高校卒業しても身長が伸びるタイプ!?晩熟系5つの特徴【身長先生】
本日説明させて頂くのが、晩熟系5つの特徴です。
最終身長を予測する上で大事なポイントの一つが、晩熟なのか早熟なのか、というところが大事になってきます。
晩熟とは、最後に伸びてくるタイプです。
競馬で言うと、追い込みタイプになります。
例えば10頭の馬がいた場合、最終コーナーまでは半分よりも後ろにいますが、最終コーナーを過ぎてから一気に伸びて、そこから抜き去って最後優勝していく、そういうようなタイプの馬です。
簡単な表現を用いますと、最後にぐ〜んとみんなを追い抜くタイプです。
大器晩成という表現もできるかもしれません。
そんな晩熟系の特徴について、5つ紹介させて頂きます。
1:小学校の時は遺伝身長に比べて低い
まず復習です。
遺伝身長を表す式はこちらです。
遺伝身長男子=(父親の身長+母親の身長+13)/2
遺伝身長女子=(父親の身長+母親の身長−13)/2
このように表すことができます。
例えば、父親171cm・母親157cmの場合
遺伝身長男子=170.5cm
となります。
170.5cmとは、日本人男性の平均身長です。
この平均身長になるペースをさかのぼって見てみると、
7歳:120cm
8歳:125cm
9歳:131cm
このような身長となります。
晩熟タイプの場合、これよりも3〜6cm低いことが多いのではないでしょうか。
2:思春期症状の出現が遅い(陰毛など)
思春期症状というのも色々ありますが、陰毛が一番分かりやすいかと思います。
例えば男子ですと、14歳〜15歳で陰毛が生えてくる方の場合は、晩熟タイプという風に表現できるかもしれません。
こちらが思春期症状の一覧表になります。
表1
左が女性、右が男性になります。
女性の場合、乳房の膨らみから始まります。
男性の場合は11歳〜14歳ぐらいまで、表の上から4段目のところに陰毛が生えると書いていますが、この時期の思春期の症状として検討することが多いです。
具体的に何歳ぐらいから生えてくるのか、見ていきましょう
表2
こちらは、室谷先生が作って下さった表になります。
1993年に松尾先生が発表した論文と、2009年に大山先生が発表した論文をまとめた表になります。
男子の上から3段目が陰毛発生、つまり陰毛が生えてくる時期を表しています。
大山先生の論文では13.5歳前後、松尾先生の論文では12.5歳前後、ということで12歳〜13歳位だと考えられますね。
続いてこちらのデータを見ていきましょう。
図1
こちらのデータによりますと、11.5歳で陰毛が生えてくると考えられています。
先程のデータと合わせますと、11歳〜14歳位の間に陰毛が生えてくると考えられ、かなり幅の広い表現となってしまいます。
陰毛の生える年齢の報告は様々であり、なんとも評価が難しいですが、14歳以降であれば晩熟と言ってもよいかと思います。
3:身長の伸びのピークが遅い
先程の図1のデータを再度見てみますと、13歳頃に身長の伸びのピークがやってくるという風に言われています。
身長の伸びは小学校位の時はずーっと淡々と伸びていきますが、中・高生の思春期の時にぐーんと伸びて、そして逆にぐーんと伸びなくなってきます。
そのピークがいつかというところを見てみるのも、晩熟タイプ・早熟タイプを判別するのに有効かもしれません。
一般的には13歳頃と言われていますので、15歳・16歳で身長のピークを迎えるような方であれば、ほぼ間違いなく晩熟タイプという風に言えるのではないでしょうか。
4:高校生になってもグングン伸びる
16歳から身長は何センチ伸びますか?
と質問を受けるとすると、16歳からの1年間は平均で見てみると、実は1.5cmしか伸びません。
皆さんのイメージ的には、高校生1年生位の時はもっと伸びるイメージがあるかもしれません。
しかし平均で見てみると、1.5cmしか伸びないのが現状です。
晩熟タイプはこの年齢でも、3cm以上伸びる方が多いかと思います。
5:高校を卒業しても伸びる
高校を卒業しても身長が伸びるような方は、明らかに晩熟と言えるでしょう。
「身長はいつまで伸びる?男性は18歳以降何cm伸びるのか解説!」でも解説したように、大体1cm程度しか伸びないという風に一般的に考えられています。
しかし、晩熟タイプはさらに伸びると考えられます。
例えば、NBAの八村塁選手は高校卒業時、199cmでした。
しかし現在、203cmあるということで、高校を卒業してから最低でも4cm位は伸びていることが分かります。
このように、高校卒業後に身長が伸びることで、晩熟と判断することができます。
こちらの動画でも詳しく解説しています。
まとめ
以上、晩熟系の5つの特徴について説明させて頂きました。
参考になりましたでしょうか?
また、当院では身長治療を行っております。
興味のある方は、こちらをご覧ください。