【膝を曲げると痛い】突然痛む理由や対処法・ストレッチを解説
「ある日突然、膝を曲げたときに痛みを感じるようになった」
「膝の痛みを治すにはどうしたらいいの?」
このようなお悩みや疑問をかかえていないでしょうか。
膝が痛むと、仕事や家事などの日常生活に支障が出てつらいですよね。
この記事では、膝を曲げたときに痛む原因について、痛みが生じる部位や、お悩みを抱えている方の年代別に解説します。
膝の痛みに対するセルフケア方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
東京神田整形外科クリニック
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膝を曲げると痛む原因
膝を曲げたときに痛くなる主な原因は、歩きすぎや運動のしすぎによる膝の酷使でしょう。
加齢による影響に加え、膝の使い過ぎによる筋肉や腱などの損傷も理由として考えられます。
ここでは、膝を曲げた際に痛む原因について、膝の部位別・年齢別に解説します。
【膝の部位別】膝を曲げると痛む原因
まずは、膝の内側・外側・裏側の部位別に痛みが出る原因をみていきましょう。
膝の内側が痛む場合
膝を曲げた際に内側が痛む場合は「鵞足炎(がそくえん)」になっている可能性が考えられます。
鵞足炎とは、膝の内側下方にある脛(すね)の骨に炎症が起きている状態です。
ランニングやバスケットボール、サッカーなどの、膝に負担のかかりやすいスポーツをしている方に多いとされています。
膝の外側が痛む場合
膝を曲げた際に外側が痛む場合は「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」になっている可能性が考えられます。
腸脛靭帯とは、大腿骨(太ももの骨)から膝の外側を通って脛骨(けいこつ:すねの骨)の上部まである靭帯のことです。
ランニングといった膝の運動を繰り返すと、腸脛靭帯と大腿骨が何度もこすれることで、膝の外側に痛みが生じます。
膝の裏側が痛む場合
膝を曲げた際に裏側が痛む場合は「ベーカー嚢腫(のうしゅ)」ができている可能性も考えられます。
ベーカー嚢腫とは、膝の裏にできた滑液包(かつえきほう)が炎症して膨らむ疾患です。
滑液包とは、膝の潤滑液である「滑液」で満たされた袋のことをいいます。
膝を曲げると膝裏に負荷がかかるため、痛みが出やすいのです。
【年代別】膝を曲げると痛む原因
ここでは膝を曲げると痛む原因について、10代・20代、中高年の年齢別に解説します。
10代・20代の若い方が痛みを感じる場合
10代・20代の比較的若い年齢の方が膝の痛みを感じる場合、主にスポーツ中の動作による膝関節捻挫(ひざかんせつねんざ)や、靭帯損傷などの外傷が原因として考えられます。
また、成長期の10代の方(中学生や高校生)において膝の痛みが突然出てきた場合、成長痛が出ている可能性もあるでしょう。
中高年の方が痛みを感じる場合
50~60代になってから急に膝に痛みだした場合は「変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)」になっている可能性が考えられます。
変形性膝関節症とは、軟骨の劣化が原因で膝軟骨がすり減り、炎症が起こる疾患です。
変形性膝関節症は女性に多く、40~60代の方で発症しやすいことがわかっています。
発症の主な原因は加齢ですが、膝の使い過ぎによっても関節や軟骨が変形することがあります。
膝を曲げると痛い場合の治し方
ここでは、膝を曲げると痛い場合のセルフケア方法についてみていきましょう。
安静にする
膝の痛みや腫れなどがあるときは、激しい運動や長時間のウォーキングなどを避け、なるべく安静に過ごしましょう。
無理に動かすと膝に負荷がかかり、炎症を強めて痛みが増す可能性があります。
患部を冷やす
膝が腫れたり熱感があったりする場合は、炎症を抑えるために冷やすことが大切です。
氷のうや保冷剤を使用し、15~20分ほど冷やすといいでしょう。
患部に直接あてると冷えすぎて凍傷になることがあるため、必ずタオルやハンカチなどをはさんで使用しましょう。
痛み止めや湿布で対処する
膝の使い過ぎで炎症が起きている場合、痛み止めの内服や湿布で症状が改善されることがあります。
痛みが強い場合は我慢せずに使用し、数日間様子をみても治らない、腫れが引かないといったような場合は無理せず整形外科を受診しましょう。
ストレッチをする
膝周りの筋肉のストレッチをすることで、血行がよくなって疲労物質の排出が促進されたり、筋肉がほぐれて可動域が広がったりする効果が期待できます。
たとえば、膝の内側が痛む「鵞足炎(がそくえん)」が疑われる場合は、太ももの内側や裏側を伸ばすストレッチが効果的でしょう。
ここでは、太ももの裏側の筋肉である「ハムストリング」を伸ばすストレッチを紹介します。
<ハムストリングを伸ばすストレッチ>
- 伸ばしたい足をイスや台に乗せ、からだを前に倒す。
- 乗せたほうの足をできるだけまっすぐに保ち、10〜20秒維持する。
膝を伸ばしきると痛い方は、少し曲げてもOKです。
今回はハムストリングを伸ばすストレッチを紹介しましたが、個人に適した具体的な方法は膝の状態によって異なるため、理学療法士の指示に従うと安心でしょう。
ただし、痛みが強い初期段階では無理をせず、炎症を鎮めるために安静にすることが重要です。
膝を曲げたときの痛みに関するよくある質問
ここでは、膝を曲げたときの痛みに関する質問と回答を記載します。
- しゃがむと膝が痛くなるのはなぜですか?
- 急に膝が痛くなって歩けない場合はどうしたらいいですか?
- 膝を曲げると突然内側が痛むのはなぜですか?
- 急に膝が痛くなるのは痛風ですか?
膝に痛みが出る原因について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
しゃがむと膝が痛くなるのはなぜですか?
しゃがむと膝が痛くなる原因には、筋肉や靭帯の炎症、膝関節の変形といったさまざまな要因が考えられます。
たとえば、膝周りの筋肉や靭帯が炎症を起こしている場合、それらがしゃがむときに圧迫されることで痛みが出ているのかもしれません。
また、変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)やベーカー嚢腫(のうしゅ)などの疾患が隠れている可能性もあるでしょう。
急に膝が痛くなって歩けない場合はどうしたらいいですか?
歩けないほどの痛みがある場合は、無理に動かないことが重要です。
膝周りの組織が損傷している可能性があるため、早めに整形外科を受診するといいでしょう。
膝を曲げると突然内側が痛むのはなぜですか?
膝を曲げたときに内側が痛む場合は「鵞足炎(がそくえん)」になっている可能性が考えられます。
鵞足炎は、スポーツで膝の曲げ伸ばしを頻繁におこなったり、準備運動不足でスポーツをしたりすることによって生じやすい疾患です。
中高年以降の方の場合は「変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)」による痛みが出ている可能性もあります。
急に膝が痛くなるのは痛風ですか?
痛風により、膝関節に痛みが出ることがあります。
痛風とは、体内で尿酸が過剰になることで関節に溜まって結晶化し、炎症を引き起こす疾患です。
痛風では一般的に足の親指の付け根に激痛が生じますが、膝関節や手の関節が痛むケースも考えられます。
まとめ
膝を曲げると痛む原因としては、10代・20代の若い方であれば、主に運動のしすぎによる筋肉や靭帯などの損傷が考えられます。
中高年の方であれば、変形性膝関節症をはじめとする疾患の影響も考えられるでしょう。
膝の痛みや腫れが強い場合は、しばらく安静に過ごすことが大切です。
無理してスポーツを続けたり、普段通りの動きをしたりすると、炎症が強くなって回復が遅れる可能性があります。
セルフケアを実践しても回復が見込めない場合は、無理せず整形外科を受診しましょう。
膝の痛みでお悩みの方は、ぜひ一度東京神田整形外科クリニックへご相談下さい。
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
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