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あぐらの姿勢で膝が痛む原因は?軽減法から予防策まで詳しく解説

「あぐらをかいたら突然膝に痛みを感じた」

「あぐらの姿勢をとると痛いのだが、病院に行く必要はある?」

 

日常的にとる姿勢の「あぐら」で痛みを感じると、医療機関を受診するべきか否か心配になる方も多いのではないでしょうか。

 

本記事では、あぐらの姿勢をとったときに膝が痛む原因や痛みの軽減法、痛みの発生を予防する対策まで詳しく解説します。

あぐら時の膝の痛みでお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

【目次】

 

 
当院の再生医療治療について

当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。


東京神田整形外科クリニック
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あぐらの姿勢で膝が痛む原因は?

 

あぐらの姿勢で膝が痛む原因は次の3点が考えられます。

  • 変形性膝関節症
  • 鵞足炎
  • 腸脛靭帯炎

これらはどのような疾患なのか、それぞれ詳細を見ていきましょう。

 

膝を曲げるときに痛む場合は変形性膝関節症

 

あぐらの姿勢の中でも、膝を曲げるタイミングで痛みを感じる場合は、変形性膝関節症の可能性があります。
変形性膝関節症は、初期段階では違和感程度のケースも多いものの、進行すると正座やあぐらといった姿勢で痛みを感じるようになるためです。

変形性膝関節症は、膝の軟骨がすり減ることで痛みを感じる疾患で、年齢が高くなるほど発症の確率は高まります。
治療法は以下のとおりです。

 

 

  • 保存療法:薬を内服したり、薬剤を注射したりして痛みを抑える
  • 手術療法:膝関節を人工物に変えたり、骨を切って矯正したりする手術を受ける
  • 再生医療:自身の血液や脂肪から治療薬を作成し、体内に戻して修復を促す

 

 

以前は痛みが軽度のうちは薬を飲んだり注射したりする保存療法、改善が見られないようであれば手術をする選択しかありませんでした。
しかし、近年は第3の選択肢として、自身の血液や脂肪から治療薬を作る再生医療が登場し、手術を避けられる場合もあります。

変形性膝関節症は末期になると歩行困難になるおそれもあるので、膝を曲げるときに痛みがある場合は放置せず、整形外科を受診しましょう。

 

膝の内側が痛む場合は鵞足炎(がそくえん)

 

あぐらの姿勢をとったときに、膝の内側が痛む場合は鵞足炎の可能性があります。
鵞足炎とは、薄筋・縫工筋・半腱様筋の3つの筋肉で形成される鵞足部が繰り返し擦れることによって発生する炎症で、膝の慢性障害のひとつです。

鵞足炎は、ランニングやジャンプを長時間にわたって繰り返すことで膝に痛みが生じ、別名「使い過ぎ症候群」と呼ばれることも。
そのため、以下のような「走る」行為を主体とするスポーツをしている人に多くみられがちです。

 

  • 陸上競技
  • バスケットボール
  • サッカー

 

痛みの程度によって重症度は異なりますが、重症度が高いと常に痛みを感じたり、腱や靭帯が切れてしまったりするケースもあります。
不安を感じる場合は早めに整形外科を受診するようにしましょう。

 

膝の外側が痛む場合は腸脛靭帯炎

 

あぐらの姿勢をとったときに膝の外側が痛む場合は、腸脛靭帯炎を発症している可能性があります。

腸脛靭帯炎とは、膝の曲げ伸ばしによって靭帯と骨に摩擦が生じるため炎症が起こる、膝の慢性障害のひとつです。

 

前述の鵞足炎と同様に、走ることを主体としたスポーツをしている人に多く見られる傾向があります。

腸脛靭帯炎の発症要因は多数あり、膝の使い過ぎだけでなく次のような要因の場合も。

 

 

  • 腸脛靭帯が硬い・緊張している
  • 靴や路面の変化
  • 不良なランニングフォーム

 

 

腸脛靭帯炎も重症になると、常に痛みを伴いプレーに支障をきたしたり、靭帯が切れてしまうおそれもあります。

運動開始前は入念にストレッチをし、痛みが続くようであれば整形外科をご受診ください。

 

あぐら時の膝の痛みを軽減する方法

 

あぐらの姿勢をとったときの膝の痛みを軽減する方法は、以下の3つです。

 

  • 冷やす
  • 運動療法
  • ダイエット

 

本章では、痛みを軽減するための具体的な内容について解説します。

 

軽減法1.患部を冷やす

 

あぐら時に膝が痛む原因が炎症による場合は、患部を冷やしましょう

炎症が起こっている部分を冷やすことで、細胞の活動が一時的に冬眠のような状態になるため、炎症の拡大を防止する効果があるためです。

 

加えて、冷やすと感覚が麻痺する作用があるため、痛みを軽減させる効果もあります。

具体的には、膝に次のようなサインが見られたら、患部を冷やしてください。

 

  • 膝が腫れている
  • 膝が熱を持っている
  • 膝に水が溜まっている

 

とはいえ、痛みの原因が変形性膝関節症によるもので、かつ炎症を起こしていない場合は冷やすのは逆効果ですのでご注意ください。

 

軽減法2.運動療法

 

あぐら時の膝の痛みは、運動療法を行うことで軽減させられる可能性があります。

運動療法とは、運動によって障害や疾病を治療する方法です。

 

実際に、あぐら時に膝の内側が痛むケースで運動療法を行った結果、有効であったという報告もあります。

 

あぐらの姿勢をとったときの痛みが治まらない場合は、運動療法について整形外科医に相談してみると良いでしょう。

 

軽減法3.ダイエット

 

肥満体系の場合は、ダイエットによって痛みが軽減する可能性があります。

膝は人間の全体重を支えているため、体重が重いと膝の負担が増えるからです。

 

体重が1kg増えると膝への負担は3kg増えると言われています。

加えて、肥満の方は変形性膝関節症を発症するリスクが高い傾向があるため、減量を心がけましょう。

 

膝の痛みと体重の関係や理想のBMI値などについては、下記の記事にて詳しく解説しているので、こちらもぜひ参考にしてください。

 

膝の痛みと体重の関係性は?理想のBMIを解説!

 

膝の痛みを予防する方法

 

膝の痛みは以下の方法で予防できる場合があります。

 

  • 膝を支える筋肉の強化
  • ストレッチ
  • 膝に負担のかかる姿勢をやめる

 

具体的にどのような効果があるのか、詳細を解説します。

 

膝を支える筋肉の強化

 

膝の痛みを予防するためには、膝を支える周辺筋肉を強化しましょう。

膝周辺の筋肉を鍛えることによって、膝の負担が減るためです。

特に、加齢による変形性膝関節症の予防に効果的と言われています。
また、筋トレだけでなく、ウォーキングやスイミングなどを行って、基礎体力を向上させることも重要です。

 

筋肉は年齢とともに衰えてしまうものですが、鍛え直すことが可能です。
年齢を重ねても痛みを感じず、自身の足で歩行したいという方は、膝周辺の筋肉強化を心がけると良いでしょう。

 

具体的な膝の筋肉トレーニングの方法は、以下の記事にて詳しく解説しているため、こちらもぜひご覧ください。

変形性膝関節症に効果的な筋力トレーニング【リハビリ】

 

ストレッチ

 

鵞足炎や腸脛靭帯炎によって膝に慢性的な痛みが生じている場合は、ストレッチが重要です。

これらの疾患はスポーツを行っている人に頻発しがちなため、運動開始前は入念にストレッチをするようにしましょう。

 

また、変形性膝関節症によって膝に痛みが生じている場合もストレッチは有効です。
自宅で簡単にできるストレッチもあるので、以下の記事を参考に試してみてください。

膝の痛みに効くストレッチ5選!内転筋を鍛えて痛みを改善!

 

膝に負担のかかる姿勢をやめる

 

膝に負担のかかる姿勢をやめることも、膝の痛みの発現予防につながります。

そもそもあぐらは膝に負担がかかる姿勢です。

 

他にも、正座や和式トイレで用を足す姿勢など、日本の生活習慣に馴染んだ姿勢は膝への負担が大きいものが多くあります。

 

また、あぐらは前かがみの体勢になるため、膝だけでなく腰にも負担がかかります。

 

なるべく椅子に座るようにしたり、洋式トイレを選択するなど、膝に優しい姿勢を心がけましょう。

 

あぐらで膝が痛むときにやってはいけないこと

 

あぐらの姿勢で膝が痛むときは、以下のことは控えてください。

 

  • 長時間のウォーキング
  • 無理な筋トレ・ストレッチ

 

本章ではあぐら時の膝の痛みでやってはいけないことについて解説します。

 

長時間のウォーキング

 

あぐらの姿勢で膝に痛みを感じるときは、長時間のウォーキングをしてはいけません

なぜなら、長時間のウォーキングは鵞足炎の誘因となるおそれがあるためです。

 

前段にて、「肥満体型の場合は膝への負担を軽減させるためにダイエットが効果的」と申し上げましたが、痛みがある場合は長時間の歩行運動は避けるようにしましょう。

 

無理な筋トレ・ストレッチ

 

痛みがある場合は、無理にトレーニングやストレッチを強行してはいけません
なぜなら、痛みをおしてトレーニングをすると、症状が悪化してしまうおそれがあるからです。

確かに、膝の痛みを予防するには、膝周辺の筋肉強化やストレッチは効果的です。

しかし、すでに痛みを感じているのであればまずは安静にし、痛みが引いてからトレーニングやストレッチをしましょう。

 

あぐらで膝が痛むときに受診するタイミング

 

あぐらの姿勢をとったときの膝の痛みがなかなか引かなかったり、常に痛みを感じる場合は整形外科を受診しましょう

原因となっている疾患が進行している可能性があるためです。

 

その場合は、痛みの原因を精査し、原因に適応した治療を受ける必要があります。

 「痛むのはあぐらをかいた時だけだから」と安易に考えず、痛みが長引くようであれば整形外科の医師にご相談ください。

 

あぐら時の膝の痛みが続いたら整形外科に相談を

 

あぐらの姿勢をとったときに、膝が痛む原因として考えられる疾患は以下の3つです。

 

  • 変形性膝関節症
  • 鵞足炎
  • 腸脛靭帯炎

 

これらの疾患は加齢や、スポーツなどによる膝の使い過ぎなど、多岐にわたる理由によって発症します。

 

炎症が起こっている場合はアイシングをしたり、運動療法で痛みを軽減させたりと、自身での対策も可能ですが、痛みが長引く場合は疾患が進行している可能性もあります。

 

あぐらの姿勢で感じる痛みがなかなか改善しないようであれば、一度整形外科を受診をしましょう。

 

 

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