卵で身長は伸びる?コンビニで買える食べ物では一番成長に効果的?
身長を伸ばす食べ物はコンビニでも買える卵が最強説!について紹介していきます。
卵というのは1個20円程度であり、コンビニなどでも手軽に手に入る食べ物です。
また高品質なタンパク質が得られる食材であり、ボディビルダーの方もよく摂取しているので有名ですね。
科学的に「アミノ酸スコア」というタンパク質のスコアリングを示す指標があり、それが100点満点ということで、卵はとても良質なタンパク質になります。
ビタミンDに関しても大人換算で1日に必要分の約40%を摂取できる、とても効率の良い食材です。
ボディビルダーの方が、生の卵をジョッキに入れて飲むような絵もたまに見るぐらいですが、その卵について本日はお話させて頂きます。
今回も論文を使って説明していきます。
舞台はウガンダやケニアといった、アフリカとなっています。
卵で身長は伸びるのか気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
1:ウガンダで卵によって身長が伸びた論文
まず1つ目の論文です。
The Effect of Egg supplementation on Growth Parameters in Children Participating in a School Feeding Program in Rural Uganda: A Pilot Study
引用元:National Library of Medicine
訳しますと、ウガンダで卵を与えると、身長にどういうふうに影響があるかという事を調べたという論文になってきます。
こちらは2017年の論文になります。
Pilot Studyといい、研究の初期の段階で、研究計画が適切かどうかを確かめるために、事前研究のような形の研究になります。
例えばこれで優位に卵が非常に良いとすれば、卵をより一層多く与えて効果がどれくらい高いか、という調べる試験を行います。
今回はその前のStudy、つまり事前研究ということになります。
舞台はウガンダになりますが、研究をしている人はアメリカの方や、アーカンサス大学の方になっています。
どんな研究であったか、説明させて下さい。
研究内容
参照①
研究対象者:323名
- 卵を与えない群:108名
- 1個卵を与える群:96名
- 2個卵を与える群:120名
このように、323名を3つの群に分けて研究が行われました。
そのうち離脱してしまった人が‘いますが、最終的にデータが全て揃ったのが241名となっています。
その241名の年齢を見てみると、大体6〜9歳となっています。
研究結果と考察①
この3つの群が、6ヶ月でどのぐらい身長が伸びたのか、こちらの表を見てみましょう。
表1
左から順に
- 卵を与えなかった男の子・女の子
- 1個卵を与えた男の子・女の子
- 2個卵を与えた男の子・女の子
という順に、それぞれの身長が書いてあります。
少しばらつきがあって分かりにくいので、
- 卵を与えなかった男の子:117.5cm
- 2個卵を与えた男の子:114.9cm
こちらの2つをベースラインに、比較していきます。
まずこの2つの身長差は
117.5cm―114.9cm=2.6cm
となり、2.6cmの差があることが分かります。
そして6ヶ月後である、6months時の身長を見てみます。
- 卵を与えなかった男の子:119.2cm
- 2個卵を与えた男の子:118.3cm
となっており、この2つの身長差は
119.2cm―118.3cm=0.9cm
となり、初めは2.6cmの差がありましたが、6ヶ月後には1cm未満の身長差になっていることが分かります。
つまり、卵を食べなかった人よりも、卵を2個食べた人の方が効率良く身長が伸びた、と言えます。
研究結果と考察②
こちらがさらにそれを分かりやすくしたグラフです。
図1
縦軸:最初の時から比べると何cm身長が伸びたか
横軸:経過時間
グレーのグラフが2個卵を与えた群になりますが、1番右の6monthsを見てみると、6ヶ月で3cm以上身長が伸びていることが分かります。
対して卵を与えたなかった群は、3cm弱しか伸びていません。
このことから卵を2個ぐらい食べると、身長がかなり伸びるということが分かります。
1つ目の論文から、卵を摂取している群の方が、身長の伸びが良いということが言えます。
2:ケニアにおける動物性タンパク質と身長の論文
2つ目の論文を見ていきましょう。
Child height gain is associated with consumption of animal-source foods in livestock-owning households in WesternKenya
2016年に、ケニアにおける動物性タンパク質と身長の伸びについて、書かれた論文になります。
こちらもケニアが舞台となっていますが、研究をしているのはワシントン州のエミリー先生ということで、アメリカの先生ということになります。
Public health nutritionという論文に記載されています。
研究内容
論文の対象者はこちらです。
研究対象者:814名
- 1ヶ月から63ヶ月(5歳)までのお子さんが対象
このように、かなり大人数が研究対象者となっています。
平均で3歳弱のお子さんが対象です。
そのお子さんたちの身長の伸びを見た、という論文になっています。
研究結果と考察
こちらが結果になります。
表2
黄色がPositive effect size、いわゆる優位に差が合ったという表記です。
つまり身長を伸ばす上において、効果があった食材が黄色であり、薄くなってグレー色に近づくにつれて、効果がなくなっていくという表になります。
1番左上を見てみると、
- Breast milk:母乳
- Porridge:おかゆ
- Cow’s milk:牛乳
- Eggs:卵
- Rice:米
ここまでは、黄色・薄黄色のため、優位に身長を伸ばす効果があった食材であることが分かります。
それに対してその下に続いてくるような食材に関して言いますと、
- Chicken:鶏肉
- Mango:マンゴー
- Fish:魚
- Avocado:アボカド
- Orange:オレンジ
- Tomato:トマト
- Potato:ポテト
- Banana:バナナ
- Meat:肉
- Cabbage:キャベツ
などは、身長を伸ばす上において、優位に差を得ることができなかったと言えます。
卵はその中でも身長を伸ばす上において、優位に差が得られた食材であることが分かります。
卵の効果について
それはどれくらい効果があったのかを、論文中の文章を訳してピックアップして見ていきます。
参照②
簡単に言いますと、卵を食べない人よりも卵を食べた人の方が、5%身長が優位に伸ばすことができた、ということが書いてあります。
この文章の続きを見てみます。
参照③
牛乳だと3%身長を伸ばす効果があると言えます。
このことから、この文章だけを見てみると、身長を伸ばす上において卵は5%なので、牛乳よりも卵の方がもしかしたら優位に働くかもしれません。
特に日本人に関して言いますと、乳糖不耐症の問題がありますので、卵が有効に使える食材である、ということが推測されます。
3:まとめ
最後にまとめです。
- 卵は比較的安価に買える食材で、アミノ酸スコアは100である
- タンパク質の摂取は身長を伸ばす上において大事である
→身長を伸ばすにはタンパク質が必要不可欠?論文を用いて解説! - ウガンダやケニアでは卵を食べた群は、食べなかった群よりも身長が高くなった
- ケニアでは卵によって身長の伸びが5%UPするかも
身長が伸びる食材についてはこちらの動画でも解説しています。
卵はコンビニでも手軽に手に入りますし、朝昼晩の食事中はもちろんのこと、間食にもおすすめです。
また、別の記事ではセブンイレブンの食材についてもまとめています。
>>身長が伸びるセブンイレブン神商品3選!この食べ物と飲み物がおすすめ!
今回のお話は以上です。
参考になりましたでしょうか?
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