身長治療はドーピングに該当⁉プロスポーツ選手を目指す人は要注意
身長治療はドーピングに該当⁉プロスポーツ選手を目指す人は治療内容に注意【身長先生】
医師医学博士、整形外科専門医・身長先生こと田邊です。
今回も全身全霊で身長に関することを配信していきます。
今回お話しするのは「プロスポーツ選手を目指す人への成長ホルモン治療について」です。
では早速いってみましょう。
【目次】
Q1.成長ホルモン治療はドーピングになる?
A.ズバリ成長ホルモン治療はドーピングに該当します。
子供の時に成長ホルモンを打ったのが大人になってもずっと罰せられるのかという疑問が出ると思います。
結論から言うと基本的にはダメです。
例えばですが、子供の時に売っていたのが許されるという表現だとすると、
「いつまで子供なの?」
という話ですよね。
17歳11ヶ月29日まで成長ホルモンを打っていて、18歳0ヶ月に何か新しいプロの試合に出て、
「子供の時に成長ホルモンを打ったけど、私はもうやめたので関係ありません」
と言って許されると思いますか?
おそらく許されないでしょう。
1日2日前まで打っているではありませんか。
明らかにそれが今のあなたを作り出していると言われ、スポーツに有利に働くのであれば明らかにドーピングですよね。
なのでスポーツで活躍するために成長ホルモンを使用してはいけません。
Q2.成長ホルモン治療は規制されている?
A.規制されていません。
プロスポーツ選手の皆さんにちゃんと昔成長ホルモンを打ったことがあるかどうかを確認はしていないはずです。
変な話バレるかバレないかと言われるとはっきり言うとバレません。
そもそもですが、そういう風なことをプロスポーツ側は今の所想定していません。
そういった治療をしている人があまりいないからです。
現段階で規制があるわけではありませんが、今後規制される可能性は十分にあります。
例えばですがオリンピックに成長ホルモンの投与を小さいときに受けた人は出場禁止といった規制が今後でるかもしれません。
日本だけじゃなく全世界的に子供に対する成長ホルモン治療はどんどん増えていくと思います。
なので、今後そうなってくるとチェックリストに成長ホルモン治療を受けたどうかがはいってくると思います。
ただ現状としてはないという説明です。
ご存知の方も多いと思いますが、プロサッカー選手のメッシは成長ホルモン治療を受けています。
彼は成長ホルモンを打ったことにより、今身長が171cmくらいです。
きっと彼は治療していないと160cm前半か160cm前後だったと思います。
彼に関して言うと「成長ホルモン分泌不全症」と言われています。
これに関しては私もこれ以上何もコメントできないです。
彼は成長ホルモン分泌不全症だったので、成長ホルモンを打っても病気治療のためなのでドーピングに該当しません。
例えば皆さんもよく聞くであろうドーピングの有名な薬で「ステロイド」があります。
ステロイドも病気治療のために使っていたのであれば問題ないです。
つまり成長ホルモンも同じことが言えるんです。
ただそこで疑問になってくるのが成長ホルモン分泌不全症だった人が世界で一番サッカーが上手くなるのかというということですよね。
なんとも難しいところですよね。
ただ少なくとも彼は病気治療のためにしていたと公表されていますので、そこはご理解いただくと良いのではないかと思います。
結論、プロスポーツ選手を目指している方に関して言うと、成長ホルモンやプリモボランといったお薬は基本的に全てダメです。
ただし病気で投与するのは大丈夫です。
栄養補充療法はドーピングに該当しません。
プロスポーツ選手を目指している方はこれらを理解した上で受診してください。
まとめ
今回はプロスポーツ選手を目指す人への成長ホルモン治療についてお話ししました。
成長ホルモンやプリモボランといったお薬はドーピングに該当します。
現時点で規制はされていませんが、今後は規制対象となってくるでしょう。
ただし、成長ホルモン分泌不全症など病気治療のための使用であればドーピングには該当しません。
また栄養補充療法はドーピングに該当しません。
プロスポーツ選手を目指している方は十分に理解しておいてくださいね。
これからも身長に関することを全身全霊で配信していきますので、身長先生ブログや身長先生YouTubeのチェックをお願いいたします。
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