膝に空気が入ったような違和感が生じる原因は?自分でできる改善法も解説
「膝に空気が入ったような違和感がある」
「膝に違和感があるときは、病院に行って治療するべき?」
なんとなく膝に違和感があるものの、その原因が何なのか、どのような行動をするのが正解なのかお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、膝に空気が入ったような違和感が生じる原因から、改善させるための対処法まで詳しく解説します。
膝の違和感でお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
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膝に空気が入ったような違和感が生じる原因
膝に空気が入ったような違和感がある場合、次の原因が考えられます。
- 膝が炎症を起こしている
- 膝周辺の組織が損傷している
- 筋力の低下
それぞれ詳しく解説します。
原因1.膝が炎症を起こしている
膝に違和感が生じる原因のひとつとして、膝が炎症を起こしている可能性があります。
膝が炎症を起こすと、通常時とは異なる感覚があるためです。
具体的には次の症状が見られます。
- 膝が腫れる
- 膝関節内に水が溜まる
- 膝が熱を持っている
上記のような炎症のサインが見られる場合は膝を冷やすと有効です。
また、炎症が起こっている原因疾患によっては治療が必要なため、医療機関で診断を受けるようにしましょう。
原因2.膝周辺の組織が損傷している
膝に違和感が生じる原因として、周辺の組織が損傷しているおそれがあります。
その理由は、膝周辺の組織を損傷すると、膝がなめらかに動かない場合があるからです。
膝関節は股関節と比較して骨としての安定性が低いため、次のような組織が支えて安定させています。
- 靭帯
- 半月板
- 筋
- 腱
- 軟骨
なかでも半月板や軟骨、靭帯などを損傷すると違和感が生じるケースが多いです。
原因3.筋力の低下
違和感は膝を支える筋肉の低下によって引き起こされている可能性があります。
膝を支える筋肉が衰えると、膝への負担が増えるためです。
膝を支えている代表的な筋肉は以下のようなものがあります。
- 大腿四頭筋
- 前脛骨筋
- 腓腹筋
膝の違和感が筋力の低下によるものであれば、ストレッチやトレーニングで改善する場合もあります。
詳しいトレーニング方法は後段にて解説しますので、ぜひご覧ください。
痛みがなくても膝の違和感を放置するのは危険?
痛みの有無に限らず、違和感が続くようであれば放置するのは危険です。
原因によっては放置すると疾患が進行し、手術が必要となるケースもあります。
膝は病気が生じていても痛みを感じない場合もあるので、違和感を見逃さないことが大切です。
違和感がなかなかおさまらないようであれば整形外科の受診を検討しましょう。
膝の違和感から考えられる疾患については、次章にて詳しく解説します。
膝に空気が入ったような違和感で考えられる疾患
膝に空気が入ったような違和感で考えられる疾患は次のとおりです。
- 変形性膝関節症
- 半月板損傷
- 靭帯損傷
- タナ障害
- 膝蓋骨の亜脱臼
それぞれ順番に見ていきましょう。
変形性膝関節症
変形性膝関節症は膝に違和感を生じさせる代表的な疾患です。
進行すると痛みが顕著になるものの、初期段階では違和感程度の場合も多くあります。
膝関節の軟骨の老化が原因となることが多く、高齢になるほど発症の確率は高くなります。
また、骨折や可能性関節炎といった感染の後遺症として発症することも。
変形性膝関節症は進行すると安静にしていても痛みを感じたり、歩行が困難になったりするケースもあるので、ご注意ください。
半月板損傷
半月板を損傷すると、膝に違和感が生じる場合があります。
半月板とは、太ももの骨(大腿骨)と膝から下の骨(脛骨)の間にある、膝関節のクッションです。
半月板は次のような動作によって損傷します。
- ジャンプの着地時に膝を強くひねる
- 方向転換する際に体重がかかった状態で膝を強くひねる
- 膝を急激に伸ばす(キック動作時など)
上記のような心当たりがあるようでしたら、半月板を損傷している可能性があります。
損傷した半月板は自然には治らず、将来的に膝が変形するおそれもあるので、整形外科にて治療を受けるようにしましょう。
半月板損傷については下記の記事にて詳細を解説しているので、こちらもぜひご覧ください。
靭帯損傷
靭帯を損傷した後も膝に違和感を覚える場合があります。
半月板と同様に、靭帯も膝関節を支える組織のひとつであるためです。
靭帯損傷はスポーツ外傷や交通事故などによって、膝に大きな力が加わったときに起こりやすくなっています。
受傷後3週間ほどは痛みが続いたり、膝が曲がりにくくなったりするケースが多いです。
しかし、その期間がすぎた後も膝に不安定感が見られる場合があります。
不安定感を放置すると、新たに半月板や軟骨をはじめとした膝関節の周辺組織を傷つける原因にもなるので、早めに整形外科を受診するようにしましょう。
タナ障害
年齢が若くこれまでの疾患に当てはまらない場合は、膝に違和感を覚える原因としてタナ障害の可能性があります。
タナ障害は膝の曲げ伸ばしを繰り返すことによって、痛みや引っかかるような感覚が生じます。
タナとは、膝をスムーズに動かすための潤滑油である「滑液」を作り出す「滑膜ひだ」という組織です。
滑膜ひだが膝蓋骨と大腿骨の間に挟まり炎症を起こすことで、痛みや違和感などの症状が現れます。
10代半ばの若い年齢に多く見られ、スポーツを原因として発症するケースも。
診断は関節造影や関節鏡による検査が必要なため、整形外科にご相談ください。
膝蓋骨の亜脱臼
膝蓋骨が亜脱臼を起こしている状態でも、膝がはまっていないような違和感が生じる場合があります。
なぜなら、亜脱臼とは膝関節の骨が部分的にずれている状態だからです。
亜脱臼は脱臼とは異なり、外れた関節を自身で戻せる状態をいいます。
ジャンプの着地時やスポーツが原因となることが多く、10代〜20代前半の女性に見られやすいです。
亜脱臼は繰り返しやすい特徴があり、放置すると完全な脱臼が起こったり合併症を引き起こしたりする可能性があります。
亜脱臼の原因となる心当たりがあり、違和感が続くようであれば整形外科を受診しましょう。
膝の違和感を改善させる方法
膝にある違和感を治すためには、次の3つの方法があります。
- 膝を支える筋肉を強化する
- ストレッチをする
- 整形外科を受診する
具体的な内容を解説します。
膝を支える筋肉を強化する
原因が筋力の低下によるものであれば、膝を支える筋肉を鍛えることで膝の違和感が改善する可能性があります。
筋肉は加齢によって衰えたとしても、トレーニング次第で発達させられるためです。
また、痛みがなければウォーキングやスイミングといった有酸素運動を行い、体力の低下予防にもあわせて取り組みましょう。
自宅でできるトレーニングの方法は以下の記事にて詳しく紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。
膝に負担のかからない太ももの筋トレ3選自宅でできる方法を紹介
ストレッチをする
膝に違和感だけでなく痛みも生じている場合は、筋肉強化トレーニングをするのではなくストレッチをおすすめします。
なぜなら、痛みを我慢して無理にトレーニングをすると症状が悪化してしまうおそれがあるからです。
とはいえ、ストレッチも無理は禁物です。
強い痛みがある場合は安静にし、医療機関で診察を受けるようにしましょう。
ストレッチの方法は以下のYouTubeでわかりやすく解説しているので、こちらもぜひご覧ください。
整形外科を受診する
膝の違和感の原因が疾患によるものであれば、医療的なアプローチが必要です。
疾患によっては放置すると進行したり、悪化したりする場合もあります。
医療機関で違和感の原因となっている疾患が判明すれば、病気に応じた治療が可能です。
「年齢のせいで筋力が低下したのだろう」と安易に判断せず、違和感が続く場合は整形外科を受診しましょう。
痛みの有無に限らず違和感が続くようであれば整形外科へ
膝に空気が入ったような違和感は以下の原因が考えられます。
- 膝が炎症を起こしている
- 膝周辺の組織が損傷している
- 筋力の低下
原因や疾患によって痛みの有無は様々ですが、放置すると悪化したり、新たな合併症を引き起こす可能性があります。
筋力の低下にともなう違和感であれば、トレーニングで改善する場合もありますが、違和感がおさまらないようであれば整形外科を受診しましょう。
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