筋肉がピクピクする原因は?注意すべきポイントと対策を解説!
筋肉が自分の意思に反してピクピクすると不快なものです。
「なぜ筋肉がピクピク動くの?」
「筋肉が勝手にピクピクするのは何かの病気なの?」
こんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
本記事では筋肉がピクピクする原因となる病気や注意点、受診する際の診療科について詳しく解説します。
筋肉がピクピクする症状でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
筋肉がピクピクする原因
筋肉がピクピクする原因として、以下の7つが考えられます。
- 自律神経失調症
- 周期性四肢運動障害
- 熱中症
- ジストニア
- 脳卒中
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- 筋肉の疲労
それぞれ詳細を解説します。
原因①:自律神経失調症
筋肉がピクピクする原因のひとつとして、自律神経失調症が考えられます。
自律神経失調症を発症すると脳から筋肉へ送られる信号が乱れるためです。
自律神経失調症では筋肉のピクつきだけでなく、次のような症状が見られる場合もあります。
- 動悸
- めまい
- 全身倦怠感
自律神経失調症は心理的なストレスや生活習慣の乱れによって起こるとされています。
リラックスした生活を心がけ、筋肉のピクピクをはじめとした症状が治まらないようであれば、医療機関を受診しましょう。
原因②:周期性四肢運動障害
睡眠中に腕や足の筋肉がピクピクする場合は、原因として周期性四肢運動障害が考えられます。
周期性四肢運動障害は、睡眠中に急速に筋肉の収縮と弛緩が繰り返されることによって起こります。
鉄不足による貧血や腎不全などの病気によって発症する場合が多く、薬物による治療が有効です。
腕や足がピクピクすることによって睡眠が妨げられ、生活に影響が出ているようであれば、医療機関への受診をおすすめします。
原因③:熱中症
筋肉のピクピクは、熱中症のサインである可能性があります。
大量に汗をかき水分を補給すると、血液中の塩分濃度が下がり、手足の筋肉が収縮するためです。
熱中症は筋肉のピクピクにとどまらず、手足がつったりけいれんしたりすることもあります。
重症となると命に関わる場合もあるので、暑い日に運動や作業をしたときに筋肉がピクピクするようであれば、水分とともに塩分の補給も心がけましょう。
原因④:ジストニア
筋肉がピクピクする原因として、ジストニアという病気が関連している可能性があります。
ジストニアとは運動障害のひとつであり、自分の意思に反して身体が動く「不随意運動」が起こることがしばしばあるためです。
遺伝やストレスが発症の原因となり得るとされているものの、不明な点も多いのが現状です。
ジストニアは放置すると進行のおそれがあるため、医療機関を受診するようにしましょう。
原因⑤:脳卒中
筋肉のピクピクは、脳梗塞や脳出血をはじめとした脳卒中を原因として起こる場合もあります。
脳の血管が破れたり詰まったりすることによって、ピクピクとした手足のけいれんやしびれが生じるためです。
脳卒中は筋肉のけいれんのほか、次の症状が見られる場合も。
- 頭痛
- 言葉がうまく話せない
- 目が見えづらい
脳卒中は治療開始の早さによって後遺症の程度が左右されるので、筋肉のピクピクに限らずこれらの症状が見られたら速やかに医療機関を受診してください。
原因⑥:筋萎縮性側索硬化症(ALS)
筋肉がピクピクする原因として、筋萎縮性側索硬化症の疑いがあります。
筋萎縮性側索硬化症の初期症状のひとつに「筋けいれん」があるからです。
筋萎縮性側索硬化症とは進行性の難病であり、筋けいれんのほかにも次のような初期症状があります。
- 手足の筋力低下
- 言葉の発音ができない構音障害
- 呼吸がしづらいといった呼吸筋麻痺症状
筋萎縮性側索硬化症は2023年現在において完治する治療法は存在しません。しかし、進行のスピードを緩める治療が可能なため、早期に脳神経内科を受診しましょう。
原因⑦:筋肉の疲労
筋肉がピクピクする症状は必ずしも前述のような病気が原因とは限らず、筋肉の疲労による場合も多いです。
次のような心当たりがあれば、筋肉の疲労が原因の可能性は高いでしょう。
- 前日に激しい運動を行った
- 長時間同じ姿勢で作業をした
- 睡眠不足
筋肉の疲労によってピクピクしている場合は、緊急性はありません。
ただし、症状が長引くようであれば別の病気が隠れているおそれがあるため、医療機関を受診しましょう。
筋肉がピクピクするときに注意するべきポイントと対策
筋肉がピクピクする原因は多岐にわたることがわかりました。
疲労などによる筋肉のピクつきであれば緊急性はありませんが、脳や神経の異常によって症状が起こっているようであれば注意が必要です。
特に前述した脳卒中の特徴が見られる場合は、救急車を呼ぶなどして速やかに医療機関をご受診ください。
筋肉のピクピクに対する治療法は原因によってさまざまですが、疲労やストレスによるものであれば、以下を心がけることで症状が改善するケースもあります。
- 規則正しい生活
- ストレスの軽減(リラックス)
- ストレッチや姿勢の改善
背中がピクピクする場合については、対処法も含めて下記の記事にて詳細を解説しているので、こちらもぜひご覧ください。
>肩甲骨まわりの筋肉がピクピクする原因は?痙攣は危険信号かも?
筋肉がピクピクするときに受診する診療科
筋肉がピクピク動くときに受診するべき診療科は次の3つです。
- 整形外科
- 脳神経内科
- 心療内科
それぞれの特徴を見ていきましょう。
整形外科
筋肉がピクピクする原因がわからない場合は、まずは整形外科へ行くと良いでしょう。
なぜなら、整形外科の医師は筋肉の専門家だからです。
整形外科で診察や検査を受けた結果、筋肉には異常がないケースもあるでしょう。
仮に原因が整形外科の分野でなかったとしても、専門の診療科を紹介してもらえる場合もあります。
したがって、筋肉がピクピクする要因に心当たりがなければ、整形外科の受診がおすすめです。
脳神経内科
整形外科へ行ったものの原因が分からなかったり、症状がおさまらなかったりする場合は、脳神経内科を受診をしましょう。
筋肉がピクピクする原因として前述したジストニアや脳卒中、筋萎縮性側索硬化症といった病気は脳神経の異常によって起こっているためです。
脳や神経が原因の場合、放置すると病気が進行するおそれがあります。
症状が長引いたり、筋肉のピクつき以外の症状が見られたりするようであれば、早めに脳神経内科をご受診ください。
心療内科
ストレスや自律神経の乱れによって筋肉のピクピクが起こっているようであれば、心療内科の受診も一つの方法です。
心理的なアプローチをすることで、症状が改善する可能性があります。
整形外科や脳神経外科を受診して異常が見つからず、筋肉のピクピクが治らない場合は心療内科を受診してみましょう。
筋肉のピクピクが継続したり再発するようであれば医療機関へ
筋肉のピクピクは以下のような原因によって起こります。
- 自律神経失調症
- 周期性四肢運動障害
- 熱中症
- ジストニア
- 脳卒中
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- 筋肉の疲労
治療法は原因によってさまざまですが、疲労やストレスによる症状であれば緊急性はなく、休息やストレッチなどで改善するケースもあります。
一方で、脳や神経に異常をきたしている場合は医療機関の受診が必要です。
原因に心当たりがないものの症状が長引いたり、再発するようであればまずは整形外科を受診すると良いでしょう。
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