身長を伸ばすうえで注意が必要!?早熟の傾向とは
身長びよ~ん。
医師医学博士整形外科専門医身長先生こと田邊です。
本日も全身全霊で身長に関することを発信していきたいと思います。
今回のテーマは、「早熟の傾向とは?」についてです。
早熟の方はなるべく早く病院に受診することが大切です。
今回は早熟の方の適切な治療方針に関してもお話していきたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
早熟の傾向とは?
早熟は思春期が早く来るものであり、骨端線が閉じるのも早くなるため身長が低くなります。
この記事をご覧いただいている半分ぐらいの方は、早熟と言われたのではないでしょうか。
世の中の半分は早熟、もう半分は晩熟といえるかと思います。
早熟は注意が必要な傾向といえます。
早熟と晩熟の判断基準
表1
早熟にはレベルがあります。(表1)
たとえば、病的なレベルは、思春期早発症とよばれるものであり、超早熟といった表現まであります。
そのほかには、晩熟や超晩熟といったように分けられています。
男の子だと精巣発達や陰毛・声変わり・腋毛・あご下の髭などがどれくらいの年齢ででてくるのかを参考に、早熟や晩熟の判断をしています。
以下は、男の子の場合の思春期早発症の判断の目安です。
- 精巣発達:9歳まで
- 陰毛:10歳まで
- 声変わり、わき毛・鼻下ひげ、顎下ひげ:11歳まで
精巣発達は、陰嚢が大きくなってくるという意味です。
超早熟の場合は、以下が判断の目安になります。
- 陰毛:11歳0か月未満
- 声変わり:12歳0か月未満
- わき毛・鼻下ひげ:13歳0か月未満
- 顎下ひげ:14歳0か月未満
一方で晩熟という表現だと、陰毛・声変わりが13歳以上だと晩熟判定になります。
続いて、女の子の場合です。
女の子のほうが判別が少し難しい印象があるといえます。
思春期早発症の場合だと、以下が判断の目安になります。
- 乳房発達:7歳まで
- 陰毛・わき毛:8歳まで
- 初潮:10歳6か月まで
続いて、超早熟の判断の目安です。
- 乳房発達:9歳0か月未満
- 初潮:11歳0か月未満
逆に晩熟の場合は以下になります。
- 乳房発達:12歳0か月以上
- 初潮:14歳0か月以上
これらの判断の目安をぜひ参考にしていただき、思春期早発症の判断の目安の兆候があれば受診するようにしてください。
早熟に適した治療とは
早熟の場合、どういった治療があるのかというと、大きく分けて以下の2種類あると思っていただけたらと思います。
- リュープリン
- プリモボラン
リュープリンは、基本的に4週間に1回病院に来て受けていただく注射です。
プリモボランはステロイドの飲み薬となっています。
こういった治療を行うことによって、思春期を遅らせることができます。
それにより、できるだけ元々のポテンシャルの身長に近づけられるという治療になります。
これらに加えて、成長ホルモン治療や栄養補充療法を行うと、より一層効果は高くなるでしょう。
組み合わせや治療期間も重要ですが、この辺りはカウンセリングでよくお話しできたらと思います。
まとめ
今回は、早熟の傾向を中心に以下について解説しました。
- 早熟は思春期が早く来て骨端線も早く閉じるため身長が低くなる
- 早熟にはレベルがあり、思春期早発症や超早熟などがある
- 早熟の判断の目安は、男の子は陰毛、声変わり、わき毛・鼻下ひげ、顎下ひげ、女の子は乳房発達、陰毛、初潮など
- 早熟にはリュープリンやプリモボランの治療により、思春期を遅らせる
いかがだったでしょうか。
今後も全身全霊で身長に関することを発信していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それでは、また!
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