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身長を伸ばす方法女子編【11歳2ヶ月早熟疑い】モニター解説

[2022.08.02]

 

2024年2月22日KADOKAWA出版より絶賛発売中

 

 

女性の方はお待たせしました! 

今回は女子の身長を伸ばす方法について、お話しさせていただきます。 

 

比較的私の記事や動画を見ていただいている方の比率としては男性が多くて、やはり男性の方が身長を気にされる方が多いのでしょう。 

そういったところから、どうしても男性寄りの内容ばっかりになってしまいますので、なかなか女性を取り上げる機会が難しかったのですが、今回は女性の企画をチャレンジしてみたいと思います。 

 

今回は11歳と2ヶ月の女の子のモニターを使用していきながら、最終身長を予測してどのようなアプローチができるのか、そういったところをお話ししていきます。 

女性の方、もしくは女性のお子様をお持ちのお父さん・お母さん、是非最後までご覧いただいて身長を伸ばすのに役立ててください! 

 

 

 

 

 

 

最終身長予想

 

11歳と2ヶ月の150.0cmのお子様(女の子)が、将来何cmになるのかを予測していきながら、それに対して何ができるのか?そういったところをお話しさせてください。 

女性の方は必見です! 

 

まず最終身長を予測していくわけですが、最終身長を予測する時は男性も女性も同じです。 

基本的には5個の項目をまずは考えていきます。 

 

現在の身長 
成長曲線(過去・昔の身長) 
骨のレントゲンの結果 
思春期症状 
両親の身長 

 

この5個の項目をまずは考えるわけです。 

その5個の項目をまとめて最終身長を予測し、そして採血の結果を踏まえてさらに修正して予測していくというところをやっていきます。 

 

①現在の身長

 

「最終身長を予測する上において最も大事な項目は何ですか?」という風に言えば、現在の身長が最も大事と言えます。 

11歳2ヶ月で150.0cmのお子様(女の子)が、仮に日本人の平均的に伸びていったらどうなるかを考えていきましょう。 

ここでは当然ですが、いつも通り成長シートを使っていきます。 

成長シートが欲しい方は身長先生の公式LINEからご自身でダウンロードすることができます。

 

 

簡単に身長が予測できるようなシートになりますので、ぜひお試しください。

 

こちらの表は私が「身長先生の成長シート」として商標登録を取っているものになります。 

この表を使うとあっという間に最終身長が分かります。 

 

表1 

 

 

表の横軸が年齢になっています。 

今回は11歳2ヶ月になりますので、11歳0ヶ月と11歳6ヶ月の間の部分になります。 

そこから左に向かって線を引き、150.0cmのところを見つけます。 

 

今回は149.4cmと150.3cmの間にいらっしゃるということになります。 

なので仮に日本人の平均的にこのお子様が身長が伸びていったらどうなるのかというと、このまま表の真下に下りていきます。 

 

表2 

 

 

成長シートに自分の身長を当てはめて、真下に下りた身長が最終的な身長になります。 

それに当てはめてみると、161.2〜161.8cmであることが分かります。 

平均的に伸びたらそれくらいのペースでしょう、というところですね。 

 

ただしこれはあくまでも平均になりますので、平均より伸び率が高い子もいれば低い子もいるわけですよね。 

今後どちらの方に向かうかを2番目以降で検討していきます。 

 

②成長曲線(過去・昔の身長)

 

今日の身長に対して昔の身長はどうなのか、こちらを見ていきます。 

成長シートに、過去の身長を黄色く塗ってみましょう。 

そうすると、軌跡ができます。 

 

表3 

 

 

今回のグラフを見てみると、非常に分かりやすいタイプです。 

赤枠のところで明らかに右側に大きくシフトしていることが分かります。 

こちらが今回のポイントになります。 

これはあくまでも日本人の平均的な身長の伸びにしていますので、3〜9歳までは非常に平均的に伸びていますが、9〜11歳に関して言うと非常に平均から逸脱している、平均よりもはるかに大きく身長が伸びたということになります。 

というところで、少し気になるわけになります。 

 

大きく右側にシフトし始めたのはどんな時期かを見ていきますと、大体9歳ぐらいになります。 

つまり、9歳ぐらいに非常に身長の伸び率が上がっていることが分かります。 

例えば女性で9歳ぐらいだと思春期が始まっている子もいらっしゃいますので、もしかしたらそういったようなところかもしれないという風な目で見るわけです。 

そうするとどちらかというとこのグラフでは早熟っぽいのかな、という印象になってくると思います。 

その場合、平均的に伸びるのではなくて、どちらかというと今後は「左側に行く傾向があるでしょう」というような表現ができると思います。 

 

ということで、2番目の項目の成長曲線からは早熟傾向であり、1番目で予測した最終身長よりも低くなるでしょう、ということが言えます。 

 

③骨のレントゲンの結果

 

骨のレントゲンの検査からどうかを見てみると、早熟傾向が正に当てはまります。 

 

 写真1 

 

骨年齢は12歳0ヶ月という評価をしましたので、やはり早熟でしょうと言えます。 

実年齢が11歳と2ヶ月ですので、大体8ヶ月程度の早熟傾向というところになります。 

 

「8ヶ月程度の早熟」というのはどれくらいの程度かということですが、いわゆる超早熟の子大体2年ぐらいですので、それから比べると早熟傾向として弱いのかなと思いますが、1年近くということでかなり早熟という表現もできます。 

病気じゃない程度で、大体一番早い子は2年ぐらいかなという印象を受けます。 

MAX(2年程度の早熟)まで到達していないけども、明らかに早熟傾向ということで、今回の例では最初に説明した平均的な伸び率よりは期待値が低くなる、というような表現になります。 

 

④思春期症状

 

次に思春期症状を見ていきます。 

女の子の方は大きく分けると2つの項目をよく見ます。 

乳房の発達と初潮です。 

 

女子早熟目安 

・初潮:11歳0ヶ月未満 
・乳房発達:9歳0ヶ月未満 

 

女子晩熟目安 

・初潮:14歳0ヶ月以上 
・乳房発達:12歳0ヶ月以上 

 

このお子様に関して言うと、 

・乳房の発達:9歳0ヶ月 
・初潮:10歳11ヶ月 

ということから、早熟基準にしっかりと当てはまるような感じです。 

 

この早熟基準というのは正直に言うと、超早熟基準です。 

ここからは相当早いなという印象になりますので、むしろ先程の骨のレントゲンの検査の結果はどちからと言うとまだ甘い方なのかな?という風に思うわけです。 

 

例えばこの情報を踏まえて、先程の成長シートをもう1回見ていきましょう。 

今回、骨の年齢が12歳0ヶ月ということから、仮に体が全部12歳0ヶ月だとどうなるのか、見ていきます。 

 

表4 

  

12歳0ヶ月で同じ150.0cmのお子様がいらっしゃったとしたら、その子がどれくらい伸びていくかというと、158.1〜158.7cmまで伸びることが分かります。 

これも1つの目安になっていますので、今後は158.1〜158.7cmの程度に向かうと予想できます。 

つまり、12歳0ヶ月で150.0cmの場合の最終身長が1つの目安となります。 

 

それに対して今回は乳房の発達・初潮の年齢が早く、しかもかなり早いという側面からすると、さらに成長シートの左側に行く傾向があるでしょう、ということが言えます。 

 

例えば色んな情報を全部無視して初潮が11歳・乳房の発達が9歳0ヶ月だと最も早熟ですので、成長シートでは-2SDに該当してきます。 

思春期症状からは骨年齢以上にさらに左側に引っ張るパワーが強いという表現になってきますので、初めの最終身長予測からはどんどん左側に予測がシフトしていくということになります。 

 

表5 

 

 

⑤両親の身長

 

両親の身長から遺伝身長を計算していきます。 

今回、お父様が177.0cm、お母様が159.0cmということで、遺伝身長はこちらになります。 

 

遺伝身長=(父の身長+母の身長ー13)÷2 

    =(177+159ー13)÷2 

    =161.5cm 

 

このことから、1番目に出した最終身長予測、161.2〜161.8cmがお子様にとって不思議な数字じゃないことが言えます。 

最終的な平均的な伸び率は、そんなに期待値を大きく上回るものではないということが分かります。 

つまり、大きくなる要素小さくなる要素の両方を持っているという表現になります。 

 

ただし今回に関して言うと、ご両親の身長よりはご自身の左側に行くパワー(骨年齢や思春期症状から)が非常に強いというのがおそらく正しいのだと思いますので、遺伝身長よりは低くなるでしょう、という表現になります。 

 

採血なしで今予測している際の表現を受ければ、骨年齢の12歳0ヶ月だとして判定した時の伸び率の期待値、もしくはそれよりも更に低くなるのではないかと考えられます。 

156.2〜158.7cm、ここが1つのターゲットになってくると思います。 

 

しかし今回に関して言うと残念なことなんですが、右側に外れる可能性は比較的低いのに対して、早熟傾向が強い、特に思春期症状が非常に早いという兆候からはさらに最終身長がもっと左側に行く可能性があります 

ただの予想ですが、左側に引っ張られる要素がさらに強いでしょう、という風になってきます。 

 

表6 

 

 

採血の結果

 

今の段階だと最終身長は156.2〜158.7cmと予測できます。 

ただ早熟傾向が非常に強いことからは、これは高くならないと説明するものではないですが、低くなる可能性も比較的あるでしょう、というところがポイントになります。 

ではそれがどうなるのかというところを、採血を見て一緒に検討していきましょう。 

 

今回、最終身長を予測する上においては、ALPという値を見ていきます。 

このALPは最終身長を予測するにおいてはすごく助かります。 

ではなぜこの値が大事かということを説明していきます。 

 

ALPについて

 

ALPはアルカリフォスファターゼと言われます。 

これだけでは分からないと思いますので、例を挙げて説明します。 

 

「車がどれだけ走りますか?」という質問を受けたら、距離=速さ×時間と答えますよね。 

50km/hの車が1時間走ると50km進む 

そういったような式ですよね。 

 

それと同様に身長はどれだけ伸びますか?という風に真似をすれば、身長=ALP×骨端線(骨年齢)、こんな風に表現して私はいいのではないかと思います。 

これはどういう意味かと言いますと、ALPが速さに該当します。 

車で言うと時速ですね。 

100km/hの車より120km/hの車、120km/hの車より150km/hの車の方が速いですよね。 

それと同じです。 

 

それと似たような形で、時間と骨端線(骨年齢)というのはすごく類似したような形になります。 

基本的には時間はたくさん残されている方がいいので、骨端線はすごく空いている方がいい(骨年齢が若い方がいい)というような意味になります。 

今回に関して骨端線が12歳0ヶ月というのはどういう事かと言うと、12歳0ヶ月の一般的な日本人の女性と同じくらい身長を伸ばすための時間が残されているよ、そういった意味になります。 

 

それに対して今のALP(速さ)がどうなっているかを見ていきます。 

 

ALPの模式図

 

図1 

 

ALPの模式図、しかも男性をイメージして作っているものではありますが、基本的には女性も同じです。 

横軸が年齢、縦軸がALPです。 

こうやって見た時に、思春期と共にALPがぐっと上がって500ぐらいのピークによって、そこから落ちてくるというようなグラフになります。 

 

今回ですと乳房が9歳から出ていますので、9歳ぐらいからおそらく上がっていって、11歳2ヶ月でおそらくこういったように落ちてくるような段階なのかな、というところが予測値になるわけですね。 

そして具体的にどういった値なのかを採血で見てみると、今回のALPが347という値でした。 

 

図2 

 

予想したイメージかなというような印象だと思います。 

これは今回に関して正直に言うと、ポジティブデータかなという印象になってきます。 

例えばこれがもう少し思春期が収まってくると、ALPはもっと低くなります。(200台など) 

超超超早熟の子に関して言うと175とか、そういったことも有り得るわけですね。 

そうやって見ていくと、347というのはまだまだ伸びているという表現もできます。 

 

成長シートで見てみると、今後急に左にシフトしていくというより、この1年間はまだ真下に行きそうな印象を受けます。 

具体的に347という値がどのような値かを説明します。 

 

まずALPの参考値はこちらです。 

 

写真2 

 

このALPという数字は車で言うと速さに該当するわけですね。 

なので年間の成長率、その1年間の成長率、もしくは半年間での成長率とかそういった直近の成長率これからの非常に近い未来を予測するのに類似するわけですね。 

こうやって見て見ると、今347という数字から見てみると、ALPは350以上なら年間成長率期待値は4cm以上なので、大体4cmぐらいは伸びるのかなというところがこの1年の期待値とも言えるわけになります。 

あくまでも目安ですけどね。 

 

ということで、成長シートに当てはめてみます。 

 

表7 

 

 

今の状況から1年後の部分なのですが、今から4cm伸びると153.8〜154.5cmぐらいになります。 

ですので、4cm伸びていても左側に行くんですね。 

なので、そういった意味では左側に行くのかなということがALPからも分かります。 

しかしすごく左に行くわけでもないということですね。 

 

例えばこれがALP175とか、もしそういった値だとすれば、1年間で2cmぐらいしか伸び率が期待できないので151.6〜152.3あたりに行くわけです。 

そうすると、かなり左側にシフトしていくことが予想されます。 

 

それに対して今の状況からは、少し緩やかに左側にシフトしていくことが予想されます。 

 

当然ですが、今のALPが347より高くても、これが例えば半年後とかに200とか150とか一気に減っていくようなパターンであれば、緩やかなカーブから急なカーブになって急激に左側にシフトしていきます。 

 

しかしあくまでも点で評価になりますので、そこも一喜一憂しすぎないことが大事になってきます。 

 

他の採血の結果

 

それに対して他の予想はというところで、女性ホルモンに関して言うと今回は46ということで、しっかりと大人の値になっています。 

こういう風に11歳4ヶ月の女の子というのは世間的にはまだまだ当たり前ですが子供っぽいと言えば子供っぽいのですが、ホルモン的には十分に大分でき上がってきているということも言えるかもしれません。 

 

次は亜鉛に関して言うと82ということで、基準値が80〜130ですのでこれも悪くはないですね。 

もう少し補充してあげてもいいかもね、という表現だと思います。 

 

に関してはすごく厳しく見ています。 

鉄はフェリチン・TIBC・ヘモグロビン、この3つをクリアしているか見ていきます。 

 

フェリチンという値が54ということで、4〜96が基準値ですので、十分満たしているということですね。 

 

TIBC377ということで、276〜408が基準値ですので、これも十分基準値を満たしているでしょう。 

 

ヘモグロビンは貧血を示すような値ですね。 

ヘモグロビンは13.5ということで、大人の基準値が11.2〜15.2に対しても十分保たれているということで、体としてはしっかりと成熟が進んでいるということが、採血データからも分かったりします。 

鉄も足りているということですね。 

 

そして次にビタミンですが、ビタミンに関してよく私はビタミンDを見ます。 

ビタミンDに関してはこのお子様は19.0ということで、20以下が欠乏ですので唯一これだけ欠乏しています。 

40以上を1つの目安としていますので、そういったところを上げていくとより一層いいかもしれないという風に言うことができると思います。 

 

まとめ

 

ということで、今回はこういったお子様のやや早熟傾向の例を解説していきました。 

特に骨の年齢や思春期症状から非常に早熟傾向が強いタイプ、一方それに対して採血の値はやや良い値ということで、156.2〜158.7cmがターゲットレンジになってくると思います。 

 

ただ今回は左に行く可能性もしっかりありますので、今後も十分注意が必要でしょうということも言えると思います。 

 

このような感じで実際に診療も行っています。 

診療に関して言うとこれに加えてさらに薬物管理でどういう風にやっていくか、という話もしたりします。 

ただ薬物に関してはそこまでお話ししないでいいかなという風に考えていますので、今回はこれで終わりたいと思います。 

 

 

今後も身長に関することを全身全霊で配信していきます。  

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