【約90%に発生する副反応】コロナウイルスワクチン接種後 肩の筋肉痛対策【知識編】
東京神田整形外科クリニック、五十肩リハビリ治療責任者・理学療法士主任の石山こと石Pです。
今回は、五十肩リハビリ専門家が語るコロナウイルスワクチン接種後の肩の筋肉痛について、これを解説していきます。
コロナワクチン接種について
日本国内において、コロナウイルスワクチンの接種が進んでいます。
その中でも接種後の90%くらいの方が経験するのが、肩の筋肉痛です。
今回の内容は、厚生労働省のホームページなどから引用しています。
そちらも合わせてご覧いただけるといいと思います。
仮に全国民が打つとすると、単純計算で90%というのは1億人以上の方が肩の痛み・筋肉痛を経験すると想定されています。
私ももちろんワクチンを接種しています。
1回目の接種時は、当日~2日目の夜ぐらいまでは肩の痛みがあるといった症状でした。
概ね4日ぐらいでなくなるそうです。
コロナワクチンの注射というのは、利き手と逆の三角筋という筋肉に対して注射を行います。
ほとんどの場合は接種後に痛みはありません。
1日後にピークを迎えることから、注射をしたから痛いというよりも、免疫の反応によって痛みが出ていると考えられています。
少なからずワクチンに対して体が反応しているということは、効いていると判断していいと思います。
ですので、痛みはある程度仕方ないのですが、じっとしていても寝ている時も痛いのは辛いですよね。
そんな時にどうしたらいいのか、これを今回お伝えしていきます。
先ほど説明した通り、接種した部位というのはワクチンの反応によって炎症が起きていると考えられます。
赤くなったり腫れたりという症状もありますので、こういう時に絶対ダメなことを1つお伝えします。
接種した側を下にして寝る場合、圧迫するのはNGになります。
これで痛みが出るのは当たり前です。
絶対にやめましょう。
では対策に移ります。
今回はクッションやタオルを使っていきます。
寝るときの対処法①
まず1つ目です。
クッションを接種した側の肩の下に入れましょう。(写真1)
写真1
これを入れることで、接種した側に寝返りづらい、下にしにくくなります。
また痛みを気にして過剰に肩に力が入ったりしている状態ですと、より筋肉が収縮して痛みが出る可能性があります。
ですので、クッションで肩の隙間を埋めてあげることで力が過剰に入りにくいようにしてあげましょう。
すぐにクッションが外れないように、ちゃんと背骨の下まで入れているのですが、これぐらいしっかり入れた方がいいと思います。
寝るときの対処法②
また、これだけでは少し不十分ですので、タオルを腕・脇の下に挟むように入れましょう。(写真2)
写真2
抱き枕のような形で抱えてあげることで、力が入りにくい状況を作ることが大事です。
リラックスしやすい状態にしてあげることが、とても大事になってきます。
概ねこの2つを守れば、睡眠時の肩の痛みは最小限に抑えられると思います。
座っている時の対処法
あとはそもそもじっとしていて痛い方、座っているだけで痛い方もいると思います。
同じく座っている時も、クッションを腕の下に入れてあげるといいです。
腕の重さを自分で支えるだけでも、痛みが出てもおかしくありません。
ですので、接種部位の負担を極力逃がすという意味合いで、クッションに腕を置きましょう。
とにかく対策を万全にして、接種後大体3日間というのを無事にやり過ごしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
コロナワクチンを接種した方、これから接種する方のお役に立てればと思います。
ぜひ参考にしてください。
引き続き、五十肩をしっかり治していきたいという方は、過去のブログも参考にしてみて下さい。
また、五十肩専門YouTubeチャンネルでも詳しく解説しています。
実際にリハビリを受けたい方は、当院にお電話にてリハビリの予約を取って頂けるといいと思います。
その際は、理学療法士の石Pをご指名下さい!
以上、理学療法士の石Pでした!