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身長を伸ばす方法【亜鉛】論文を用いて徹底解説!

[2020.08.12]

【亜鉛】で身長が伸びるのは本当か?副作用に注意!?【身長先生】

 

今回、亜鉛で身長は伸びるのか、ということに関してお話させて頂きます。

「身長」と検索すると、「亜鉛」と続けて出てくるぐらい、亜鉛で身長が伸びるとの噂があるので、それについて解説してきます。

 

  1. あなたも亜鉛不足かも
  2. 亜鉛補充によって身長が伸びた論文
  3. 亜鉛適正摂取量の検討と副作用
  4. まとめ

 

 

 

1.あなたも亜鉛不足かも

 

まずはこちらの論文を元に、お話させて頂きます。

 

論文名

日本人における亜鉛摂取量の現状と摂取基準

 

東北大学大学院農学研究科・農学部の駒井三千夫先生が出された論文になります。

この論文では、日本人でも亜鉛は欠乏傾向という報告があります。

亜鉛の摂取量は一般的に少なく、特に日本の子供と老人、若い女性で亜鉛が不足している状況にあると記載があります。

 

このように亜鉛不足だと言われていますが、亜鉛を含む食事は何があるのか調べてみると、

  • 牡蠣
  • 豚のレバー

これらが亜鉛を多く含む食事となります。

しかし、これらの食事をする機会は少ないと思います。

そのため、亜鉛が不足してしまっていると考えられます。

私も外来で亜鉛を採血する機会がありますが、確かに亜鉛は不足傾向にあると思います。

 

また他の論文では

  • タイでの亜鉛欠乏症患者は40%以上
  • ネパールを含む発展途上国での学童児の亜鉛欠乏症は問題である

などと、言及されています。

 

2.亜鉛補充によって身長が伸びた論文

 

続いて、亜鉛補充によって身長が伸びた論文を紹介させて頂きます。

 

論文名

Zinc supplementation enhances linear growth in school-aged children: A randomized controlled trial

2017年に、タイのシーナカリンウィロート大学から発表された論文です。

和訳すると、「亜鉛を就学年齢のときに飲んだ時、身長が伸びるか?」といった論文になります。

 

検証内容としては、亜鉛欠乏症が流行っているエリアの子供に、亜鉛サプリは成長を促進する効果があると言われているが、本当だろうか?という内容となっています。

どのようにして検証したのか、説明させて頂きます。

 

対象者:140名のタイの学生(平均年齢8.9歳)

この140名を、以下の2通りに分けます。

  • 偽薬(プラセボ)を飲む学生:70名
  • 亜鉛サプリメントの飲む学生:70名

(※2つのグループに身体計測(身長)に差はなかった)

この2つのグループに分け、6ヶ月に渡り飲んでもらいます。

6ヶ月後、偽薬(ブラセボ)を飲んだ学生と、亜鉛サプリメントを飲んだ学生の身長を比較し、どちらの方が身長が伸びたのか、ということを検証し、亜鉛の効果があるのかを紹介した論文になります。

 

結果がこちらになります。

  • 偽薬(プラセボ):平均+4.7cm
  • 亜鉛サプリメント:平均+5.6cm

亜鉛サプリメントを飲んだグループは、偽薬(プラセボ)を飲んだグループよりも、身長が約1cmより伸びたという結果になりました。

半年で1cmというのはかなり大きく、しっかりと差が出たことが分かります。

 

まとめますと、亜鉛サプリによってタイの学生は身長が伸びた、ということが分かりました。

注意点として、この話はタイの話であり、亜鉛欠乏の状態だった場合の話が前提なので、ご注意下さい。

 

では他の国ではどうなのか、2018年の亜鉛欠乏症の診療指針(日本臨床栄養学会)のデータを見ていきましょう。

表1

 

分かりにくいかと思いますので、分かりやすくまとめるとこのようになります。

表2

 

こちらは5つの論文をまとめた表になります。

それぞれ論文結果を見ても分かるように、亜鉛を摂取することによって身長が伸びたという形になります。

簡単に言うと、亜鉛摂取によって身長が伸びる可能性がある、という事になります。

 

3.亜鉛適正摂取量の検討と副作用

 

亜鉛適正摂取量の検討と副作用について、2018年の亜鉛欠乏症の診療指針(日本臨床栄養学会)のデータを見ていきましょう。

表3

 

非常に便利なデータとなりますので、お子様の食事摂取のメニューや献立などに是非役立ててみて下さい。

 

論文名

日本人における亜鉛摂取量の現状と摂取基準

東北大学大学院農学研究科・農学部の駒井三千夫先生が出された論文では、日本人の摂取基準が甘すぎるとの記載がありましたので、アメリカの論文も調べてみました。

 

National Institutes of Health

アメリカ国立衛生研究所という、1887年に設立された合衆国で最も古い医学研究の拠点期間になります。

こちらの論文データになります。

表4

表5

 

少し分かりにくいので、簡単にまとめました。

表6

 

1歳〜3歳を見てみると、アメリカは3mg、日本は3〜4mgです。

最大量を見てみると、アメリカは7mg、日本は指定なしとなっています。

4歳〜8歳を見てみると、アメリカは5mg、日本は4〜5mgです。

9歳〜13歳を見てみると、アメリカは8mg、日本は6〜9mgです。

14歳〜18歳を見てみると、アメリカは11mg,日本は9〜10mgです。

19歳〜を見てみると、アメリカは11mg、日本は10mgです。

 

これを見ても分かるように、アメリカと日本では、亜鉛の推奨量はあまり変わらないことが分かります。

しかし最大量に関しては、日本では指定がないため、アメリカの最大量をチェックポイントとして覚えておくと良いかもしれません。

 

女性に関してはこちらになります。

表7

 

表6と同じように見てみて下さい。

 

これらのデータを見ることによって、公的な機関の発表によると、日本とアメリカの亜鉛の推奨摂取量はあまり変わらないことが分かります。

亜鉛の推奨量はこれで分かりましたが、日本人が現在どれくらい亜鉛を摂取しているのか、見ていきましょう。

2015年の日本人の食事摂取基準のデータ(平成27年度 健康栄養調査報告書)になります。

表8

 

分かりにくいので、まずは男性のデータを見てみましょう。

表9

 

このデータによると、日本人の亜鉛の摂取量は、推奨量に十分に達していることが分かります。

続いて女性のデータを見てみましょう。

表10

 

こちらのデータも同様に、日本人の亜鉛の摂取量は、推奨量に十分に達していることが分かります。

 

ここまでの事をまとめます。

これらのデータによれば、亜鉛で身長が伸びる可能性があるが、日本人の亜鉛は足りている可能性もあります。

そのため、サプリで摂取すると言うよりは、食事で意識的に摂取するのを心がける程度で十分であると考えられます。

しかし医師の監督下であれば、採血を行い、5〜20mg程度の亜鉛補充は行うことも可能です。

 

※亜鉛欠乏の治療指針(抜粋)

亜鉛として成人50〜100mg/日、小児1〜3mg/kg/日または、体重20kg未満で25mg/日、体重20kg以上で50mg/日を分2で食後に経口投与する。

症状や血清亜鉛値を参考に投与量を増減する。

このように、病的ケースの場合は50mg処方するケースもあります。

 

また、亜鉛過剰摂取は逆に副作用が起きやすいので、注意が必要です。

急性亜鉛中毒では胃障害、めまい、吐き気などが起こりやすいです。

継続的に過剰摂取すると、銅欠乏や鉄欠乏が問題を起こします。

必ず医師の監督下で、採血しながらフォローすることをおすすめします。

 

まとめ

 

亜鉛は採血を行いながら各年齢に応じた適正量を補充することで、最終身長を改善できる可能性があります。

一方で、医師の監視が必須であり、勝手に適当な量を飲むと取り返しのつかない副作用を起こす可能性があり、非常に注意が必要です。

 

 

また、当院では身長治療を行っております。

興味のある方は、こちらをご覧ください。

 

身長治療

当院の身長治療について

 

 

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