2歳の平均身長と体重は?グラフから成長を確認する方法| 低身長治療・再生医療なら東京神田整形外科クリニック
「うちの子、2歳なのに背が低い気がする……」「体重がなかなか増えないけど大丈夫?」と思う方もいるかもしれません。
実は、2歳前後の成長は個人差が大きく、グラフ(成長曲線)を見れば発育の目安を客観的に確認できます。
この記事では、2歳児の平均身長・体重を男女別に一覧で紹介し、成長曲線(グラフ)の見方や生活習慣のチェックポイント、受診の目安まで解説します。
2歳児の平均身長と体重一覧【男女月齢別】

2歳ごろの子どもの成長は、月齢によって大きく変化します。
平均身長や体重の目安を知ることで、お子さんの発育が順調かどうかを確認しやすくなります。
ここでは、男女別・月齢別に2歳児の平均身長と体重を紹介します。
2歳児男の子の平均身長と体重一覧
2歳の男の子は、月齢が進むにつれて少しずつ身長と体重が増えていきます。
個人差はありますが、平均的な成長の目安を知っておくことで、健診や日常の成長確認がしやすくなります。
以下では、2歳児の男の子の平均身長と体重を月齢別にまとめました。お子さんの成長グラフを記録するときの参考にしてください。
2歳男の子の平均身長・体重
|
2歳 |
平均身長 |
標準偏差 |
平均体重 |
標準偏差 |
|
0ヶ月 |
85.4 |
3 |
11.6 |
1.2 |
|
1ヶ月 |
86.2 |
3.1 |
11.8 |
1.2 |
|
2ヶ月 |
86.9 |
3.1 |
12 |
1.2 |
|
3ヶ月 |
87.6 |
3.1 |
12.1 |
1.3 |
|
4ヶ月 |
88.3 |
3.2 |
12.3 |
1.3 |
|
5ヶ月 |
88.9 |
3.2 |
12.5 |
1.3 |
|
6ヶ月 |
89.6 |
3.2 |
12.7 |
1.3 |
|
7ヶ月 |
90.2 |
3.3 |
12.8 |
1.3 |
|
8ヶ月 |
90.8 |
3.3 |
13 |
1.4 |
|
9ヶ月 |
91.5 |
3.3 |
13.2 |
1.4 |
|
10ヶ月 |
92.1 |
3.4 |
13.3 |
1.4 |
|
11ヶ月 |
92.7 |
3.4 |
13.5 |
1.5 |
参照:厚生労働省「学校保健統計調査」
男の子の身長に関しては、こちらのYouTubeで詳しく解説しましたので合わせてご確認ください。
2歳児女の子の平均身長と体重一覧
2歳の女の子は、体の発達が穏やかに進む時期で、月齢ごとに少しずつ身長や体重が増えていきます。
個人差はありますが、平均的な数値を知っておくことで、家庭での記録や健診時の確認がしやすくなります。
以下では、2歳児の女の子の平均身長と体重を月齢別にまとめました。成長曲線とあわせてチェックしてみてください。
2歳女の子の平均身長・体重
|
2歳 |
平均身長 |
標準偏差 |
平均体重 |
標準偏差 |
|
0ヶ月 |
84.3 |
2.9 |
11 |
1.1 |
|
1ヶ月 |
85 |
3 |
11.2 |
1.2 |
|
2ヶ月 |
85.7 |
3 |
11.4 |
1.2 |
|
3ヶ月 |
86.4 |
3 |
11.6 |
1.3 |
|
4ヶ月 |
87.1 |
3.1 |
11.8 |
1.3 |
|
5ヶ月 |
87.7 |
3.1 |
12 |
1.4 |
|
6ヶ月 |
88.4 |
3.1 |
12.2 |
1.4 |
|
7ヶ月 |
89 |
3.2 |
12.3 |
1.4 |
|
8ヶ月 |
89.6 |
3.2 |
12.5 |
1.4 |
|
9ヶ月 |
90.3 |
3.3 |
12.7 |
1.5 |
|
10ヶ月 |
90.9 |
3.3 |
12.8 |
1.5 |
|
11ヶ月 |
91.6 |
3.3 |
13 |
1.5 |
参照:厚生労働省「学校保健統計調査」
女の子の身長に関しては、こちらのYouTubeで詳しく解説しましたので合わせてご確認ください。
成長曲線(グラフ)から2歳児の身長・体重の発育状態を確認する方法

2歳児の身長や体重が順調に伸びているかを確認するには、「成長曲線(グラフ)」を活用するのがわかりやすい方法です。
母子手帳などに記載されているグラフにお子さんの数値を記入することで、平均的な発育の範囲に入っているかを一目で確認できます。
以下の成長曲線を参考に、現在の成長の流れを見てみましょう。

グラフの帯の範囲内か
成長曲線のグラフに描かれている「帯」は、同じ年齢・性別の子どもたちの平均値の上下にある広がりを示しています。
これは、全体の約9割の子どもが収まる範囲とも言われており、この帯の中にお子さんの身長や体重が入っていれば、基本的には標準的な発育をしていると考えられます。
数値が少し上下しても、測定の誤差や食事量、体調の変化、季節による活動量の違いなど、日常的な要因で変動することがあります。
そのため、1回の測定結果だけで不安になる必要はありません。大切なのは、一定期間の中でゆるやかに成長しているかどうかを見ることです。
一方で、何度も測っても帯の外に大きく外れていたり、数ヶ月たってもほとんど数値が変わらない場合は、専門家に相談することで安心できます。
成長には個人差がありますが、グラフの帯を目安に長期的な流れを確認することが大切です。
グラフのカーブに沿って伸びているか
成長曲線を見るときに大切なのは、数値の高さそのものではなく「どのように伸びているか」という点です。
他の子と比べて背が低く見えても、お子さん自身のカーブがなだらかに、そして途切れることなく上向きに伸びていれば、基本的には順調に成長していると考えられます。
成長は個人差が大きく、急に伸びる時期とゆっくり伸びる時期があります。
月齢が進むごとに少しずつでもカーブが上向いていれば、過度な心配は不要です。
むしろ、毎回の測定値がグラフの帯の中で滑らかにつながっているかを確認することが重要です。
一方で、これまで上昇していたカーブが急に止まったり、下降するような動きが見られる場合は注意が必要です。
食事量の減少や体調不良、睡眠不足など一時的な要因であることもありますが、繰り返し同じ傾向が続く場合には、早めに小児科に相談してみると安心です。
成長曲線は「今の状態」だけでなく、「成長の流れ」を確認するための道しるべとして活用しましょう。
2歳児の身長がなかなか伸びないときにチェックしたい生活週間

2歳ごろは成長のスピードに個人差があり、「なかなか背が伸びない」と感じることもあります。
そんなときは、生活習慣の中にヒントが隠れている場合があります。
ここでは、身長の伸びに関係しやすい「睡眠」「食事」「運動」の3つのポイントを中心に、見直したい習慣を紹介します。
睡眠時間
子どもの身長が伸びる過程には、成長ホルモンの分泌が深く関わっています。
成長ホルモンは、骨や筋肉の発達を促す重要なホルモンで、主に「深い眠り(ノンレム睡眠)」のときに多く分泌されます。
特に、就寝から最初の90分間は分泌のピークとされており、この時間に質の高い睡眠をとることが、健やかな成長のために大切です。
2歳前後の子どもにとって、適正な睡眠時間はおおよそ11〜14時間とされています。
昼寝を含めて十分な睡眠を確保し、決まった時間に寝て起きるリズムを整えることが理想的です。
寝る直前のテレビやスマートフォンは眠りを浅くする要因になるため、できるだけ避けましょう。
また、睡眠の質を上げるには、部屋を暗く静かに保つ、就寝前にゆったりとした時間を設けるなど、環境づくりも大切です。
夜の眠りを整えることで、成長ホルモンの分泌がスムーズになり、結果的に身長の伸びにも良い影響を与えるといわれています。
参照:The Journal of Clinical Investigation
食事の内容
身長が伸びるためには、骨や筋肉の発達を支える栄養素をバランスよく摂ることが欠かせません。
中でも重要なのが、タンパク質・カルシウム・ビタミンDの3つです。
タンパク質は筋肉や骨の材料となり、体の成長を支える中心的な栄養素です。
肉・魚・卵・豆類などに多く含まれます。カルシウムは骨の構成成分として不可欠で、牛乳やヨーグルト、小魚、青菜などから摂ることができます。
さらに、カルシウムの吸収を助けるビタミンDも重要で、日光に当たることで体内で合成されるほか、鮭や卵黄にも含まれています。
2歳児の食事では、1回の量は少なくても1日全体でバランスを取ることが大切です。
朝昼晩の3食に加えて、おやつも「第4の食事」として、栄養補給の機会と考えましょう。
例えば、ヨーグルトやチーズ、ゆで卵などをおやつに取り入れると、自然に栄養バランスが整いやすくなります。
また、偏食や食欲のムラはこの時期によくあることです。
無理に食べさせるよりも、食卓を楽しい雰囲気にして、少しずつ新しい食材に慣れる工夫をするとよいでしょう。
バランスの取れた食生活が、結果的に成長ホルモンの働きを助け、身長の伸びを支えることにつながります。
栄養素に関しては、こちらのYouTubeで詳しく解説しましたので合わせてご確認ください。
適度な運動
2歳ごろの子どもにとって、体を動かすことは単なる遊びではなく、骨や筋肉の発達を促す大切な刺激になります。
運動によって骨に適度な負荷がかかることで、骨が丈夫に成長しやすくなるといわれています。特に歩く・走る・跳ぶなどの動作は、骨を強くするうえで効果的です。
また、外で遊ぶ時間を増やすことは、ビタミンDの生成にもつながります。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける役割があり、骨の形成をサポートします。
日光を浴びるだけでも体内で合成されるため、天気のよい日は公園や庭でのびのびと遊ばせてあげましょう。
2歳児におすすめの運動としては、砂場遊びやボール遊び、かけっこ、バランスを取る遊具などが挙げられます。
これらの遊びは、脚の筋力やバランス感覚を育てるのに役立ちます。また、親子で一緒に体を動かすことで、楽しく継続できる環境も作れます。
毎日少しずつでも体を動かす習慣をつけることで、骨や筋肉への刺激が増え、栄養や睡眠の効果も高まりやすくなります。
運動・食事・睡眠の3つがそろうことで、身長の伸びを自然にサポートできると考えられています。
低身長の目安-2SDとは?受診の目安と治療の流れ

成長曲線を見ていて「平均よりかなり下の位置にある」「なかなか伸びが見られない」と感じた場合、気になるのが「低身長」という言葉です。
ここでは、低身長の目安とされる「−2SD」の意味や、相談のタイミング、医療機関で行われる一般的な流れについてわかりやすく解説します。
低身長とは?
「低身長」とは、成長曲線で見ると平均値よりかなり下に位置する場合を指し、目安としては−2SD(マイナス2標準偏差)を下回る状態をいいます。これは、同じ年齢・性別の子どもの中でおよそ下位2.3%にあたる範囲で、“成長がゆっくりなグループ”を示すものです。
ただし、−2SDに入っているからといって、必ずしも病気や異常があるわけではありません。両親や家族の体格が小柄な場合など、遺伝的な要素や体質が関係しているケースも多く見られます。
一方で、まれに成長ホルモンの分泌異常や甲状腺機能の低下といった内分泌系の働きが影響していることもあります。
このような場合には、成長の停滞が続いたり、カーブが明らかに平らになる傾向が見られることがあります。
そのため、家庭での計測だけで判断せず、気になる点が続くときは医師の判断を仰ぐことが大切です。
成長曲線の−2SDは、あくまで「一つの目安」であり、健康状態や体質を総合的に見ることが重要です。
参照:日本小児内分泌学会「低身長」
受診の目安
受診を検討したほうがよいとされる目安には、いくつかのサインがあります。
たとえば、成長曲線の帯から大きく外れている、半年〜1年たっても身長の伸びがほとんど見られない、あるいは食欲の低下や元気のなさが続いているといった場合です。
これらは、成長のペースが通常よりも遅れている可能性を示す一つの指標といえます。
一方で、必ずしも病気が原因とは限らず、生活習慣や体質が関係しているケースも少なくありません。
そのため、「少しでも背を伸ばしてあげたい」「今の成長をしっかりサポートしたい」と感じたタイミングで、専門的な相談をすることも大切です。
東京神田整形外科クリニックでは、小児期の身長治療に特化したプログラムを提供しています。
成長ホルモンの分泌や骨の成長段階を丁寧に確認し、お子さん一人ひとりの体質や成長スピードに合わせたサポートを行っています。
医学的な検査だけでなく、睡眠・食事・運動といった生活習慣の見直しも含めて、総合的に成長を支えるのが特徴です。
お子さんの成長に少しでも不安を感じたときは、早めに専門家へ相談することで、今後の成長をよりよい方向に導ける可能性があります。
小児身長治療は、5歳〜15歳のお子さんを対象としておりますが、ご不安を抱えている場合は、まずはご相談ください。
2歳児の身長や体重に関するよくある質問

2歳前後の子どもの身長や体重については、成長のスピードや体格に個人差があるため、保護者の方から多くの質問が寄せられます。
ここでは、「低身長の目安」「体重の増え方」「月齢ごとの目安」など、よくある疑問にわかりやすく答えていきます。
2歳の身長が80センチ以下だと低身長ですか?
2歳児の平均身長は、男の子でおよそ87cm、女の子で86cm前後とされています。
そのため、80cmを下回っていたとしても、ただちに「低身長」と判断されるわけではありません。成長には個人差があり、遺伝や体質の影響で小柄に見える子も多くいます。
重要なのは、成長曲線の帯(標準範囲)に入っているかどうか、またはお子さん自身のカーブがなだらかに上向きに伸びているかです。
たとえ数値が平均より低くても、カーブが途切れず上昇していれば、発育は順調と考えられます。
一方で、何度測っても身長の伸びが止まっている、体重も増えていないといった変化が続く場合には、成長ホルモンの分泌や栄養状態などの要因が関わっている可能性もあります。
そのようなときは、早めに小児科で相談しておくと安心です。
家庭での記録をもとに、専門家と一緒に成長の流れを確認していくことが大切です。
子どもが9キロになるのは何歳ごろ?
体重が9kgになるのは、一般的には1歳半〜2歳ごろとされています。
ただし、体重の増え方には大きな個人差があり、1歳で9kgを超える子もいれば、2歳を過ぎてゆっくり増えていく子もいます。
食事の量や内容、活動量、体質によっても差が出るため、同じ年齢でも体重には幅があります。
もし体重の増加がゆるやかでも、食欲があり、元気に遊んでいるようであれば心配はいりません。
特に2歳ごろは運動量が増える時期のため、体重の伸びが一時的に止まることもあります。
一方で、食欲が極端に落ちている、発熱や下痢が長く続いている、または短期間で体重が減ったなどの変化が見られる場合は注意が必要です。
そのようなときは、体調不良や栄養吸収の問題などが関係している可能性もあるため、早めに医師へ相談すると安心です。
13キロは何歳くらいですか?
体重13kgは、一般的に3〜4歳ごろの平均体重にあたります。
ただし、成長のペースには個人差があり、2歳で13kgある場合でも、身長とのバランスが取れていれば問題はありません。
よく食べ、よく動く子どもは筋肉量がしっかりしていることも多く、単純に体重だけで判断する必要はありません。
もし急に体重が増えたと感じた場合は、おやつの回数や内容、食生活全体のバランスを一度見直してみるとよいでしょう。
砂糖や脂質の多いお菓子が続くと、体重の増加につながりやすくなります。
とはいえ、元気に遊び、食欲があり、夜もぐっすり眠れているようなら、成長はおおむね順調と考えられます。
「元気・食欲・睡眠」の3つが整っているかを目安に、日々の様子を見守ることが大切です。
まとめ
2歳ごろの子どもの身長や体重は、成長の個人差がとても大きく、平均値と比べて一喜一憂する必要はありません。
大切なのは、成長曲線の帯の中に入っているか、またはお子さん自身のカーブがなだらかに上向いているかどうかを見ることです。
成長を支えるためには、十分な睡眠、バランスの取れた食事、毎日の運動が基本になります。
生活習慣の中で成長ホルモンの分泌を促すことができれば、自然と体の発達も整っていきます。
もし「なかなか伸びない」「以前より成長のペースが遅い」と感じた場合でも、まずは落ち着いて経過を見ましょう。
「この先もっと身長を伸ばしたい」「周囲と差があることが気になる」といった場合には、小児身長治療という選択肢も検討することができます。
他の医院では、「特に治療の必要はありません」と断られた場合も、東京神田整形外科クリニックの身長先生®︎へご相談ください。
身長先生®︎による小児身長治療ならば、将来160センチまで成長する予定のお子さんが、しっかり治療を受ければ最大で+15センチぐらいの身長を目指せます。
5〜15歳のお子さんを対象に治療を提供しておりますので、身長について悩まれるときは、ぜひご検討ください。
身長先生®︎がお子さんの将来の身長を予測する「身長先生の身長診断®︎」も完全予約制でご用意しています。お子さんの身長を伸ばしていきたいと考えるときは、ご確認ください。
監修者

院長 (全日出勤)
田邊 雄 (たなべ ゆう)
経歴
2011年 金沢医科大学卒業
2018年 日本整形外科学会認定整形外科専門医取得
2018年 順天堂大学博士号取得
2020年 東京神田整形外科クリニック開業

再生医療リードドクター (毎週月曜日、第1・3・5土曜日勤務)
横田 直正 (よこた なおまさ)
経歴
平成11年3月 国立浜松医科大学医学部卒業
平成11年4月~平成18年12月 東京大学医学部整形外科在籍
平成11年5月~平成11年12月 東京大学医学部付属病院整形外科
平成12年1月~平成12年6月 東京逓信病院麻酔科
平成12年7月~平成13年6月 三楽病院整形外科
平成13年7月~平成14年12月 都立広尾病院整形外科
平成15年1月~平成16年6月 東芝林間病院整形外科
平成16年7月~平成17年9月 多摩北部医療センター整形外科
平成17年10月~平成18年9月 都立墨東病院リウマチ膠原病科
平成18年10月~平成19年12月 東京逓信病院整形外科
平成19年7月~平成27年2月 太秦病院整形外科リウマチ科
平成27年3月~平成29年3月 富士見病院整形外科
平成28年6月~平成29年3月 東京ひざ関節症クリニック銀座(院長)
平成29年4月~令和3年4月 東京ひざ関節症クリニック新宿(院長)
令和3年5月~ 総合クリニックドクターランド、新山手病院など


