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喘息の吸入ステロイドは子どもの身長に影響する?論文を用いて身長先生が解説| 低身長治療・再生医療なら東京神田整形外科クリニック

[2026.07.11]

「喘息の吸入ステロイドを使うと、子どもの身長が伸びにくくなるのでは?」と不安に感じている保護者の方も多いかもしれません。

 

結論として、吸入ステロイドで身長にわずかな影響が出る可能性はありますが、喘息を放置するほうが成長に悪影響となる場合があります。

 

この記事では、吸入ステロイドと身長の関係、喘息治療の考え方、身長を伸ばすために家庭でできる対策を解説します。

 

 

喘息の吸入ステロイドは子どもの身長に影響する?【論文を用いて解説】

喘息の治療で吸入ステロイドを使うと聞くと、「ステロイド」という言葉だけで強い副作用を想像してしまう方もいるでしょう。

特に成長期の子どもでは、身長が止まるのではないかという不安につながりやすいところです。

 

ここでは、当院のYouTube動画でも解説している内容をもとに、吸入ステロイドが身長に与える影響を整理します。

吸入ステロイドを12ヶ月以上使用した子どもでは、最終身長が約1cm低くなる可能性を示したメタ解析があります。

比率で見ると、約0.7%程度の差です。

この数字だけを見ると、「やはり吸入ステロイドは避けたほうがいいのでは」と感じるかもしれません。

しかし、ここで大切なのは、影響の大きさを正しく見ることです。

約1cmという差は無視してよい数字ではありませんが、喘息を治療せずに発作を繰り返すことによる悪影響も同時に考える必要があります。

呼吸が苦しい状態が続いたり、夜間の咳で眠れなかったりすると、体力、睡眠、食欲、運動量が落ち、成長に必要な条件が崩れやすくなるでしょう。

 

身長を伸ばすためには、骨を伸ばす力だけでなく、体が健康に成長できる環境が必要です。

喘息のコントロールが悪いままでは、睡眠の質が下がり、日中の活動量も減りやすくなります。

つまり、ステロイドを避けることだけを優先すると、結果として身長にとって不利な状態を長引かせる可能性があるのです。

 

当院のYouTube動画でも、吸入ステロイドによる影響と、喘息を治療しないことによる影響を比較して考える必要があると説明しています。

吸入ステロイドで約1cm程度の影響が出る可能性があるとしても、喘息を放置して成長期の体調不良が続くほうが、最終身長にとって大きなマイナスになることがあります。

そのため、「身長が心配だから治療しない」という判断はおすすめできません。

また、年齢によっても考え方は変わります。

年齢が低い時期であれば、病気が落ち着いたあとに成長が巻き返すことがあります。

一方で、思春期が進んでから長く体調不良が続くと、後から伸びを取り戻す余地が小さくなるかもしれません。

 

吸入ステロイドと身長の関係で大切なのは、薬を怖がることではなく、必要な治療を受けながら最終身長を最大化する視点を持つことです。

薬の量、期間、吸入方法は、主治医の判断に従う必要があります。

保護者の判断だけで中止したり、使用量を減らしたりすることは避けてください。

 

喘息の治療で使用する吸入ステロイドとは

吸入ステロイドは、喘息治療の中心となる薬の一つです。

「ステロイド」と聞くと飲み薬や注射のような全身への強い作用を連想しやすいですが、吸入薬は主に気道へ薬を届ける治療です。

 

ここでは、吸入ステロイドの基本と、喘息に対する働きを整理します。

 

吸入ステロイドとは

吸入ステロイドとは、気道の炎症を抑えるために、口から吸い込んで使用するステロイド薬です。

喘息では、気管支の内側で慢性的な炎症が起き、気道が狭くなったり、刺激に過敏に反応したりします。

吸入ステロイドは、この炎症を抑えることで、発作が起きにくい状態を目指す薬です。

 

飲み薬や注射のステロイドは、血液に乗って全身へ広く作用します。

そのため、長期使用では体重増加、血糖値、血圧、骨、成長などへの影響が問題になることがあります。

一方で、吸入ステロイドは薬を気道へ直接届けるため、全身に回る量を抑えながら治療効果を出しやすい点が特徴です。

 

もちろん、吸入ステロイドにも副作用がまったくないわけではありません。

口の中に薬が残ることで、声がかすれたり、口腔内にトラブルが起きたりする場合があります。

そのため、吸入後にうがいをする、正しい吸入方法を守るといった基本が重要です。

 

身長への影響を考える場合も、吸入ステロイドを全身性ステロイドと同じように扱わないことが大切です。

全身に強く作用する薬と、気道を中心に作用する薬では、リスクの大きさが異なります。

薬の名前だけで判断せず、投与方法と用量、治療目的を分けて理解しましょう。

 

吸入ステロイドは、喘息の炎症を抑えるために使う薬です。

発作が出たときだけ使う薬ではなく、発作を起こしにくくするための長期管理薬として使われます。

この役割を理解しておくと、「症状がないから急にやめる」という判断が危険であることもわかるでしょう。

 

参照:The New England Journal of Medicine

 

喘息への効果

喘息は、気道に炎症が続く病気です。

一時的に咳やゼーゼーが落ち着いていても、気道の炎症が残っていると、運動、風邪、アレルゲン、寒暖差などをきっかけに発作が起こりやすくなります。

吸入ステロイドは、この慢性的な炎症を抑えることで、喘息を安定させる治療です。

 

吸入ステロイドの効果としては、咳や息苦しさの軽減、夜間症状の改善、肺機能の改善、発作の予防などが挙げられます。

気道の過敏さを抑えることで、少しの刺激で発作が起こる状態を改善しやすくなります。

その結果、学校生活、運動、睡眠への影響を減らせる可能性があるでしょう。

 

子どもの身長を考えるうえでも、喘息の安定は重要です。

夜間の咳で睡眠が妨げられると、十分な休養が取れません。

運動で息苦しくなりやすい状態では、外遊びやスポーツへの参加も減りやすくなります。

 

成長期の体は、食事、睡眠、運動、体調の安定が重なって伸びていくものです。

喘息の治療は、単に発作を止めるためだけではなく、子どもが日常生活を安定して送るための土台づくりでもあるでしょう。

吸入ステロイドは、その土台を守るための薬と考えるとよいでしょう。

 

吸入ステロイドを使うかどうかは、症状の程度や発作の頻度、肺機能、年齢、生活状況によって判断されます。

身長への影響が不安な場合でも、自己判断で避けるのではなく、主治医に成長の心配を伝えたうえで、用量や治療計画を相談してください。

適切に喘息をコントロールすることが、結果として身長を守ることにつながる場合があります。

 

参照:European Journal of Pediatrics

 

身長を伸ばしたいなら吸入ステロイドで喘息を治療しない方がいい?

身長を伸ばしたいからといって、吸入ステロイドによる喘息治療を避けるのは適切ではありません。

身長に影響する可能性を心配する気持ちは自然ですが、喘息を放置するリスクのほうが大きくなりかねません。

ここでは、なぜ治療を続けることが身長のためにも重要なのかを整理していきましょう。

吸入ステロイドによって、身長にわずかな影響が出る可能性はあるでしょう。

ただし、その影響だけを見て治療を避けると、喘息の症状が長引き、成長に必要な生活条件が崩れやすくなります。

たとえば、夜間の咳が続けば睡眠の質が低下します。

 

睡眠が乱れると、体は十分に回復できません。

成長ホルモンは睡眠中に分泌されやすいため、夜間症状が続くことは身長にとっても不利です。

「薬を避けたから安心」ではなく、「喘息のせいで眠れない状態が続いていないか」を見る必要があります。

 

また、喘息があると、運動量が減ることがあります。

走ると苦しい、体育で咳が出る、外遊びを控えるという状態が続くと、骨や筋肉への刺激も少なくなりやすいでしょう。

成長期の体づくりでは、日中にしっかり動けることも大切です。

当院のYouTube動画では、吸入ステロイドによる約1cm程度の影響と、喘息を治療しないことで生じる成長への悪影響を比較する必要があと説明しています。

治療しないことで喘息が長引けば、最終的な身長はむしろ低くなる可能性があります。

そのため、身長を伸ばしたい場合でも、喘息治療をしっかり行うことが基本です。

 

重要なのは、「ステロイドを使わないこと」を目標にするのではなく、「喘息を安定させ、必要な治療期間や用量を最適化すること」です。

発作が減り、睡眠や運動が安定すれば、成長に必要な生活環境を整えやすくなります。

この視点で治療を考えることが、身長にとっても現実的でしょう。

 

保護者の方ができることは、主治医の指示通りに治療を続けながら、身長の伸びも定期的に記録することです。

1ヶ月単位では変化がわかりにくくても、3ヶ月、6ヶ月と記録すると、成長曲線の流れが見えてきます。

喘息の状態と身長の伸びを両方確認することで、より納得しやすい治療判断につながるはずです。

吸入ステロイドが不安な場合は、「薬をやめたい」と伝えるよりも、「身長への影響が心配なので、必要最小限の治療でコントロールできているか確認したい」と相談するとよいでしょう。

医師は、症状、発作歴、吸入手技、薬の量、年齢を見ながら治療を調整します。

身長と喘息の両方を守るには、自己判断ではなく、情報を共有しながら治療を進めることが大切です。

 

子どもの身長を伸ばすためにできること

喘息治療を続けながら身長を伸ばすためには、生活習慣の土台を整えることが欠かせません。

薬の影響だけに注目するのではなく、栄養、睡眠、運動、必要に応じた医学的評価を組み合わせて考える必要があります。

 

ここでは、保護者の方が今日から確認できるポイントを順番にご説明します。

 

栄養バランスを意識した食生活

身長を伸ばすためには、まず栄養バランスを整えることが重要です。

成長期の体は、骨だけでなく、筋肉、血液、ホルモン、内臓などを同時に発達させています。

その材料が不足すると、体が本来持っている伸びる力を十分に発揮しにくくなるでしょう。

当院のYouTube動画では、身長を伸ばすためには「伸びるスピード」を高めることが重要であり、その土台として食事が大切だと説明しています。

特に、タンパク質、カルシウム、亜鉛、ビタミンDなどは、成長期に意識したい栄養素です。

どれか一つだけを大量に摂るのではなく、複数の栄養素を毎日の食事でそろえることが基本になります。

タンパク質は、骨や筋肉の材料となる重要な栄養素です。

肉、魚、卵、牛乳、乳製品などから、毎食少しずつ摂ることを意識してください。

1回の食事でまとめて摂るより、朝、昼、夕に分けて摂るほうが、日常生活に取り入れやすいでしょう。

 

カルシウムは、骨の健康を支える栄養素です。

ただし、カルシウムだけを摂れば身長が伸びるわけではありません。

骨を伸ばすには、タンパク質をはじめとする材料、ビタミンD、運動、睡眠なども必要です。

 

亜鉛は、成長に関わる微量ミネラルの一つです。

食事量は足りていても、必要な栄養素が偏ると、現代型の栄養不足が起こることがあります。

偏食が強い子どもや、朝食を抜きがちな子どもでは、カロリーだけでなく栄養の中身を見る必要があるでしょう。

 

ビタミンDは、カルシウムの利用や骨の健康に関わります。

日光を浴びる機会が少ない、外遊びが少ない、魚をあまり食べないといった生活では、不足しやすくなる場合があります。

喘息で運動や外出を控えがちな子どもでは、こうした栄養面にも注意してください。

食生活で避けたいのは、身長を伸ばしたいあまり、特定の食品やサプリメントだけに偏ることです。

身長は、単一の栄養素で決まるものではありません。

主食、主菜、副菜、乳製品、果物などを組み合わせ、1日の中で必要な栄養を整えることが大切です。

 

また、肥満にも痩せすぎにも注意が必要です。

肥満は思春期の進行を早め、身長が伸びる期間を短くする可能性があります。

一方で、痩せすぎはエネルギー不足となり、伸びる力そのものを落とす場合があります。

保護者の方は、食事内容だけでなく、身長と体重の推移を一緒に確認してください。

身長が伸びているのに体重が増えない、または体重だけが増えて身長の伸びが鈍い場合は、食事や活動量の見直しが必要かもしれません。

毎日の食卓を整えることは、喘息治療と並行してできる身長対策の一つです。

 

質の良い睡眠を心がける

身長を伸ばすためには、睡眠の量と質を整えることが重要です。

成長ホルモンは睡眠中に分泌されやすく、特に入眠後の深い睡眠が大切だと考えられています。

喘息がある子どもでは、夜間の咳や息苦しさで睡眠が妨げられていないかを確認する必要があります。

 

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、子どもの睡眠時間の目安として、小学生は9〜12時間、中学・高校生は8〜10時間が示されました。

これは、夜更かしなどによる睡眠不足を防ぎ、心身の健康を保つための目安となります。

身長を考える場合も、まずこの睡眠時間を確保できているかを見直しましょう。

 

睡眠不足は、体の回復を妨げるだけではありません。

食欲、集中力、運動量、気分にも影響します。

その結果、成長に必要な生活全体のリズムが乱れやすくなるでしょう。

 

喘息の子どもでは、夜に咳が出る、寝ている途中で起きる、朝に疲れが残るといったサインが重要です。

こうした状態が続く場合、吸入ステロイドを含めた喘息治療が十分に効いているか、主治医に相談してください。

身長を伸ばすためにも、夜に安定して眠れる状態を作ることが欠かせません。

 

睡眠の質を高めるには、寝る前の過ごし方も大切です。

就寝直前までスマートフォンやゲームを使うと、強い光や刺激で眠りに入りにくくなります。

寝る1時間前から画面を見る時間を減らし、部屋の明るさを落とすと、体が眠る準備に入りやすくなるでしょう。

 

朝の過ごし方も睡眠に影響します。

朝は太陽の光を浴び、朝食をしっかり摂ることで、体内時計が整いやすくなります。

休日だけ大きく寝坊すると、平日の睡眠リズムが崩れやすいため、起床時刻のずれはできるだけ小さくしてください。

 

睡眠は、薬やサプリメントで簡単に置き換えられるものではありません。

睡眠時間を削ったまま身長対策をしても、成長に必要な土台が不足してしまいます。

喘息治療、寝室環境、生活リズムを整え、深く眠れる毎日を目指しましょう。

 

参照:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023

 

適度な運動を取り入れる

適度な運動は、子どもの正常な成長と体づくりを支える要素です。

運動をすれば必ず身長が伸びると断定することはできませんが、活動量が不足すると、筋肉量、体力、睡眠、食欲に影響しやすくなります。

身長を伸ばしたい子どもでは、喘息の状態を見ながら、無理のない運動習慣を整えることが大切です。

 

就学前の子どもを対象にした研究では、中強度から高強度の体を使う活動や総エネルギー消費量が、1年後の正常な成長や除脂肪量の増加と関連していました。

この結果は、運動が体の発達に関わる可能性を示しています。

ただし、運動だけで骨が一気に伸びるという意味ではありません。

 

成長期の運動では、外遊び、走る、跳ぶ、ボール遊び、体を支える動きなどが役立ちます。

骨や筋肉に適度な刺激が入ることで、体づくりを支えやすくなるでしょう。

また、日中に体を動かすと、夜の眠りが整いやすくなることもあります。

 

喘息がある子どもでは、運動が発作のきっかけになる場合があります。

だからといって、すべての運動を避ける必要はありません。

喘息をきちんとコントロールし、準備運動や環境調整を行いながら、できる範囲で体を動かすことが大切です。

 

運動中に咳が止まらない、胸が苦しい、体育のあとに強い疲労が残る場合は、喘息のコントロールが十分でない可能性があります。

その状態を放置すると、運動量が減り、体力や睡眠にも影響しやすくなります。

主治医に相談し、運動時の対応や治療計画を確認してください。

 

身長を伸ばすための運動で大切なのは、強度よりも継続です。

いきなり激しいトレーニングを始めるより、毎日外に出る、歩く、遊ぶ、軽く走るといった習慣を積み重ねるほうが続きやすいでしょう。

子どもが楽しく続けられる形を選ぶことが、結果的に成長期の体づくりにつながります。

 

参照:Obesity

 

補助としてサプリメントの使用

サプリメントは、身長を伸ばすための主役ではなく、栄養や成長環境を補う手段です。

食事、睡眠、運動が乱れたままサプリメントだけを使っても、十分な効果は期待しにくいでしょう。

一方で、必要な栄養素が不足している場合には、補助として役立つ可能性があるでしょう。

 

当院のYouTube動画では、サプリメントは「自分の能力を最大限に発揮させる」ための手段として説明されていました。

栄養が不足すると、成長曲線が本来の流れから下がることもあるでしょう。

サプリメントは、その不足を補い、伸びる力を落とさないための補助と考えるとわかりやすいでしょう。

市販の身長サプリメントの中には、根拠が十分でないものもあります。

「これを飲めば必ず伸びる」といった表現には注意が必要です。

成長期の子どもに使うものだからこそ、成分、量、安全性、根拠を確認する必要があります。

 

医師が関与するサプリメント治療では、論文上のデータや検査結果をもとに、必要な成分や量を検討します。

採血で栄養状態を確認し、足りないものを補うという考え方です。

子どもによって不足している栄養素は異なるため、全員に同じサプリメントを同じ量で使えばよいわけではありません。

また、サプリメントを複数重ねると、特定の成分を摂りすぎる可能性があります。

脂溶性ビタミンやミネラルは、過剰摂取にも注意が必要です。

市販品を使う場合でも、対象年齢、用量、他の食品や薬との重複を確認しましょう。

喘息治療中の子どもでは、薬との関係も気になります。

一般的な栄養補助食品であっても、持病がある場合は自己判断を避けたほうが安全です。

不安がある場合は、主治医や身長を専門に扱う医療機関で相談してください。

 

サプリメントは、食事の代わりではありません。

毎日の食事を整えたうえで、足りない部分を補う位置づけです。

身長を伸ばしたい場合は、検査で現在地を把握し、必要な対策を選ぶことが大切でしょう。

 

身長先生式成長ホルモン治療の検討

生活習慣を整えても身長の伸びが気になる場合は、医学的な評価を受けることも選択肢になります。

身長の伸び方には個人差がありますが、骨の成長には限られた期間があります。

成長期のタイミングを逃さないためには、現在の成長段階を客観的に確認することが重要です。

 

当院では、初回の来院は身長先生の身長診断®︎から始まります。

身長先生の身長診断®︎では、これまでの成長曲線、現在の身長と体重、骨の年齢、思春期の進み具合、血液検査による栄養状態などを総合的に確認します。

単に今の背が高いか低いかを見るのではなく、最終的にどこまで伸びる可能性があるのかを検討することが目的です。

 

身長先生式成長ホルモン治療®︎は、成長の勢いを支える医学的な選択肢の一つです。

ただし、すべての子どもに必要な治療ではありません。

年齢、骨年齢、成長速度、思春期の進行、検査結果を見ながら、適応を慎重に判断しなければなりません。

 

身長治療では、伸びるスピードと伸びる期間の両方を考えます。

成長ホルモン治療は主に伸びるスピードに関わる治療として検討される選択肢です。

一方で、思春期の進行が早い場合は、伸びる期間が短くなることもあるため、別の医学的アプローチを組み合わせて考える場合があるでしょう。

 

重要なのは、インターネット上の情報だけで治療を判断しないことです。

同じ年齢、同じ身長に見えても、骨年齢や思春期の進み方が違えば、残された伸びしろは変わります。

喘息などの持病がある場合も、治療歴や体調を含めて個別に見ていく必要があるでしょう。

 

身長の悩みがある場合は、まず現在地を知ることから始めてください。

「まだ伸びるのか」「今の伸び方は遅いのか」「生活習慣で改善できる範囲なのか」「医学的治療を検討すべき時期なのか」は、検査と診察を通じて整理できます。

早めに確認することで、取れる選択肢が増える可能性があります。

 

喘息と吸入ステロイドと身長に関するよくある質問

喘息治療と身長の関係では、「アトピーの塗り薬も同じように影響するの?」「吸入ステロイドで太るの?」「飲み薬のステロイドは大丈夫?」といった疑問が少なくありません。

ステロイドと一口に言っても、塗り薬、吸入薬、飲み薬では作用する範囲やリスクが異なる点に注意しましょう。

 

ここでは、保護者の方から特に多い質問にお答えします。

 

アトピーでステロイドの塗り薬を使用していた場合も身長に同じような影響がありますか?

 

アトピー性皮膚炎で使うステロイドの塗り薬は、吸入ステロイドや経口ステロイドと同じように身長へ影響すると考える必要はありません。

塗り薬は皮膚の炎症を抑えるために局所的に使う治療です。

適切な強さ、量、期間で使う限り、全身への影響は経口ステロイドに比べてかなり限定的です。

 

ただし、塗り薬であっても使い方を誤れば副作用が起こることがあります。

たとえば、強い薬を広い範囲に長期間使う、密封する、医師の指示を超えて使い続けると、皮膚が薄くなるなどの副作用が出る場合があります。

そのため、「塗り薬だから完全に安全」とも、「ステロイドだから絶対に危険」とも言い切れません。

 

身長への影響を心配する場合は、薬の種類よりも、投与経路と全身への吸収量を分けて考えましょう。

飲み薬は全身に作用しやすく、吸入薬は主に気道に作用し、塗り薬は主に皮膚に作用します。

この違いを理解すると、不安が整理しやすくなります。

 

アトピー性皮膚炎そのものが悪化して眠れない、かゆみで夜中に起きる、食欲が落ちるという状態も、子どもの成長にはよくありません。

薬を怖がって炎症を放置するより、適切に使って症状を安定させることが大切です。

不安がある場合は、皮膚科や小児科で使用量と期間を確認してください。

 

吸入ステロイドの副作用で体重が増えることはありますか?

一般的な用量の吸入ステロイドで、急に体重が大きく増えることは多くありません。

体重増加で問題になりやすいのは、長期間の経口ステロイドなど、全身に作用する治療です。

吸入ステロイドは主に気道へ作用するため、身性ステロイドと同じような体重増加を想定する必要は低いでしょう。

 

ただし、研究によっては、吸入ステロイド使用中の体重や体格の変化が報告されているものもあります。

そのため、まったく影響がないと断定するのではなく、身長と体重の推移を定期的に見ることが大切です。

特に乳幼児や長期使用の場合は、主治医のもとで成長の記録を確認しましょう。

 

体重が増えた場合、それが薬の影響なのか、食事量、運動量、睡眠、思春期、喘息による活動量の変化なのかを分けて考える必要があります。

喘息が不安で運動量が減っていると、体重が増えやすくなることもあります。

逆に、喘息が改善して食欲が戻り、体重が増える場合もあるでしょう。

 

体重だけを見るのではなく、身長、体重、体脂肪のつき方、運動量を合わせて確認してください。

身長が順調に伸び、体重も適切に増えている場合は、成長として自然な変化のこともあります。

不安なときは、吸入ステロイドを自己判断で中止するのではなく、診察時に成長曲線を見ながら相談することが大切です。

 

喘息の飲み薬(経口ステロイド)は身長に影響しますか?

経口ステロイドは、吸入ステロイドよりも全身への影響が大きいため、身長への影響にはより注意が必要です。

喘息の重い発作時に短期間だけ使う場合と、長期間にわたって継続的に使う場合では、リスクの大きさが異なります。

特に長期使用では、成長抑制の可能性を考えなければなりません。

 

経口ステロイドは血液を通じて全身に作用します。

炎症を強く抑える効果がある一方で、骨、筋肉、糖代謝、体重、成長などにも影響する可能性があるでしょう。

この点が、主に気道へ薬を届ける吸入ステロイドとの大きな違いです。

 

研究では、経口ステロイド治療が子どもの期待される身長に影響する傾向が示されています。

そのため、喘息治療では、できるだけ発作を予防し、経口ステロイドを頻繁に使わなくて済む状態を目指すことが重要です。

吸入ステロイドで日頃から炎症をコントロールすることは、結果として経口ステロイドの使用機会を減らすことにもつながるでしょう。

 

ただし、重い喘息発作では、経口ステロイドが必要になる場面があります。

そのときに薬を避けると、呼吸状態が悪化し、入院やより強い治療が必要になる可能性もあるでしょう。

短期使用が必要な場面では、主治医の指示に従って治療を受けることが優先です。

 

保護者の方が確認すべきなのは、経口ステロイドの使用頻度です。

何度も発作を起こして経口ステロイドが必要になる場合は、日常の喘息コントロールを見直すサインかもしれません。

吸入手技、吸入薬の種類、アレルゲン対策、運動時の症状などを主治医と確認してください。

 

参照:Journal of Allergy and Clinical Immunology

 

まとめ

喘息の吸入ステロイドは、子どもの身長にわずかな影響を与える可能性があります。

一方で、喘息を治療せずに放置すると、睡眠の質、運動量、食欲、体調が乱れ、身長にとって不利な状態が続くことがあります。

身長を伸ばしたい場合でも、吸入ステロイドを避けるのではなく、喘息を適切にコントロールすることが基本です。

 

吸入ステロイドは、飲み薬や注射のステロイドと比べて、主に気道へ作用する治療です。

正しい吸入方法と適切な用量を守ることで、喘息の発作を予防し、子どもが眠る、食べる、動くという成長の土台を守りやすくなります。

身長への不安がある場合は、治療を中断するのではなく、主治医に相談しながら成長曲線を確認しましょう。

 

身長を伸ばすためには、喘息治療だけでなく、栄養、睡眠、運動の見直しも必要です。

タンパク質、カルシウム、亜鉛、ビタミンDなどを意識した食事、十分な睡眠時間、無理のない運動習慣を整えることで、成長期の体づくりを支えられます。

サプリメントは不足を補う手段であり、生活習慣の代わりにはなりません。

 

生活習慣を整えても身長の伸びが気になる場合や、喘息治療と身長の両立に不安がある場合は、専門的な評価を受けることも検討してください。

当院では、初回の来院は身長先生の身長診断®︎から始め、成長曲線、骨年齢、栄養状態、思春期の進み方を総合的に確認します。

必要に応じて、身長先生式成長ホルモン治療®︎を含めた医学的な選択肢をご提案します。

 

喘息の治療と身長対策は、どちらか一方を選ぶものではありません。

喘息を安定させながら、成長に必要な生活環境を整えることが、最終身長を考えるうえで現実的な方法です。

不安を一人で抱え込まず、薬の使い方、身長の伸び、生活習慣を整理しながら、子どもに合った方針を見つけていきましょう。

 

 

「身長を伸ばしたいけど、東京まで通うのは難しい…」

大阪・名古屋などにお住まいの方でも、身長先生式成長ホルモン治療を受けられるようになりました。

遠方で治療を諦めていた方も、無理なく通院いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

 

 

監修者

 

 

 

 

 

 

 

院長 (全日出勤)

田邊 雄 (たなべ ゆう)

 

経歴

2011年 金沢医科大学卒業

2018年 日本整形外科学会認定整形外科専門医取得

2018年 順天堂大学博士号取得

2020年 東京神田整形外科クリニック開業

ベンベン先生、身長先生の詳細はコチラ!

 

 

 

 

 

 

 

再生医療リードドクター (毎週月曜日、第1・3・5土曜日勤務)

横田 直正 (よこた なおまさ)

 

経歴

平成11年3月          国立浜松医科大学医学部卒業 

平成11年4月~平成18年12月     東京大学医学部整形外科在籍 

平成11年5月~平成11年12月   東京大学医学部付属病院整形外科

平成12年1月~平成12年6月    東京逓信病院麻酔科

平成12年7月~平成13年6月    三楽病院整形外科

平成13年7月~平成14年12月   都立広尾病院整形外科

平成15年1月~平成16年6月     東芝林間病院整形外科

平成16年7月~平成17年9月     多摩北部医療センター整形外科

平成17年10月~平成18年9月   都立墨東病院リウマチ膠原病科

平成18年10月~平成19年12月    東京逓信病院整形外科

平成19年7月~平成27年2月     太秦病院整形外科リウマチ科

平成27年3月~平成29年3月    富士見病院整形外科

平成28年6月~平成29年3月   東京ひざ関節症クリニック銀座(院長)

平成29年4月~令和3年4月      東京ひざ関節症クリニック新宿(院長)

令和3年5月~           総合クリニックドクターランド、新山手病院など

 

 

 

 

 

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