肩腱板断裂はどのくらいで治る?保存療法とリハビリの目安
皆さんこんにちは。ピラティスインストラクター×理学療法士の木下涼介です。
本日は、「肩腱板断裂はどのくらいで治る?保存療法とリハビリの目安」をお伝えします。
目次
肩腱板断裂の初期症状とその原因とは?
肩腱板断裂の初期症状とその原因について解説します。
腱板断裂の初期症状
- 肩の軽い痛みや違和感
- 腕を下すときに肩が痛い
- ポキポキ音がなったりする
- 力が入らない
腱板断裂の初期症状は断裂の大きさによって異なります。
断裂サイズが小さいほど痛みが強く出ることが多く、断裂サイズが大きい場合は力入りずらいなどの症状を訴える方が多いです。
肩腱板断裂の原因
肩腱板断裂の原因は転倒して手をついたり、肩を強打したときに多く発生します。
50才から60才では、自然に肩腱板が切れて肩が痛み出す場合があります。
肩腱板とは肩の関節を安定させる働きをもった4つの筋肉の総称です。
この筋肉の一部は、肩関節の骨と骨の間にはさまれた所を通っています。
肩を使い過ぎてしまうとすり切れることがあります。
また老化によっても腱が弱くなり切れやすくなります。
ケガなどのはっきりした原因がない場合でも、日常生活の中で腱板断裂が起こることがあります。
保存療法でできること:リハビリと運動療法の効果
保存療法でできることは、リハビリと運動療法です。
保存療法の場合、肩腱板の断裂部が自然に治ることはありませんが、多くの場合はリハビリにより症状が軽減します。
また、痛みが強い場合は 鎮痛剤の服用 や 関節内への注射 を併用してリハビリを行います。
3ヶ月を目安に痛みが取れない場合や、腕が上がらない場合は手術を選択される場合もあります。
リハビリテーションや運動療法の重要性
手術を選択されなかった場合は保存療法とリハビリ、薬物療法が併用されます。
リハビリでは断裂や損傷した筋肉以外を鍛えることで肩の安定性を高める訓練を実施します。
また、肩を動かせない時期に関節が固まる拘縮を予防するために可動域訓練を実施します。
自宅での注意点とセルフケア
自宅での注意点とセルフケアについて解説していきます。
- 重たいものは持ち上げない
- 頭より高い位置に腕を挙げたり
- 水平に持ったりする動作はしない
ようにしましょう。
寝るときは、肩関節に対して肘が下がらないようにして寝ましょう。
肘と肩の高さを揃えることで肩へかかるストレスを軽減する効果が期待できます。
保存療法で期待できる効果とリスク
保存療法で期待できる効果とリスクについて解説します。
腱板損傷の保存療法で期待できる効果
・痛みを改善させ、残存している腱板機能の活性化
腱板損傷の保存療法のリスク
・肩を動かさないで安静にすると、筋肉が萎縮したり硬くなったりする
・肩をたくさん動かすと、腱板断裂部分に負荷がかかり、断裂が大きくなる
保存療法による回復のメリット・デメリット
一度切れてしまった腱板は修復されることはありません。
メリットとしては手術をしないことです。
通常の手術では4-6か月程度の期間固定が必要になり、日常生活に大きな支障が出ます。
保存療法では損傷した腱板を再建することではなく、その他の腱板を上手く使えるようなリハビリをします。
まとめ
今回は腱板損傷についてお話をしました。
腱板損傷は、スポーツや日常生活で発生する身近な怪我です。
肩に違和感がある場合や、力が入らないといった症状が出た場合は、近くの整形外科に受診することをお勧めします。
肩腱板損傷
と診断された場合は、本日お話しした内容を意識してみてみましょう。
是非最後まで読んでいただき、肩の痛みに困っている方がいれば紹介してみてください!
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