日本人の平均身長は現代と江戸時代でどのくらい伸びた?理由を医師が解説
現代の日本人の平均身長は、江戸時代と比べてどのように変わったのでしょうか?
江戸時代の日本人と現代の日本人の平均身長には差があります。
この違いの背後には、医学的な要因や栄養状態の進化があります。
この記事では、日本人の平均身長の現代と昔の差について、栄養学や医学の視点から詳しく解説していきます。
歴史と医学が交差するこの興味深いテーマを、一緒に探求してみましょう。
【目次】
日本人の平均身長はどう変わった?
日本人の平均身長がどう変わったか?についてですが、江戸時代と比較して日本人の平均身長は大きく伸びました。
江戸時代の庶民の平均身長は、男性155~156㎝、女性143~145㎝ととても低かったと言われています。
現在、令和4年度17歳の平均身長は、男性が170.7㎝、女性は158.0㎝です。江戸時代と比較すると13~14㎝も平均身長が伸びていることがわかります。
どうして身長が伸びたのか理由を詳しく解説していきます。
子どもの身長を伸ばしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
日本人の平均身長が伸びた理由
現代の日本人の平均身長が伸びた理由は以下の3つです。
- 栄養の改善
- 医療技術の発達
- 生活習慣・衛生状態の変化
一つずつ説明していきます。
栄養の改善
現代の日本人の平均身長が伸びた理由1つ目は栄養の改善です。
前述の通り、江戸時代の庶民の平均身長は、男性155~156㎝、女性143~145㎝だったと言われています。
当時は、社会階層によって食事の質や量に格差があり、富裕層は栄養価の高い食事を摂取できていましたが、一般的な家庭の多くは質素な食事を摂ることが多い状況でした。
また、主な食材が野菜や魚、海藻だったり、宗教上の影響から肉類の摂取を避けていたため、当時の庶民の栄養状態は現代に比べ悪い状況だったと考えられます。
どんな食事が身長を伸びやすいのか解説した記事はこちらになります。
医療技術の発達
現代の日本人の平均身長が伸びた理由2つ目は医療技術の発達です。
医療の進歩や健康管理も日本人の平均身長が伸びた理由に該当します。
明治時代以降に西欧諸国の医療が導入されたことで、医療技術は急速に進み、予防医学や健康管理に対する考えが進展していきました。
予防接種や感染症対策に対する水準も上がり、幼少期の疾患による成長の妨げが減ったことも影響していると考えられます。
生活習慣・衛生状態の変化
現代の日本人の平均身長が伸びた理由3つ目は生活習慣・衛生状態の変化です。
衛生状態、住宅環境の改善により、感染症に罹患するリスクが減りました。
また、近代化に伴ってスポーツの普及や身体的活動量の増加など、人々の生活習慣も大きく変化しました。
健康的な生活習慣が広まったことで、平均身長が伸びたと考えられています。
平均身長が伸びたカギはタンパク質?
日本人の平均身長が伸びた最も大きい理由は、戦後~現代にかけてタンパク質摂取量が増えたからだと考えられています。
1961年25g程度から2000年には55gと、戦後から現代にかけてタンパク質の摂取量が増えています。
1950年の日本人の平均身長は男性161.5㎝、女性150.8㎝でしたが、1996年には、男性170.9㎝・女性158.1㎝に達しており、50年の間に男性は約10センチ、女性は8センチも伸びたことになります。
つまり前述の「栄養状態の改善」の中でも、タンパク質の摂取は重要な要素だということがわかります。
タンパク質の総摂取量と身長には密接な関性があります。
現代においても、身長を伸ばす上でタンパク質の摂取は必要不可欠です、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
この記事では、日本人の平均身長の現代と昔の差について、栄養学や医学の視点から詳しく解説していきました。
いかがだったでしょうか。
現代の日本人の平均身長が伸びた理由は以下の3つです。
- 栄養の改善
- 医療技術の発達
- 生活習慣・衛生状態の変化
そして戦後~現代にかけてタンパク質摂取量がかなり増えたことが要因です。
子どもの身長を伸ばすためには、規則正しい生活を送るのはもちろん、栄養状態、中でもタンパク質を意識して摂取することが大切です。
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