膝のお皿からギシギシ音が鳴る原因は? 変形性膝関節症かも?
どうも、東京神田整形外科クリニックの理学療法士、鍋岡裕太です。
今回は
膝のお皿からギシギシ音が鳴る原因は? 変形性膝関節症かも?
というテーマでお話させていただきます。
「膝のお皿からギシギシ音が鳴って不安…」
「膝のお皿がギシギシなるのは変形性膝関節症?」
「膝のお皿からギシギシ音が鳴るけど、この程度の症状で病院に行くのは恥ずかしい...」
といった不安を抱えている方は要チェックです!
【目次】
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
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膝のお皿がギシギシ鳴るのは何が原因?
膝のお皿がギシギシ音が鳴る原因としては
- ①膝のお皿の周囲組織の柔軟性の低下
- ②膝のお皿の裏面の骨変形
上記2パターンなどが考えられます。
それぞれ解説していきます。
①膝のお皿の周囲組織の柔軟性の低下
膝のお皿がギシギシ音が鳴る原因1つ目は膝のお皿の周囲組織の柔軟性の低下です。
膝のお皿である膝蓋骨周囲には筋肉や靭帯、軟部組織など様々な組織が付着しています。
これらの柔軟性低下により、膝のお皿の動きが阻害され、
ギシギシと音が鳴ってくるケースが考えられます。
主な組織としては大腿四頭筋、膝蓋腱、膝蓋上嚢などが挙げられます。
②膝のお皿の裏面の骨変形
膝のお皿がギシギシ音が鳴る原因2つ目は膝のお皿の裏面の骨変形です。
膝のお皿そのものが変形し、動きが阻害されているパターンです。
膝のお皿は膝の曲げ伸ばしなどで主に上下の動きが必要となりますが、
骨変形によっての膝のお皿の動きが制限され、ギシギシと鳴ってくる可能性があります。
膝のお皿がギシギシ鳴る際の対策
膝のお皿がギシギシ鳴る際の対策として下記の3点を紹介します。
- ①膝のお皿モビライゼーション
- ②膝のお皿周囲組織のマッサージ
- ③膝のお皿に付着する筋のストレッチ
それぞれ解説していきます。
①膝のお皿モビライゼーション
・膝を伸ばした状態で座る
(画像1)
・膝のお皿を挟みこむように両手で把持する
(画像2)
・痛みが出ないようにゆっくりと上下左右に動かす
(画像3)
②膝のお皿周囲組織のマッサージ
・指の腹を使ってお皿の上側の組織を円を描くようにマッサージする
(画像4)
③膝のお皿に付着する筋のストレッチ
・うつ伏せで膝を曲げる
(画像5)
・ストレッチ感を感じるところで15〜20秒保持する。
(画像6)
以上3点、参考にして実施してみてください!
また痛みや腫れ、発赤などがある場合は無理して行わないようにしましょう。
膝のお皿の変形がある場合は改善が望めない?
前述したように、膝のお皿がギシギシ鳴る際の対策を紹介しましたが、
膝のお皿に変形が生じてしまっている場合に関しては、改善が望めない可能性が高いです。
その理由としては、骨変形が原因の症状はストレッチ、マッサージでの対応では限界があるためです。
筋肉の凝り、組織同士の滑走性不良など
そういったものはストレッチやマッサージでの改善が期待できますが、
進行が始まった骨変形に対してそれらの効果はあまり期待できるものではありません。
そうなる前に受診をして対応していくことが重要です。
変形性膝関節症で膝のお皿は変形する?
結論からお話しすると、変形性膝関節症によって、ギシギシ鳴るほどの変形が膝のお皿に生じる可能性はあります。
変形性膝関節症は一般的に膝を構成する大腿骨、脛骨の荷重面の変形が主な病態です。
しかし状態や進行度合いによっては膝のお皿の後面に変形を認めるケースがあります。
膝のお皿は膝の曲げ伸ばしの際に上下や回旋の運動が生じることが知られており、
ギシギシ鳴る場合には膝関節の可動域制限や痛みの原因となっている可能性があります。
早期対応が重要
前述した通り、変形性膝関節症は、膝蓋骨裏面の変形を伴う可能性のある進行性疾患です。
この症状は日常生活に深刻な影響を与える可能性があります。早期の対応が重要です。
適切な治療と管理は、症状の進行を遅らせ、患者の生活の質を向上させることができます。
「膝のお皿からギシギシ音がなる気がする..」
少しでも違和感を感じた場合は医療機関へ受診することをおすすめします。
定期的な運動、体重管理、痛みの管理、そして必要に応じた医療介入は、
症状の悪化を防ぎ、患者の健康を維持するのに不可欠です。
自身の健康を大切にし、早めの対応を心がけましょう。
まとめ
今回は膝のお皿からギシギシ音が鳴る原因は? 変形性膝関節症かも?というテーマで記事を書かせていただきました。
膝のお皿からギシギシ音がする原因は、周囲組織の柔軟性低下や膝のお皿の裏面の骨変形が考えられます。
対策として膝のお皿モビライゼーションや周囲組織のマッサージ、筋肉のストレッチを紹介させていただきました。
変形が進行している場合は、上記の対策では改善が望めない可能性があります。
その場合より早めの医療介入が重要です。
「この程度の症状で病院に行くのは恥ずかしい...」
そんなことはありません。
早期に対応して悪いことなんかありません。
日々のリハビリテーションを提供している中で
「もう少し早くうちに来てくれていれば、、、」
そう思うことはかなり多くあります。
些細なことでもかまいませんのでご相談いただければと思います。
以上です。ありがとうございました。
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