巻き肩と五十肩の原因は〇〇!日常生活でできる対策や改善方法を紹介!
こんにちは、東京神田整形外科クリニック、理学療法士の阿部です。
皆さんは「夜痛くて眠れない」「肩にずっと違和感がある」「動くけど完全には挙がらない」といった経験はありませんか?
当院にいらっしゃる患者様は、そんな肩の悩みを抱えて来院される人が多いです。
その中でも「巻き肩」「五十肩」である方は非常に多く、実は姿勢と密接に関わっています。
そんな肩に対して今回は「巻き肩と五十肩の原因は姿勢!日常生活でできる対策や改善方法を紹介!」という内容で解説していきます。
今回のブログを読んで、巻き肩と五十肩の理解を深め、つらい肩の症状を解放しましょう!
目次
巻き肩と五十肩とは?
まず始めに、巻き肩と五十肩とは一体何なのか説明します。
巻き肩とは、身体に対して肩が前内方に位置している状態を指します。
一般的に、身体を横から見た場合に耳と肩が一直線に並んでいる状態が良いとされています。
上からみると背中と肩を結んだラインがCの字の様になっています。
巻き肩の状態が続くと、肩周りの筋肉や関節が固くなり、可動域制限や姿勢の悪化、動かしたときの痛みに繋がってしまいます。
五十肩とは、病院で肩関節周囲炎と言われる病態です。
特に40歳から60歳の間に発症しやすいことから、この名称がついています。
肩関節に炎症が出現し、強い痛みや可動域制限などの症状を伴います。
初期症状として動かしたときの強い痛みや就寝時の夜間痛が特徴です。
この巻き肩と五十肩は症状や病態は別ですが、複合して出現していることもあります。
巻き肩と五十肩の原因
では、この巻き肩と五十肩の原因は何なのでしょうか。
今回はその主な原因を3つ紹介します。
- 姿勢の悪さと筋肉の緊張
- デスクワークやスマホ使用による影響
- 年齢や生活習慣の影響
1.姿勢の悪さと筋肉の緊張
巻き肩と五十肩の原因の1つめは「姿勢の悪さと筋肉の緊張」です。
特に多いのが猫背です。
姿勢が良くないと身体が固くなるイメージは皆さんあると思います。
長時間の前かがみ姿勢や猫背は、肩周りの筋肉を緊張させ、巻き肩を引き起こします。
この状態が続くと、肩関節に負担がかかり五十肩のリスクも高まります。
2.デスクワークやスマホ使用による影響
巻き肩と五十肩の原因の2つめは「デスクワークやスマホ使用による影響」です。
現代社会ではデスクワークやスマホの使用が増加しています。
先ほど姿勢の悪さは猫背と記しましたが、まさにデスクワークやスマホ利用は猫背姿勢を誘発しやすいです。
長時間の座り作業やスマホの使用は、前傾姿勢を誘発し、巻き肩や肩こりの原因となります。
また、これらの行動は肩関節の動きを制限し、五十肩の発症を促進することがあります。
3.年齢や生活習慣の影響
巻き肩と五十肩の原因の3つめは「年齢や生活習慣の影響」です。
年齢を重ねると、筋肉や関節の柔軟性が低下しやすくなります。
特に背中の筋肉量は減少しやすいので、良い姿勢で身体を支えることが難しくなります。
運動不足や偏った生活習慣も、筋肉の衰えや関節の柔軟性低下を引き起こし、巻き肩や五十肩のリスクを高めます。
立ちっぱなしや座りっぱなしなど、ずっと同じ姿勢でいることは身体への悪影響です。
巻き肩と五十肩の予防法
では、どうすれば巻き肩と五十肩を防ぐことができるでしょうか。
今回は2つ説明します。
- 姿勢改善のための日常的な工夫
- 正しいデスクワーク環境の設定
1.姿勢改善のための日常的な工夫
巻き肩と五十肩の予防法1つめは「姿勢改善のための日常的な工夫」をすることです。
具体的には、同じ姿勢を長く続けないことです。
例えばデスクワークであれば、
・座り姿勢を長く続けないこと。
・スマホ操作は短時間に留める。
など、対策を行いましょう。
座る時や立つ時は背筋を伸ばし、肩を後ろに引くように意識してみてください。
長時間の作業であっても、20~30分に一度は姿勢を変えたりストレッチをするよう工夫してみてください。
2.正しいデスクワーク環境の設定
巻き肩と五十肩の予防法2つめは「正しいデスクワーク環境の設定」をすることです。
環境設定として、デスクとイスの高さを合わせる必要があります。
デスクワークを行う際には、モニターの高さを目線と同じ高さに調整し、背筋を伸ばして座ることが推奨されます。
足裏全体が床に接し、姿勢を安定させることもポイントです。
また、定期的にストレッチを行い、肩周りの筋肉をほぐすことで、巻き肩や五十肩の予防になります。
巻き肩と五十肩の改善エクササイズ
では、巻き方と五十肩を改善させるためにはどうしたら良いのでしょうか。
巻き肩と五十肩の改善には、ストレッチやエクササイズが効果的です。
肩甲骨を動かすエクササイズや、肩関節の柔軟性を高めるストレッチを日常的に取り入れることで、症状の改善が期待できます。
今回は、簡単に実践できる巻き肩と五十肩のエクササイズを紹介します。
肩甲骨の内転エクササイズ
手順:
1.片腕を90度前に伸ばし、肘を90度曲げます。
2.肩甲骨を意識しながら、肘を前から後ろに向かって大きく広げます。
3.肩甲骨を寄せたら3秒キープします。
4.10回ずつ繰り返します。
ポイント:
- 肩甲骨を大きく動かすことを意識する。
- 胸を広げるようにゆっくり動かす。
- 痛みが出る場合には無理をせず、中止する。
巻き肩と五十肩のQ&A
1.よくある質問とその回答
2.専門家のアドバイス
1.よくある質問とその回答
Q:
巻き肩と五十肩はどのように区別できますか?
A:
巻き肩は肩が前に出ている姿勢のことで、五十肩は肩関節の痛みや可動域制限が特徴です。
しかし自己判断せず、医師の診断を受けることで、正確な症状の判別を行いましょう。
Q:
五十肩は自然に治りますか?
A:
五十肩は時間が経つと痛みは引いていきますが、その間動かさないと可動域の制限が
適切な治療やリハビリを行うことで、後遺症を残さず早期の改善が期待できます。
2.専門家のアドバイス
巻き肩や五十肩は、姿勢と大きく関係してきます。
良い姿勢でいることは巻き肩や五十肩になるリスクを軽減させますが、常日頃から良い姿勢を意識できる人はとても少ないです。
日頃からエクササイズやストレッチを取り組み、姿勢の崩れを修正することが重要となり、それが巻き肩や五十肩の予防へと繋がります。
まとめ
今回は「巻き肩と五十肩の原因は姿勢!日常生活でできる対策や改善方法を紹介!」という内容について説明してきました。
巻き肩と五十肩は、姿勢や生活習慣によって引き起こされることが多いですが、適切な予防法と改善エクササイズを取り入れることで、症状の軽減が期待できます。
日常生活での姿勢に注意し、定期的なエクササイズやストレッチを心がけることで、良い姿勢を保ちましょう。
当院では五十肩撃退ブログを執筆しております!
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