五十肩の症状で痺れが出ている方!原因は五十肩じゃないかも!?
指先までの痺れが出て腕が上がらないなどの症状があり五十肩だと思って放っていませんか?
一見、五十肩にありそうな症状ですが、五十肩で痺れが出ることはありません!
症状で痺れが出た場合、実は他の疾患かもしれません!!
今回は、痺れが出る疾患と対処法について説明します。
目次
- 五十肩の症状で痺れが出現するの?
- 五十肩ではないのに症状で痺れが出現する理由と疾患とは?
・1.頚椎椎間板ヘルニア
・2.頚椎症性神経根症
・3.胸郭出口症候群 - 痺れの解消方法と注意点
・猫背解消ストレッチ
・痺れ解消運動
・痺れ解消姿勢
-痺れ解消姿勢の方法 - まとめ
五十肩の症状で痺れが出現するの?
結論から言うと、五十肩で痺れが出ることはありません!
まず、一般的に言われている五十肩の症状は概ね3つあります。
- 肩を動かすと激痛が走る
- 手を上げられない
- 寝ていて痛みで目が覚める
上記からもわかるように、一般的に言われている五十肩の症状の中に痺れは含まれていません。
その上で、痺れが出現する疾患や理由を説明していきます。
最後には対処法もご紹介しますので是非までご覧下さい!
五十肩でないのに症状で痺れが出現する理由と疾患とは?
仕事中でパソコンやスマホなどを使っていると自然と画面に近づいていることはよくありますよね。
姿勢が悪いと首にすごい負担がかかり、痺れが出現する可能性が高くなります。
今回は特に姿勢が悪いことが原因で、痺れが出る人に多い疾患を3つご紹介します。
1.頚椎椎間板ヘルニア
- 関節の間にあるクッション材の役割をしている椎間板が神経を圧迫し、発症します。
- 比較的若い30〜50歳台のデスクワークをしている男性に多いとされています。
- 空を見上げるような動きをした時に、腕や手に疼痛や痺れが出現します。
2.頚椎症性神経根症
- 加齢によって骨がとげ状に変化し、神経を接することで発症します。
- 40~50歳代の男女にみられます。
- 上を向くと痛みや痺れが出現します。
症状の出現の仕方がヘルニアと同じなので、鑑別は病院を受診してください。
3.胸郭出口症候群
- 首の横にある①前斜角筋と中斜角筋の間、②鎖骨と肋骨の間、③小胸筋の下で圧迫を受けて発症します。
- なで肩の女性に多く(男性の2〜3倍)、20歳台が発症ピークとされています。
- 症状の特徴は手を上げた時に腕〜手指にかけての痺れや刺すような痛みがあり、冷えが診られます。
3つの疾患の発症部位や年齢、症状の特徴を説明しました。
当てはまる疾患はありましたか?
痺れの解消方法と注意点
仕事中に猫背になっていると痺れは出やすいので仕事中に行えるストレッチや姿勢の見直しを一緒に行っていきましょう。
- 猫背解消ストレッチ
- 痺れ解消運動
- 痺れ解消姿勢
1.猫背解消ストレッチ
仕事中に猫背になってしまうと胸の筋肉が硬くなってしまい、痺れが出やすくなってしまいます。
仕事中に猫背にならないように猫背解消ストレッチを行いましょう。(30秒)
このストレッチでは大胸筋が伸ばされます。
手を後方に広げて、肩甲骨を寄せて胸を反らします。
横から見た時に後ろ45°まで手を上げましょう。
2.痺れ解消運動
首の自然なアーチを作るストレッチを行ってストレートネックの改善でき、腕の痺れを解消できます。
首にタオルを当てて前に引っ張ります。
この時、頭はタオルに負けないように30秒押し返しましょう。
3.痺れ解消姿勢
仕事中に猫背や肩こりにならないように椅子の高さの調整やクッションなどを用いて、猫背や肩こりを解消しましょう。
肩・頚部周囲の余計な緊張が抜けて痺れが出現しにくくなります。
痺れ解消姿勢の方法
①椅子の高さを調整し、足底が床についている高さにしましょう
②デスクとゲンコツ2個分くらいの距離を保ちましょう
③背中が丸まってしまう人はクッションなどを入れると楽です
④肩が上がりやすいひとは膝元にクッションを入れて腕をのせるといいでしょう。
まとめ
五十肩では痺れは出ません!痺れが出る疾患を3つ紹介させていただきました。
- 頸椎ヘルニア
- 頚椎症性神経根症
- 胸郭出口症候群
デスクワークで姿勢が悪いと上記の疾患になってしまい、痺れが出現する可能性が高くなります。
痺れが出たらまずはストレッチを行い、仕事中の姿勢を見直してみてください。
2週間ストレッチを行っても痺れが変わらない、痺れの増悪がある方は、当院へ受診をお勧めします。
五十肩にお困りの方にブログを通して、情報やストレッチの方法等を発信していきます。
“見てよかった!“と思ってもらえるように全力で取り組んでいきますのでよろしくお願いします。
一緒に五十肩を撃退しましょう!!