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変形性膝関節症が治らない原因TOP3【理学療法士解説】

変形性膝関節症に悩まれている人は数多くいると思います。

・一度治ったのにまた再発してしまった
・安静にしていたのに良くならない
・ストレッチをしていたが良くならない

といった方は、なぜ変形性膝関節症が治らないのか、原因が知りたいですよね。

 

ということで今回は、変形性膝関節症が治らない原因TOP3について解説していきます。 

 

 

 

 

 

 

 
当院の再生医療治療について

当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。


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変形性膝関節症の方に向けて

 

毎日外来患者さんを診させてもらっていますが、膝のトラブルを抱えている中でも、変形性膝関節症を患っている方は本当に多く拝見します。 

 

・膝が痛くて歩くのが億劫になってしまった 
・膝が痛いからずっと膝のことを考えてしまう 
・楽しかったことが全然できない 
・毎日憂鬱になってしまう 

こういった患者さんは多くて、やっぱり気持ち的にもネガティブになっている患者さんがとても多くいらっしゃいます。 

 

僕らとしても、本当にできるだけ悩みや痛みをとってあげて、人生がポジティブにハッピーになるようにリハビリや生活指導をさせていただいているのが現状です。 

しかし、やっぱり外来患者さんに会える時間というのは約30〜40分程度になります。 

これでどういうことを伝えたいかというと、24時間の中で僕たちと関われるのが30〜40分と、すごく時間の制限があります。 

ましてや週に1回通っている方は1週間のうちの30〜40分ほどしかなく、本当に限られた時間でのリハビリや生活指導になるので、膝を治すということになると患者さんの理解協力が必然的に必要になります。 

 

そこで今回はこれに留意してほしいという原因を3つ考えてきましたので、これを是非参考にしていただいて、生活に活用してみてください。 

 

①運動不足による廃用症状

 

変形性膝関節症が治らない原因1つ目は、運動不足による廃用症状です。 

ある文献を参考にお話しさせていただきます。 

Immobilization and Disuse syndrome 

こちらの文献では、60代の方に10日間安静にしてくださいという指示を出します。 

そうすると、筋蛋白合成率が20%低下したそうです。 

また神経筋接合部の伝達物質であるアセチルコリンの量の低下も見られたそうです。 

神経筋接合部とは、いわゆる神経と筋肉がありましたら、神経から伝達が筋肉にあり、そこで初めて筋肉が動いてくるという認識です。 

これらの事から、筋肉量を維持向上させる機能を妨げてしまっている事が分かっています。 

 

これは膝が痛くて動けないから何もしないでいいや、というままでいるとどんどん膝周りの筋肉量が低下してしまいます。 

膝本来の安定させる機能、例えば関節・筋肉量がすごく脆弱化してしまって、余計に膝が痛くなってしまう原因になってしまいます。 

ですので、膝に負担がかからないような運動、これは体重をかけないで膝を伸ばしたり曲げたりする運動を積極的に活用してください。 

 

②過負荷による日常生活活動

 

変形性膝関節症が治らない原因2つ目は、過負荷による日常生活活動です。 

変形性膝関節症は軟骨が磨耗することによって痛みにつながるということが分かっています。 

膝関節は骨が真っ直ぐになっていて、骨アライメントで体重を分散できたり、関節の中にある半月板や覆われている筋肉等で体重を分散させて膝関節を守っています。 

ですが日本人の多くの方は変形性膝関節症を患ってしまうと、膝がO脚ぎみに構造変化しまして、内側へのストレスがすごく高まってくることが分かっています。 

その状態で体重を無理にかけてスポーツをする、ちょっと遅刻しそうだから小走りをしてみようかな、もしくは頑張って階段登ってみようかな、長距離を歩いてみようかな、などの生活動作を繰り返し続けていると、余計に変形性膝関節症による軟骨の磨耗が増悪化してしまって、痛みに繋がってしまうことがとても多いです。 

なので、なるべく積極的に膝に体重をかけない生活動作を意識しましょう 

 

安静度は患者さんそれぞれによって、また症状によっても異なりますので、医師や理学療法士等のメディカルスタッフを通して適切な運動負荷・生活動作を決定していくことが本当に大事になってくると思います。 

 

③体重過多

 

変形性膝関節症が治らない原因3つ目は、体重過多です。 

簡単にいうと、体重が重い方はなるべく下げてください、ということです。 

膝にかかる負担は歩く時だと体重1kgにつき3kg、階段昇降は7倍と言われています。 

 

例えば70kgの方がいたとします。 

膝にかかる歩く時の負担は 

70kg×3=210kg 

もしくは階段昇降の場合は 

70kg×7=490kg 

このようにとてつもない数字になることが分かります。 

 

これが60kgの方になりますと、 

60kg×3=180kg 

階段昇降の場合は 

60kg×7=420kg 

となります。 

70kgと60kgの方を比べた段階では、全然膝にかかる負担が変わってくることが分かります。 

 

「体重を減らせ」と言われても、「なかなかそんなの無理だよ」、という方もいらっしゃると思いますが、今一度生活習慣を見直して、「頑張って膝を治すんだ!」という気持ちで生活してみてください。 

ですので、膝が痛い方はなるべく体重を減らして膝への負担を減らしましょう。 

 

まとめ

 

今回は変形性膝関節症が治らない原因TOP3について解説していきました。 

 

①運動不足による廃用症状 
②過負荷での日常生活活動 
③体重過多 

 

この3つが原因になりますので、参考にしてみてください。 

 

 

今後も膝や再生医療に関する記事や動画を配信していきます。

 

是非、膝専門YouTubeチャンネルの登録もよろしくお願いいたします。 

こちらではコメントでも相談に乗っていますので、気兼ねなくコメントをよろしくお願いいたします。 

 

以上、理学療法士の神林でした。 

 

 
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