特発性(体質性)低身長に対する成長ホルモン投与量の検討
本日は特発性(体質性)低身長に対する成長ホルモン投与量の検討についてお話したいと思います。
かなり専門性の高い内容かつ、何か結論付けるものではないため、その点はご了承下さい。
しかし、私のHPを見ている方はきっと身長マニアの方々ばかりですので、きっと有益と感じて頂けるのではないでしょう。
本日紹介させて頂く論文は
Growth hormone significantly increases the adult height of children with idiopathic short stature: comparison of subgroups and benefit
引用元:International Journal of Pediatric Endocrinology
2014年に発表されたJuan先生の論文になります。
要旨は
特発性低身長に対して成長ホルモンがしばし投与されているが、
現在の投与量はやや少なく、もっと高容量で投与した場合はどうなるか?
を研究されています。
現行の投与量では4cm未満の改善しかなく、それでは悩みを解決するには値しない?
かも、、、、
そこでそういった現行の投与量の約1.5倍の投与量で研究がなされています。
その結果なんと
男性+9.5cm
女性+8.6cm
も改善したとか、、、、、
しかも殆ど副作用ななかったとのこと(成長ホルモン治療関連で副作用の報告は基本的には少ないと思います)
しかし、倫理的な側面や、この研究だけで判断することは少し乱暴であり、
どのような投与量を検討するかは十分検討の余地があると思います。
今後更なる研究とともに安全に成長ホルモンが投与され
身長に悩む人が少なくなることを私は望みます。
さらに詳しい内容については、こちらの記事にまとめました。