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【結帯動作ができない】そんな時にセラピストが必ず治療する棘下筋を解説!

 

東京神田整形外科クリニック、理学療法士の加藤駿です。 

 

今回は後ろに手が回せないそんな時に、僕らセラピストは必ず治療する筋肉である棘下筋について解説していきたいと思います。 

 

 

 

 

 

棘下筋と菱形筋について

 

棘下筋は肩を安定させる筋肉のローテーターカフと言われる筋肉の、4つのうちの1つになります。 

棘下筋は肩甲骨から上腕骨についていて、肩関節を被っている間接包にも付く筋肉です。(図1) 

 


図1 

 

もうこの時点で硬くなった時に悪さしそうですよね。 

筋繊維は 

①横に走る横走繊維 
②斜めに走る斜走繊維 

この2つがあります。 

どちらも肩を外旋、外側にひねる動きをする働きがあるんですけれども、それぞれ腕の角度によってメインで使われる繊維が変わってきます。 

支配神経は肩甲上神経といって、以前の記事で話した棘上筋の神経と同じ神経の支配を受けています。 

この肩甲上神経が狭いトンネルを通って、とても障害されやすい神経ということは以前の記事で話しているのでこちらを見てください。 

>>棘上筋のストレッチ3選!肩のインナーマッスルを鍛えて痛みを軽減!

 

棘下筋は上腕骨を後ろから覆うように付いている筋肉なんですが、この筋肉が1番引き伸ばされる動作というのが肩の伸展・内旋の動作で、これが結体動作という動作になります。 

逆を言えば棘下筋が硬くなって伸びなくなってくると、結体動作ができなくなってしまうということになります。 

 

棘下筋は肩の運動に関わってくる三角筋小円筋と重なってくる位置関係なので、非常に柔軟性が必要になってきます。 

ではどうやって棘下筋を柔らかくしていくのか、それは結合している筋肉を使って柔らかくしていきます 

その筋肉が菱形筋です。(図2) 

 

図2 

 

菱形筋は肩甲骨を内側に安定させる筋肉なんですが、棘下筋と結合していると言われていて、お互いの作用を助け合う役割があると言われています。 

今回は棘下筋と菱形筋のストレッチを一緒にやっていきましょう。 

 

セルフチェック

 

まずはセルフチェックです。 

棘下筋が硬くなると上腕骨を前に押し出してしまうので、肘を曲げて肩を内側にひねった時に、肩が前に出ないかを確認しておいてください。 

硬くなるとこんな感じで、上腕骨頭と言われる場所が前に出てきてしまいます。(写真1) 

 

写真1 

 

次に結帯動作で、手が背中から離れる距離を覚えておきましょう。(写真2) 

 

写真2 

  

棘下筋ストレッチ

 

今回はストレッチボールを使ってストレッチをしていきます。 

まず棘下筋のストレッチです。 

棘下筋を探すときは、痛い肩と逆の手で肩甲骨を触ったときに横に走る骨があります。 

その骨の下が棘下筋になります。 

 

まずは広い範囲でいいので、写真5の辺りにボールを当てて、ベッドに仰向けになります。(写真3) 

 

写真3 

 

ベッドと自分の間にストレッチボールを入れてストレッチしていきましょう。 

ベッドと自分との間にこのストレッチポールを置いて、その上に乗ります。(写真4) 

 

写真4 

 

写真4’ 

 

これで位置を調整したら、このまま仰向けになってこの状態で痛い肩の方を10秒回していきましょう。 

腕が回りやすいように気持ちベッドの端によって、少し肘を出すように腕を回していきましょう。(写真5) 

 

写真5 

 

菱形筋ストレッチ

  

次は菱形筋のストレッチです。 

菱形筋の場所の目安としては、肩甲骨と背骨の間の図3の赤丸がポイントになります。 

 

図3 

 

ここにストレッチボールを置くようにして、同じように仰向けになってみましょう。 

背骨と肩甲骨の間にボールがセットできたら、この状態で今度は肘を曲げた状態で腕を内側に入れていきます。(写真6) 

 

写真6 

 

どちらのストレッチも結構最初の方は痛かったりするので、痛みの範囲内でやっていきましょう。 

これを10秒間行います。 

 

今回のストレッチはボールを使うので、痛みが強い人もいるかと思うので、その時はボールの上にタオルをかませてやってみましょう。 

 

まとめ

 

お疲れ様でした。 

今回はセラピストは必ず治療していく筋肉、棘下筋について話していきました。 

今回使ったストレッチボールは自宅にいながら僕らセラピストが治療していくような、自分ではなかなか手の届かない部位を押圧してストレッチすることができるので、とてもオススメです。 

ぜひ試してみてください。 

 

 

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引き続き五十肩について発信していきますので、記事のチェックをお願いいたします。    

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以上、理学療法士の加藤駿でした。 

 

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