血液検査のALPが高い子供の身長は伸びる?新ALPと旧ALPの違い!
【本気の人向け】身長が伸びるタイプか採血で分かる!?採血の見方!新ALPと旧ALPの違いについて【身長先生】
本日お話させて頂くのが、採血の見方についてです。
身長マニア必見の内容になってきます。
どうやって身長先生はある程度理論立てて治療を行っているのか、どういう風に最終身長を予測しているのか、採血の内容についてどういう風に見解を示していくのか、ということを一緒に皆さんと共有していきたいと思います。
ALPについて
1番初めにして1番大事な項目である
ALP=アルカリフォスファターゼ(骨代謝を反映する)
について説明していきます。
一般的に身長の伸びと少し相関関係があるという風に言われています。
その目安の値をお伝えさせて頂くところですが、今回のお話をさせて頂く別の理由を先にお話させて下さい。
旧ALPと新ALPについて
ALPはJSCC法という日本の基準値に則って採血されていたのですが、2021年4月からIFCCという世界基準の方に移行していくというところで、その基準値が少し変わりますので、そのご案内も含めてさせて頂いたような形になります。
具体的に言うと、
旧ALP×0.35=新ALP
となりますので、今まで旧ALPの数値を元に色々お話していたと思うのですが、今後は新ALPを元にお話させて頂きますのでご注意下さい。
ということで、もう少しALPについて説明していきます。
2次成長期に入っていく値
まず1つの目安としては、学童期から思春期に入って2次成長期に入っていく値です。
もちろん女性ホルモン・男性ホルモンをもって思春期の判断をしていくわけですが、このALPを見てもそういったところは参考にするような形になります。
それだけで判断しているのではないので全部鵜呑みにしてほしくはないのですが、参考値を少しお話させて頂くと、
■学童期
旧ALP=500〜1000
新ALP=175〜350
このような値になります。
成長期に入ってくると性ホルモンの放出とともに
■成長期
旧ALP=1000以上
新ALP=350以上
このような値になります。
そして旧ALP=1500程度、新ALP=525程度を頂点として緩やかに下がっていくわけです。
旧ALP=1000、新ALP=350を切ってくると、成長期がだいぶ終わってきたなという印象になり、旧ALP=500、新ALP=175を切ると成長期としては終盤だという表現になってきます。
そしていわゆる大人の基準値、私の検査会社の方ですと、旧ALP=340未満、新ALP=113未満でほぼ最終身長になっているという表現になってきます。
その他のチェックポイント
- 貧血がないか
- 鉄欠乏していないか
- 糖尿病がないか
- 亜鉛が欠乏していないか
- ビタミンDが欠乏していないか
- 性ホルモンと採血から判断
- ソマトメジンの値
性ホルモンに関しては特に小学校高学年ぐらいの時、思春期が始まっているか始まっていないか、そこは結構難しいことも多いのですが、採血を見ながら一緒に判断していく形になります。
どういう風な基準値かと言いますと、大人の基準値に近づいてくる、もしくは大人の基準値に入ってくるとかなり思春期という表現ができるかなと思います。
それに加えてソマトメジンという値がチェックポイントになります。
なかなか聞いたことのない値かと思います。
成長ホルモンを反映すると言われており、そういった値を見ていく形になります。
まとめ
このような形で色々な値を見て、ご自身もしくはお子さんの身長がどのぐらい伸ばそうとしているのか、これから伸びようとしているのか、それとも伸びが落ちてきたなという風に表現する時期になってくるのか、色々なことが分かるというわけです。
以上、参考になりましたでしょうか。
別記事にて、14歳〜18歳に向けた採血結果からの最終身長予測方法はこちらでまとめています。
>>採血結果から最終身長予測!ALPを用いた算出方法を紹介!
これからも身長に関することを全身全霊で配信していきますので、身長先生ブログや身長先生YouTubeのチェックをお願いいたします。
また、当院では身長治療を行っております。
興味のある方は、こちらをご覧ください。
成長シートご希望の方は、身長先生の公式LINEからご自身でダウンロードすることができます。
簡単に身長が予測できるようなシートになりますので、ぜひお試しください。