日本人の平均身長が伸びた理由とは?江戸時代から10cm以上も改善?
日本人男性の平均身長は170cmぐらいと言われていることは皆さんご存知かと思います。
では、昔と比べて日本人の平均身長が伸びた理由まで知っている方は少ないのではないでしょうか。
実は江戸時代からは10cm以上も平均身長が高くなっているのです。
これは一体なぜでしょうか?
今回は日本人の平均身長が伸びた理由について解説していきます。
日本人の平均身長が伸びた理由とは?
日本人の平均身長が伸びた理由は主に3つ考えられます。
- ①栄養状態の改善
- ②医療の進歩と健康管理
- ③衛生状態の改善と生活習慣の変化
それぞれ詳しく解説します。
①栄養状態の改善
日本人の平均身長が伸びた理由1つ目として考えられるのが、栄養状態の改善です。
これが1番の理由だと考えられます。
江戸時代では男性の平均身長が155cm、女性の平均身長が143cmと言われており、現在よりも10cm以上低かったとされています。
当時は社会の階層によって食事の質や量に格差があり、富裕層は栄養価の高い食事をすることができましたが、一般的な家庭の多くは質素な食事に限られていました。
野菜や魚、海藻などが一般的な食材であり、今はどこでも簡単に手に入る肉や乳製品は高価で入手困難でした。
今では考えられないですよね。
そのため、特定の栄養素の摂取が不足しており、栄養状態がかなり悪かったとされています。
また、江戸時代には江戸四大飢饉と呼ばれる出来事があったように、飢饉が頻繁に発生して栄養不足に陥ることが多くありました。
・寛永の大飢饉
・享保の大飢饉
・天明の大飢饉
・天保の大飢饉
このように、冷害・干ばつ・水害などの異常気象や害虫の異常発生、病害や火山噴火などで凶作が何度も起き、食料に苦しむ時代が多かったのが江戸時代です。
そのように考えると、江戸時代は身長がとても伸びにくい時代だったということですね。
そして江戸時代が終わり、明治時代に入ると近代化が進み、栄養バランスの取れた食事が一般的になっていきました。
これにより、成長期の子供たちの栄養状態が向上し、平均身長が高くなっていったと考えられます。
②医療の進歩と健康管理
日本人の平均身長が伸びた理由2つ目として考えられるのが、医療の進歩と健康管理です。
医療技術が急速に発展し、予防医学や健康管理が進展しました。
予防接種や感染症対策の普及化により、幼少期からの病気による成長の妨げが減ったことで、平均身長が高くなっていったと考えられます。
ちなみに現代の病院ができはじめたのも明治時代以降であり、江戸時代には病院はなかったそうです。
患者さんを入院させて治療をするという考えがなかったそうで、治療も漢方が中心でした。
こういったのも、平均身長が伸びていった要因ではないでしょうか。
③衛生状態の改善と生活習慣の変化
日本人の平均身長が伸びた理由3つ目として考えられるのが、衛生状態の改善と生活習慣の変化です。
衛生設備の整備や住宅環境の改善により、感染症のリスクが減りました。
また近代化に伴い、生活習慣も変化しました。
身体的活動量の増加やスポーツの普及により、健康的な生活習慣が広まっていったことで、平均身長が高くなっていったと考えられます。
ちなみに今や国民的スポーツになっている野球ですが、野球も明治時代に普及し始めたスポーツです。
明治5年にアメリカ人教師ホーレス・ウィルソンという方が日本人に野球を教えたそうで、これが日本の野球の始まりと言われているそうですよ。
まとめ
以上、日本人の平均身長が伸びた理由について解説していきましたがいかがだったでしょうか。
日本人の平均身長が伸びた理由は3つ考えられました。
- ①栄養状態の改善
- ②医療の進歩と健康管理
- ③衛生状態の改善と生活習慣の変化
特に1つ目の、栄養状態の改善が最も大きい理由だと考えられます。
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