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身長を伸ばす方法 【亜鉛】

[2020.08.12]
身長を伸ばすためにはしばし亜鉛が有効だと言われることがあります。
私の身長先生YOUTUBEでも亜鉛の効果について説明させて頂いております。
現在、3万回再生を超えており好評を頂いている動画になりますので是非一度
お子様の身長を伸ばすのに役立て頂ければと存じます。
まとめです。亜鉛は採血を行いながら各年齢に適した量を補充することで、最終身長を改善できる可能性があります。医師、医学博士、整形外科専門医の身長先生こと田邊です。
いつもありがとうございます。
今日も身長に関することを、発信していきたいと思います。
本日お話しさせていただくのは、こちらの亜鉛で身長は伸びるのか?
身長と検索すると、亜鉛とぴっと勝手に横に出てきます。
YouTubeでも出てくるぐらい、亜鉛で身長が伸びるという情報が巷では噂になっているのですけれども、
それが本当なのかということについて解説をしていきたいと思います。
1.あなたも亜鉛不足かも。
2.亜鉛補充によって身長が伸びた論文を紹介させていただいて、
3.亜鉛適正摂取量と副作用ということで、どれだけ飲めばいいのかということについての検討と、あと最後に副作用というものに十分注意しなくてはいけませんので、その点についても触れさせていただきます。
それでは、まず1番の、あなたも亜鉛不足かもについて説明させていただきたいと思います。
『日本人における亜鉛摂取量の現状と摂取基準』、東北大学の駒井先生が出してくださった論文の内容ですけれども、日本人でも亜鉛は欠乏傾向という報告も、このように、もしかしたらあるかもしれません。
この論文によれば、亜鉛の摂取量は一般的に少なく、特に日本の子どもと老人、若い女性で亜鉛が不足しているという記載もあります。
そこで亜鉛が不足しているというふうに言われたりもしている中で、亜鉛を含む食品は何だろうということで調べていただきますと、「亜鉛 食材」のようにGoogleとかで検索していただくと出てくるのですけれども、
牡蠣とか豚のレバーが亜鉛を多く含んでいます。
というふうに言われても、亜鉛を多く含む食事で牡蠣、豚のレバーといっても、確かにそれ、食べないかもしれないですよね。
牡蠣とか豚のレバーは、年に1回ぐらいしか食べないのではないでしょうか。
それぐらい、確かに摂取する機会の少ない食材に多く含まれているということが、亜鉛が不足してしまっている原因の一つかもしれません。
実際に私も外来で亜鉛を採血する機会が多いのですが、やはり不足傾向にあると私も考えています。
こちらの論文によれば、タイでの亜鉛欠乏症患者は40%以上ということで、国は違いますけれどもタイでは40%も亜鉛が欠乏している人がいます。
こちらの論文では、ネパールではものすごく亜鉛欠乏症が問題になっていますという記載があります。
ということで、日本でももしかしたら亜鉛が不足しているかもという、最初のメッセージです。
それでは、2番目の亜鉛補充によって身長が伸びた論文を紹介させていただきたいと思います。 2017年の、タイのシーナカリンウィロート大学の論文をご紹介します。
『Zinc supplementation enhances linear growth in school-aged children: A randomized controlled trial』亜鉛を就学年齢に飲んだ時に、身長が伸びるのか?という、それを研究した論文です。
内容は、亜鉛欠乏症が流行っているエリアの子どもに、亜鉛サプリメントは成長を促進する効果があると言われているが、本当だろうか?という論文です。
簡単に言いますと、亜鉛サプリメントを飲ませたら、身長が伸びるかどうかを検討している論文です。どうやって検証したかといいますと、140名のタイの学生が偽薬(プラセボ)と亜鉛サプリメントを、偽薬(プラセボ)服用群が70名程度、亜鉛サプリメント服用群が70名程度、そして最終的に6カ月経った時点で、その70名と70名のどちらの身長が高いかというのを比べて、亜鉛の効果を調べたという、そういう論文です。
今回の論文の対象年齢は、8.9歳でした。結果は、亜鉛サプリメント服用群が平均+5.6cm、そして偽薬(プラセボ)服用群が+4.7cmということで、
たったの半年間で身長約1cmの差というのは結構大きいですので、しっかりと差が出たというように書いてあります。
まとめです。
亜鉛サプリメントによって、タイの学生さんは身長が伸びました。
注意点ですが、これはタイの話ですし、亜鉛が欠乏していた人たちを対象としているというのが前提ですので、
そこを十分ご注意ください。タイ以外の国の話です。日本の2018年の亜鉛欠乏症の診療指針のデータを、一緒に見ていきましょう。
一番上が、Nakamura先生が、1993年に低身長の方に亜鉛を投与した論文です。
次は2番のKaji先生の1998年の論文です。Nishi先生の、1989年の論文です。
エジプトのHamza先生、2012年の論文、米国のShaikhkhalil先生の2014年の論文ということで
、五つの論文で、小児に対して亜鉛が投与された研究がされているのですけれども、赤色の矢印を見てみますと
、身長速度が改善、オレンジ色の矢印を見てみますと、身長速度が男子で有意に改善した、そして青色の矢印を見てみますと、
食欲増進と成長速度の増加が見られました。緑色の矢印では、身長が有意に増加しました。最後、黄色の矢印も、成長速度が改善したということです。

いずれの論文においても、亜鉛投与によって身長が伸びたという結果になっています。
ということで、簡単に言うと亜鉛摂取によって身長が伸びる可能性があるということが、このデータからも分かったかと思います。
3番目、亜鉛適正摂取量の検討と副作用について、説明していきたいと思います。日本臨床栄養学会の『亜鉛欠乏症の診療指針2018』のデータを一緒に見ていきましょう。
これが『日本人の食事摂取基準2015年版』より引用されたデータです。
これは非常に便利なデータですので、ぜひスクリーンショットをして、お子さまの食事摂取のメニューの献立などに、ぜひ役立ててみてください。

先ほどご紹介した論文の『日本人における亜鉛摂取量の現状と摂取基準』の中で、日本人の亜鉛の摂取基準は甘過ぎるのではないかという記載もありましたので、
アメリカの内容も調べてみました。データの元出としては、われわれの中で非常に有名な機関なのですけれども、
NIHとよく言います。National Institutes of Health(アメリカ国立衛生研究所)ということで、1887年に設立されたアメリカで最も古い医学研究所です。
その由緒正しい機関からのデータを、少し見ていきましょう。

亜鉛摂取推奨量です。こちらは、許容量(最大摂取量)が記載してあります。
これは分かりにくいですので、表にまとめました。
男の子です。単位はmgです。左はアメリカで、右は日本です。推奨量と最大量が、それぞれ記載されています。

1-3歳。こちらを見てみますと、アメリカの推奨量は3mg。日本の推奨量は3~4mgです。最大量に関していいますと、アメリカは記載がありますけれども、

日本は記載がありません。4-8歳に関していいますと、アメリカの推奨量は5mgです。そして、日本の推奨量は4~5mgです。日本とアメリカで、意外と変わらないのだなということが 、
ここから分かると思います。そして9-13歳は、アメリカの推奨量8mgに対して、日本が推奨量6~9mgということです。
14-18歳、ここもアメリカの推奨量11mgに対して、日本の推奨量が9~11mgということで、意外と私の調べた範囲だと日本とアメリカの推奨量というのは変わりがないかなという形です。

ただ、最大量に関しては日本は記載がありませんので、この量をぜひチェックポイントとしてメモしていただくといいかもしれません。

女の子に関しても同じです。1-3歳がアメリカの推奨量が3mgに対して、日本の推奨量は3~4mg、4-8歳がアメリカの推奨量が5mgに対して、
日本の推奨量は4~5mg、9-13歳がアメリカの推奨量が8mgに対して、日本の推奨量は5~8mg、14-18歳が、アメリカの推奨量が9mgに対して、日本の推奨量が8mgで、
19歳以上はアメリカの推奨量が8mgに対して、日本の推奨量が8mgで、あまり変わりません。日本とアメリカの公的な機関が発表しているデータによれば、
そんなに日本とアメリカでは必要とされる摂取量は変わらないということで、それを踏まえてなのですけれども、推奨量は分かりましたが、
実際に日本人はどれくらい摂取できているのかというのを、次に見ていきたいと思います。平成27年度、健康 栄養調査報告書と2015年 
日本人の食事摂取基準のデータを見ていきたいと思います。
男性からまず見てみましょう。1-6歳が、摂取量が5.3mg/日と5.4mg/日です。
7-14歳が、9.2mg/日と8.6mg/日。15-19歳が、10.2mg/日と10.7mg/日ということで、
大体、5mg/日、9mg/日、15mg/日ぐらいを摂取されているわけですけれども、
それに対して推奨量は3~5mg/日、5~9mg/日、10mg/日ということです。
ほとんどですけれども、このデータによれば、日本人が摂取している亜鉛の摂取量というのは
、 推奨量のほぼ上限と一緒で、摂取量としては十分量が摂取できているというようなデータです。
同様にして女性も、1-6歳が5mg/日ぐらいです。7-14歳が、8mg/日ぐらいです。
15-19歳が8mg/日ということで摂取されているそうなのですけれども、
それに対して推奨量が3~5mg/日、5~8mg/日、8mg/日ということです。こちらのデータを見ても、
女性においても日本人の亜鉛の摂取量は、推奨量を十分満たしているというような表現ができると思います。
一回、ここまでのデータを、もう一度整理したいと思います。
これらのデータによれば、亜鉛で身長が伸びる可能性はありますが、ただしそれらの情報というのは、
タイの情報だったりいわゆる病気と判定されている方の情報だったりしますので、そこは注意が必要です。
あとは、あとで見たデータによると、日本人の亜鉛は足りていないと主張している論文もありますけれども、
足りていると書いてある論文もあります。そのため総合的に見ますと、過剰摂取のリスクもありますので、
サプリメントで摂取するというのは、あまり望ましくないのではないのかなというふうに考えています。ですので、
食事で意識的に摂取するのを心がける程度が、皆さんに望まれているのではないかというふうに考えます。
ただし、医師の監督下ということで、採血をしてわれわれドクターが、しっかりとフォローアップできるような環境であれば、
例えばプラスαで、そういったことも検討材料の一つになってくるかと思います。亜鉛過剰摂取は、
逆に副作用に注意ということになっています。亜鉛の過剰摂取は、絶対にやめてください。
勝手にご自身で適当にサプリメントを買って大量に飲む、これだけは危ないですからやめてください。
急性亜鉛中毒では胃障害、めまい、吐き気を起こしますし、継続的に過剰摂取しますと、
銅欠乏や鉄欠乏が問題を起こし得ますので、絶対に適当に過剰摂取するのだけはやめてください。
必ずドクターの指示の下、監視の下で、できれば採血をしながらフォローすることを十分お勧めします。
まとめます。亜鉛は採血を行いながら、各年齢に応じた適正量を補充することで
最終身長を改善できる可能性があります。一方で、医師の監視が必要であり、勝手に適当な量を飲みますと、
とりかえしのつかない副作用を起こす可能性があり、非常に注意が必要です。

今日は、亜鉛と身長についてのお話をさせていただきました。いかがでしたでしょうか。

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