エクソソーム治療はお金の無駄?どんな治療を選んだらいいか解説
みなさん、こんにちは。
東京神田整形外科クリニック膝治療責任者・理学療法士の神林と、医師医学博士・整形外科専門医、東京神田整形外科クリニック院長田邊です。
本日は、膝の再生医療であるエクソソーム治療はお金の無駄なのか?
エクソソーム治療で病態が悪化する真実についてお話ししていきたいと思います。
現在、
- 膝の痛みがある
- 半月板損傷または変形性膝関節症と診断を受けた
- エクソソーム治療を検討している
このような方は、ぜひこの記事を最後までご覧いただきたいと思います。
結論としては、当院で扱っているエクソソーム治療は、お金の無駄ではありません。
エクソソームといっても、数多くの種類や製剤が存在し、偽物の可能性もありますので、どのエクソソームを注入するのかが非常にポイントになってきます。
これから、エクソソーム治療について徹底的に解説していきます。
【目次】
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
東京神田整形外科クリニック
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エクソソームを選ぶポイント
田邊院長
はじめに、エクソソーム治療はお金の無駄なのか?
というお話をさせていただきます。
当院で使用しているエクソソームは、正真正銘のエクソソームです。
みなさん、もしかしたら勘違いしているかもしれないですが、エクソソームには多くの種類があるんですね。
工程としては、幹細胞という幹の細胞を採取し、そこからエクソソームを抽出します。
幹細胞は、それ自体が軟骨や半月板など、さまざまなものに変化できる特別な細胞です。
その幹細胞を、どこからとってくるかが非常に重要になります。
幹細胞は、脂肪や歯髄、赤ちゃんのへその緒など様々な部分から取ることができます。
これらはすべて幹細胞と表現されますが、幹細胞の質がまったく違うのです。
簡単にいうと、70歳や80歳の人から脂肪をとってきても幹細胞、0歳のへその緒からとってきたものも幹細胞といわれます。
同じ幹細胞ですが、明らかに違います。
さらに、エクソソームは抽出の方法や作成の方法が非常に複雑です。
みなさんエクソソームの作り方はご存知でしょうか?
エクソソームは専門的な知識を持った人のみ作成でき、そして作るのも非常に難しいです。
日本は、エクソソーム治療がとても遅れています。
膝のエクソソーム治療に関しては、当院でしか行っていないため、他のクリニックでの検討は不可能でしょう。
そのため、膝に関してはエクソソーム治療で騙されることは現時点ではありません。
しかし今後、日本中の医師がエクソソーム治療をはじめると思うのですが、それに対して私は皆さんに警笛を鳴らしています。
エクソソームには、本物と偽物があるんですね。
それに対して日本は研究が遅れていて、国際基準はもう既に出来上がっているのです。
国際基準では、2018年には『MISEV2018』というものが出来上がっています。
画像1
この『MISEV2018』という国際基準を満たすのは非常に難しいのですが、それを満たしているのかが重要になります。
基準を満たすには、大学と提携している会社や、大きな資金を持っているところではないと難しいでしょう。
それ以外の民間機関が作ることは、正直困難だと思います。
POINT
『MISEV2018』の基準を満たしているかどうかを必ず確認する
次に、エクソソーム治療は再生療法新法に該当していません。
そこが非常に難しいところで、再生医療には再生医療法新法があり、それに準じて行っているところが日本の良いところになります。
たとえば、PRPがそのような治療ですね。
ただ、エクソソームに関してはまだそこの法律が追いついていません。
変な話、無法地帯なんですね。
美容の世界ですと、偽物のエクソソームをみんなに販売してしまっているところも多いです。
しかも、法外の値段を提示しており、高いところだと200万円ほどの費用がかかるところもあります。
本当に、みなさん偽物のエクソソームを打たないように注意していただきたいと思います。
神林
エクソソームには偽物と本物がありますが、みなさん偽物に騙されないために、なにに注意するべきかを知りたいと思います。
そこで、注意すべき項目について、院長に説明していただきますね。
①MISEV2018の基準を満たしているかどうか
田邊院長
下記に注意してみてほしいと思います。
- 幹細胞の作り方や幹細胞の数
- 幹細胞の作成方法
- エクソソームの抽出方法
- どういった培地を使っているか
培地とは、細胞で育てるときに使う水みたいなもので、どのようなものを使っているのかを確認してください。
②原材料はなにか
田邊院長
先ほどもお伝えしましたが、60歳や70歳の細胞を使ってもあまり意味がないですね。
たとえば少し怖い話ですが、現在再生医療法の2種に該当する幹細胞培養治療では、100万〜200万円の費用がかかるものもあります。
みなさん、もしかしたらご検討されているかもしれないですが、その治療に関しては非常に注意したほうがいいと思います。
なぜなら、60歳や70歳など年齢が経った幹細胞の中には「老化因子」が含まれているといわれているためです。
「SASP(細胞老化関連分泌形質)」と呼ばれているのですが、それが多く含まれているものを、逆に体に入れてしまうと、よりいっそう悪化してしまう可能性があります。
POINT
老化因子の多い幹細胞からエクソソームを取ると悪化する可能性がある
③客観的なデータを使用して評価している医療機関なのか
田邊院長
エクソソームや再生医療はすごく新しい治療なんですね。
新しい治療だからこそ、正確に評価することが非常に重要になります。
そのため、どのように客観的に評価するのか明確に基準を持っているクリニックであるかが重要になります。
例えば、当院であれば『KOOS(膝関節評価スコア)』という国際基準に則って、痛みの評価を行ったり、VAS(Visual Analogue Scale)というものを使用しています。
もちろんレントゲン検査は必ず行います。
④資格を持った経験豊富な医師がいるクリニックか
田邊院長
当院では、整形外科の専門医、いわゆる学会が認定している専門医しか治療を行いません。
私は、整形外科専門医と医学博士の資格を持っています。
再生医療の経験数も圧倒的だと思いますので、そのように経験数が多くしっかり資格を持っている先生のところで治療をすることをお勧めいたします。
まとめ
神林
偽物と本物を見分ける4つのポイントでしたが、おさらいいたしますね。
- ①MISEV2018の基準を満たしているか
- ②原材料がなにか
- ③客観的なデータを使用して評価している医療機関なのか
- ④経験豊富でしっかり資格を持った医師のいるところで治療を受ける
高額なお金を支払っても、膝の症状が悪化しては意味がないと思います。
そのため、偽物ではなく本物のエクソソームの治療を受けることが大切です。
この記事をぜひ参考にしてみてください。
本日は、エクソソーム治療で膝の病状が悪化する真実について、院長と徹底的に解説させていただきました。
最後にもう一度お伝えいたしますが、基準に則っていることが大切です。
本物のエクソソームにたどり着けるよう、この動画をぜひ参考にされてみてください。
現在、
- 膝の痛みを治したい方
- 半月板損傷、変形性膝関節症と診断された方
- エクソソーム治療を検討されている方
このような方は、ぜひ院長の再生医療外来にお越し下さい。
最後に、院長から一言ありますか?
田邊院長
本日、一言だけ付け加えたいことは、このような最新治療を使うときは論文が非常に重要になります。
論文を書いたことがある先生のところで受けることをお勧めいたします。
意外に思われるかもしれませんが、医者だったら全員論文を書いたことがあるかというと、そんな事はありません。
日本語で書いた論文ではあまり評価されません。
英語の論文を書いているという実績が必要で、それも複数本書いているといいでしょう。
もっと細かくいうと、論文にはインパクトファクターというレベルがあります。
偏差値みたいなものですね。
そのような論文の品質がある程度認められた先生のところでなければ、このような治療を理解するのは正直難しいと思います。
- 専門医の資格を持っている
- 医学博士の資格を持っている
- 英語の論文の筆頭実績がある
このように、医師のご経歴も確認していただくといいでしょう。
さらに再生医療の知識があって、情熱をもって治療を行なっている先生のところで受けるとなお良いでしょう。
今の日本で、膝に関して唯一それを満たしているのは、私だけだと思っています。
気になる方は、ご相談だけでもしていただければと思います。
ぜひお待ちしております。
それでは、また。
これからも膝に関する情報を一生懸命配信していきますので、膝痛開放ブログのチェックをお願いいたします。
膝専門YouTubeチャンネルでも配信していますので、ぜひチャンネル登録もよろしくお願いいたします。
質問がある方は、コメント欄よりメッセージをください。
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当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
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