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五十肩にステロイド注射+キシロカイン注射の効果は?副作用はどうなの?

五十肩にステロイド注射+キシロカイン注射は効果はあるみたいだけど、副作用が気になる。

 

・免疫力低下
・骨粗しょう症
・精神症状
・消化器系症状
・骨粗鬆症

 

その他にもあるってステロイド注射+キシロカイン注射って副作用が怖すぎる!

 

五十肩に効果があるからってそんな怖いものを注射できない! 

そう思っているあなた。 

 

今回はその考えをガラッと変えます。 

 

当院の五十肩治療で行う、ヒアルロン酸注射、ステロイド注射+キシロカイン注射の効果は本当にあるのか、副作用は気にするべきかについて論文の内容も引用してお話しいたします。

 

最後まで目を通した上で、きちんと注射をするかどうかのご判断していただければと思います。

 

 

 

 

 

 

五十肩のステロイド注射+キシロカイン注射で効果は?

 

五十肩にステロイド注射+キシロカイン注射を打つ効果はズバリあります

 

ステロイド注射は炎症、痛みを両方抑える効果が、キシロカインは麻酔の一種なので痛み止め全般としての効果が期待できます。

当院ではこの2種類を合わせて打つことで、五十肩炎症期の強い痛みへの対策としています。

1.五十肩にステロイド注射+キシロカイン注射で効果はいつから?

2.五十肩にステロイド注射+キシロカイン注射で効かない場合は?

みなさんが気になるこの2つについてお話しします!

 

1.五十肩のステロイド注射+キシロカイン注射で効果はいつから?

 

五十肩でステロイド注射+キシロカイン注射は痛みに対して即効性があると言われています。

肩の激痛で来院されて、ステロイド注射+キシロカイン注射を打った後にケロっと帰られる患者さんも少なくありません。

 

これは、同じく五十肩の注射として選択されることが多い、ヒアルロン酸よりも即効性があります。

 

ヒアルロン酸注射に関してはこちら

>>五十肩の注射とは?ヒアルロン酸についても!

 

ではなぜこんなに効くのか?

五十肩でもっとも痛みの強い時期は炎症期です。

 

ステロイドは、関節リウマチに代表される強い痛み、炎症の治療にも用いられており、炎症を抑えることに関してはとても優秀な治療薬なのです。

加えて、麻酔の一種であるキシロカインも併せて注射することで、炎症、痛みに対して劇的な改善が見られるわけです。

 

2.五十肩のステロイド注射+キシロカイン注射で効かない場合は?

 

五十肩のステロイド注射+キシロカイン注射で効かない場合はもちろんゼロではありません

 

しかしながら、効かないとおっしゃっている方の話をよく聞くと、

「肩が動かないこと」

その改善までを五十肩のステロイド注射+キシロカイン注射に期待している方が多い印象です。

 

こちらのブログでも今回ととても似たお話しをしています。

>>五十肩でロキソニンを飲んで効かない人の特徴!最大効果を得るには?

 

五十肩のステロイド注射+キシロカイン注射のもっとも期待する効果は前述したように、炎症による痛みを抑えること。

これがメインなのです。

 

ステロイド注射+キシロカイン注射を行って炎症だけを抑えても、肩の拘縮で固まった関節に効果はありません。

肩の拘縮に対する解決手段は別にあります。

 

それはブログの後半にお伝えします。

 

では、次は、このブログをご覧になるみなさんがとても気になるであろう副作用についてです。

 

五十肩のステロイド注射+キシロカイン注射で副作用はあるのか?

 

ズバリ、五十肩のステロイド注射+キシロカイン注射副作用はあります。

しかしながら、みなさんが思っているよりも心配する必要はありません!

 

薬の大大大原則として、

「作用が強い薬は、副作用も強い」という原則があります。

 

ステロイド注射の副作用は冒頭でお伝えしたように、

・免疫力低下
・骨粗しょう症
・精神症状
・消化器系症状
・骨粗鬆症

 

など、ざっと挙げただけでもこれくらいの副作用があると言われていますので、ステロイドというとどうしてもこのような副作用の話だけをみて嫌悪しがちな方が多いのも理解できます。

 

しかしながら、五十肩治療に実際のステロイド注射を使用した方の副作用はどうなのか論文を調べてみると、みなさんのイメージと異なる意外な結果が明らかになりましたのでご紹介いたします。

 

1.河合伸昭、他:夜間痛を伴う一次性肩関節拘縮に対する注射療法の効果.肩関節. p903-906,35巻3号.2011.

2.永沢雷太:肩関節拘縮に対するステロイド治療.肩関節,.p975-978,35巻 3号,2011

 

最初の論文内では64の肩に対して、平均約5週間に渡ってステロイド注射+キシロカイン注射を行い、この中で’重篤な副作用は見られなかった’と報告されています。

 

次の論文では、40の肩に対して経口ステロイド(飲み薬)と、ステロイド注射を併用して行っていますが重篤な副作用は見られなかったと報告されています。 

 

これら2つの論文の共通点ですが、容量が少なくて短い期間であればステロイドの重篤な副作用は発生していないということでした。

 

改めてその効果を考えると、五十肩の炎症、痛みを抑えるにあたってステロイド注射+キシロカイン注射は恩恵がとても大きいんです。 

ですのでこれだけ副作用の報告が少ないとあれば、ステロイド注射に恐怖や嫌悪を感じていた方にとってはかなり朗報ですよね! 

 

では、ステロイド注射+キシロカイン注射を打っている状態で、リハビリを行うことは治療に有効なのかどうか。これをお話ししていきます。

 

五十肩でステロイド注射+キシロカイン注射とリハビリの併用はOK?

 

最後に五十肩でステロイド注射+キシロカイン注射とリハビリの併用についてお話ししていきます。

 

ステロイド注射を行っている場合にもリハビリとの併用が望ましいです。

しかしながら、行うべき内容には注意が必要です。

 

ステロイド注射+キシロカイン注射が推奨される患者さんは、五十肩の炎症症状が主に出ていますので、運動よりも、炎症を増悪させない就寝時の姿勢・肩の生活上での管理方法が重要になります。

>>五十肩で肩が痛くて眠れない方必見!対処法を詳しく解説!

 

その後、五十肩の炎症が軽減してくる頃には、肩が拘縮を起こし、関節周りが固まっている状況であることが多いです。

この頃にはステロイド注射+キシロカイン注射よりも、積極的な運動を強く推奨しています。

>>肩や腕が上がらない人向けのストレッチを紹介!五十肩の人は必見!

 

また、注射が苦手な方もいらっしゃいますが、その場合でも炎症が強いわずかな時期だけはステロイド注射+キシロカイン注射をおすすめします。

それでも「注射や針が苦手だ」という人に当院では注射を強制することはございません。

リハビリのみでの治療も選択することができます。 

 

五十肩の治療は最長なんと4年かかると言われている論文もあります。

治療日数を少しでも短くするためには、炎症を早期に抑え、拘縮のリハビリを早期に始めることがとっても大事です。

 

五十肩のステロイド注射+キシロカイン注射まとめ

 

本日のまとめです。 

 

・五十肩のステロイド注射+キシロカイン注射は、炎症による激しい痛みに対してとても効果的である。
・五十肩のステロイド注射+キシロカイン注射は短期で低容量の使用であれば副作用のリスクも心配しすぎるほどではない。
・五十肩のステロイド注射+キシロカイン注射と、リハビリとの併用は、五十肩の治療日数を短縮するためにも望ましい。

 

また、特定の持病をお持ちの方や、妊娠中の方は希望してもステロイド注射が行えないケースもあります。 

副作用を過度に心配する必要はありませんし、まずはしっかりと医師の診断を受けましょう!

 

もしご質問がございましたら、YouTube上で質問も承っております!

 

‘あなたの肩 私に診せてください‘いしPでした!

 

ではまた!

 

 

執筆者:いしP

資格:理学療法士 ロコモコーディネーター、安眠インストラクター、ストレッチポールアドバンスインストラクター

キャリア:理学療法士14年目、累計治療者数 2万人以上

現在は、月に500人以上の五十肩患者が通う東京神田整形外科クリニックで、主任兼五十肩治療リハビリ責任者

日々の治療を行う傍ら、100本以上のYouTube、ブログを通じて、五十肩の知識を多くの患者さんに届け、五十肩で東京No1になる。をモットーに活躍中!

 

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