左肩が痛い原因はストレス?心臓が原因の場合も!
肩を動かしたとき、左肩だけに痛みを感じた経験はおありでしょうか。
肩の痛みを感じたとき、多くの人は腱板損傷など肩の病気だと考えるでしょう。
しかし、実は左肩の痛みは肩の障害ではなく、ストレスや心臓疾患が原因かもしれません。
本記事では左肩に痛みを感じる原因や解消方法を解説します。もし左肩の痛みでお困りの人がいたら、ぜひ最後までチェックしてください。
目次
左肩が痛くなる原因は?3つの可能性を解説
この章では左肩に痛みを感じる原因として、以下の3つをご紹介します。
- 五十肩や腱板断裂など肩の病気
- ストレスによる循環障害
- 心疾患
それぞれ確認してみましょう。
五十肩や腱板断裂など肩の病気
左肩の痛みの原因として、五十肩や腱板断裂などの肩の病気が考えられます。これらは肩の関節や筋肉が問題となり、痛みを感じる病気です。肩の痛みの原因としてまず最初に考えるべき病気といえます。
左肩の痛みが五十肩や腱板断裂だった場合の特徴は以下のとおり。
- 左肩関節の可動域制限がある
- 左肩を動かしたら痛い
- 左肩の痛みで夜中に目が覚める
- 転倒などで左肩をぶつけた
五十肩や腱板断裂であれば肩関節や肩の筋肉に異常が生じます。つまり可動域や動作時痛が特徴的で、これらの特徴があれば左肩の五十肩・腱板断裂かもしれません。そのため可能な限り早く整形外科を受診してください。
ストレスによる循環障害
もし左肩の痛みの痛みが肩関節の動作などに関係なく、可動域も比較的保たれているならストレスによる循環障害かもしれません。ストレスを感じると自律神経のうち交感神経の興奮します。交感神経の興奮は体の緊張につながり血流が悪くなることが知られていて、肩周りの筋肉の血流も例外ではありません。
肩周りの筋肉への血流が低下することで、肩こりなどにつながる可能性があります。肩こりが強い場合には、肩の痛みにつながるでしょう。なお、ストレスによる循環障害で左肩が痛い場合、多くは可動域制限を伴いません。そのため、可動域制限があるかどうかで五十肩や腱板断裂との鑑別要素になります。
心疾患
最後に紹介する左肩の痛みの原因として考えられるのは心疾患です。全身の内臓には反射区と呼ばれる末梢神経が集中している部分があり、心臓の反射区が左肩といわれています。そのため、狭心症や心筋梗塞といった心疾患がある場合、反射区である左肩に放散痛という痛みを感じることがあるのです。
この放散痛の特徴は激痛で、数分〜数時間の持続と消失を繰り返すことです。突然生じる痛みであり、転倒などの原因もないためなぜ左肩が痛いのかわからないことも多々あります。もしいつもより疲れやすい、息が上がるなど心疾患を疑う初見と左肩の激痛があれば、病院へ受診しましょう。
ストレスのせいで左肩に痛みが出やすい人の特徴はこれ!
ストレスのせいで左肩の痛みを感じやすい人の特徴は、以下のとおりです。
- 普段からストレスを感じやすい
- 不安を感じやすい
- 嫌なことも我慢して過ごす
- 運動不足
- 飲酒・喫煙の習慣がある
- 高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病がある
普段から仕事などでストレスを感じている人や不安を感じやすい人、嫌なことも我慢して過ごすような人はストレスを抱え込む傾向があります。結果交感神経が興奮し、体が緊張状態になりやすいため、ストレスによる左肩の痛みを感じやすいといえます。
また、運動不足や飲酒喫煙など生活習慣が乱れている人や生活習慣病を抱えている人は心臓に負担がかかりやすい人です。心疾患のリスクが高くなり、左肩の痛みも出やすいため注意してください。
左肩の痛みを軽減するおすすめのストレス解消方法5選
左肩の痛みにストレスが関与することを解説してきましたが、ここからはおすすめのストレス解消方法をお伝えします。ポイントは自律神経のうち体を興奮させる交感神経の働きを抑え、体をリラックスさせる副交感神経の働きを高めることです。その副交感神経を高めてくれるストレッチ方法は以下の5つ。
- 散歩やヨガなどの有酸素運動
- 全身のストレッチ
- ぬるま湯での半身浴
- 深呼吸や瞑想
- 趣味の時間を持つ
それぞれ解説していきます。
散歩やヨガなどの有酸素運動
散歩やヨガはストレス解消に有効です。散歩やヨガなど軽い負荷で汗を流す運動は体の興奮を抑えてくれる副交感神経が働き、リラックス作用があります。副交感神経が興奮することで体を緊張させる交感神経の働きが弱まり、ストレスホルモンの減少・幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌され心が落ち着きやすくなるのです。
また、体力がつくことによってストレスへの抵抗力も高まります。ストレスの抵抗力が高まることで結果ストレスを感じにくくなり、ストレス解消につながります。
全身のストレッチ
全身のストレッチもストレス解消に有効です。交感神経が働くと全身が緊張状態に陥るため筋肉の硬さもみられます。硬い筋肉は血管を圧迫してしまうため、血管が細くなり血流が悪くなりがちです。
しかしストレッチによって筋肉がほぐれると、血流が良くなります。血流が良くなると体をリラックスさせる副交感神経が興奮し、ストレス解消につながりやすくなります。またストレッチによる気持ちよさが体をリラックスさせてくれるため、この点からもストレス解消につながるでしょう。
ぬるま湯での半身浴
ぬるま湯での半身浴は適度な熱刺激によって自律神経が整いやすく、リラックスしやすくなるといわれています。特にぬるま湯で気持ち良い程度の温度で半身浴することで血流も良くなり、ストレス軽症につながるでしょう。
ただし熱い温度だと体が逆に興奮状態になり、交感神経の働きが高まります。リラックスできずかえってストレスが溜まる結果になるため、気持ち良いぬるま湯程度で行うように心がけてください。
深呼吸や瞑想
深呼吸や瞑想も副交感神経の働きを高めてくれてリラックスする作用が期待できます。深く大きい呼吸を繰り返せば副交感神経が高まりやすく、体の緊張を抑えてくれます。
また瞑想によって思考をクリアにすることはとても大切です。とくに不安を感じやすい人は瞑想で思考を一度リセットすることで一時的にストレスから解放され、気持ちも切り替えやすいでしょう。
趣味の時間を持つ
普段から不安を感じ、ストレスを抱えやすい人はぜひ趣味の時間を持ってください。趣味の時間のように楽しいと思えると人間の脳からは幸せホルモンであるセロトニンが分泌されます。セロトニンはストレスを緩和させてくれる作用があり、ストレスの解消につながるでしょう。
まとめ
左肩の痛みにストレスが関与する可能性について解説してきました。ポイントは以下のとおり。
- ストレスによる循環障害や心疾患が左肩の痛みを引き起こすことはある
- ストレスを解消し副交感神経を高めることが大切
ストレスは誰しもが感じることで、適度なストレスであれば悪いことではありません。しかし不安を感じるほどのストレスは体にとって良いものではなく、結果左肩の痛みをはじめ多くの不利益をもたらします。もし左肩の痛みで苦しんでいるという場合は、無理をせず病院への受診がおすすめです。
ストレスを感じやすいという人はぜひこの記事で紹介したストレス解消方法を実践し、左肩の痛みなどストレスによる症状を軽減させてください。この記事が少しでもお役に立てれば光栄です。
参考
左肩の痛みは何が原因?左肩が痛いときに疑われる原因を解説サントリーウエルネスオンラインhttps://www.suntory-kenko.com › column2 › article
ストレスが原因で肩の痛みを感じる可能性はありますか?ubie.apphttps://ubie.app › clinical-questions › symptom
左肩、右肩どちらか一方に出る痛みは〇〇が原因です。オンライン師匠https://online-shishow.com › media › archives
【医師監修】左肩が痛い原因は?おすすめの市販薬も9選を紹介EPARKくすりの窓口https://www.kusurinomadoguchi.com › column › articles
《症例報告》肩の痛みの原因はストレスと循環器系のトラブル ...そら整体院https://soraseitai.com › post-2095
右肩が痛い、左肩が痛いのは病気のサイン?医師が解説シンセルクリニックhttps://sincellclinic.com › column › right-left-shoulder
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