肩の外側に出る痛みの原因はある神経だった!?五十肩の人必見!
五十肩の患者様をリハビリしていると、肩の外側に痛みが出るという人を多数見かけます。
『肩の外側の痛みは放っておいて大丈夫なの?』
『肩の外側の痛みの原因はなに?』
とよく質問を受けます。
なので、今回は肩の外側に出る痛みの原因について解説していきます。
肩の外側にでている痛みは、予防できることがあります!
この記事を読めばその痛みを解消できるかもしれません!
目次
- 肩の外側にでる痛みの原因は脇のところにある神経が原因だった?
- 肩の外側に痛みがある人向け特化型ストレッチ法!
・①ストレッチ前評価
・②小円筋ストレッチ
・③肩甲下筋ストレッチ
・④ストレッチ後評価 - 肩の外側に痛みがある人まとめ
肩の外側にでる痛みの原因は脇のところにある神経が原因だった?
結論から述べますと、肩の外側にでる痛みの原因は腋窩神経であることが多いです!
これはどういうことかと言いますと、筋肉が硬くなりその近くを通っている腋窩神経を圧迫してしまい痛みを伴ってしまうということです。
この腋窩神経を圧迫する可能性のある筋肉はズバリ小円筋と肩甲下筋です!
まず、小円筋と腋下神経がどのように配置されているのか画像を用意しました。
図1
青くなっているところが腋窩神経、赤く丸しているところが小円筋になります。
そして小円筋の下を通ってきた神経の抹消は、図1のように肩の外側に張り巡らされています。
小円筋が硬くなると、肩の外側に張り巡らされている大元の神経を圧迫することになります。
次にもう一つ厄介な肩甲下筋
肩甲下筋は小円筋のさらに奥にあります。
図2
下側からのぞくとこんな感じです。
小円筋と肩甲下筋で腋下神経を挟んでいる感じになります。
腋窩神経は胸の横から脇を通り、肩甲下筋の上すれすれで後面(肩甲骨側)へと貫いてきます。
そのため、小円筋同様に肩甲下筋が硬いと腋下神経を圧迫してしまう可能性はかなり高いです!
図2のようにわずかな隙間を腋窩神経は通っているんです。
ですので、この腋窩神経由来の痛みを回避するには小円筋、肩甲下筋の柔軟性を高めておくことが大切です!
それでは肩の外側の痛みに特化したストレッチ方法を紹介させていただきます!
肩の外側に痛みがある人向け特化型ストレッチ法!
肩の外側の痛みの原因になる小円筋と肩甲下筋のストレッチ方法をお伝えします!
効果を実感するためにはそもそも筋肉の硬さを知っておくことが大事です。
下記の順番で行っていきましょう!
①ストレッチ前評価
②小円筋ストレッチ
③肩甲下筋ストレッチ
④ストレッチ後評価
①ストレッチ前評価
ストレッチの効果を知るためにもストレッチ前評価をしましょう!
図3
1.壁に肩と肘をつき床と水平にします。
2.図のように手の甲側を下に床に押していきます。
※肘や肩は壁から離さないようにしましょう。
この時の痛みや、腕の落ちる角度を覚えておきましょう。
②小円筋ストレッチ
腋下神経を圧迫する可能性のある小円筋!
効率良くゆるめていきましょう。
図4
図5
1.肩を前方に90°あげ、肘も90°に曲げます。
2.図4の赤く丸で囲っているところをイメージして、脇の下からガシッと掴みます。
3.図5のように肘を支点に腕を下げます。
※この動作は結構痛い人が多いので、痛みを我慢できる範囲で大丈夫です。
③肩甲下筋ストレッチ
この筋肉は胸の方から脇の下を通り、後方へつながっています。
今回は胸の方から触っていき、効率良くストレッチしていきます。
図6
図7
1.鎖骨を肩の方へ辿っていく途中に、鎖骨の下にポコっと触れることのできる烏口突起という骨を見つけます。
2.烏口突起から約指2本分したにおりたところに肩甲下筋が存在します。
3.肩甲下筋を指圧しながら腕を外に開きます(図7)
4.この動作を10秒間行い、何回か繰り返していきましょう。
※我慢できる程度の痛みでとどめましょう
④ストレッチ後評価
ストレッチ開始時に行った評価をもう一度行ってみましょう。
ストレッチ開始前より、可動域が拡大したり痛みが軽減しましたでしょうか?
継続してストレッチを行うことが大事です!
肩の外側に痛みがある人まとめ
肩の外側に痛みがでる原因には、腋下神経由来の可能性が高い!
この腋下神経を圧迫し、痛みを引き起こす可能性の高い筋肉は2つ!
1.小円筋
肩甲横で肩甲下筋より表層についており、腋下神経を上から圧迫する可能性がある。
2.肩甲下筋
胸の横から脇を貫き、肩甲骨の裏側に付着。小円筋よりも深層についており、腋下神経を下から圧迫する可能性がある。
この2つの筋肉をストレッチすることで腋下神経の圧迫を回避できるかと思います。
ぜひ、ストレッチを継続していき痛みの悪化、予防をしていきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。