両親の身長で子どもの最終身長を予測する計算式
子どもの将来の身長は、親として非常に気になるポイントですよね。
両親の身長が子どもの成長にどれほど影響するのか、科学的な計算式を用いて予測する方法をご存知ですか?
本記事では、研究に基づき具体的な計算式を紹介します。
この方法を使えば、男子と女子それぞれの最終身長を予測することができます。
しかし、身長の成長には遺伝だけでなく、成長ホルモンや栄養、生活環境といったさまざまな要因も関係しています。子どもの健康と成長に関心のある方は、ぜひ最後までお読みください。
【目次】
両親の身長から子どもの成長を予測する方法
両親の身長データを使った計算式
思春期前の5~9歳頃において、子どもの成長を予測するために両親の身長データが重要な要素となります。
この方法については、浜松医科大学の教授である緒方勉医師が2007年に発表した論文「Target Height and Target Range for Japanese Children: Revisited」*1で詳しく述べられています。
この計算式を使うことで、将来的な身長を予測できるとされています。男子と女子では異なる結果が得られることもあります。
男子の身長予測
(父親の身長 + 母親の身長 + 13)÷2}±9
女子の身長予測
(父親の身長 + 母親の身長 − 13)÷2}±8
計算式の違い
この計算式の違いは、男女間の身長差を考慮した13という数値を加減することにあります。±9(男子)や±8(女子)は、遺伝的な身長の変動幅を示しています。
例えば、父親が170.6cm、母親が157.9cmの場合、男子の予測身長は(341.5cm ÷ 2)±9となり、161.75〜179.75cmとなります。同じ両親のデータで女子の場合は、(315.5cm ÷ 2)±8となり、149.75〜165.75cmとなります。
ただし、両親の身長が何センチか、またその差によっても予測が変わるため、詳しく知りたい場合は医師に相談することをおすすめします。
両親の身長が高いのに子どもが低身長である理由
多くの場合、両親の身長が高ければ子どもの身長も高くなると考えがちですが、必ずしもそうではありません。
逆に、両親の身長が低いのに子どもの身長が高いというケースも見られます。
これらの理由は完全には解明されていませんが、成長ホルモンの分泌量、栄養バランス、思春期の開始時期など、様々な要因が関与していると考えられています。
低身長の原因:体質と疾患
低身長の原因としては、「特発性低身長」や「体質性低身長」などの体質的な要因と、「思春期早発症」や「成長ホルモン分泌不全症」といった疾患が挙げられます。
家族全員が低身長の場合は「家族性低身長」の可能性が高く、医師の診断が必要です。
「思春期早発症」は、通常よりも早い時期に思春期が訪れる状態を指し、「成長ホルモン分泌不全症」は成長ホルモンの分泌が妨げられている状態を意味します。
これらは医療機関で治療が可能です。
さらに、長期間にわたり親からの愛情が不足することで生じる「愛情遮断症候群」も、低身長の原因となることがあります。
まとめ
この記事では、両親の身長データを基に子どもの将来の身長を予測する方法について詳しく解説していきました。
身長を決定する要素は遺伝だけではありません。
両親の身長データを使った計算式は成長の予測に役立ちますが、あくまでも予測に過ぎません。
最終的な身長は遺伝だけでなく、成長ホルモン、栄養素、生活環境など多くの要素が影響します。
気になることがあれば、医師に相談することが大切です。
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- ①問診
- ②採血
- ③レントゲン撮影
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