O脚を改善すると身長が伸びる!O脚を治せるストレッチや対策を画像付きでわかりやすく解説 | 選び方と効果について【医師監修】 | 低身長治療・再生医療なら東京神田整形外科クリニック
「O脚を治せば、少しでも身長が高く見えるようになるのかな?そんな方法があるなら試してみたい。」そう思う方もいるかもしれません。
実は、O脚を改善することで姿勢が整い、結果的に身長が高く見えるケースがあります。
この記事では、O脚の原因と改善方法、ストレッチやトレーニングの実践方法、さらにはO脚がもたらすデメリットまで詳しく解説します。
O脚を改善すると身長が伸びるの?
「O脚を整えると、スタイルが良く見えるって本当?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
O脚は脚のゆがみだけでなく、姿勢や骨盤のバランスにも影響すると言われています。そのため、全身のラインが崩れ、実際の身長よりも低く見えてしまうことがあります。
この章では、O脚の基本を整理しながら、姿勢の変化がどのように身長の見え方に関わるのかを解説していきます。
O脚とは?
O脚とは、両足をそろえて立ったときに、ひざの内側にすき間ができてしまい、脚全体が「O」の形に見える状態のことを指します。
このような脚のゆがみは、生まれつきの骨格や成長過程の癖だけでなく、筋肉のバランスが崩れることで起こるとされています。たとえば、太ももやお尻、ふくらはぎの筋肉に偏りがあると、脚が外側に引っ張られやすくなり、O脚になりやすいのです。
見た目の問題に注目されがちですが、実際には膝関節や股関節、腰まわりにも負担がかかるため、放っておくと体の他の部分にまで影響が出ることがあります。
O脚を改善すると身長が伸びる?
O脚を改善すると、本当に身長が伸びるのでしょうか?この疑問には、「見た目の変化」という視点が大切です。
O脚になると、脚のラインが外側に弯曲し、骨盤が後ろに傾きやすくなります。すると、背骨が丸まり、自然と猫背気味の姿勢になる傾向があります。このような姿勢の崩れは、実際の身長よりも低く見えてしまう原因です。
一方で、O脚を改善すると脚がまっすぐに伸び、骨盤や背骨も本来の位置に近づいていきます。その結果、姿勢がよくなり、スラっとした印象に変わることで「身長が伸びたように見える」と感じられます。
実際にO脚の矯正後に、1〜3cmほど身長が高く見えるようになったという声もあるほどです。
もちろん、骨そのものが伸びるわけではありませんが、体のゆがみが整えば、姿勢が改善し、本来の身長を最大限に引き出すことは可能です。
特に成長期の子どもや10代後半の方にとっては、今のうちにO脚をケアしておくことが、見た目の印象や将来的な体の不調を防ぐうえでも大切になるでしょう。
O脚は身長以外の理由からも改善した方がいい
O脚は、単に脚の形が気になるという見た目の問題だけではありません。実は、体全体のバランスや将来的な健康にも大きく関係すると言われています。
たとえば、O脚のままで過ごしていると、膝や股関節、さらには腰にまで余分な負担がかかりやすくなります。その結果、姿勢が崩れて猫背になったり、歩き方が不安定になったりすることがあります。
さらに、O脚は、変形性膝関節症のリスク要因です。年齢を重ねたときに膝の痛みや変形につながるおそれもあります。これは、膝の内側にばかり体重がかかる状態が長く続くことで、関節の摩耗が進んでしまうためです。
O脚を放っておくことで起きる不調は、若いうちに気づいて対処することで、予防ができる可能性があります。だからこそ、O脚は「スタイルのため」だけではなく、「将来の健康のため」にも早めに改善しておきたいポイントです。
O脚を改善し身長を伸ばすためにできる対策
O脚を整えることで姿勢が良くなり、結果的に身長が高く見えることがあります。そのためには、毎日の習慣の中で意識的に体を整えることが大切です。
ここでは、O脚の改善に効果的とされるストレッチや筋力トレーニング、サポートグッズの活用法など、具体的な対策をご紹介します。
O脚改善のストレッチや筋力トレーニングをおこなう【理学療法士が伝授】
O脚を根本から整えるためには、日々のストレッチや筋力トレーニングが重要です。特に脚まわりや骨盤周辺の筋肉をバランスよく動かすことが、脚のゆがみを緩和する第一歩になります。
以下で、理学療法士の視点から、O脚の改善に役立つシンプルで続けやすいストレッチとトレーニング方法をご紹介していきます。
ストレッチに関しては、こちらのYouTubeで詳しく解説しましたので合わせてご確認ください。
①ハムストリングスストレッチ
最初にご紹介するのは「ハムストリングスストレッチ」です。ハムストリングスは太ももの裏にある筋肉で、O脚の方はここが硬く、膝がしっかり伸びない傾向があります。膝が伸びきらないと、すねの骨が外側にねじれ、O脚が強調されやすくなります。
ここでは、脚のねじれを整えるために、この筋肉をやさしく伸ばしていきましょう。
まず床に座り、右脚をあぐらのように曲げ、左脚をまっすぐ前に伸ばしてつま先を天井に向けます(写真1)。
写真1
太ももの裏が硬い場合は、バスタオルを左足の裏にかけて使うと効果的です(写真2)。足首がぶれにくくなり、無理なくストレッチできます。
写真2
息を吐きながら体を前に倒し、20秒キープします。
タオルを使わない場合は、手を伸ばして左足をタッチしましょう。左膝のお皿が上を向いていることを意識してください(写真3)。
写真3
太ももの裏に心地よい伸びを感じたら、その姿勢でキープしましょう。無理せずリラックスして行うことが大切です。
②大殿筋ストレッチ
次に紹介するのは「大殿筋ストレッチ」です。大殿筋はお尻の大きな筋肉で、股関節や骨盤の安定に関わります。O脚の方はこの筋肉が硬くなりやすく、太ももの外側とつながる腸脛靭帯が脚を外側に引っ張る力を強めてしまうと言われています。
そのため、お尻の柔軟性を高めることがO脚改善には重要です。
今回も左足を例に行います。まず床に座り、右脚を軽く曲げた状態にします。左足を右膝の上に乗せ、体育座りのように姿勢を整えます(写真4)。背中は丸めず、まっすぐ保ちましょう。
左足を引き寄せながら、体を前に倒してお尻の伸びを感じたら、そのまま20秒キープします。
写真4
左右の柔軟性に差があることも多いため、どちらが硬いか確認してみてください。無理をせず、自分のペースで取り入れていきましょう。
③大腿四頭筋ストレッチ
最後にご紹介するのは「大腿四頭筋ストレッチ」です。大腿四頭筋は太ももの前側にある筋肉で、膝を伸ばす働きをします。
O脚の方はこの筋肉の外側が硬くなりやすく、膝の動きや脚のバランスが崩れやすくなると言われています。特に外側広筋が張ると、脚が外に引っ張られ、O脚が強調されやすくなります。
このストレッチで太もも前の緊張をゆるめ、膝の動きを整えていきましょう。
まず、左膝を正座するように曲げて座ります。右脚は軽く前に出しておきましょう(写真5)。
写真5
余裕があれば、両肘を床につけて上体を後ろに倒します(写真6)。前ももが伸びているのを感じたら、そのままキープしてください。
写真6
無理せず伸びているかを確認しながら行いましょう。膝や腰に違和感がある場合は、肘をつけず手をつくだけでも十分です。左右差もあるので、自分の体の状態に合わせて調整してください。
O脚改善グッズを活用する
O脚を整えるには、日常的に使えるサポートグッズの活用も効果的です。以下のようなアイテムを、ストレッチやトレーニングと併用してみましょう。
- インソール:足裏のバランスを整え、外側重心を内側に誘導します。歩行時の膝負担を軽減できます。
- O脚専用スリッパ:履くだけで内ももを意識しやすくなり、自然と脚の使い方が整います。
- 膝ベルト・骨盤ベルト:関節のねじれや骨盤のゆがみを抑え、姿勢を安定させます。
- ストレッチボード:脚や腰まわりをじっくり伸ばせるため、筋肉の柔軟性を高めたい方におすすめです。
これらのアイテムは、自宅で無理なく取り入れやすく、O脚改善のサポートとして有効だといえるでしょう。
小児身長治療を検討する
お子さんのO脚や身長の伸びに不安がある場合は、小児専門の医療機関で相談することもひとつの選択肢です。
たとえば、東京神田整形外科では、成長期の子ども(5〜15歳)を対象に、小児身長治療を実施しています。ここでは、生活習慣の指導をはじめ、必要に応じて成長ホルモン治療や栄養補助のためのサプリメント提案など、総合的なアプローチで成長をサポートしています。
医療的サポートによって、もともと160cmまで成長が見込まれていたお子さんが、治療を通じて+10cm程度の伸びを目指せるケースもあります。
O脚のような骨格のゆがみと成長の遅れが重なる場合は、放置せず早めに専門医に相談することが将来の安心につながります。
東京神田整形外科の小児身長治療に関しては、こちらのYouTubeで詳しく解説しましたので合わせてご確認ください。
身長に影響を及ぼすO脚になりやすい習慣
O脚は生まれつきの骨格だけでなく、日常生活の中にある“無意識の習慣”が原因となって進行することがあります。特に成長期の子どもや若年層にとって、こうした習慣が身長の見え方や実際の成長にも影響を与えることがあるため注意が必要です。
ここでは、O脚を引き起こしやすい生活習慣と、それが身長にどのように関係するのかを解説していきます。
姿勢が悪い
猫背や脚を組むクセ、片足に重心をかける立ち方など、日常の姿勢の乱れはO脚の大きな原因になると言われています。
これらの姿勢習慣が続くと、骨盤の傾きや脚のねじれが生じ、体全体のバランスが崩れてしまいます。その結果、O脚が進行しやすくなり、脚の形だけでなく、歩き方や背骨のラインにまで影響が出ることがあります。
特に成長期の子どもにとっては、骨格がゆがんだまま成長してしまうと、身長の伸びが妨げられる可能性も指摘されています。姿勢を整えることは、O脚予防だけでなく、健やかな成長のためにもとても大切です。
体を動かす機会が少ない
運動不足は、脚を支える筋力が低下し、O脚になりやすい状態です。特に内ももやお尻の筋肉が弱くなると、脚が外側に開きやすくなり、正しい脚のラインを保てなくなってしまいます。
こうした筋力低下は、膝や股関節の安定性にも影響し、骨格の成長に悪影響を与えることがあります。成長期に必要な骨への刺激も不足しがちになり、身長の伸びにも関係してくる可能性があります。
日頃から適度な運動を心がけることは、O脚の予防と身長の伸びを促すためにもとても重要です。
靴が足に合っていない
足に合っていない靴を履き続けると、歩き方に偏りが生じ、脚に不自然な負担がかかることがあります。特に、サイズが合っていなかったり、靴底がすり減っている靴は注意が必要です。
こうした靴を使い続けることで、足元のバランスが崩れやすくなり、膝や股関節にも負担がかかり、結果的にO脚を招きやすくなります。成長期の子どもにとっては、足や脚の骨の発達にまで影響を与える可能性もあります。
そのため、靴選びはO脚の予防だけでなく、身長の伸びを支える正しい姿勢づくりにもつながる大切な要素です。足にしっかり合った靴を選ぶことを意識しましょう。
O脚と身長に関するよくある質問
O脚と身長の関係については、多くの方が気になるポイントです。「本当に身長が伸びるの?」「脚が太く見えるのはO脚のせい?」など、日常の疑問は尽きません。
ここでは、O脚に関してよく寄せられる質問を取り上げ、わかりやすくお答えしていきます。気になっていた疑問の解消に、ぜひお役立てください。
O脚矯正したら身長が3センチ伸びたというのは本当でしょうか?
O脚を矯正すると、脚のゆがみが整い、姿勢が改善されることで「見た目の身長が高くなる」と感じることがあります。これは、外側に弯曲していた脚がまっすぐな位置に戻ることで、本来の脚の長さが活かされやすくなるためです。
実際に、O脚の程度によっては見た目の身長が2〜3センチほど変わったように感じるケースもあります。ただし、骨そのものが伸びるわけではないため、「医学的に身長が伸びた」と断定することはできません。
あくまでも見た目の変化ですが、姿勢やバランスの改善がもたらす印象の違いは、思っている以上に大きいものです。
O脚は足が太く見えますか?
O脚の方は太ももやふくらはぎの外側に負荷がかかりやすく、筋肉のつき方に偏りが出やすくなります。その結果、脚の外側が張って見えやすくなり、実際の太さよりも「足が太く見える」と感じることがあります。
また、O脚特有の脚のすき間も、脚がまっすぐでない印象を強めるため、たとえ脚自体が細くても、すっきりとしたラインには見えないかもしれません。見た目の印象をすっきりさせるためにも、O脚の改善は効果的です。
整体で身長はどのくらい伸びますか?
整体では、骨格のゆがみを整えることで姿勢が改善され、その結果「身長が伸びたように感じる」ことがあります。特に猫背や骨盤の前傾が強い方は、これらが整うことで1〜2センチほど身長が高く見えるケースもあるようです。
ただし、あくまでも見た目の変化であり、骨そのものの長さが変わるわけではありません。一時的な効果にとどまる場合もあるため、継続的に姿勢を整える習慣が重要です。整体はそのサポート手段の一つと考えるとよいでしょう。
まとめ
O脚は脚の見た目だけでなく、姿勢の崩れや体のバランスにも影響を与え、実際の身長より低く見えてしまうことがあります。ストレッチや日常の習慣を見直すことで、脚のラインが整い、自然と姿勢も改善されやすくなります。
成長期のお子さんや、身長の伸びに不安がある方は、早めに専門機関へ相談するのも有効です。
東京神田整形外科では、O脚や身長に関するサポートを専門的に行っています。
・身長を伸ばしたいが適切なサポート方法を知りたい
・他の医院では、「特に治療の必要はありません」と断られた
お子様の身長に関するお悩みや、専門的な治療(自費診療)に関心がある場合は、東京神田整形外科クリニックへご相談ください。
「身長先生」こと田邊院長が、個々の状態に合わせたアドバイスと治療を提供いたします。
お子さんの将来の身長を予測する「身長先生の身長診断」も完全予約制でご用意しています。お子さんの身長を伸ばしていきたいと考えるときは、ご確認ください。
監修者
院長 (全日出勤)
田邊 雄 (たなべ ゆう)
経歴
2011年 金沢医科大学卒業
2018年 日本整形外科学会認定整形外科専門医取得
2018年 順天堂大学博士号取得
2020年 東京神田整形外科クリニック開業
再生医療リードドクター (毎週月曜日、第1・3・5土曜日勤務)
横田 直正 (よこた なおまさ)
経歴
平成11年3月 国立浜松医科大学医学部卒業
平成11年4月~平成18年12月 東京大学医学部整形外科在籍
平成11年5月~平成11年12月 東京大学医学部付属病院整形外科
平成12年1月~平成12年6月 東京逓信病院麻酔科
平成12年7月~平成13年6月 三楽病院整形外科
平成13年7月~平成14年12月 都立広尾病院整形外科
平成15年1月~平成16年6月 東芝林間病院整形外科
平成16年7月~平成17年9月 多摩北部医療センター整形外科
平成17年10月~平成18年9月 都立墨東病院リウマチ膠原病科
平成18年10月~平成19年12月 東京逓信病院整形外科
平成19年7月~平成27年2月 太秦病院整形外科リウマチ科
平成27年3月~平成29年3月 富士見病院整形外科
平成28年6月~平成29年3月 東京ひざ関節症クリニック銀座(院長)
平成29年4月~令和3年4月 東京ひざ関節症クリニック新宿(院長)
令和3年5月~ 総合クリニックドクターランド、新山手病院など
医師 (水曜日勤務)
斎藤 吉由 (さいとう よしゆき)
経歴
1989年 久留米大学 医学部卒業
1990-2000年 久留米大学整形外科医局
2000年-
クリニックヨコヤマ 副院長
泉ガーデンクリニック 整形外科医長
東京ミッドタウンクリニック 整形外科部長
医療法人財団 百葉の会 銀座医院 副院長 等を歴任