、35人の男性と27人の女性)

※今回に関しては大人が対象なので、身長が伸ばせる時期が対象ではない論文であることを十分ご了承下さい。


この論文の全てとなっているグラフがこちらになります。


図1

  • 横軸:AVF(腹部内臓脂肪)
    内臓の周りについているお腹の脂肪が横軸です。
    右にいけばいくほど、内臓脂肪が多いということになります。
    (平たく言うと、右にいくほど太っている)
  • 縦軸:24-h IGHC(24時間の成長ホルモン濃度(総和))
    上にいけばいくほど、たくさん成長ホルモンが出ているということになります。

 

イメージ通り、成長ホルモンは縦軸の上にいけばいくほど良いですし、内臓脂肪に関しては左にいけばいくほど脂肪が少ないということになります。

このグラフは、負の相関となっています。
正の相関であれば右にいけばいくほど縦軸が上がる、つまり右肩上がりになっていきます。
しかし図1のグラフを見てみると、右にいけばいくほど縦軸が落ちていき、左にいけばいくほど縦軸が上がってくる、という逆の相関をしてしまっています。

分かりやすいように、代表例を見てみましょう。

 

young women(若い女性)のデータ

図2

図2のグラフ上、左上の三角白抜きであるyoung women(若い女性)のデータを見ていきましょう。

横軸が腹部内臓脂肪ということになりますので、腹部内臓脂肪が0に近いということは、非常に引き締まった女性のデータとなります。
その方の採血のデータで成長ホルモン濃度、つまり縦の軸を見てみると、5000というような高い数字を示しています。
このことから分かることは、非常に引き締まった若い女性の成長ホルモンの濃度が高かった、ということが分かります。

 

older men(高齢男性)のデータ

図3

図3グラフ上、右下の黒丸であるolder men(高齢男性)のデータを見てみましょう。

腹部内臓脂肪がすごく右側にある、つまり腹部内臓脂肪が非常に多いことことが分かります
少し太ってしまった高齢男性者、つまりメタボリックシンドローム体型の方のデータとなります。
その方の成長ホルモン濃度である縦軸を見てみると、限りなく0に近いことが分かります。
数値で見てみると、かなり誤差はありますが成長ホルモン濃度が250未満、という非常に低い値になります。

先程のデータと比較すると分かりやすいかと思います。

若い引き締まった女性:成長ホルモン濃度5000
太ってしまった高齢男性:成長ホルモン濃度250

つまりこの差は20倍ある、ということがこのグラフから推定されることになります。

 

まとめ

 

大人では内臓脂肪を減らすことで、成長ホルモン濃度を上げることができる可能性がある、ということが言えます。

 

これからも身長に関することを全身全霊で配信していきますので、身長先生ブログ身長先生YouTubeのチェックをお願いいたします。 

 

 

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