五十肩で肩甲骨に痛みがでてきた!放置するとヤバい!?
『五十肩っていわれたけど、肩じゃなくて肩甲骨に痛みがでてる』
『五十肩の症状っぽいけど、肩甲骨にも痛みがある』
『肩甲骨に痛みがでてるんだけど放置していいの?』
そんなそこのあなた!
五十肩と診断を受けているにも関わらず、放置しているなんてことはありませんか?
または「五十肩っぽいなぁ」って思いつつ放置してませんか?
五十肩で肩甲骨に痛みがでている人は、放置すると大変なことになるかも!!
今回は五十肩で肩甲骨に痛みがでてしまった人の原因と対処法をお伝えしていきます!
目次
- 五十肩で肩甲骨に痛みがある人の放置するとヤバい特徴はコレ!
- 五十肩で肩甲骨に痛みがでてしまう人のあるあるの原因
- 五十肩で肩甲骨に痛みが出ている人の対処法
・1.内服薬や注射をする
・2.肩関節を柔らかくする
・3.肩甲骨の筋肉を柔らかくする - 五十肩で肩甲骨に痛みがある人の放置するとヤバい人のまとめ
五十肩で肩甲骨に痛みがある人のヤバい特徴はコレ!
五十肩で肩甲骨に痛みがある人の中でも、放置するとヤバい人の特徴は以下の項目に該当する方です!!
1.前方、側方で腕をあげ、体と直角90°になった際に一番痛みがでる
2.痛みのある部分がぼんやりではなく、ピンポイントで出現している
3.肩関節周辺で押すと左右でブヨブヨ感などの感触に違いがある
4.過去に脱臼などをしたことがある
5.腕をあげると肩が外れそうな感覚がよくある
6.左右で上腕骨の高さが違う
7.痛みは伴うけど、腕はすんありあがる
こちらは該当数が多いほど腱板損傷ないし腱板断裂の可能性が高いです!
腱板損傷とは、肩甲骨と上腕骨をつなぐ腱の損傷です。
具体的には腱板とは回旋腱板といわれているもので下記の4つの筋肉で構成されています。
①棘上筋
②棘下筋
③小円筋
④肩甲下筋
図1(背面) 図2(全面)
この筋肉の末端、すなわち腱に移行した部分を損傷することを腱板損傷といいます。
この4つの筋肉は同時に収縮することが多く、ひとつでも欠けると他の筋肉の負担がかなり大きくなります。
そして、放置し日常的に腕を動かすだけでも傷ついている腱は悪化し断裂してしまう可能性があります!
動かしつづけて他の腱までも断裂してしまうなんてことも、、、
最悪の場合は腕が上がらなくなり、手術をする事になるかもしれません。
腱板損傷が疑われる方は放置はせず、早めに専門の医療機関を受診しましょう!!
腱板断裂についてもっと詳しく知りたい方はコチラの記事も合わせて読むといいと思います。
上記のヤバい特徴に該当しない人は、違う原因になると思いますので詳しく解説していきます。
五十肩で肩甲骨に痛みがでてしまう人のあるあるの原因
五十肩で肩甲骨に痛みがでてしまう人のあるあるの原因は筋肉の使いすぎによる痛みです!
今回の五十肩で肩甲骨に痛みが出てしまう人の場合は、肩関節が硬いことによる肩甲骨周りの筋肉が頑張りすぎてしまうことによる痛みが考えられます。
ビジブル・ボディの提供による画像
図3
図3のとおり、肩関節に深く関与している回旋腱板のうち①棘上筋 ②棘下筋 ③小円筋 の三つは肩甲骨後面へ付着しています。
図4
図4のように、一般的に言われている肩関節の部分とは腕を動かす際に支点となる部分かと思われます。
肩関節という支点を軸に、肩甲骨やその周りに付着している筋が動くことで腕が上がる仕組みです。
つまり、この支点の動きが悪い人=五十肩症状の人は肩甲骨周りの筋肉をたくさん働かせなければなりません。
その結果、肩甲骨付近の筋肉は疲れてしまい炎症を引き起こし肩甲骨に痛みがでることになります。
次は、五十肩で肩甲骨周辺に痛みがでている人のパターン別対処法をお伝えします!
五十肩で肩甲骨に痛みが出ている人の対処法
五十肩で肩甲骨に痛みがでている人の対処法は主に下記の3つです。
1.内服薬や注射をする
2.肩関節を柔らかくする
3.肩甲骨の筋肉を柔らかくする
これらを詳しく説明していきます。
1.内服薬や注射をする
1つ目が医師の診断の元、内服薬や注射で炎症を抑える方法です。
・なにもしてしてなくても肩関節や肩甲骨にズキズキと痛みがある人
・肩関節や肩甲骨付近に熱感がある人
そんな方は炎症を起こしている可能性があります。
放置すると悪化リスクは重度。
炎症が起きている場合は一分一秒でも早く炎症を抑えた方がいいです。
五十肩の症状を長期化させないためには、最初の炎症をどれだけ抑制できるかが肝心です!!
すぐにお近くの整形外科を受診しましょう!!
また、肩甲骨だけに寝違えたような痛みがある人は寝方が原因かもしれないのでコチラの記事をご参照ください。
2.肩関節を柔らかくする
2つ目は肩関節自体を柔らかくし、肩甲骨周りの筋肉への負担を減らす方法です。
・肩関節の動きが悪い人
・つっぱり感やつまり感があり腕を動かしにくい人
・よく肩甲骨に筋肉痛のような痛みがが出てしまう人
こちらは肩関節が拘縮している可能性があります。
放置すると悪化リスクは中等度。
リハビリを行っていき肩関節の可動域低下を予防しましょう。
自己判断はせず、専門の医療機関で見てもらった方が治りは早いでしょう。
自宅や仕事の合間にできるストレッチはコチラ
3.肩甲骨の筋肉を柔らかくする
3つ目は肩甲骨周りの筋肉を動かしやすくし、筋肉を疲れにくくする方法です。
・肩甲骨の動きが悪い
・肩こりになりやすい
・巻き方で猫背になりやすい
こちらは肩甲骨自体に問題があり、筋肉の柔軟性低下や筋力低下の可能性があります。
放置すると悪化リスクは軽度。
運動やストレッチ等で予防は行った方がいいでしょう。
肩関節自体が硬くなってしまう一歩手前と言えるでしょう。
運動不足回避や、肩甲骨の柔らかさを出せるストレッチはコチラ
>>巻き肩改善ストレッチ
五十肩で肩甲骨に痛みがある人の放置するとヤバい人のまとめ
五十肩で肩甲骨に痛みが出ている人は基本的には放置はダメ!
特に放置してはいけない人は腱板に損傷が疑われる人!
すぐに専門の医療機関を受診してください。
それ以外の人は筋肉の使いすぎによる痛みの場合が多い。
痛みの原因は主に以下の3つ
1.炎症が原因の場合、放置すると悪化リスクは重度
・対処としては内服薬や注射が有効
・放置すると五十肩の症状が長期化する
2.肩関節拘縮が原因の場合、放置すると悪化リスク中等度
・対処としてはリハビリが有効
・放置すると肩関節の可動域低下につながる
3.肩甲骨周囲の筋肉の柔軟性低下が原因の場合、放置すると悪化リスクは軽度
・対処としてはストレッチや筋トレが有効
・放置すると肩関節の炎症や拘縮につながる
五十肩症状のある人は基本的に放置はNGです!
適切な対処を行っていくことで症状の長期化や予防に繋がります。
一緒に五十肩を撃退していきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!
以上、理学療法士の吉村由基でした。