【変形性膝関節症と診断された方へ】そのひざの痛み、もしかして変形性膝関節症?
東京神田整形外科クリニック、理学療法士膝治療責任者の神林です。
今回お話させていただく内容は、変形性膝関節症とは?について解説していきます。
変形性膝関節症を深堀りしていきますので、ぜひ皆さんご覧になってください。
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
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変形性膝関節症とは
変形性膝関節症とは退行性変化、いわゆる加齢性変化によって膝関節の軟骨が摩耗して膝の痛みに繋がる病態になります。
こちらの症状としては、歩き始めに痛みがある、もしくは膝の水が溜まってくる・変形が強まる、このような症状があります。
では変形性膝関節症の割合・有病率を画像を用いて説明していきましょう。
①変形性膝関節症の割合・有病率
図1
こちらの画像は、わが国における運動器疾患の疫学研究という文献から引用させていただいております。
こちらはX選検査、いわゆるレントゲンで診断される変形性膝関節症の患者様の統計をとっています。
患者数はなんと2,530万人と、とてつもない数ですね。
その内訳としては男性860万人、女性1,670万人という方々が変形性膝関節症と画像を用いて診断されています。
まず画像の見方について解説させてください。
男性の方は緑色、女性の方はピンク色になります。
横軸が年齢、縦軸がパーセンテージになります。
まずは男性から着目してみましょう。
40代以下の男性は0.0%、つまりいないですね。
そこから40・50・60代になるにつれて、段階的に変形性膝関節症が発症していることが分かります。
男性ではMAX80歳になっても51.6%ということで、約半分の方が変形性膝関節症になるのではないでしょうか。
続いて女性に着目してみます。
女性では40〜80代と見た時に、1番多くパーセンテージが上がっているのが50〜60代となっています。
その辺りを着目して見てみると、50代のところは30.3%、60代のところは57.1%とかなりのパーセンテージで上がっていることが分かります。
ここで女性にもう1度着目して50〜60歳の間で何が起こっているのかというと、女性の平均の閉経年数が50.5歳と言われていますので、女性ホルモンの関係で50〜60歳にかけて変形性膝関節症の有病率が高まっているということが、画像から分かります。
続いて変形性膝関節症とはどんな感じで進行していくのか、こちらについても画像を用いてやっていきます。
②変形性膝関節症の進行段階の分類
こちらは変形性膝関節症の病態と鍼灸治療という文献から引用させていただいております。
こちらがKellgren-Lawrence分類といって、我々はいつもケール分類と略して言っています。
グレードとしたら0〜Ⅳ段階ありまして、計5つのパートに分かれます。
正常な画像ではグレード0に値します。
グレードⅠになりますと、大腿骨と脛骨の間・膝関節の隙間が少し狭まるかな、狭小化するかなというぐらいになります。
続いてグレードⅡにいきますと、関節の間の隙間が少なくなっているのが分かると思います。
また関節の中にとげのようなものができてくるのがこのⅡにあたります。
このⅡになりますと、変形性膝関節症の軽度という診断が加わることが多いですね。
続いてグレードⅢになりますと、変形性膝関節症の中等度という風に分類できます。
これはグレードⅡと比べると、Ⅲの方が関節が狭くなっていて、大腿骨と脛骨が接触し始めてきているのが分かると思います。
こちらも関節の中にとげ「骨棘」というものができるので、痛みに繋がります。
最後、グレードⅣになりますと、変形してしまっている画像になりますね。
関節の間が保てていなくて、大腿骨と脛骨が完全にくっついている状態になります。
こちらは変形性膝関節症の重度・末期と言われる病態になります。
まとめ
変形性膝関節症とは、60歳以上の女性の方が多く、かなりの割合の方が患っていらっしゃる点だったり、変形性膝関節症がどんな感じで進行していくのか、こちらが理解できたと思います。
このようにですね、変形性膝関節症とは退行性変化、加齢によって変形が増していきますので、絶対に放置しないでください。
当院では、手術以外の治療法全てを加味した上で、膝に対する治療をご提供させていただいておりますので、変形性膝関節症だったり膝が痛いという方は、当院へお越しください。
またLINE相談も行っております。
こちらからLINEを開いて友達追加をしていただいて、LINEで「膝の相談希望」とメッセージを添えていただければ幸いです。
今後も膝や再生医療に関する記事や動画を配信していきます。
是非、膝専門YouTubeチャンネルの登録もよろしくお願いいたします。
こちらではコメントでも相談に乗っていますので、気兼ねなくコメントをよろしくお願いいたします。
以上、理学療法士の神林でした。
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
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