膝の再生医療は怪しい?論文を用いて専門医が徹底解説!
再生医療は闇なのか光なのか。
この記事で明らかになります。
みなさん、こんにちは。
東京神田整形外科クリニック、膝治療責任者・理学療法士の神林です。
横田先生
再生医療治療数3000人以上の横田です。
よろしくお願いします。
目次
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
東京神田整形外科クリニック
再生医療治療について詳しく見てみる
再生医療は闇なのか?光なのか?
神林
・膝の痛みを治したい方
・半月板損傷と診断された方
・変形性ひざ関節症と診断された方
再生医療を検討している方には必見の記事になります。
この記事を最後までご覧いただくと、再生医療治療の正しい知識を理解することができます。
また、「やってはいけないこと」・「やっていいこと」が判断できて治療選択の鍵となりますので、ぜひ最後までご覧になってください。
みなさん、こんなことでお悩みではないでしょうか?
・再生医療って実際どうなの?
・本当に効くの?
・安全なの?
という疑問があるかと思います。
また、
・高いお金を払ったんだから膝を治したいんだけど!
・ヒアルロン酸注射やステロイド注射はダメなの?
など、色々なお悩み事があると思います。
横田先生、再生医療は闇ですか?光ですか?
横田先生
基本的には光です。
科学技術の進歩ですね。
ただ、前提条件があるんです。
治す能力がある人には光なんです。
色々とわからないところがあるので、データを取りました。
我々も最初は暗闇の中で手探りでやるので。
神林
光がないですからね。
横田先生
そうなんです。
ぼくがやり出したときなんかデータが何もないから真っ黒でした。
データを取り、集めて、論文というものを書くと、それが一筋の光になっていくんです。
こんな感じですよということが分かるからね。
前にやりだした2016年の時は、自分でいうのもなんだけど怪しいような意見は出ていないですから。
コツコツデータをとってやっていると、ある傾向が出てきます。
そこで、論文を書いたんですよ。
これまでと同様です。
どういう法則かというと、
・変形の程度が軽ければ軽いほど
・患者さんが若ければ若いほど
治りやすいという法則です。
当たり前といえば当たり前ですよね。
そんな感じで2017年と2019年に英語で論文を書いて、データを出しました。
そして、去年の2022年に、「追加したり2年経つとどうなるのか?」というデータを取ると、末期の人が落ちていくような差が出てくるんです。
自力で治す能力がある人にとっては光、末期症状の人には闇と言われています。
末期の人で効かないだろうなという人が、いくら頑張っても効かないんです。
自力で治せないですから。
そうなると、これまでであれば、手術で金属を使う人工関節をやっていましたが、やはりその辺りは需要があるのかいろいろなやり方が出てきて、「他人の培養幹細胞」という方法が出てきました。
幹細胞を作るときの上澄み液などですね。
あと日本でエクソソームを研究している落合先生などが出てきました。
例えば、初期で若くて自力で治せる人には確実に光になります。
大体、オリンピック選手なんかドーピングにならないですから。
めちゃめちゃ光ですよ。
だけど、自力で治せないような人には他人のものを使うんです。
ただそこには副作用があります。
細胞じゃなくて、細胞の上澄み液とかというところが法律上はミソになるんですよね。
あまり制限が厳しくないですから。
それか、人間の細胞よりは金属の方が硬いので、これまで通りに手術するとか。
だから私がこの論文で書いたのは、末期の人は成績が悪いからこれまで通り手術をした方が良いのではないかということです。
選択肢が増えてきて、エクソソームなども出てくると、「ちょっと自力で治せそうもないな」
あと1回だけ安いから血液でPRPやって、効きそうか効きそうじゃないかだけ見て、効きそうであればそれを追加するといいですし、ダメそうだったら諦めてエクソソームや培養上清液を使うといったやり方もあります。
選択肢が増えましたよね。
そこはだいぶ明るくなってきたと思いますよ。
神林
そうですね。
光がパカーンと明るくなりましたね。
そんなパカーンと明るい治療なのですが、やっぱりみなさん疑問に思うと思います。
・ヒアルロン酸注射
・ステロイド注射
これと何が違うの?と思うかと思います。
・私はヒアルロン酸注射を打って良くなった
・あまり変わらなかった
方もいるかと思いますが、この辺りは先生どうですか?
横田先生
これは、日本は保険を使えますから、十分に使った方がいいと思いますよ。
ダメになったら、次のステップという感じです。
ヒアルロン酸やステロイドというのは誰でもできるので、ローリスクローリターンです。
手術は入院期間が長いので、ミドルリスクミドルリターンくらいですかね。
ただ、ヒアルロン酸やPRPはPRPのほうが確実に良いという論文もあります。
保険の効かないヨーロッパでは、医者のConsensus(合意)が得られてきて、初期症状・中期症状の人がやる価値があるとされてきています。
保険ではないので、ガイドラインではないんです。
まあ、自由診療なので、予算に合わせて無理せず行うのがいいと思います。
少し贅沢な医療ですからね。
神林
そうですね。
自由診療の一環になってきます。
再生医療もいろいろな薬剤があるのですが、その人によって「合う薬剤」「合わない薬剤」というのが当然あると思います。
その場合は専門医に委ねる方が確実ですよね?
横田先生
そうです。
これはみなさん意外に思われるかもしれませんが、まだ保険が効かないので、どの国でも自由診療になりますよね。
予算がすごく重要になるんです。
合う合わないに関しては、例えば、PRP(血液由来)や幹細胞はやってみなくちゃ分からないんです。
分からないけれど、大体成績は言えるし確率は言えるんです。
だけれどやはり決める時に保険ではないので予算のウェイトがあるんです。
何千人もやっているそうですから。
安くて簡単に済むPRPと少し高額な治療と値段と反比例します。
恥ずかしくないので、個別に時間をたっぷりとって行うので、予算を決めておいてもらう方がいいですね。
予算の中で、最適な治療を提案させていただくのが一番理にかなっていますよ。
保険であれば、値段の事はあまり関係ありませんが、これはやはりご予算が関係します。
言いにくいことなので、こちらからも先に聞いてしまいますけどね。
事前にある程度ご予算を決めておくと、その中で最適な治療を提案することが出来ます。
神林
まずは、専門医によるカウンセリングにお越しいただくと、あなたに合った治療選択をすることができますので、ぜひ横田先生の診察に来ていただけるといいと思います。
論文を用いた医学的エビデンス
神林
ここで、医学的エビデンスを用いて解説していきます。
「変形性ひざ関節症に対するBiologic healing専門クリニックの実際とエビデンス構築」という横田先生の文献を参考にさせていただきます。
横田先生が特異な治療としてはPFC-FD療法という血液を用いた治療をメインでやっています。
・K-L 1:変形性ひざ関節症の疑いがある人
・K-L 2:軽度の人
・K-L 3:中等度の人
これを効果がある人=レスポンダーというパーセンテージで見ていくと、65%だと言われています。
横田先生
これはやりたい人全員になります。
特に、末期だから少し効きが悪いということが分かる前で、希望者全員やっているんです。
その後、だんだんやっているうちに傾向が分かってきました。
最初からの全ての数字で65%効果がありました。
ざっくりと3人に2人は効くということですね。
初期の人ほど効いて、末期の人ほど効かないということは、血液や脂肪を使った幹細胞もそうなので、そういう傾向があるといえます。
あとは、年齢をこちらの方には書いてないですが、末期で効く人というのは、大体若い時に怪我をして、外傷性の変形性ひざ関節症の人は、治療のときはまだ若いですから。
そこらへんは、変形の程度だけではなくで、年齢や体型というのは、ある程度影響を与えますよね。
まあ、一般的には、3人に2人は効果があります。
神林
ここで、みなさんからの願いがあると思います。
「私も、再生医療をするのであれば、その65%に入りたい」と確実に思うと思いますが、私たちは、その65%に入る方法を知っています。
他のクリニックではあまり力を入れていないところになりますが、その治療としては、「リハビリテーション」になります。
再生医療の効果を実感されない方に関しては、再生医療は闇だというふうに思うかと思います。
リハビリテーションが充実している医療機関で再生医療を受けるのがコツになります。
横田先生
医者はカウンセリングして注射してしまえば、あとは頑張ってくださいとなりますよね。
実際にどう頑張るのかと言うと、リハビリですからね。
手術もそうですが、「私は手術します。一切努力をしません。あとは先生が何とかしてください」という人がたくさんいます。
リハビリで少しは努力しないとやっぱり効果がね…。
注射だけでパッと良くなるのはやはり初期の人が多いですよね。
ある程度進んでしまっている人は、リハビリの力を使ってマメにやるのが一番ですね。
再生医療をしているところが結構増えましたが、リハビリが充実しているところを選んだ方がいいです。
それも混合診療禁止なので、当院も注射の日はやっていませんが、それ以外の日は保険でできますから。
神林
だいぶ値段が安いですよね。
横田先生
リハビリで、
・筋肉を増やすこと
・脂肪を減らして体重を減らすこと
これで効果が出ると長く持続します。
これはやはりやりがいがありますよね。
僕もよく言いますが、リハビリで自分で頑張ることは2個だけです。
具体的には、
①筋肉を増やすこと
②脂肪率を減らすこと
です。
肥満度が25より下がれば下がるほど成績が良いですから。
肥満度が30以上の人は、すごく成績も悪いんですよ。
英語の論文で2年間の成績を出したときに、American Journal of Sports Medicineの編集部からこの2年のデータはアジア人のデータであると入れてくれと言われました。
要するにアメリカ人は皆さん太っているんですよ。
そうすると全然長持ちしないんですよね。
やっぱり体型が重要です。
特に1キロや2キロでも痩せると、階段降りるのがだいぶ違うので、そこはリハビリの方でライザップのように管理してやるのがいいですね。
何回かでも構わないので、正しい方向に正しい努力をしないと皆さんのせっかくの時間とお金が無駄になりますからね。
それこそダークサイドですから。
正しい方向に正しい努力をすることにより、再生医療の効果を最大限にすることができます。
神林
何をするにしても、自分で頑張ることができる人は強いですよね。
・私はこうなりたいんだ!
・膝の痛みを治したいんだ!
というように本当に強い意志を持ってリハビリテーションに来てくれますし、再生医療の効果を非常に実感されて明るい方向に道筋が通っている方が多いです。
勉強やスポーツも同じですが、諦めないで継続するということが成功の秘訣になりますので、みなさんもぜひ諦めないで当院に来てください。
山手線の中でも、神田はとても近いですよね。
横田先生
近いですよ。
駅がすぐそこですから。
神林
歩いて1~2分なんで滅多にないですよね。
まとめ
横田先生
僕は他の病院で院長をしていますが、ここはリハビリが充実していますよ。
うちにも少し回してほしいくらいです。
4階でやっていますから。
神林
当院は再生医療の件数が非常に多いです。
その中でもリハビリテーションに通っている方は非常に多いですが、リハビリテーションはほぼ私が担当していますので、いろいろな症例の患者さんを見させていただいて、経験や知識が豊富かなという風に思っています。
横田先生
やっぱり経験は大事ですよね。
この間、股関節の人もいましたよね。
いろいろな関節をやるとみんな勉強になりますからね。
経験値を整えてより良い方法を探っていくというのは医学でもリハビリでも一緒です。
神林
当院は患者様に合った治療法を提案して効果を実感されていますので、
現在、
・膝の痛みを治したい方
・半月板損傷と診断された方
・変形性ひざ関節症と診断された方
・再生医療を検討している方
はぜひ当院に来ていただき、一緒に治療方針を立てていきましょう。
横田先生
ではみなさん、やっぱり医者だけでは治療は良くなりません。
採決は看護師さんが上手ですし、リハビリの人には頭が上がりません。
これからもチーム医療でやっていくのがいいと思いますので、やっぱりみなさん、リハビリとセットで合わせて考えてください。
神林
クリニック一同でみなさんのことを支えていきますので、ぜひよろしくお願いします。
それでは!
これからも膝に関する情報を一生懸命配信していきますので、膝痛開放ブログのチェックをお願いいたします。
膝専門YouTubeチャンネルでも配信していますので、ぜひチャンネル登録もよろしくお願いいたします。
質問がある方は、コメント欄よりメッセージをください。
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少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
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